募集中税制

企業版ふるさと納税の募集について

実施機関
松川町
募集期間
通年(随時受付)
地域
長野県・松川町

企業版ふるさと納税の募集について(松川町)の対象者、金額、対象経費、日程、注意点を、この制度の内容にそって整理しました。

松川町の企業版ふるさと納税は、補助金ではなく「寄附をした法人の税負担を軽くする税制」です

松川町(長野県下伊那郡)が募集している「企業版ふるさと納税」は、お金を受け取る制度ではありません。企業が松川町の地方創生事業に寄附をし、その寄附額に応じて、法人住民税・法人事業税・法人税の負担が軽くなる税制です。中小機構のJ-Net21では「税制」の区分で紹介されています。補助金や助成金のように、事業に使うお金が交付される仕組みではないため、まず位置づけをはっきりさせておきます。

比べる点補助金・助成金松川町の企業版ふるさと納税
お金の流れ国や自治体から事業者へ事業者から松川町へ(寄附)
事業者が得るもの交付金(経費の一部)税額控除と損金算入による税負担の軽減
申請先実施機関の窓口やオンライン松川町役場 産業観光課へ寄附の申出、税務は税務署へ申告
見返り事業計画の実施が条件寄附の見返りは禁止(経済的利益を受けられない)
向く目的設備投資・開発・販路開拓地域貢献、取引先・創業の地への応援、社会的評価の向上

松川町の公式ページは、この制度を次のように説明しています。地方公共団体の地方創生プロジェクトに企業が寄附を行った場合に、法人関係税から税額控除する仕組みで、令和2年度から制度が大幅に見直され、最大で寄附金額の約9割が軽減され、実質的な企業の負担は約1割になる、という内容です。

この記事では、ProdX Crowd編集部が、松川町のページと町の地域再生計画、内閣府地方創生推進事務局の資料(概要、リーフレット、Q&A)を読み、次の順に整理します。いくら寄附すると、税がどれだけ軽くなるのか。どんな会社が対象外になるのか。松川町の寄附金は何に使われるのか。手続きはどう進むのか。つまずきやすい点はどこか。最後に、向く会社と向かない会社を分けます。

この制度の骨格を、先に表で押さえておきます

項目内容出典
名称企業版ふるさと納税(正式には地方創生応援税制)松川町、内閣府
寄附先長野県下伊那郡松川町(産業観光課 産業連携係が窓口)松川町ページ
寄附の対象事業松川町まち・ひと・しごと創生推進事業松川町地域再生計画
1回あたりの寄附額10万円以上松川町ページ、内閣府概要
寄附の目安総額170,000千円(2022年度から2026年度の累計)松川町地域再生計画
計画の期間地域再生計画の認定の日から2027年3月31日まで松川町地域再生計画
対象外松川町に本社が所在する企業松川町ページ
見返り寄附の代償として経済的な利益を受け取ることは禁止松川町ページ、内閣府
公表町のホームページで寄附実績を公表。希望すれば法人名も公表松川町ページ
税の特例の期限税額控除の特例措置は令和9年度まで延長(令和7年度税制改正)内閣府資料

寄附額の目安や計画期間は、松川町の地域再生計画(町のページからPDFで公開されています)に書かれている数字です。目安の170,000千円は、あくまで計画上の目安であり、この額に達すると募集が終わる、という意味ではありません。募集の締切や、年度ごとの受付状況は、松川町産業観光課に確認してください。

どんな会社が対象になり、どんな会社が対象外になるのですか

最初に確認したいのは「本社の所在地」です。松川町のページは、松川町に本社が所在する企業からの寄附は制度の対象外だと明記しています。

内閣府のリーフレットは、ここでいう本社を、地方税法における「主たる事務所又は事業所」だと説明しています。登記簿上の本店と、実際に事業の中心となっている場所が異なる会社は、この点を確認しておく必要があります。

内閣府のQ&A(まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に関するQ&A 第15版)には、対象範囲の考え方も書かれています。事業の実施主体が市町村の場合は、市町村単位で本社所在地を判断します。したがって、松川町が実施主体の事業に対しては、松川町に本社がある企業の寄附は対象外ですが、同じ長野県内でも、飯田市や飯島町など他の市町村に本社がある企業の寄附は対象になります。

本社の所在地(例)松川町への寄附理由
長野県下伊那郡松川町対象外町内に本社が所在するため
長野県飯田市(同じ県内の別の市)対象になりうる事業の実施主体は松川町であり、市町村単位で判断するため
愛知県、東京都など他県対象になりうる松川町に本社がないため

内閣府のQ&Aには、法人の種類についての記載もあります。外国法人を含め、青色申告書を提出している法人からの寄附であれば、地方創生応援税制の適用を受けられます。白色申告の法人は、この税の特例を受けられない点に注意が必要です。個人事業主が、事業の資金として寄附をする場合の取り扱いは、今回読んだ資料では確認できていません。税務署に問い合わせてください。

もうひとつ、寄附先の側にも条件があります。内閣府の資料では、東京都、および、市区町村のうち地方交付税の不交付団体で三大都市圏の既成市街地等に所在するものは対象外とされています。松川町は、地域再生計画を策定し、企業版ふるさと納税の対象事業として寄附を募集しています。

いくら寄附すると、税はどれだけ軽くなりますか

制度のしくみは、内閣府の資料にまとまっています。通常の寄附は、損金算入によって寄附額の約3割が軽くなります。企業版ふるさと納税では、これに加えて、税額控除が寄附額の最大6割つきます。合わせて最大で約9割が軽くなり、企業の負担は約1割になります。例として、1,000万円を寄附すると、最大約900万円の法人関係税が軽減される、と書かれています。

税額控除は、3つの税目に分かれています。

税目控除の内容上限
法人住民税寄附額の4割を税額控除法人住民税法人税割額の20%
法人税法人住民税で4割に達しない場合、その残額を税額控除。ただし寄附額の1割まで法人税額の5%
法人事業税寄附額の2割を税額控除法人事業税額の20%

最大の6割は、法人住民税の4割と、法人事業税の2割を合わせた割合です。法人税の控除は、法人住民税で4割まで控除しきれない場合に、その残りを補う位置づけです。

仮の数字で、計算の流れをたどります

以下は、仕組みを理解するための仮の数字です。実際の控除額は、会社の税額、決算の内容、申告方法によって変わります。

まず、控除の上限に余裕がある場合を考えます。

前提(仮の数字)内容
寄附額100万円
法人住民税法人税割額200万円(上限は20%で40万円)
法人事業税額150万円(上限は20%で30万円)
税目計算控除額
法人住民税寄附額100万円の4割=40万円(上限40万円以内)40万円
法人事業税寄附額100万円の2割=20万円(上限30万円以内)20万円
税額控除の合計40万円+20万円60万円
損金算入による軽減約3割(内閣府の資料の数字)約30万円
負担額の目安100万円-60万円-約30万円約10万円

上限に余裕があれば、内閣府の資料と同じ「負担は約1割」になります。

次に、法人住民税の上限に足りない場合を考えます。

前提(仮の数字)内容
寄附額100万円
法人住民税法人税割額100万円(上限は20%で20万円)
法人事業税額150万円(上限は20%で30万円)
法人税額400万円(上限は5%で20万円)
税目計算控除額
法人住民税4割は40万円だが、上限が20万円20万円
法人税40万円-20万円=20万円。ただし寄附額の1割(10万円)が限度10万円
法人事業税寄附額の2割=20万円(上限30万円以内)20万円
税額控除の合計20万円+10万円+20万円50万円
負担額の目安100万円-50万円-約30万円約20万円

税額が小さい会社では、控除の上限にかかり、負担が約2割になることもあります。このように、軽くなる額は、会社の納税額に左右されます。赤字で納税額がほとんどない会社は、税額控除の恩恵が小さくなります。寄附をする前に、税理士や所管の税務署に、前年度の税額から見た控除の余地を確認してください。内閣府のリーフレットにも、税額控除の手続や算出は、税理士や所管する税務署に相談するよう書かれています。

事業年度のずれにも注意が必要です

内閣府のQ&Aによると、税額控除は、実際に寄附を行った日が属する事業年度に適用されます。たとえば、4月1日に事業年度が始まる会社が、3月31日までに寄附をすれば、その年度の税に反映されます。年度末ぎりぎりに振り込む場合は、松川町が受領した日が年度内になるかどうかを、役場と確認してください。

松川町の寄附金は、何に使われるのですか

寄附金は、松川町の「まち・ひと・しごと創生推進事業」に充てられます。町の地域再生計画(令和6年4月1日時点の人口データなどを用いた計画)は、5つの区分で事業を整理しています。

区分目標主な事業(計画に記載)
ア 横断的目標まちの自律性・持続性・共創性を高める行政手続のオンライン化、wifiスポットの整備、LGWANネットワークの無線化、デジタルテクノロジーの導入、公民学共創プラットフォームの構築、SDGsの推進
イ 基本目標1ローカル経済で「しごと」を生み出すコミュニティビジネス・ソーシャルビジネスの創出、コワーキングスペースの整備、商店街の賑わい創出、企業誘致、農業法人の設立支援、新規就農支援、木材加工のデジタル活用、航空宇宙産業の集積、信州大学南信州キャンパス
ウ 基本目標2多様な「ひと」とつながり、暮らしの価値を創造するUIJターンの就業・創業移住支援、空き家活用、移住体験住宅、地域おこし協力隊、滞在交流型プログラム、旅のコーディネート、訪日外国人の受入環境整備、関係人口創出施設の運営
エ 基本目標3魅力ある「ひと」を育む母子保健と子育て支援の包括支援体制、こどもの居場所づくり、小中高生の地域教育・キャリア教育、大学生インターン、食育
オ 基本目標4安心して暮らすことのできる「まち」をつくる自治組織の機能向上、公共交通ネットワークの構築、健康づくり、環境保全型農業、木材流通の地域内循環、自然エネルギーの活用、多世代交流拠点、地域防災力の向上

寄附の使い道は、企業の側が細かく指定するものではなく、町が計画に位置づけた事業のなかで充当されます。町のページには、寄附の申出書に「寄附の目的」や「条件」を書く欄がありますが、計画に載っていない事業に使うことはできません。また、内閣府の資料は、「分野別の寄附募集事業一覧」に掲載されていない事業であっても、寄附を充当できる場合があるので、各地方公共団体の担当部署に問い合わせるよう案内しています。

計画が目指している数字

町の地域再生計画は、事業の成果を測るための数値目標(KPI)を掲げています。企業から見れば、寄附が何の成果につながるのかを知る手がかりになります。

指標現状値(計画開始時点)目標値(2026年度)関連する目標
先端技術の取入れ件数0件5件横断的目標
公民共創プラットフォームへの民間事業者の参画件数0件5件横断的目標
生産年齢人口の構成率53.2%51.0%基本目標1
新規創業者数1人13人基本目標1
社会増減数マイナス105人マイナス49人基本目標2
年少人口の割合12.3%12.2%基本目標3
合計特殊出生率1.471.86基本目標3
人口減少率マイナス4.8%マイナス3.9%基本目標4

目標値が現状値より低い指標(生産年齢人口の構成率など)があるのは、人口減少が進むなかで、減少のペースを緩やかにすることを目標としているためです。計画は、人口減少に歯止めをかけることを大きな方向性に置き、そのうえで各指標の目標を設定しています。

町の人口の状況(計画の記述より)

計画の冒頭には、町の現状が書かれています。人口は、平成17年度の14,117人をピークに減少に転じ、令和2年10月1日時点の国勢調査では12,530人、長野県の毎月人口異動調査に基づく令和6年4月1日時点では12,076人です。国立社会保障・人口問題研究所の将来人口予測では、令和27年に9,319人まで減少すると推計されています。

20代・30代の転出が顕著で、進学などで町を離れた若者が戻ってくることが少ない、という課題も書かれています。

こうした課題を背景に、町は、雇用や生業の創出、若者・子育て世代の移住定住、関係人口の創出などを進めています。令和9年(2027年)のリニア中央新幹線の開業による大都市圏との新たなつながりも見据えている、という記述もあります。

寄附から税額控除までの流れを、日程で整理します

松川町のページに書かれた手順と、内閣府の資料にある税務の手続きを合わせると、流れは次の表のとおりです。

順番やること窓口・書類注意点
1寄附の方針を社内で決める社内の稟議資料(内閣府のリーフレットでは、社内提案資料の作成や社内調整を挙げている)本社所在地、青色申告かどうか、税額の見通しを先に確認
2寄附の申出松川町まち・ひと・しごと創生推進事業寄附申出書(Word)を、メール、窓口、郵送のいずれかで提出窓口は産業観光課(9番窓口)、郵送先は長野県下伊那郡松川町元大島3823 産業観光課 産業連携係
3寄附金の払込町へ振込申出書の納入方法は「振込」
4受領証の受け取り町が発行税務で使う書類。大切に保管
5税務申告受領証の写しを提出(法人税の申告では保管)内閣府Q&Aによる。詳細は課税庁の情報を確認
6公表町のホームページで寄附実績を公表法人名の公表を希望するかは申出書で選ぶ

申出書には、寄附の目的、寄附金額、条件の有無、引き渡しの予定日、納入方法、寄附に伴う情報の開示(お名前の掲載、金額の掲載の可否)を記入する欄があります。法人名や金額を載せるかどうかは、この欄で意思表示します。

連絡先は、町のページに示されている次のとおりです。

項目内容
電子メールsangyou@town.matsukawa.lg.jp
窓口松川町役場 産業観光課(9番窓口)
郵送〒399-3303 長野県下伊那郡松川町元大島3823 産業観光課 産業連携係

制度全般についての問い合わせ先として、内閣府 地方創生推進事務局は、リーフレット(令和8年3月)に、電話03-6257-1421、メールkigyou-furusato@cas.go.jp を記載しています。

寄附の「見返り」は、何がだめで、何がよいのですか

この制度で、企業が最も気をつけるべき点は、寄附の代償として経済的な利益を受け取ってはいけない、というルールです。松川町のページにも、制度の制限として明記されています。

内閣府の「寄附を行うことの代償として経済的な利益を供与すること」についての解説(令和4年6月27日、令和8年4月1日一部改正)は、具体例を挙げています。

区分具体例
禁止される行為寄附を理由とした補助金の交付
禁止される行為入札や許認可での便宜の供与
禁止される行為合理的な理由なく、市場価格より低い価格で財産を譲渡すること
禁止される行為商品券やプリペイドカードなど、換金性の高い商品の提供
禁止される行為寄附を行うことを公共事業の入札参加要件とすること
禁止される行為寄附を活用して整備した施設を、寄附企業に専属的に利用させること
許容される行為感謝状やこれに類するものの贈呈
許容される行為自治体のホームページや広報誌で、他の寄附者と並べて企業名を紹介すること
許容される行為整備した施設に銘板を設置し、他の寄附者と並べて企業名を列挙すること
許容される行為社会通念上許容される範囲内の記念品の贈呈

注意したいのは、寄附と取引の関係です。内閣府の解説では、自治体が入札・契約に関する法令や条例を守り、寄附をした法人とそれ以外の法人を区別せず、手続きの公正性・透明性について説明責任を果たしていれば、寄附をした法人が契約の相手方になること自体は、直ちに禁止される見返りには当たらないとされています。逆に、寄附法人しか応札できないような条件を合理的な理由なく設ける場合は、問題になります。

すでに自治体と取引のある会社が寄附をする場合も、原則として、見返りには当たらないと整理されています。ただし、契約より前に寄附の申出があり、その後に契約に至った場合は、手続きの上で寄附を理由に別扱いされていないかが問われます。

令和7年度の税制改正では、制度の延長とあわせて、改善策が示されました。内閣府の資料によると、寄附活用事業の契約手続の公正性などに問題があるとして、認定地域再生計画の取消しを行う事案が生じたことを受けた対応です。主な内容は、次のとおりです。

改善策内容
自治体のチェック機能の強化留意事項のチェックリストを導入し、各段階で確認
実施状況の透明化一者応札で寄附法人や関係会社が受託した場合などに、国への実施報告を義務づけ、寄附法人名を公表。寄附法人が非公表を希望する場合は、第三者を含む審議会等で理由を確認したうえで国へ報告
発注先の公表競争入札・随意契約(少額を除く)の発注先を自治体が公表
欠格期間の創設認定取消しを受けた場合の再申請に、2年間の欠格期間
Q&Aの明確化寄附法人・関係会社が再委託先となる場合の留意点を記載

松川町に寄附をする会社が、同時に松川町の発注を受ける関係にある場合は、これらの公表のルールの対象になりうるので、事前に町の産業観光課と確認しておくと安心です。

寄附をした会社は、他にどんなメリットがありますか

税の軽減のほかに、内閣府のリーフレットには、企業から寄せられた声が紹介されています。

声の内容例
縁のある地への支援創業地や縁のある自治体の事業を応援でき、恩返しになった
企業のPR寄附による社会貢献が、会社のイメージアップにつながった
新たなパートナーシップ自治体や教育機関、NPOなどとの日頃のコミュニケーションから、ビジネスチャンスが生まれた
社員のやる気自治体の子育て事業に協力していることが、社員のモチベーションにつながった
SDGs・ESGへの寄与地域の環境保全や脱炭素の取組を応援できた

松川町の寄附実績のページには、町内ではなく、近隣の飯田市、飯島町、駒ケ根市などの企業のほか、愛知県、群馬県、佐賀県、神奈川県、東京都の企業も並んでいます。平成30年3月から令和8年8月までの実績が掲載され、金額は、最小で10万円、最大で2,000万円(令和3年11月の分)です。同じ会社が、毎年のように寄附を続けている例も複数あります。金額を非公開にしている会社も、掲載されています。

この実績から読み取れるのは、特定の規模の会社だけが寄附をしているのではない、ということです。少額から始めて継続する会社もあれば、高額を毎年寄附する会社もあります。ただし、これは掲載されている範囲の話です。自社が同じ条件で寄附できるか、効果がどの程度かは、会社ごとの税額で決まります。

人材派遣型という使い方もあります

内閣府は、企業版ふるさと納税の仕組みを使った「人材派遣型」も案内しています。令和2年10月13日に創設された仕組みで、企業が人件費を含む事業費を寄附し、同じ年度に、その企業の人材が寄附活用事業に従事する自治体職員として任用される(または、地域活性化事業を行う団体等に採用される)ものです。

タイプ内容
常勤タイプ給与等(とプロジェクト事業費)を寄附し、派遣人材を常勤職員として採用
副業タイプ報酬等(とプロジェクト事業費)を寄附し、派遣元企業で働きながら非常勤職員として採用

内閣府の資料では、派遣した人材の人件費相当額を含む事業費への寄附についても、最大約9割の税の軽減を受けられるとされています。活用実績は、令和7年3月31日時点で、派遣者174名、活用団体133団体(延べ数)です。

松川町のページには、人材派遣型についての記載はありません。この記事の読者が松川町で人材派遣型を使えるかどうかは、町の産業観光課に確認が必要です。

つまずきやすい点を、事前に洗い出します

つまずき内容対処
本社が松川町にある松川町への寄附は制度の対象外本社の所在地(主たる事務所又は事業所)を確認
寄附額が10万円未満1回あたり10万円以上が条件複数回に分ける場合も、1回ごとに10万円以上
青色申告ではない内閣府Q&Aでは、青色申告書を提出している法人が対象申告の種類を確認
納税額が小さい控除額は、各税額の上限(20%、5%など)で頭打ちになる寄附前に、税理士へ前期の税額を見せて試算
年度末の寄附控除は、寄附日が属する事業年度に適用される町の受領日を役場と確認
見返りを期待した経済的利益の供与は禁止。違反が明らかになれば、自治体の計画認定が取り消されることもある感謝状、広報での企業名紹介、銘板の範囲にとどめる
受領証をなくした税務申告で受領証の写しが必要受け取ったらすぐに保管
複数事業への寄附事業ごとに受領証が交付される(内閣府Q&A)寄附の対象事業を申出書で明確にする
非公表の希望法人名の公表は選べるが、一定の場合は公表が求められることがある取引関係がある場合は、事前に町へ確認
控除の限度の計算3つの税目の組み合わせで、計算が複雑税理士や税務署に確認。内閣府も相談を勧めている

この制度は、どんな会社に向いていますか

判断の軸向く会社向かない会社
本社の所在地松川町以外に本社がある松川町に本社がある
申告の種類青色申告の法人青色申告をしていない
納税額法人住民税・法人事業税・法人税を一定程度納めている赤字が続き、納税額がほとんどない
目的取引先・創業の地・社員の出身地など、縁のある地域への貢献、地域貢献やSDGsの取組の見える化補助金のように、事業の資金を得たい
見返りへの期待感謝状や広報での紹介で十分寄附の代わりに、入札や契約の便宜を求めたい
資金の余裕10万円以上の寄附を、資金繰りの範囲で出せる寄附のための資金が確保できない

事業のための資金を得たい会社は、この制度ではなく、国や県、市町村の補助金・助成金を探す方が目的に合います。寄附をする側の制度であって、受け取る側の制度ではないからです。

似た制度、関連する制度との違いを教えてください

制度違い
個人向けのふるさと納税個人が対象。返礼品がある場合もある。企業版は、経済的な見返りが禁止されている
通常の寄附(損金算入)軽減は約3割。企業版は、税額控除が加わって最大約9割
他の自治体の企業版ふるさと納税制度の枠組みは同じ。寄附先の事業内容、募集期間、窓口が異なる。内閣府のポータルサイトで、寄附を募集している自治体を探せる
補助金・助成金受け取る制度。企業版ふるさと納税は、寄附の見返りとして補助金を交付することが禁止されている
人材派遣型寄附に人の派遣を組み合わせる。人件費相当額も含めて税の軽減の対象

内閣府のポータルサイトは、企業と地方公共団体のマッチング会の開催案内も載せています。寄附先を松川町に決め打ちせず、自社の事業や縁のある地域に合う自治体を探す、という進め方もできます。

松川町に寄附する前に、確認する順番を整理します

順序確認すること確認先
1自社の本社(主たる事務所又は事業所)は松川町ではないか登記・税務の書類
2青色申告か。納税額はどのくらいか顧問税理士・決算書
3寄附額の想定。10万円以上で、前述の計算で負担が許容範囲か社内、税理士
4松川町の事業のどこに共感するか、社内で説明できるか松川町のページ、地域再生計画
5松川町と取引や契約の関係がないか産業観光課
6法人名の公表の可否申出書の記入欄
7年度内に受領してもらう必要があるか産業観光課

よくある質問

Q. 松川町に事業所(支店・営業所)があります。本社は別の県です。対象になりますか。

A. 内閣府の資料では、対象外となるのは「本社」が所在する自治体への寄附です。本社は、地方税法における主たる事務所又は事業所を指します。本社が松川町にないのであれば、事業所があること自体は、この除外条件には当たらないと読めます。ただし、町との取引関係などの事情があれば、公表や契約の公正性のルールとの関係が出てきます。個別の事情は、松川町産業観光課と税理士に確認してください。

Q. 1回に10万円ちょうどでも対象ですか。

A. 松川町のページと内閣府の概要には、1回あたり10万円以上と書かれています。10万円ちょうどは、条件を満たします。

Q. 寄附金を現金ではなく、物品で出せますか。

A. 内閣府の資料には、物品による寄附の手続きに関するQ&Aがあり、受領証に品名、数量、使用用途を追記する取り扱いが示されています。松川町が物品による寄附を受け付けるかどうかは、今回読んだ町のページには書かれていません。町の申出書は「現金」を寄附する様式なので、物品の場合は、産業観光課に確認してください。

Q. 見返りとして、町の公共施設を優先して使わせてもらえますか。

A. 寄附を活用して整備した施設を、寄附企業に専属的に利用させることは、禁止される見返りの例として挙げられています。利用条件で、寄附企業だけを優遇することも認められません。

Q. 法人名を載せたくありません。

A. 町のページには、寄附実績を公表し、希望する場合には法人名等も公表すると書かれています。申出書には、お名前(名称)と金額の掲載について、可・否を選ぶ欄があります。ただし、内閣府の資料では、事業の契約相手が寄附法人またはその関係会社である一定の場合に、法人名の公表が求められ、非公表にするには正当な理由について第三者を含む審議会等の確認が必要とされています。

Q. 税額控除を受けるために、役場への申請は必要ですか。

A. 税の申告で、地方創生応援税制の適用がある寄附を行った旨を申告し、自治体から交付された受領証の写しを提出します(法人税の申告では保管)。手続の詳細は、課税庁が発表している情報を確認するよう、内閣府のQ&Aに書かれています。

Q. この制度は、いつまで使えますか。

A. 内閣府の資料では、税額控除の特例措置は、令和7年度税制改正で、令和9年度までの3年間延長されました。松川町の地域再生計画は、認定の日から2027年3月31日までを計画期間としています。計画期間より後の寄附が対象になるかどうかは、町が新しい計画を作るかどうかによるので、産業観光課に確認してください。

編集部の見方:向き合い方を3つに整理します

この制度は、補助金と違い、事業の資金を増やす仕組みではありません。寄附をする会社が、地域に資金を回し、その一部を税として戻す仕組みです。したがって、判断の基準は「いくら戻るか」だけではなく、「その地域に資金を回す理由が自社にあるか」になります。

見方内容
縁がある地域に恩返しをしたい創業の地、取引先の多い地域、社員の出身地など。社内でも説明しやすい
地域の課題に、会社として関わりたい松川町なら、人口減少、若者の転出、子育て、農林業の担い手、デジタル化など。計画に具体的な事業が書かれている
税の負担を抑えつつ、地域貢献を実績にしたい税額控除の上限、納税額、事業年度を、税理士と確認したうえで判断

寄附を検討する場合は、松川町のページ、地域再生計画、内閣府の資料の3つを読んだうえで、顧問税理士に試算を依頼し、松川町産業観光課に寄附の申出をする、という順番が現実的です。企業版ふるさと納税の税額計算や申告は、税理士や税務署の領域です。

確認先のまとめ

知りたいこと確認先
寄附の申出、募集の締切、受領日、公表の可否、使い道松川町役場 産業観光課 産業連携係(sangyou@town.matsukawa.lg.jp)
税額控除の手続き、控除額の算出顧問税理士、所管の税務署
制度全体、見返りの考え方、他の自治体の募集内閣府 地方創生推進事務局 企業版ふるさと納税ポータルサイト、電話03-6257-1421、kigyou-furusato@cas.go.jp
松川町の計画内容松川町地域再生計画(町のページからPDFで公開)

この制度を一言でいうと

「企業版ふるさと納税の募集について」は、松川町が実施する税制優遇です。対象の地域は松川町・長野県です。

~しあわせ実感 まつかわ~ を育むため、松川町へのご寄附をお待ちしております

受付の期間は、通年(随時)で受け付けています。

制度名企業版ふるさと納税の募集について
実施機関松川町
種類税制優遇
対象地域松川町・長野県
受付期間通年(随時)で受け付けています

「企業版ふるさと納税の募集について」の対象になる方

対象になるかどうかを、この制度で定められている条件ごとに整理します。

対象かどうかを、この順に確認します
  1. 1地域松川町・長野県(市区町村の制度のため、その市区町村内に事業所があることが基本)
  2. 2規模従業員数の制約は示されていません
確認することこの制度の内容
地域松川町・長野県(市区町村の制度のため、その市区町村内に事業所があることが基本)
規模従業員数の制約は示されていません

この制度の内容

区分内容
その他~しあわせ実感 まつかわ~ を育むため、松川町へのご寄附をお待ちしております

「企業版ふるさと納税の募集について」の手続きの流れと日程

この制度は通年で受け付けられています。予算がなくなり次第、受付を終了する場合があります。

手続きの流れ
  1. 要件の確認対象設備・期限
  2. 認定・証明書の取得取得の前に
  3. 設備の取得事業に使い始める
  4. 決算利益の見通し
  5. 申告で適用特別償却・税額控除

「企業版ふるさと納税の募集について」についてのよくある質問

Q&A企業版ふるさと納税の募集について

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経営者

Q. 企業版ふるさと納税の募集についての受付期間はいつですか?

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ProdX Crowd編集部
A.

通年で受け付けています。予算の状況により終了することがあるため、早めに実施機関へ確認します。

この制度を検討するときの確認リスト

確認項目状況
対象の地域(松川町・長野県)に、事業所がある□ はい □ いいえ
交付決定(または承認)の前に、発注・契約をしない□ はい □ いいえ
後払いの資金繰り(つなぎ資金)の目処が立っている□ はい □ いいえ

情報の確認元:松川町の公開情報。最新の募集状況・申請書類は、実施機関のページで入手できます。 情報取得日:2026/10/12。