学習用の例

短距離航空会社の戦略ストーリー(学習用)

何でも提供するのではなく、短距離・高頻度・低運賃に集中し、「やらないこと」を決めることで、運航の仕組みが低コストを支える例です。

この例は、競争戦略の考え方を学ぶための独自の再構成です。各社の現在の戦略や経営成果を示すものではありません。

CONCEPT

短距離の都市間を、低価格で、頻繁に、気軽に移動できる手段。

SP

集中すること

  • 短距離の直行便
  • 高い運航頻度
  • 低運賃

やらないこと(NOT DO)

  • 機内食などの付加サービス
  • 座席指定
  • 他社との手荷物の乗り継ぎ
  • 長距離の国際線

OC

  • 機種を絞った整備・運航・訓練の簡素化
  • ゲートでの短時間の折り返し
  • 社員が役割を柔軟に分担する職場の進め方

CRITICAL CORE

機種を統一し、短時間で折り返す運航

戦略ストーリー

コンセプト気軽に移動できる低価格…SP短距離・高頻度に集中OC短時間の折り返しクリティカルコア機種統一の運航中間成果機材の稼働率向上コスト低下座席あたりコスト低下WTP向上低運賃・便利さの体感顧客の行動車やバスからの利用転換競争優位競争優位長期利益長期利益

因果のつながり(リスト)

  1. コンセプト:気軽に移動できる低価格の短距離便 から SP:短距離・高頻度に集中 へ接続。理由:気軽な移動というコンセプトから、短距離・高頻度に集中する判断が導かれる。
  2. SP:短距離・高頻度に集中 から クリティカルコア:機種統一の運航 へ接続。理由:路線を絞ることで、機種を統一でき、整備・訓練の仕組みを簡素にできる。
  3. クリティカルコア:機種統一の運航 から OC:短時間の折り返し へ接続。理由:同じ機種なので、手順を標準化でき、折り返しの時間を短くできる。
  4. OC:短時間の折り返し から 中間成果:機材の稼働率向上 へ接続。理由:地上での待ち時間が短いほど、同じ機材で飛べる回数が増える。
  5. 中間成果:機材の稼働率向上 から コスト低下:座席あたりコスト低下 へ接続。理由:稼働率が上がると、機材や人件費を多くの便で分け合える。
  6. コスト低下:座席あたりコスト低下 から WTP向上:低運賃・便利さの体感 へ接続。理由:コストが下がるため、低い運賃でも成り立つ。
  7. WTP向上:低運賃・便利さの体感 から 顧客の行動:車やバスからの利用転換 へ接続。理由:低運賃と高頻度により、車やバスの代わりに選ばれやすくなる。
  8. 顧客の行動:車やバスからの利用転換 から 中間成果:機材の稼働率向上 へ接続。理由:利用者が増えると、便数を増やしやすくなり、稼働率がさらに高まる。
  9. コスト低下:座席あたりコスト低下 から 競争優位:競争優位 へ接続。理由:他社が簡単には真似できない低コスト構造が、優位になる。
  10. 競争優位:競争優位 から 長期利益:長期利益 へ接続。理由:優位が続くほど、長期の利益が積み上がる。

あなたの会社でも

競争戦略ストーリーを作ってみませんか?

市場、顧客価値、SP、OCを整理し、なぜ自社が選ばれ、長期利益につながるのかをストーリーとして設計できます。