令和8年熊本地震営農再開支援事業(ソフト事業)について
令和8年熊本地震営農再開支援事業(ソフト事業)について(上天草市)の対象者、金額、対象経費、日程、注意点を、この制度の内容にそって整理しました。
令和8年熊本地震営農再開支援事業(ソフト事業)は、被災した農家が「次の作付け」に必要な資材や作業の費用を、メニュー別に補助する上天草市の制度
上天草市の「令和8年熊本地震営農再開支援事業(ソフト事業)」は、令和8年熊本地震で被害を受けた農業者の営農再開と、農業経営の維持を支えるための市の補助事業です。市の公式ページ(更新日は2026年10月2日)は、補助の中身を、生産資材の再調達、作物転換、追加防除、作物残さの撤去など、8つの支援メニューに分けて示しています。
この制度は、融資ではなく補助金です。しかも「ソフト事業」という名前のとおり、機械や施設そのものを直す「ハード事業」とは別の窓口・別のページで案内されています。ソフトは、種や肥料、マルチ、防除、撤去作業、リース料、追加の選別作業など、作付けと出荷を回すための経費が中心です。ハードは、トラクターやハウスの修繕・再取得が中心です。この記事では、ソフト事業の8メニューを順に読み解き、そのうえで、同じ市が同時期に案内しているハード事業との違いも整理します。
先に、制度の骨格を表にまとめます。
| 項目 | 内容(上天草市の公式ページより) |
|---|---|
| 制度名 | 令和8年熊本地震営農再開支援事業(ソフト事業) |
| 実施機関 | 上天草市(経済振興部 農林課 農業振興係) |
| 目的 | 被災した農業者の営農再開、農業経営の維持 |
| 支援の組み立て | 8つの支援メニュー。メニューごとに補助要件が異なる |
| 補助の形 | 事業費の2分の1以内、定額(単価上限あり)、10aあたりの上限額など、メニューにより異なる |
| 対象になる取組 | 原則として、令和8年7月28日以降に実施したもの |
| 問い合わせ | 上天草市役所 経済振興部 農林課 農業振興係 電話 0964-26-5516 |
| 公式ページ | https://www.city.kamiamakusa.kumamoto.jp/q/aview/44/23645.html |
公式ページには、制度の詳細、対象要件、必要書類は農林課に問い合わせるよう書かれています。市のページに載っていない部分(誰が対象か、いつまでに申請するか、どの書類が要るか、など)は、この記事でも「確認先は農林課」と明記します。数字や日付は、公式ページで読めたものだけを書きます。
まず何を確認すればよいか。「7月28日以降」と「支援メニューごとの要件」の2点
最初に押さえるのは、2つです。
| 確認すること | 公式ページの書きぶり | 実務上の意味 |
|---|---|---|
| 取組を実施した日 | 本事業の対象となる取組は、原則として令和8年7月28日以降に実施したもの | 7月28日より前に買った資材や、前に終えた作業は、原則として対象にならない扱い。領収書・納品書・作業日報などの日付が、基準日の前後どちらかを必ず確認する |
| メニューごとの要件 | 支援メニューごとに補助要件が異なる | 「ソフト事業を使える」ではなく、「8つのうちどのメニューに当たるか」を決めてから申請する。同じ資材でも、メニューによって補助率が違う |
「原則として」という言葉が付いているため、例外があるかどうかは、公式ページだけでは判断できません。基準日の前後にまたがる取組がある場合は、買う前、作業する前に、農林課の農業振興係(0964-26-5516)へ確認してください。
8つの支援メニューは、結局どれがいくら出るのか
公式ページが示す8メニューを、補助の形ごとに表にします。補助率や単価の数字は、すべて公式ページに書かれているものです。
| 番号 | メニュー | 補助の形 | 対象経費の例(公式ページ) |
|---|---|---|---|
| 1 | 早期営農再開に必要な生産資材等の再調達 | 事業費の2分の1以内 | 種子・種苗・マルチ等の再購入、農業用機械のレンタル、作物転換に伴う作業委託 |
| 2 | 作物転換・規模拡大への支援 | 事業費の2分の1以内 | パイプハウス用パイプの購入費、被覆資材(ビニール等。種子・種苗費を除く)の購入費、果樹棚支柱の購入費など |
| 3 | 作物残さ等の撤去支援 | 定額(単価の上限あり) | 作物残さの撤去、農地に飛散したガラスやハウス資材等の撤去、いぐさ原草・畳表の撤去 |
| 4 | 追加防除・施肥への支援 | 事業費の2分の1以内 | 肥料の購入費、農薬の購入費、土壌診断費 |
| 5 | 防除方法の転換支援 | 事業費の2分の1以内 | 航空防除委託費(地上防除の外部委託費との差額が対象) |
| 6 | 土づくり支援 | 10aあたり10,000円以内 | 堆肥の追加投入、緑肥のすき込み |
| 7 | リース方式による農業機械等の導入支援 | 定額(本体価格の2分の1以内) | 農業機械等のリース料、共同利用機械のリース料、担い手への機械作業の集約化に必要な機械のリース料 |
| 8 | 収穫・調整作業に係る掛かり増し経費支援 | 公式ページに補助率・単価の記載なし | 追加の選別作業、品質確保のための追加調整作業の経費 |
8番については、公式ページに補助率も上限額も書かれていません。「掛かり増し経費」の考え方や上限は、農林課に確認する項目です。
メニュー1と2は、どう違うのか。「元に戻す」か「変えて前に進む」か
メニュー1とメニュー2は、どちらも事業費の2分の1以内ですが、狙いが違います。
| 比べる点 | 1 早期営農再開に必要な生産資材等の再調達 | 2 作物転換・規模拡大への支援 |
|---|---|---|
| 狙い | 被災で必要になった資材を買い直し、早く営農を再開する | 被災を機に、作物転換、規模拡大、施設の強靱化を図る |
| 資材の性格 | 被災で失われた、または使えなくなったものの再購入 | 新しい作物や広い面積、強い施設のために必要なものの購入 |
| 例 | 種子・種苗・マルチ、機械のレンタル、作物転換に伴う作業委託 | パイプハウスのパイプ、ビニール等の被覆資材、果樹棚の支柱 |
| 注意点 | 機械は「購入」ではなく「レンタル」が例に挙がっている | 種子・種苗費は、このメニューでは対象外と明記。種子・種苗は1のメニュー側 |
同じ「ビニールを買う」でも、被災で破れたものを同じ用途で買い直すのか、規模拡大や施設の強靱化のために買うのかで、整理するメニューが変わり得ます。公式ページは、被覆資材から種子・種苗費を除くと書いています。見積書や請求書は、種苗費と資材費を分けて書いてもらうと、申請のときに迷いません。
補助額はいくらになるのか。仮の数字で計算してみる
次の計算は、補助率の考え方を示すための仮の数字です。実際の対象経費、上限、補助額は、農林課の審査で決まります。
| 例 | 仮の事業費(税の扱いは農林課に確認) | 補助の形 | 計算 | 補助額の目安 |
|---|---|---|---|---|
| メニュー1:種苗・マルチの再購入 | 40万円 | 2分の1以内 | 40万円×1/2 | 20万円以内 |
| メニュー2:パイプ・被覆資材の購入 | 120万円 | 2分の1以内 | 120万円×1/2 | 60万円以内 |
| メニュー4:肥料・農薬・土壌診断 | 30万円 | 2分の1以内 | 30万円×1/2 | 15万円以内 |
| メニュー6:土づくり(堆肥の追加投入) | 面積2ha(200a)の復旧ほ場 | 10aあたり10,000円以内 | 200a÷10a×10,000円 | 20万円以内 |
| メニュー3:作物残さの撤去 | 面積50a | 10aあたり1,500円以内 | 50a÷10a×1,500円 | 7,500円以内 |
| メニュー3:飛散したガラス・ハウス資材の撤去 | 面積30a | 10aあたり14,000円以内 | 30a÷10a×14,000円 | 42,000円以内 |
| メニュー3:いぐさ原草・畳表の撤去 | 延べ6人日 | 1人日あたり5,500円以内 | 6人日×5,500円 | 33,000円以内 |
「以内」と書かれているため、実際にかかった費用が少なければ補助額も下がります。また、単価の上限(10aあたり、1人日あたり)は、実際の費用が単価より安い場合、実費が基準になると考えるのが自然です。この点も、農林課の説明を確認してください。
メニュー3「撤去支援」は、何を、どの単価で数えるのか
メニュー3は、2分の1補助ではなく「定額」です。公式ページが示す単価は、次の3つです。
| 撤去の対象 | 単価の上限(公式ページ) | 数え方 |
|---|---|---|
| 作物残さの撤去 | 10aあたり1,500円以内 | 面積 |
| 農地に飛散したガラスやハウス資材等の撤去 | 10aあたり14,000円以内 | 面積 |
| いぐさ原草・畳表の撤去 | 1人日あたり5,500円以内 | 作業人数と日数 |
対象は「被災に伴い新たに必要となった」撤去です。被災と関係なく毎年行う残さ処理は、この趣旨から外れる可能性があります。さらに、公式ページには「本年度中に作付けを行う又は作物転換に向けて実施する取組が対象」という注記があります。撤去だけして、その後に作付けも作物転換の計画もない場合は、対象にならない可能性があるので、作業計画とセットで相談してください。
面積で数えるメニューでは、ほ場の面積をどう証明するか(地番、図面、耕作の届出など)が実務上の論点です。公式ページには書類の一覧が載っていないため、農林課に、どの書類で面積を確認するかを聞いてください。
メニュー4と5「防除・施肥」は、どこまでが補助の範囲か
被災した作物の生育を回復させるための、追加の防除と施肥が、メニュー4です。公式ページの例は、肥料の購入費、農薬の購入費、土壌診断費の3つです。土壌診断が入っている点は、肥料を闇雲に増やすのではなく、診断をもとに施肥設計をする流れを想定していると読めます。
メニュー5は、地上防除から航空防除へ転換するための経費です。公式ページには、次の注意書きがあります。
| 場面 | 補助対象になる範囲 |
|---|---|
| 通常、地上防除を外部委託している場合 | 航空防除の委託費と、これまでの地上防除の委託費との差額 |
| 自分で地上防除をしていた場合 | 公式ページに書かれていない。農林課に確認 |
仮の数字で考えます。いつもの地上防除の外部委託費が年15万円、航空防除に替えた委託費が年22万円なら、差額は7万円です。この7万円が補助対象経費の目安で、補助率が2分の1以内なら、補助額は3万5千円以内という計算になります。これは仮の数字であり、年間の回数や面積の取り方は、農林課の運用によります。
メニュー6「土づくり」は、どんな農地が対象か
メニュー6は、災害復旧事業により客土工法で復旧したほ場が対象です。客土は、他の場所から土を入れて農地を復旧する工法です。復旧後の土は、もとの土より地力が落ちていることがあるため、堆肥の追加投入や緑肥のすき込みで、地力を回復させる経費を補助します。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| そのほ場が、災害復旧事業の客土工法で復旧されたか | 対象の前提。復旧の方法が客土以外の場合は対象外の可能性がある |
| 堆肥の追加投入か、緑肥のすき込みか | 公式ページが挙げる2つの経費。その他の資材(化学肥料など)がこの枠に入るかは農林課に確認 |
| 補助の上限は10aあたり10,000円以内 | 面積×単価の範囲で、実費がそれより少なければ実費が基準になると考えられる |
メニュー7「リース方式」は、購入ではなくリース料への補助
メニュー7は、被災を機に作物転換や規模拡大などを図る場合の、農業機械等のリース導入を支援します。補助の形は「定額(本体価格の2分の1以内)」です。公式ページは、対象経費の例を3つ示しています。
| 例 | ポイント |
|---|---|
| 農業機械等のリース料 | 個人のリース契約 |
| 共同利用する農業機械等のリース料 | 複数の農家で共同利用する場合 |
| 担い手への機械作業の集約化に必要な農業機械等のリース料 | 機械作業を担い手に集約する取組に必要な機械 |
「本体価格の2分の1以内」という表現は、補助額の上限が、機械の本体価格を基準に決まることを示しています。リース料の総額が本体価格より大きくなる場合でも、補助の上限は本体価格の半分が目安になります。仮に、本体価格600万円の機械なら、補助の上限は300万円以内です。この数字は仮のものです。リース会社の見積書に、機械の本体価格が分かる形で記載があるかどうかは、事前に確認してください。
メニュー8「掛かり増し経費」は、どんな場面を想定しているか
メニュー8は、被災により新たに必要になった収穫・調整作業の掛かり増し経費です。公式ページは、対象経費の例として、追加の選別作業、品質確保のための追加調整作業を挙げています。さらに、地震により梨の果実に擦れ等の被害が発生し、追加的な選別作業が必要となった場合という具体例を示しています。
| 場面 | 掛かり増しになるもの |
|---|---|
| 梨の果実に、擦れなどの被害が出た | 通常より念入りな選別のための人手や時間 |
| 品質を保つ必要がある | 追加の調整作業のための経費 |
補助率や上限額は、公式ページに書かれていません。通常の作業にかかる経費と、被災により増えた分を、どう分けて証明するかが論点になるはずです。作業日報、人件費の記録、通常年の作業時間の記録などを、農林課に何が必要か確認したうえで残しておくと、後で説明しやすくなります。
ソフト事業とハード事業は、どう使い分けるのか
上天草市は、同じ日付近に、ソフト事業とハード事業の2つを案内しています。ハード事業は、公式ページ(更新日は2026年10月1日)に、補助率と締切が書かれています。
| 比べる点 | ソフト事業 | ハード事業 |
|---|---|---|
| 中心になる経費 | 種苗・肥料・農薬・資材、撤去、リース料、追加作業など | 被災した農業用機械・施設の修繕、再取得、補強、撤去 |
| 補助率 | メニューごとに、2分の1以内、定額、10aあたりの上限など | 区分ごとに、10分の9以内、10分の7以内、10分の8以内 |
| 例 | マルチ、パイプ、土づくり、防除、リース | トラクター、コンバイン、畜舎、農業用倉庫、農業用ハウス、加温ボイラー、水耕栽培用ベンチ |
| 申請期限 | ソフト事業のページには記載なし。農林課に確認 | 第1回締切 令和8年10月19日(月)。第2回、第3回は予定として記載 |
ハード事業の補助率は、区分で違います。公式ページの内容を表にします。
| ハード事業の区分 | 補助率 | 補足 |
|---|---|---|
| 農業用機械・畜舎等の修繕又は再取得 | 事業費の10分の9以内 | 園芸施設共済の加入対象外の施設等 |
| 農業用ハウス等の修繕又は再取得 | 事業費の10分の7以内 | 園芸施設共済の加入対象の施設。共済への加入状況に応じて補助金額を算定 |
| 被災した営農施設等の補強 | 事業費の10分の7以内 | タイバー、パイプ、支柱の追加など |
| 被災施設等の撤去 | 事業費の10分の8以内 | 解体、運搬、処分 |
ハード事業の公式ページには、原形復旧が原則で、原形復旧を超える部分は自己負担という注意があります。また、修繕または再取得した機械・施設は、園芸施設共済、農機具共済その他の保険等への加入が必要だと書かれています。申請書類として、被害状況の写真、青色申告決算書または収支内訳書の写し、見積書(原則3者以上)、所有権が確認できる書類などが挙がっています。ソフト事業の必要書類は、ソフト事業のページには載っていないため、ハードの書類をそのまま当てはめず、農林課に確認してください。
ハード事業の締切の欄には、第3回締切として「令和8年1月15日(金曜日)」という表記があります。第1回(令和8年10月19日)、第2回(令和8年12月11日)より前の日付に見えるため、年の表記は農林課に確認するのが安全です。これはハード事業のページの話で、ソフト事業の締切ではありません。
事前着工の考え方は、ソフトでも同じか
ハード事業のページには、早期の営農再開を支援するため、令和8年熊本地震による被災日以降に実施した取組は、事業計画の承認前や補助金の交付決定前に着手していても、補助対象となる場合がある、と書かれています。ソフト事業のページは、これとは別に「令和8年7月28日以降に実施したものが原則対象」と書いています。
| ページ | 日付に関する記載 |
|---|---|
| ソフト事業 | 原則として令和8年7月28日以降に実施した取組 |
| ハード事業 | 被災日以降の取組は、事業計画の承認前・交付決定前の着手でも、対象となる場合がある |
ソフト事業で、交付決定前に買った資材が補助対象になるかどうかは、ソフトのページには書かれていません。買い物をする前に、必ず電話で確認するのが、いちばん確実な手順です。通常の補助金は、交付決定の前に発注・購入した経費は対象外になることが多いため、この制度でも、確認なしに動くのは避けてください。
申請から受け取りまで、どんな順で進むのか
ソフト事業の公式ページには、申請の手順や、締切の日付は書かれていません。市の案内は「事業の活用を希望する場合は、農林課に相談を」となっています。そのため、ここでは、補助金一般の流れを、この制度に当てはめた確認の順序として示します。各段階の実際の運用は、農林課の説明が優先です。
| 段階 | やること | 確認先 |
|---|---|---|
| 1 | 被害の状況と、今年作付けしたい作物を整理する | 自分の記録、写真 |
| 2 | 8メニューのうち、どれに当たるかを決める | 農林課 農業振興係(0964-26-5516) |
| 3 | 取組の日付が、7月28日以降かを確認する | 納品書、作業日報、領収書 |
| 4 | 対象経費の範囲、必要書類、受付期間を確認する | 農林課 |
| 5 | 見積書を取る(枚数の要否も確認) | 取引先、農林課 |
| 6 | 申請する | 農林課 |
| 7 | 結果の通知後、実績を報告して補助金を受け取る | 農林課 |
7の段階(実績報告と請求)は、補助金一般の流れです。市のソフト事業のページに、個別の書き方は載っていません。同じ市が出している物価高騰対策の補助金では、交付請求書の様式がそろっていますが、それは別の制度です。
つまずきやすい点は何か
| つまずき | 起きやすい場面 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 基準日より前の取組を申請する | 地震の直後に、急いで資材を買った | 納品書の日付を確認し、7月28日より前のものは、事前に農林課へ相談する |
| 種苗費と資材費の区分が曖昧 | 見積書が「一式」になっている | 種苗費、被覆資材、肥料など、品目ごとに明細を分ける |
| メニューの選び間違い | ビニールを、1の再調達か2の規模拡大かで迷う | 取組の目的(元に戻す/変える・広げる)を、農林課に口頭で伝える |
| 撤去だけして作付けしない | 残さ撤去だけを先に終えた | 公式の注記のとおり、本年度中の作付けまたは作物転換に向けた取組とセットにする |
| 面積の根拠が弱い | 10aあたりの単価で請求するとき | 面積を示す書類を、事前に確認する |
| ハードとソフトの二重請求 | 同じ経費を、両方の事業に出してしまう | 経費ごとに、どちらの事業に出すかを分けて整理する。両方の事業に出せるかは農林課に確認 |
向く人、向かない人は、どう分かれるか
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 地震で被災し、今年の作付けを続ける農家 | 種苗、マルチ、肥料、農薬など、日々の営農経費が対象になるため |
| 被災を機に、作物転換や施設の強靱化を考えている農家 | メニュー2、7が、転換や規模拡大のための資材・リース料を想定しているため |
| 客土で復旧したほ場の地力に不安がある農家 | メニュー6が、堆肥や緑肥のための経費を想定しているため |
| 梨など、被害で選別作業が増えた農家 | メニュー8が、追加の選別作業を例に挙げているため |
| 向かない場合 | 理由 |
|---|---|
| 7月28日より前に、取組をすべて終えている | 原則として対象外のため |
| 被災の影響と関係のない通常の資材購入 | 制度の目的が、被災した農業者の営農再開と経営維持のため |
| 機械や施設そのものの修繕・購入がしたい | ハード事業を確認する(補助率も別) |
| 融資や利子補給を探している | この記事の対象外。市の農林課に確認する |
類似の制度とは、何が違うのか
同じ上天草市では、農業者向けに、物価高騰対策の補助金も案内しています。両方を同じ目的と考えると、取り違えやすいので、違いを表にします。
| 比べる点 | 営農再開支援事業(ソフト) | 農業用物価高騰対策緊急支援事業補助金 |
|---|---|---|
| きっかけ | 令和8年熊本地震による被害 | 農業資材の価格高騰(国の重点支援地方交付金を活用) |
| 対象となる経費 | 被災後の営農再開に必要な経費(8メニュー) | 令和7年に農業を営むために要した、肥料費、飼料費、諸材料費、動力光熱費、燃料代、種苗費 |
| 補助の形 | メニューごとに、2分の1以内、定額など | 対象経費の合計額の10%。上限40万円(畜産農家は50万円) |
| 申請受付 | ソフトのページに記載なし | 令和8年10月5日(月)〜12月25日(金) |
| 申請方法 | 農林課に相談 | 窓口、または公式LINEのアンケート機能を使ったオンライン申請 |
物価高騰対策の補助金は、令和7年の経費をもとに計算する「実績の一律補助」です。被災の有無は問われません。一方、営農再開支援は、被災後の取組に対する補助です。同じ農家が、両方を申請できる場合があるため、それぞれの対象経費が重ならないかを、農林課に確認しておくと安心です。
関連する制度との関係は、どう整理するか
| 制度 | 実施主体 | この制度との関係 |
|---|---|---|
| 営農再開支援事業(ハード事業) | 上天草市 | 機械・施設の修繕・再取得は、ソフトではなくハード側で相談する |
| 農業用物価高騰対策緊急支援事業補助金 | 上天草市 | 被災の有無にかかわらず、令和7年の経費に基づく一律の補助。目的が違う |
| 園芸施設共済、農機具共済 | 共済組合等 | ハード事業では、修繕・再取得した施設・機械に、共済・保険への加入が必要と書かれている |
利子補給制度も、同じ市が別のページで案内しています。ただし、このサイトでは融資・利子補給は取り上げないため、詳細は市の農林課で確認してください。
よくある質問
| 質問 | 答え |
|---|---|
| ソフト事業の補助率は、すべて2分の1ですか。 | いいえ。メニュー1、2、4、5は事業費の2分の1以内。メニュー3は定額、メニュー6は10aあたり10,000円以内、メニュー7は定額(本体価格の2分の1以内)。メニュー8は公式ページに記載がありません。 |
| 7月28日より前に買った資材は対象になりますか。 | 公式ページは、原則として7月28日以降に実施した取組が対象と書いています。例外の有無は、農林課に確認してください。 |
| 機械を買う場合は、ソフトで補助されますか。 | ソフトのメニュー7は「リース」です。購入や修繕は、ハード事業の領域です。 |
| 種苗費は、ビニール等の被覆資材と同じメニューですか。 | メニュー2の被覆資材には、種子・種苗費は含まれないと書かれています。種子・種苗は、メニュー1(再調達)の対象経費の例に挙がっています。 |
| 申請の締切はいつですか。 | ソフト事業の公式ページには、締切の記載がありません。農林課(0964-26-5516)に確認してください。 |
| 誰が対象ですか。 | ソフト事業のページには、対象者の詳しい要件が書かれていません。被災した農業者の営農再開と経営維持が目的です。要件は農林課に確認してください。 |
| 物価高騰対策の補助金と、両方もらえますか。 | 制度が別なので、それぞれの要件に当てはまれば申請できる可能性があります。同じ経費の重複が認められるかは、農林課に確認してください。 |
| 問い合わせ先は。 | 上天草市役所 経済振興部 農林課 農業振興係 電話 0964-26-5516 |
申請の前に、手元で作っておくとよい整理表
ソフト事業のページは、書類の一覧を載せていません。そのため、農林課に電話する前に、次の表のようにメモを整理しておくと、話が早く進みます。表の列は、農林課との会話の材料にするためのものです。
| 整理する項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| 被害の概要 | どのほ場、どの施設が、どう被害を受けたか |
| 今年の作付け計画 | 作物、面積、作付けの予定時期 |
| 使いたいメニュー | 8つのうち、該当しそうなもの |
| 経費の内訳 | 品目、数量、金額、購入日・実施日 |
| 日付の確認 | 7月28日の前か後か |
| 見積書・納品書 | 品目ごとに明細が分かれているか |
| 面積の根拠 | 地番、図面、耕作に関する書類 |
| 他の制度との関係 | ハード事業、物価高騰対策、共済との重複がないか |
編集部のまとめ
上天草市のソフト事業は、被災後の営農を、種苗や肥料のような日々の経費から、撤去、防除、土づくり、リース、追加の選別作業まで、幅広く受け止める設計です。メニューが8つに分かれており、補助率も上限も違うため、申請の前に「どのメニューか」を決めることが、いちばん大切な作業になります。
一方で、市の公式ページには、受付期間、必要書類、対象者の細かい要件が載っていません。取り組む日付は原則として令和8年7月28日以降、というのが数少ない明確な線引きです。購入・発注の前に、農林課 農業振興係(0964-26-5516)へ電話し、メニュー、対象経費、日付、書類を確認してから動いてください。同じ時期に出ているハード事業と物価高騰対策の補助金も、あわせて確認すると、使える制度を取りこぼしにくくなります。
出典として読んだ公式ページは、次の3つです。ソフト事業(https://www.city.kamiamakusa.kumamoto.jp/q/aview/44/23645.html)、ハード事業(https://www.city.kamiamakusa.kumamoto.jp/q/aview/44/23626.html)、農業用物価高騰対策緊急支援事業補助金(https://www.city.kamiamakusa.kumamoto.jp/q/aview/44/23095.html)です。内容は更新されることがあるため、申請の前に最新の案内を確認してください。
この制度を一言でいうと
「令和8年熊本地震営農再開支援事業(ソフト事業)について」は、上天草市が実施する補助金・助成金です。対象の地域は上天草市・熊本県です。
上天草市では、令和8年熊本地震により被害を受けた農業者の営農再開及び農業経営の維持を支援するため、生産資材の再調達や作物転換、追加防除等に対して補助を行います。
受付の期間は、通年(随時)で受け付けています。
| 制度名 | 令和8年熊本地震営農再開支援事業(ソフト事業)について |
|---|---|
| 実施機関 | 上天草市 |
| 種類 | 補助金・助成金 |
| 対象地域 | 上天草市・熊本県 |
| 受付期間 | 通年(随時)で受け付けています |
| 問い合わせ先 | 上天草市役所 経済振興部 農林課 農業振興係 |
「令和8年熊本地震営農再開支援事業(ソフト事業)について」の対象になる方
対象になるかどうかを、この制度で定められている条件ごとに整理します。
- 1地域上天草市・熊本県(市区町村の制度のため、その市区町村内に事業所があることが基本)
- 2規模従業員数の制約は示されていません
| 確認すること | この制度の内容 |
|---|---|
| 地域 | 上天草市・熊本県(市区町村の制度のため、その市区町村内に事業所があることが基本) |
| 規模 | 従業員数の制約は示されていません |
「令和8年熊本地震営農再開支援事業(ソフト事業)について」が目指していること
※支援メニューごとに補助要件が異なります。1 早期営農再開に必要な生産資材等の再調達: 事業費の2分の1以内補助被災により必要となった生産資材の 再購入 や農業機械のレンタル等を支援します。(対象経費の例)種子、種苗、マルチ等の再購入農業用機械のレンタル作物転換に伴う作業委託2 作物転換・規模拡大への支援:事業費の2分の1以内補助被災を機に、作物転換、規模拡大又は施設の強靱化を図るために必要な生産資材の購入を支援します。(対象経費の例)パイプハウス用パイプの購入費被覆資材(ビニール等(種子、種苗費を除く))の購入費果樹棚支柱の購入費 など3 作物残さ等の撤去支援:定額補助被災に伴い新たに必要となった作物残さや農地に飛散した資材等の撤去を支援します。
「令和8年熊本地震営農再開支援事業(ソフト事業)について」の対象経費の中身
この制度で対象経費として挙げられている項目(3項目)を、区分ごとに整理しました。自社の見積書の項目と見比べます。
| 区分 | この制度の対象経費の項目 | 支援の目安 |
|---|---|---|
| その他 | 種子、種苗、マルチ等の再購入 の例) | 公募要領の一覧と照合 |
| この制度の文章にある言葉 | ProdX Crowd編集部の見方 |
|---|---|
| 資材 | 原材料・資材に関する費用が含まれています。試作や開発に使うものに限られる制度が多く、通常の製造に使う分は対象外です。使用量の記録を残します。 |
「令和8年熊本地震営農再開支援事業(ソフト事業)について」の手続きの流れと日程
この制度は通年で受け付けられています。予算がなくなり次第、受付を終了する場合があります。
- 申請計画書・見積書を提出
- 審査1〜3か月
- 交付決定ここから発注できる
- 発注・実施期間内に支払いまで
- 実績報告証拠書類を提出
- 検査・確定補助額が決まる
- 入金お金が入るのは最後
発注・契約は「交付決定」の後。お金が入るのは、最後の「入金」です。
「令和8年熊本地震営農再開支援事業(ソフト事業)について」についてのよくある質問
Q&A令和8年熊本地震営農再開支援事業(ソフト事業)について
Q. 令和8年熊本地震営農再開支援事業(ソフト事業)についての受付期間はいつですか?
通年で受け付けています。予算の状況により終了することがあるため、早めに実施機関へ確認します。
Q. 令和8年熊本地震営農再開支援事業(ソフト事業)についてで、対象になる経費は何ですか?
種子、種苗、マルチ等の再購入 の例)などが挙げられています。見積書の項目と、公募要領の一覧を照らし合わせます。
Q. 令和8年熊本地震営農再開支援事業(ソフト事業)についての問い合わせ先はどこですか?
上天草市役所 経済振興部 農林課 農業振興係
この制度を検討するときの確認リスト
| 確認項目 | 状況 |
|---|---|
| 対象の地域(上天草市・熊本県)に、事業所がある | □ はい □ いいえ |
| 交付決定(または承認)の前に、発注・契約をしない | □ はい □ いいえ |
| 後払いの資金繰り(つなぎ資金)の目処が立っている | □ はい □ いいえ |
情報の確認元:上天草市の公開情報。最新の募集状況・申請書類は、実施機関のページで入手できます。 情報取得日:2026/10/12。
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