企業版ふるさと納税のご案内
企業版ふるさと納税のご案内(朝霞市)の対象者、金額、対象経費、日程、注意点を、この制度の内容にそって整理しました。
朝霞市の企業版ふるさと納税は、補助金ではなく、寄附をした企業の法人関係税を軽くする税制の仕組み
最初に位置づけをはっきりさせます。このページの制度は、企業が受け取るお金ではありません。市に寄附をする側の制度です。朝霞市の「企業版ふるさと納税のご案内」は、国が認定した地域再生計画に位置づけられた市の地方創生の取組へ、企業が寄附をしたとき、その寄附額の一部を法人住民税・法人税・法人事業税から差し引く特例(地方創生応援税制)を、朝霞市の事業に当てはめて案内したものです。補助金のように申請して交付を受けるものではなく、寄附をして、税の申告で控除を受けます。
そのため、補助金の「採択」や「審査」はありません。ただし、寄附の対象になる法人の条件、寄附の最低額、税額控除に上限があること、寄附への見返りが禁止されていること、特例措置の期限があることなど、確かめるべき点は多くあります。この記事は、朝霞市の案内ページ、同市の要綱、地域再生計画、主な寄附受入事業一覧、チラシ、内閣府の企業版ふるさと納税ポータルサイトと関連資料を読み、整理しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度の性格 | 補助金ではなく税制(地方創生応援税制)。寄附をした企業が、法人関係税の税額控除を受ける |
| 実施主体 | 埼玉県朝霞市(窓口は市長公室 政策企画課 政策企画係) |
| 寄附の対象 | 朝霞市の地域再生計画(朝霞市まち・ひと・しごと創生推進計画)に位置づけられた事業 |
| 寄附できる法人 | 朝霞市に本社(地方税法の「主たる事務所または事業所」)がない法人。要綱では、青色申告書を提出している法人 |
| 寄附の額 | 1回あたり10万円から |
| 返礼品 | なし |
| 受付 | 随時(市の案内ページより) |
| 控除の期限 | 税額控除の特例措置は令和9年度まで(市の案内ページ、内閣府の資料) |
| 市の案内ページの更新日 | 2026年8月31日 |
どんな税の軽減が受けられるのか。法人住民税、法人税、法人事業税の関係を整理する
内閣府の制度概要と、朝霞市のチラシは、同じ説明をしています。通常の寄附は、損金算入によって寄附額の約3割の軽減効果があります。企業版ふるさと納税は、これに税額控除が最大6割加わるため、軽減効果は最大約9割、企業の負担は約1割になる、という考え方です。内閣府の概要は「1,000万円寄附すると、最大約900万円の法人関係税が軽減」と例示しています。
税額控除の内訳は、3つの税目に分かれます。
| 税目 | 控除の割合 | 控除額の上限 |
|---|---|---|
| 法人住民税 | 寄附額の4割 | 法人住民税法人税割額の20% |
| 法人税 | 法人住民税で4割に達しない場合、その残額を控除 | 寄附額の1割。かつ法人税額の5% |
| 法人事業税 | 寄附額の2割 | 法人事業税額の20% |
法人住民税と法人事業税の控除は、合わせて寄附額の6割です。法人税は、法人住民税の控除が4割に届かなかったときだけ、その不足分を補う位置づけです。寄附額の1割までが限度なので、税額控除の合計の最大は、あくまで寄附額の6割です。
仮の数字で、控除の動き方を確かめる
次の表は、編集部が置いた仮の数字です。上の表の控除ルールを機械的に当てはめた試算で、実際の控除額は、各社の税額、事業年度、申告内容で変わります。個別の判断は、顧問税理士または課税庁に確認してください。
| 仮の設定 | 控除の計算 | 税額控除の合計 |
|---|---|---|
| 寄附100万円。法人住民税法人税割額、法人事業税額が十分に大きい | 法人住民税40万円(4割)、法人事業税20万円(2割)。法人税の補完は不要 | 60万円(寄附額の6割) |
| 寄附100万円。法人住民税法人税割額が50万円、法人事業税額が40万円、法人税額は十分に大きい | 法人住民税は上限50万円×20%=10万円。不足の30万円は法人税から補うが、寄附額の1割の10万円が限度。法人事業税は上限40万円×20%=8万円 | 28万円(10万円+10万円+8万円) |
| 寄附10万円(最低額)。税額は十分に大きい | 法人住民税4万円、法人事業税2万円 | 6万円 |
2番目の例のように、法人の税額が小さいと、寄附額の6割まで控除を使い切れません。その場合でも、寄附額の損金算入の効果は別に働きます。会社の利益規模と寄附額のバランスは、寄附の前に試算しておく項目です。
控除が適用されるのは、寄附をした事業年度
内閣府のQ&Aは、税額控除は、実際に寄附を行った日が属する事業年度に適用される、と説明しています。事業年度が4月1日に始まる法人が、3月31日までに寄附をして、前の事業年度に特例を受けたい場合は、年度内に寄附が完了するよう、市との調整が必要です。朝霞市の案内ページも、流れの2番目に「寄附日や公表等の調整を行います」と書いています。決算の直前に動く企業は、早めに市へ相談してください。
朝霞市に寄附できる企業、できない企業
寄附の対象になるかは、本社の所在地で決まります。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 本社が朝霞市にない | 朝霞市に本社(地方税法における主たる事務所または事業所)がある法人は、税制の特例の対象外 |
| 本社が埼玉県内の他市町村にある | 対象になる。内閣府のQ&Aは、事業実施主体が市町村の場合は市町村単位で判断し、同じ都道府県内の他の市町村に本社がある企業からの寄附は対象と説明している |
| 青色申告書を提出している | 朝霞市の要綱は、市の区域内に主たる事務所または事業所を有しない法人で、青色申告書を提出している法人を寄附対象法人と定義している。内閣府のQ&Aは、外国法人を含め、青色申告書を提出している法人が対象と説明している |
| 寄附の額 | 1回あたり10万円以上 |
| 暴力団関係 | 要綱の第5条で、暴力団、暴力団員、暴力団に資金提供などをしている者の寄附は受け入れを拒否または返還することがある |
朝霞市の支店や営業所だけが朝霞市にあり、本社は他の都市にある企業は、対象になります。本社が朝霞市内にある企業は、この制度で朝霞市に寄附しても、税額控除の特例を受けられません。朝霞市の市内企業が、応援の気持ちで寄附したい場合は、通常の寄附の扱いになるため、担当課に相談してください。
寄附の対象になる事業は何か。地域再生計画と主な受入事業
寄附は、地方公共団体が国の認定を受けた地域再生計画のうち、まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に当てられます。朝霞市の地域再生計画の名称は「朝霞市まち・ひと・しごと創生推進計画」です。計画期間と事業実施期間は、いずれも令和8年4月1日から令和13年3月31日までです。計画には、寄附の金額の目安として、令和8年度から令和12年度の累計で14,200,000千円と記載されています。
事業は3つの柱に分かれています。
| 事業 | 目指す姿 | 計画に挙がっている具体的な事業の例 |
|---|---|---|
| 安全に、安心して暮らせるまち事業 | 災害や犯罪への対策、子育て支援、健康づくりの支援が充実したまち | 災害対策の推進、地域防災力の強化、消防体制の充実、こども・若者が健やかに育つための支援、健康づくりの支援 |
| 自分らしく学び育ち、心地よく暮らせるまち事業 | 教育や学びの場、恵まれた自然環境、人のつながりがあるまち | 確かな学力と自立する力の育成、スポーツ・レクリエーション活動の推進、地域文化によるまちづくり、低炭素・循環型社会の推進、ごみの減量・リサイクルの推進 |
| 快適に暮らせる、にぎわいのあるまち事業 | 道路や公園などのインフラが整い、産業活力があるまち | 利便性の高いまちづくり、人中心の歩きたくなるまちづくり、上水道の整備・充実、公共下水道の整備、魅力ある商業機能の形成、中小企業・小規模事業者の経営基盤の強化、起業・創業の支援 |
市は、チラシと案内ページで、一覧に載っていない分野でも幅広く受け付けているため、詳細は問い合わせてほしい、としています。内閣府のポータルサイトも、一覧に載っていない事業でも寄附を充当できる場合があるので、各地方公共団体の担当部署に問い合わせるよう書いています。
主な寄附受入事業一覧には、何が載っているか
市が公開する「主な寄附受入事業一覧」には、76の事業が載っています。分野別の内訳は、市の総合戦略の章立てで、次のとおりです。
| 分野 | 事業数 | 載っている事業の例 |
|---|---|---|
| 第1章 災害対策・防犯 | 4 | 防災対策事業(防災食糧等の備蓄品の購入)、消防団運営事業、火災時宿泊費助成金事業、災害見舞金事業 |
| 第2章 福祉・こども・健康 | 25 | 地域福祉計画推進事業、子どもの居場所づくり支援事業、がん検診事業、早期不妊治療助成事業、多子世帯応援給付金、保育園運営事業 |
| 第3章 教育・文化 | 14 | 第五中学校活性化対策事業、スポーツ振興事業、総合体育館管理運営事業、電子図書の充実事業 |
| 第4章 環境・市民生活・コミュニティ | 14 | 環境美化事業、地球温暖化対策推進事業、再生可能エネルギー普及推進事業、ごみ減量・リサイクル推進補助事業、ごみ処理関連の各事業 |
| 第5章 都市基盤・産業振興 | 16 | 商店街活性化推進事業補助金、商店街街路灯維持管理補助金、商店街施設整備事業補助金、交通施策推進事業(デマンド交通)、あさか冬のあかりテラス、北朝霞駅西口ロータリー広場化、水道・下水道の各事業 |
| 第6章 政策を推進するための取組 | 3 | 市制施行60周年記念式典事業、庁舎施設改修事業、電算管理事業(公衆Wi-Fi基盤運用) |
一覧を見ると、福祉・こども・健康が25事業で最も多く、続いて都市基盤・産業振興の16事業です。事業者が自社の事業や社会貢献の方針に合わせて選びやすいのは、環境、子ども、スポーツ、商店街、公共空間、といった分野です。
たとえば、環境分野の事業では、再生可能エネルギー普及推進事業(住宅用太陽光発電システム、家庭用燃料電池、定置用リチウムイオン蓄電池などの設置への一部補助)や、地球温暖化対策推進事業(温室効果ガスの集計、急速充電器の維持管理など)が挙がっています。商店街の事業では、イベント助成、街路灯の電気料や修理費の補助、施設整備の助成があります。市制施行60周年記念式典事業は、令和9年度に式典を挙行する予定で、令和8年度は準備を行う、と書かれています。
ここで気をつけたいのは、一覧は「主な寄附受入事業」であって、事業ごとの募集額や締切が書かれているわけではない点です。特定の事業を指定して寄附できるのか、市が事業を指定せずに受け付けるのかなど、具体的な扱いは、担当課への確認が必要です。
寄附の流れ。申し出から、税の申告まで
市の案内ページは、流れを3つの段階で示しています。
| 段階 | 市の説明 | 企業が準備すること |
|---|---|---|
| 寄附の申し出 | 随時受け付け。希望する企業は、政策企画課へ問い合わせる | 寄附の目的、額、時期の目安。要綱の様式第1号「朝霞市企業版ふるさと納税寄附申出書」(案内ページにWord形式で掲載)を準備する |
| 寄附の提供 | 寄附日や公表等の調整を行う | 寄附日の調整。決算期との関係を、事前に確認する |
| 税制措置の申請 | 寄附金の受領証を発行する。税の申告の際に、地方創生応援税制の特例措置が適用となる寄附を行った旨を申告する | 受領証を保管し、申告時に使う。法人税の申告では保管、住民税・事業税の申告では写しの提出が必要(内閣府Q&Aより) |
要綱が決めている、市側の手続き
朝霞市の企業版ふるさと納税事務取扱要綱(令和8年4月1日施行)は、全8条の短い要綱です。企業に関係するところを、表にします。
| 条 | 内容 | 企業にとっての意味 |
|---|---|---|
| 第3条 | 寄附をしようとする法人は、寄附申出書(様式第1号)を市長に提出する | 口頭の相談だけでなく、書面の申出が必要 |
| 第4条第1項 | 市長は寄附を受け入れたとき、受領証(様式第2号)を交付する | 税の申告に使う書類 |
| 第4条第2項 | 寄附対象事業の事業費が確定する前に寄附を受領した場合は、事業費の確定後、事業費確定通知書(様式第3号)で通知する | 年度途中の寄附は、後日、事業費の確定通知が届くことがある |
| 第5条 | 暴力団関係などの場合、受け入れを拒否または既に受け入れた寄附を返還できる | 反社会的勢力との関係がないことが前提 |
| 第6条 | 市は、管理台帳(様式第4号)を作成する | 市側の記録。企業の作業はない |
| 第7条 | 市は、法人の名称、寄附の額などを公表する。ただし、法人の了承が得られないときは、この限りでない | 公表されるのが原則。公表に関する希望は、事前に伝える |
要綱の第7条は、公表を原則としながら、法人の了承が得られないときは除く、と書いています。ただし、国の制度改善策(後述)には、寄附法人が非公表を希望する場合は、自治体が第三者を含む審議会等で非公表とする理由を確認したうえで国へ報告し、国がその理由を公表する、という仕組みも盛り込まれています。非公表を希望する場合の扱いは、市の担当課に確認してください。
寄附をした企業が、見返りを受けてはいけない
企業版ふるさと納税には、返礼品がありません。朝霞市の案内ページは「返礼品はありません」と明記しています。内閣府は、制度のポイントとして、寄附を行うことの代償として経済的な利益を供与することを禁止しています。
内閣府の「経済的な利益」に関するQ&A(令和7年4月1日改定)が挙げる、禁止されるものと、許容されるものは、次のとおりです。
| 区分 | 具体例(内閣府Q&Aより) |
|---|---|
| 禁止される例 | 補助金の交付、他の法人より低い金利での貸付、入札・許認可での便宜の供与、合理的な理由なく市場価格より低い価格での財産の譲渡、商品券やプリペイドカードなど換金性の高い商品の提供、寄附を公共事業の入札参加要件とすること、寄附活用事業で整備した施設を寄附法人に専属的に利用させること |
| 一般的に許容される例 | 感謝状の贈呈、自治体のホームページや広報誌での寄附企業名の紹介(他の寄附者と並べて)、整備した施設への銘板の設置(他の寄附者と並べて)、社会通念上許容される範囲の記念品 |
自治体が入札や契約の公正なプロセスを経て、寄附をした法人と契約することは、寄附の受領を理由に他の法人と別に扱う場合を除き、一般的に禁止される経済的利益には当たらない、とされています。ただし、自治体は入札・契約の公正性・透明性について説明する責任があります。企業側にとっても、寄附を決める前後の時期に、同じ自治体の入札案件に参加する予定がある場合は、手続きの透明性が問われます。
もう一つの注意があります。経済的な利益の供与が明らかになった場合は、地域再生計画の認定が取り消されるなど、特例措置の適用で自治体に不利益が生じることがある、とQ&Aに書かれています。自治体と企業の双方が、寄附の前後のやりとりを記録しておくことが、実務の防衛になります。
税額控除の特例は、いつまで使えるのか
市の案内ページは「税額控除の特例措置は、令和9年度までとなっています」と書いています。内閣府の「令和7年度税制改正」の資料によると、令和7年度税制改正で、制度改善策を講じることを前提に、税額控除の特例措置が3年間(令和9年度まで)延長されました。
延長の背景には、制度の利用が大きく伸びたことと、一部の事案で契約手続の公正性に問題が見つかったことがあります。内閣府の資料では、寄附実績は令和元年度の33.8億円から令和5年度の470.0億円に増え、令和5年度までの累計で、本税制を活用した地方公共団体は1,536団体と書かれています。一方で、寄附活用事業の契約手続の公正性等に問題があると認め、認定地域再生計画の取消しを行った事案が生じました。
| 制度改善策の項目(内閣府資料より) | 内容 |
|---|---|
| チェック機能の強化 | 事業実施で留意する事項のチェックリストを導入し、各段階でチェックする。寄附を受領した全団体に、実施報告と合わせて各会計年度終了後の提出を求める |
| 実施状況の透明化 | 契約手続等で一定の場合(寄附法人・関係会社が競争入札で一者応札で受託した場合など)、国への実施報告を義務づけ、寄附法人名を公表する。寄附活用事業の発注先を自治体が公表する |
| 認定取消し後の再申請 | 認定の取消しを受けた場合の再申請に、2年間の欠格期間を設ける |
| Q&Aの明確化 | 寄附法人・関係会社が再委託先となる場合の留意点を明記 |
内閣府が示す最近の数値は、令和6年度の寄附額が631.4億円(前年比34%増)、寄附企業が8,464社(前年比10%増)、計画策定自治体が1,613団体(令和8年4月1日時点)です。
延長の期限は令和9年度までなので、令和10年度以降に特例が続くかどうかは、現時点の資料では確認できません。寄附を複数年にわたって続けるつもりの企業は、年度ごとに、税制の最新の状況を課税庁や内閣府のポータルサイトで確認する必要があります。
向く企業、向かない企業
| 向く企業 | 理由 |
|---|---|
| 朝霞市やその周辺に、事業上のつながり(取引先、従業員の居住地、顧客層)がある企業 | 地域とのつながりを、社会貢献として示しやすい |
| 利益があり、法人関係税を払っている企業 | 税額控除は、納める税額から差し引く仕組みなので、納税額が小さいと使い切れない |
| 環境、子ども、スポーツ、商店街、公共空間など、自社の方針と合う寄附先を探している企業 | 市の事業一覧に、該当する分野が多く並んでいる |
| 青色申告をしている法人 | 要綱の寄附対象法人の条件 |
| 寄附の公表を、広報の機会として使いたい企業 | 市が寄附企業を紹介する。令和8年度は日建総業株式会社が紹介されている |
| 向かない企業 | 理由 |
|---|---|
| 朝霞市に本社がある企業 | 税制の特例の対象外 |
| 返礼品や、取引上の見返りを期待している企業 | 禁止されている |
| 赤字で法人関係税を納めていない企業 | 税額控除の効果が働かない |
| 1回10万円に満たない少額の寄附をしたい企業 | 1回あたり10万円以上が条件 |
| 寄附を非公表にしたい企業 | 市の公表が原則(要綱第7条)。希望があれば、事前に担当課へ相談する |
類似の制度との違い
名称が似ている制度との違いを整理します。
| 比較する制度 | 違い |
|---|---|
| 個人向けのふるさと納税 | 個人が自治体へ寄附する別の仕組み。企業版は法人が対象で、朝霞市の案内ページのとおり返礼品はない。個人向けの控除や返礼品の扱いは、総務省や各自治体の案内で確認する |
| 通常の寄附金(損金算入) | 企業が公益性のある寄附をしたとき、一定の範囲で損金に算入する。企業版は、損金算入の効果に加えて、法人関係税の税額控除が最大6割加わる |
| 補助金・助成金 | 国や自治体から企業が交付を受ける。企業版ふるさと納税は、企業が寄附して、税が軽くなる。お金の流れが逆 |
| 人材派遣型の企業版ふるさと納税 | 企業の人材を地方公共団体等に派遣し、人件費分の寄附を合わせて行う。内閣府が別の資料で案内している。朝霞市の案内ページには、この型についての記載は見当たらない |
申込みのつまずきやすい点
| つまずき | 回避のしかた |
|---|---|
| 本社の所在地を勘違いする | 登記上の本店所在地と、地方税法の「主たる事務所または事業所」を、法務・税務の担当に確認する |
| 決算期をまたぐ | 控除は、寄附の日が属する事業年度に適用される。寄附日を、市と事前に調整する |
| 税額が小さく、控除を使い切れない | 法人住民税法人税割額、法人税額、法人事業税額で、控除の上限を試算する |
| 受領証をなくす | 受領証は、税の申告で必要。法人税の申告は保管、住民税等の申告は写しの提出(内閣府Q&Aより) |
| 事業ごとに受領証が分かれる | 複数の事業へ寄附した場合、受領証は事業ごとに区分して交付される(内閣府Q&Aより) |
| 見返りを取引条件に混ぜてしまう | 入札・契約と寄附の関係を、寄附を決める前に、市の担当課と文書で確認する |
| 特例の期限を意識していない | 税額控除の特例は令和9年度まで。複数年の寄附は、毎年、最新の状況を確認する |
関連する税制・制度との関係
企業版ふるさと納税は、地域再生法にもとづく仕組みです。朝霞市の要綱は、地域再生法第5条第4項第2号と、地域再生法施行規則に定めるもののほか、必要な事項を定める、と第1条に書いています。内閣府のポータルサイトには、地方創生応援税制と連携した地域雇用開発助成金(地域雇用開発コース)の資料も掲載されており、Q&Aでは、この助成金を活用する場合の受領証に、寄附を受けた事業の区域と実施期間を追記するよう求めています。ただし、朝霞市の案内ページには、この助成金との連携の記載がありません。関心のある企業は、市の担当課と、助成金を所管する労働局に確認してください。
また、企業版ふるさと納税と、同じ地域に対する補助金・助成金の申請は別々の制度です。寄附をしたからといって、その企業が補助金の審査で有利になることはありません。むしろ、寄附の代償として補助金を交付することは禁止されています。
よくある質問
質問 寄附は、いつでもできますか。市の案内ページは、企業からの寄附の申し出を随時受け付けていると書いています。ただし、控除を受ける事業年度との関係があるため、寄附日は市と調整します。
質問 寄附の額に上限はありますか。市の案内ページと要綱は、1回あたり10万円以上という下限を示していますが、上限は書かれていません。税額控除には、各税目ごとの上限があります。
質問 寄附した企業の名前は、公表されますか。要綱の第7条は、企業の名称、寄附の額などを公表すると定めています。ただし、法人の了承が得られないときは、公表しない場合があります。市の案内ページには、令和8年度に寄附をした企業として、日建総業株式会社が紹介されています。
質問 受領証は、いつ、どうやってもらえますか。市の案内ページは、寄附金の受領証を発行すると書いています。交付の時期や方法の詳細は、市の担当課へ確認してください。
質問 寄附したら、市の仕事を受注しやすくなりますか。寄附の代償として、入札や許認可で便宜を図ることは禁止されています。入札・契約は、法令と市の条例・規則にしたがう、公正なプロセスで行われます。
質問 どの事業に寄附が使われるのか、指定できますか。市は、一覧に載っている事業のほか、幅広い分野で募集している、としています。事業の指定の可否や、使途の報告の方法は、担当課に確認してください。
問い合わせ先と、確認したい事項
詳細は、市の担当課と内閣府の資料で確認します。この記事では、窓口が公開している範囲だけを書いています。寄附額ごとの税額の試算、会社の決算期との調整、公表の取扱いなどは、顧問の税理士や市の担当課へ相談してください。
| 確認先 | 連絡先 | 確認する内容 |
|---|---|---|
| 朝霞市 市長公室 政策企画課 政策企画係 | 電話 048-463-3089、ファクス 048-467-0770、メール seisaku_kikaku@city.asaka.lg.jp(チラシに記載)。〒351-8501 埼玉県朝霞市本町1-1-1 | 寄附の申し出、寄附日の調整、事業の指定、公表の取扱い、受領証の交付 |
| 朝霞市役所の開庁時間 | 午前8時45分から午後4時まで(土日・祝日・年末年始を除く)。代表電話 048-463-1111 | 来庁・電話での問い合わせの時間帯 |
| 朝霞市の案内ページ | https://www.city.asaka.lg.jp/soshiki/2/kigyoban-furusato.html | 寄附申出書(Word)、要綱、チラシ、主な寄附受入事業一覧、地域再生計画 |
| 内閣府 企業版ふるさと納税ポータルサイト | https://www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/kigyou_furusato.html | 制度概要、Q&A、令和7年度税制改正の資料、寄附実績 |
| 税の取扱い | 顧問の税理士、または課税庁 | 控除の試算、申告の様式、事業年度との関係 |
ProdX Crowd編集部が見る限り、この制度は、補助金を探している企業が出会うページではなく、補助金の財源を持つ自治体を、寄附で支える側の制度です。寄附をする企業にとっては、地域との関係づくりと、税の軽減効果を、同時に見られる選択肢です。一方で、見返りの禁止、本社所在地の条件、税額控除の上限、令和9年度までという期限など、確認する点があります。寄附を考えるなら、事業ごとの趣旨に共感できるかを最初に確かめ、そのうえで、会社の税額と決算期から、負担の見込みを試算する順番がお勧めです。
この制度を一言でいうと
「企業版ふるさと納税のご案内」は、朝霞市が実施する税制優遇です。対象の地域は朝霞市・埼玉県です。
「企業版ふるさと納税」は、国が認定した地域再生計画に位置付けられる地方公共団体の地方創生の取組に対し、企業が寄附を行った場合に、法人関係税から控除する仕組みです。 最大で寄附額の9割が控除され、企業の負担額が1割まで軽減されます。 税額控除の特例措置は、令和9年度までとなっています。 朝霞市では、この制度を活用し、本市の地方創生を推進したいと考えておりますので、企業の皆様のご理解とご支援をお願いします。
受付の期間は、通年(随時)で受け付けています。
| 制度名 | 企業版ふるさと納税のご案内 |
|---|---|
| 実施機関 | 朝霞市 |
| 種類 | 税制優遇 |
| 対象地域 | 朝霞市・埼玉県 |
| 受付期間 | 通年(随時)で受け付けています |
「企業版ふるさと納税のご案内」の対象になる方
対象になるかどうかを、この制度で定められている条件ごとに整理します。
- 1地域朝霞市・埼玉県(市区町村の制度のため、その市区町村内に事業所があることが基本)
- 2規模従業員数の制約は示されていません
| 確認すること | この制度の内容 |
|---|---|
| 地域 | 朝霞市・埼玉県(市区町村の制度のため、その市区町村内に事業所があることが基本) |
| 規模 | 従業員数の制約は示されていません |
| この制度の文章にある言葉 | ProdX Crowd編集部の見方 |
|---|---|
| 法人 | 法人が対象です。履歴事項全部証明書(登記事項証明書)と、直近の決算書が、基本の提出書類になります。 |
| 団体 | NPO・組合・団体も対象に含まれています。定款や規約、会員の名簿など、団体としての実態を示す書類が必要になることがあります。 |
| 納税 | 税金や社会保険料の滞納がないことが条件になっています。納税証明書を取得するのに、日数がかかることがあります。 |
| 認定 | 認定・登録・承認を受けていることが、条件になっている場合があります。取得に時間がかかるものは、申請より先に手続きを始めます。 |
「企業版ふるさと納税のご案内」の経費で気をつけたいこと
| この制度の文章にある言葉 | ProdX Crowd編集部の見方 |
|---|---|
| 認定 | 認証・規格の取得に関する費用が含まれています。審査費用、コンサルティング費、更新費用のうち、どれが対象かを、制度の定めで確認します。 |
この制度で、特に注意したいこと
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| その他 | 2 前項の公表は 、市ホームページ等に掲載すること等により行う 。 / ( その他 ) / 第 8 条この要綱の施行に関し必要な事項は 、市長が別に定める 。 / この要綱は 、2026年 4 月 1 日から施行する 。 |
「企業版ふるさと納税のご案内」の手続きの流れと日程
この制度は通年で受け付けられています。予算がなくなり次第、受付を終了する場合があります。
- 要件の確認対象設備・期限
- 認定・証明書の取得取得の前に
- 設備の取得事業に使い始める
- 決算利益の見通し
- 申告で適用特別償却・税額控除
「企業版ふるさと納税のご案内」についてのよくある質問
Q&A企業版ふるさと納税のご案内
Q. 企業版ふるさと納税のご案内の受付期間はいつですか?
通年で受け付けています。予算の状況により終了することがあるため、早めに実施機関へ確認します。
Q. 企業版ふるさと納税のご案内で、注意すべきことはありますか?
2 前項の公表は 、市ホームページ等に掲載すること等により行う 。
Q. 企業版ふるさと納税のご案内で、注意すべきことはありますか?
( その他 )
この制度を検討するときの確認リスト
| 確認項目 | 状況 |
|---|---|
| 対象の地域(朝霞市・埼玉県)に、事業所がある | □ はい □ いいえ |
| 交付決定(または承認)の前に、発注・契約をしない | □ はい □ いいえ |
| 後払いの資金繰り(つなぎ資金)の目処が立っている | □ はい □ いいえ |
情報の確認元:朝霞市の公開情報。最新の募集状況・申請書類は、実施機関のページで入手できます。 情報取得日:2026/10/12。
補助金・経営支援顧問