募集中認定制度

みどり認定制度について

実施機関
小林市
募集期間
通年(随時受付)
地域
宮崎県・小林市

みどり認定制度について(小林市)の対象者、金額、対象経費、日程、注意点を、この制度の内容にそって整理しました。

みどり認定は、補助金そのものではなく、環境負荷を減らす農業の計画に「認定」を出し、税制と補助事業の優先採択につなげる制度

宮崎県小林市が案内している「みどり認定制度」は、みどりの食料システム法にもとづいて、環境への負担を減らす農業に取り組む農業者の計画を認定する制度です。市の説明では、従来のエコファーマー制度に代わる新しい仕組みと位置づけられています。ここで先に押さえたいのは、みどり認定は「申請すれば交付金が振り込まれる」タイプの補助金ではない、という点です。認定を受けることで、設備投資をしたときの税制上の優遇や、国の補助事業の審査での加点といった、ほかの制度を使いやすくする効果が得られます。

ProdX Crowd編集部は、小林市の公式ページ、同ページに掲載された様式と記載例、宮崎県の案内ページ、農林水産省の資料(令和8年9月版の認定制度説明資料)を読み、この制度の仕組みと進め方を整理しました。

まず、全体像を表にします。

項目内容
制度の根拠みどりの食料システム法(令和4年7月1日施行)
認定を受けるもの環境負荷低減事業活動実施計画(農林漁業者が作る計画)
認定する人都道府県知事(宮崎県の農業者の場合は、市町村に提出し、県が認定する流れ)
小林市の窓口経済建設部 農業振興課 電話0984-23-0300(小林市役所 本館2階)
宮崎県の窓口農政水産部 農業普及技術課 電話0985-26-7134
受けられる主な効果設備投資の特別償却、国の補助事業の優先採択(採択審査での加点)、ほかに金融面の特例
計画期間の目安5年間を目途に定める(国の資料)
申請書類の量市の説明では、記入内容を含めて3〜4枚程度。記入例あり

この記事では、どんな取組が対象か、受けられる効果はどれほどか、申請の手順と書き方、準備のつまずきやすい点、向く人と向かない人、他の制度との関係を、順に説明します。融資にあたる制度は、このサイトでは詳しく解説しない方針のため、名前に触れる程度にとどめます。

みどり認定とは何か。どの法律の、何を認定する制度か

みどりの食料システム法の正式名称は、「環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律」です。農林水産省のページによると、令和4年7月1日に施行されました。法律の目的は、環境と調和のとれた食料システムの確立に関する基本理念などを定めること、そして、農林漁業にともなう環境への負荷を減らす事業活動などの計画を認定する制度を設けることで、農林漁業と食品産業の持続的な発展を図ることとされています。

法律には、大きく2種類の認定の仕組みがあります。農業者の方がかかわるのは、そのうちの前者です。

認定の種類計画を作る人認定する人農業者との関係
みどり認定(環境負荷低減事業活動実施計画)農林漁業者、またはその組織する団体都道府県知事農業者自身が申請する認定。この記事の中心
基盤認定(基盤確立事業実施計画)機械メーカー、資材メーカー、食品事業者など国(主務大臣)農業者が使う機械や資材を供給する側の認定。農業者は、認定を受けた事業者の製品を使う立場

小林市のページが説明しているのは、前者のみどり認定です。農林水産省の資料には、「その組織する団体」とは、農協や集落営農組織などで、法人格の有無を問わず、農林漁業者を直接または間接の構成員とする共同組織をいう、と書かれています。したがって、個人の農業者のほか、法人、集落営農、JAのグループなどが、認定の対象になります。

宮崎県の案内ページには、県が基本計画を定めていることも書かれています。「宮崎県農林水産業における環境負荷低減事業活動促進に関する基本計画」は、令和5年3月24日に策定され、令和8年3月31日付けで変更されました。個々の農業者の計画は、この県の基本計画に沿った内容でなければなりません。

どんな取組が対象になるのか。法律が示す3つの類型

小林市のページには、具体的な取組の例として、次のものが挙げられています。土づくり、化学肥料や化学農薬の使用の低減、燃油使用の低減や水稲の中干し期間の延長などによる温室効果ガスの排出削減、バイオ炭の農地への施用、農業用プラスチックの排出削減、などです。

農林水産省の資料は、環境負荷低減事業活動の定義を、次のように整理しています。農林漁業者が行う事業活動であることに加え、以下のいずれかであること、というものです。

区分内容取組の例(資料に書かれたもの)
土づくりと、化学肥料や化学農薬の使用低減を、一体で行う活動有機農業の取組を含む堆肥の施用による土づくり
温室効果ガスの排出量の削減に資する活動農林漁業の「排出削減対策」が広く該当燃油使用量の低減のための省エネ設備(施設園芸用ヒートポンプなど)の導入、家畜排せつ物の強制発酵、脂肪酸カルシウム飼料の給与、水田の中干し期間の延長
農林水産大臣が別に定める活動(告示)下の表のとおり水耕栽培等での化学肥料や化学農薬の使用低減、バイオ炭の農地への施用、プラスチック資材の排出または流出の抑制 など

告示で定められた活動は、資料に、次の5つが書かれています。

告示で定める活動補足
水耕栽培等における化学肥料や化学農薬の使用低減土を使わない栽培も対象になりうる
環境中への窒素やリンなどの流出を抑える飼料の投与畜産の取組
バイオ炭の農地への施用農地の土壌に炭素を貯留する取組
プラスチック資材の排出または流出の抑制生分解性マルチの使用など
化学肥料や化学農薬の使用低減とあわせて、生物多様性の保全に資する技術等を用いて行う活動地域の生態系への配慮を含む取組

資料には、さらに、取組が「農林漁業の持続性の確保に資するもの」であることも求められる、と書かれています。具体的には、環境への負荷を減らす取組にともなって増える生産コストを抑えるなどして、農林漁業の所得の維持または向上を図るもの、つまり、経済的な合理性があるものである必要があります。環境によいことをしても、経営が成り立たなくなる計画は、認定の対象にならない、という考え方です。この点は、申請書の「経営の持続性の確保に関する事項」の欄で、売上高と経営費と所得の現状と目標を書くことにつながっています。

宮崎県の案内ページも、認定の対象を、農林漁業者が行う事業活動で、県の基本計画に掲げるいずれか、として、次の3つにまとめています。

宮崎県の案内ページの区分内容
土づくり、化学肥料や化学農薬の使用量の削減を、一体で行う事業活動国の資料の1番目の類型にあたる
温室効果ガスの排出量の削減に資する事業活動国の資料の2番目の類型にあたる
その他、環境負荷の低減に資する事業活動国の告示に定める活動などが想定される

どの取組が自分の経営に当てはまるかは、地域や作物によって変わります。計画づくりの前に、市の農業振興課に、取組の内容を相談してください。小林市のページにも、「申請を希望する方は、まずはご相談ください」と書かれています。

認定を受けると、何が得られるのか。市が示す3つのメリット

小林市のページが示している主なメリットは、次の3点です。

メリット内容注意点
設備投資の際の、所得税や法人税の優遇認定を受けた計画に沿って、環境負荷の低減に必要な機械や設備を導入した場合、通常の減価償却に加えて、特別償却を上乗せできるすべての機械や設備が対象ではない。計画の認定前に機械等を導入してしまうと、税制の適用を受けられない
国庫補助金の採択での優遇計画認定を受けると、国庫補助事業の採択審査のポイントが加算される事業ごとに、加点の扱いが異なる
日本政策金融公庫の農業改良資金等の貸付無利子または有利な条件での融資が活用できると、市は案内している融資にあたるため、この記事では詳しく解説しない。農林水産省の案内や、窓口で確認する

農林水産省の資料には、これらに加えて、行政手続のワンストップ化(農地転用許可の手続や、補助金等で取得した財産の目的外使用の承認など)が、特定区域のモデル地区に関する措置として挙げられています。通常のみどり認定では、主に、税制、補助事業での採択要件や加点、金融上の特例の3つが、実利のある支援として整理されています。

特別償却は、いくら得になるのか

小林市のページは、特別償却の例として、機械などは取得金額の32%、建物などは取得金額の16%、と示しています。農林水産省の資料でも、同じ割合が示されています。農林水産省の資料では、この税制は、令和10年3月31日までの間に、認定された実施計画にもとづいて対象設備等を取得し、事業の用に供した場合に適用される、と書かれています。

特別償却とは、通常の減価償却費に加えて、取得した初年度などに、さらに償却費を上乗せして計上できる仕組みです。小林市の説明では、「設備を導入した初年度に計上できる経費が増えるため、その年の所得税や法人税の負担を軽減できます」とされています。重要なのは、これは税金そのものが免除されるのではなく、費用として計上する時期を前倒しできる仕組みだ、という点です。農林水産省と市の資料は、この点を、税の「繰り延べ」とは書いていませんが、「初年度に計上できる経費が増える」という表現が、その性質を示しています。

仮の金額で、特別償却の上乗せ額を計算します。資料にある割合を使った、見方を示すための例です。実際の税額は、所得や償却の方法によって異なるため、税理士や税務署に確認してください。

計算の前提計算式特別償却の上乗せ額
取得価額が、資料にある下限の100万円の機械を導入100万円 × 32%32万円
取得価額300万円の機械を導入(仮の金額)300万円 × 32%96万円
取得価額1,000万円の機械を導入(仮の金額)1,000万円 × 32%320万円
機械と一体で整備する、取得価額500万円の建物等(仮の金額)500万円 × 16%80万円

この上乗せ額は、通常の償却費に追加して、費用に計上できる額です。ここから、税額がいくら減るかは、所得の状況で変わります。

対象になる機械の条件

農林水産省の資料は、生産者向けの投資促進税制(みどり投資促進税制)の対象設備の要件を、次のように整理しています。

要件内容
設備の種類化学肥料や化学農薬の使用を低減させる設備等、または、その事業活動の安定に不可欠な設備等
国の確認メーカーが国の確認を受けた設備等であること
販売時期10年以内に販売されたモデルであること
取得価額100万円以上であること
建物等機械等と一体的に整備する建物等も対象になる

資料には、化学肥料や化学農薬の低減に資する農業機械95機種が、みどり税制の対象になっている(令和8年8月末時点)と書かれています。堆肥の生産を効率よく行う自動撹拌機の例も、載っています。どの機械が対象かは、農林水産省のホームページに、名称と型式、型番などが公表される、とされています。購入を検討する機械が、その一覧にあるかどうかを、契約の前に確認することが重要です。

認定の前に導入した機械は、税制の対象になりません。市のページが太字で注意しているこの点は、最もつまずきやすい点です。機械の注文、契約、納品、支払の、どの時点を「導入」とみなすのかは、市の資料には書かれていません。購入の話を進める前に、農業振興課と、税務の担当者に、手順を確認してください。

補助事業の優先採択

小林市は、「みどりの食料システム法の認定による主な補助事業等の優先採択」という農林水産省の資料を、ページに載せています。資料のタイトルには、「R6補正・R7当初」と書かれており、掲載時点の予算にもとづく資料です。年度が変わると、内容が変わる可能性があります。

資料の冒頭には、次のように書かれています。「みどりの食料システム戦略推進交付金」では、採択ポイントのうち、特定区域の設定や、農業者の計画認定等で、最大20点がプラスされる、とあります。ほかの補助事業でも、同様に、計画認定によるメリットが受けられる、と説明されています。

資料に載っている、優先採択の対象になる主な事業の名称を、分野別にまとめます。

分野資料に載っている事業の名称(一部)
みどりの食料システム戦略推進交付金グリーンな栽培体系加速化事業、有機農業拠点創出・拡大加速化事業、有機転換推進事業(計画の認定が必要)、SDGs対応型施設園芸確立・地域循環型エネルギーシステム構築、バイオマスの地産地消・みどりの事業活動を支える体制整備
農業関係強い農業づくり総合支援交付金、国産野菜サプライチェーン連携強化緊急対策事業、国内肥料資源利用拡大対策事業、農地利用効率化等支援交付金、農山漁村振興交付金、新規就農者育成総合対策のうち経営発展支援事業 など
林業、水産関係林業・木材産業循環成長対策交付金のうち高性能林業機械等整備、漁業構造改革総合対策事業 など
輸出、食品産業関係食品産業の輸出向けHACCP等対応施設整備緊急対策事業、コメ・コメ加工品輸出推進緊急対策事業 など

この資料の優先項目には、星印が付いており、星の数は、事業ごとの加点の大きさの違いを示しているとみられますが、凡例の詳しい読み方は、資料の本文からは読み取れません。実際の加点は、各事業の公募要領で確認してください。

申請の流れは、どう進むのか

小林市のページに書かれた基本の流れを、表にします。

段階やること
1段階目取り組みたい内容を決める
2段階目県や市町村の担当に相談する
3段階目「環境負荷低減事業活動実施計画」を作成する
4段階目必要書類をそろえて、市町村へ提出する
5段階目計画の内容を確認、審査する
6段階目認定を受ける

宮崎県の案内ページには、「居住する市町村へ提出してください」と書かれています。県への直接の提出ではなく、市町村の窓口を通る流れです。

宮崎県の手続きの流れを描いたフローチャート(令和5年10月25日改正版)では、次のように整理されています。

申請者の区分県の確認と認定を行う部署
農業者農業普及技術課(畜産の場合は畜産振興課の確認も受ける)。担当課で内容を確認したあと、農業普及技術課が認定する
漁業者水産政策課(水産関係の担当課が認定する)
林業者山村・木材振興課(担当課が認定し、認定後に農業普及技術課へ報告する)

食品流通の合理化に関する事項が計画に含まれる場合は、県の農業流通ブランド課が、必要に応じて、九州農政局と協議する、とフローチャートに書かれています。小林市のページが案内する、農業者の通常の申請では、このような協議が必要になるのは、計画に流通の取組を含めた場合です。

認定された場合と、不認定の場合の通知も、フローに書かれています。認定の場合は、認定の通知が届き、不認定の場合は、不認定の通知が届きます。いずれの場合も、申請者への通知は、市町村を経由して行われる流れで描かれています。審査にかかる日数は、小林市のページにも、県のページにも書かれていません。機械の導入や、補助事業の申請の時期から逆算して、早めに市の農業振興課に、おおよその日数を確認してください。

申請書類は何を出すのか

小林市のページに掲載された様式は、次の3種類です。

様式内容使う場面
別記様式1号認定申請書必ず提出する
別記様式2号環境負荷低減事業活動計画必ず提出する
別記様式2号(別表1〜6)取組の詳細を書く別表必要に応じて添付する

ほかに、記入例が2種類(通常の記入例と、有機JASの記入例)が用意されています。宮崎県のページには、県の認定要領(令和7年10月7日改正)と、様式集(同日改正)が載っています。様式は、都道府県によって異なる場合がある、と記載例にも注記されているため、小林市や宮崎県の最新の様式を使ってください。

小林市のページには、申請書類の作成に関する注意が3点書かれています。

注意内容
書類の量記入内容を含めて、3〜4枚程度。記入例を参考にできる
数値目標「化学肥料を減らす」だけでなく、「化学肥料の使用量を○○%削減する」のように、具体的な数値を設定することが重要
土壌診断書添付が必要。早めに準備する。土壌診断は、JAみやざきこばやし地区本部園芸課で受けられる

土壌診断書は、申請の準備で、時間がかかりやすい書類です。診断の依頼から結果が出るまでの日数は、資料には書かれていません。JAみやざきこばやし地区本部園芸課に、あらかじめ問い合わせて、日数を確認してください。有機JASの簡略様式の記載例には、「直近に実施した土壌診断結果を添付してください」と書かれています。古い診断結果ではなく、直近のものを使うことに、気をつけてください。

計画書には、何を、どう書くのか。記載例から読み取る

宮崎県の記載例(環境負荷低減事業活動の実施に関する計画)と、有機JASの簡略様式の記載例から、計画書の構成を整理します。記載例の数値や会社名は、見本として書かれたもので、実在の申請内容ではありません。

計画書の項目書く内容
1 同意基本計画の名称宮崎県の場合、「宮崎県農林水産業における環境負荷低減事業活動促進に関する基本計画」と、そのとおりに記載する
2 申請者等の概要氏名または名称、住所、連絡先(電話、メール、担当者名)、業種(耕種農業、畜産業、林業、漁業のチェック)。共同申請者や関連措置の実施者がいる場合は、別に書く
3(1) 農林漁業経営の概況経営面積、品目、労働力を簡潔に書く
3(2) 環境負荷低減事業活動の類型取り組む類型を選ぶ(有機質資材の施用による土づくりと、化学肥料や化学農薬の使用減少 など)
3(3) 推進方向これまでの取組状況、感じている課題、これから取り組むことを書く
3(4) 実施期間5年間を目途に定める。記載例では、令和7年10月から令和12年9月まで
3(5) 内容及び目標品目ごとに、導入する生産方式と、資材の使用量等。取組面積の現状と目標
3(6) 経営の持続性の確保経営規模、売上高、経営費、所得の現状と目標
3(7) 実施体制計画を実行する体制と人員
4 必要な資金と調達方法使途、資金調達の方法(自己資金、融資、補助金等のいずれか)、金額

記載例の「経営の持続性」の欄は、数字の組み立てを理解する材料になります。有機JASの簡略様式の記載例では、次のとおりです。現状は6年12月期、目標は11年12月期の数値で、見本として書かれたものです。

項目現状目標記載例の読み方
経営規模18ha20ha経営面積の現状と5年後の目標
売上高2,700万円3,000万円概数でよいとされている
経営費(生産コスト)1,900万円1,900万円取組により増えるコストを抑える見通しを示す
所得(売上高から経営費を引いた額)800万円1,100万円法人などの団体の場合は、営業利益を記載

この記載例では、売上高が2,700万円から3,000万円に増え、経営費が同額のまま、所得が800万円から1,100万円に増える計画になっています。記載例の注記には、イ、ウ、エに記載する数値は、概数でよい、と書かれています。環境にやさしい取組を、収益の増加と両立させる計画を、数字で示すことが、認定の考え方(経済的な合理性)と対応しています。

記載例には、資金の欄も例示されています。たとえば、堆肥散布機の購入費が、令和7年度に6,000千円(600万円)、資金調達方法が「融資」と書かれています。資金調達の方法は、計画申請の時点で予定している方法を、「自己資金」「融資」「補助金等」のいずれかで書く、とされています。見本の数字であり、実際の機械の価格や、融資の有無を示すものではありません。

有機JASの認証を受けている場合は、簡略にできる

県の記載例には、有機JASの認証申請書を添付して、様式を簡略化する方法が示されています。この記載例では、有機JAS認証を受けた取組で、そのまま認定を受けることを想定して、1号認定(土づくりと、化学肥料や化学農薬の使用減少)のみを記載しています。ほかの取組も含めて認定を受ける場合は、通常のみどり認定の様式を使うなど、検討してほしい、と注記されています。

簡略化する場合に、添付する書類は、次のとおりです。

添付する書類内容
認証を受けたことがわかる書類有機農産物の生産工程管理者の認証を受けたことがわかる書類(認証通知書など)
認証申請書の関連部分申請者、生産工程管理者、組織図、栽培計画、使用する資材と機械を示した部分
土壌診断の結果直近に実施した結果

小林市のページには、通常の記入例に加えて、「記入例(有機JAS)」が別に載っています。有機JAS認証を、すでに受けている、または受ける予定の方は、この簡略様式を使えるかどうか、農業振興課に確認する価値があります。

認定を受けるときに、つまずきやすい点

資料に書かれた内容から、つまずきやすい点を整理しました。

つまずきやすい点対策
認定前に、機械を買ってしまう認定の前に導入した機械は、税制の対象にならない。購入の契約の前に、窓口に手順を確認する
対象外の機械を選んでしまう国の確認を受けた機械のみが対象。名称と型式、型番が公表されているため、事前に確認する
数値目標が曖昧「減らす」ではなく、「使用量を○○%削減する」のように、数値で書く
土壌診断書の準備が遅れる申請の前に、診断を依頼する。診断はJAみやざきこばやし地区本部園芸課で受けられる
経営の持続性の欄が書けない経営規模、売上高、経営費、所得の現状と目標を、概数でよいので、整理しておく
様式が古い様式は、令和7年10月7日に改正されている。小林市や県のページから、最新を入手する
計画期間の設定5年間を目途に定める。記載例では、令和7年10月から令和12年9月まで
認定後の報告県のフローチャートに、実施状況の報告が描かれている。報告の時期や方法は、窓口で確認する

最後の点は、見落としやすいところです。県の手続きのフローチャートには、認定後に、「実施状況報告」が出てくる箇所があります。報告の頻度や、様式の詳細は、この記事で読んだ資料には、書かれていません。認定を受けたあと、何をいつまでに報告するかを、申請の前に、農業振興課か、県の農業普及技術課に確認してください。

認定の件数は、どのくらいか。宮崎県と全国の状況

農林水産省の資料には、みどり認定を受けた生産者の数が、都道府県ごとに載っています。令和8年7月末時点の数字です。

区分認定者数(経営体数)
全国の合計39,235
宮崎県169
福井県(最多)11,178
岩手県4,757
熊本県2,511
北海道402

資料には、令和5年度から、各都道府県による農林漁業者の計画認定が本格的に始まり、令和6年中に、すべての都道府県で申請ができるようになった、とも書かれています。宮崎県の169経営体は、全国の合計に比べると、少ない数字です。認定者が少ない地域では、申請書の書き方や、手続きの経験が、窓口にも蓄積されていない場合があります。事前相談に、時間をかけることが、重要です。

業種別の認定数も、資料にあります。令和7年3月末時点で、合計27,641経営体のうち、耕種が27,517経営体、畜産が86経営体、林業が39経営体です(うち1経営体は、耕種と畜産の両方で認定を取得)。認定は、耕種農業が、ほとんどを占めています。畜産向けの簡略版の手引きは、令和8年4月に、公開されています。

他の制度との違いと、組み合わせの考え方

みどり認定と、近い位置にある制度や、混同しやすい制度を、表にします。

制度や仕組みみどり認定との違い、関係
エコファーマー制度市の説明では、みどり認定は、従来のエコファーマー制度に代わる新しい仕組み
特定区域(モデル地区)の認定地域ぐるみで環境負荷の低減に取り組む計画を、市町村が基本計画に位置づけた区域。区域内の農業者は、特定環境負荷低減事業活動実施計画の認定を取得でき、行政手続のワンストップ化などの措置が加わる。宮崎県では、えびの市、宮崎市、綾町が、資料に載っている
基盤認定(基盤確立事業)機械や資材のメーカーなどが国の認定を受ける仕組み。農業者の投資促進税制の対象機械は、この制度で国が確認する
有機JAS認証有機農産物の認証制度。簡略様式を使うと、認証申請書を添付して、みどり認定の様式を簡略にできる
国の補助事業みどり認定は、補助金そのものではなく、補助事業の審査での加点や、採択の要件に使われる
みどり投資促進税制みどり認定を受けた計画に沿って、対象機械を導入した場合の特別償却

特定区域の資料には、宮崎県のえびの市、宮崎市、綾町が載っています。小林市は、この資料の特定区域の一覧に、載っていません。小林市の農業者が、特定区域の措置を受けられるかどうかは、小林市の方針によります。通常のみどり認定は、特定区域に関係なく、県の基本計画に沿って申請できます。

認定のメリットを、いつ、どう生かすか

税制と、補助事業の優先採択の2つは、使うタイミングが異なります。

場面認定が役に立つ点気をつけること
機械の導入を、自己資金で行う特別償却により、導入初年度の費用が増える認定の前に導入しない。対象機械かどうかを、先に確認する
補助事業に申請する採択審査で、加点を受けられる事業がある加点の有無と、点数は、各事業の公募要領で確認する。認定を受けた日と、公募の締切の関係に注意する
有機農業へ転換する有機転換推進事業などで、計画認定が必要とされる事業の要件を、事前に確認する
販売の場面で、取組を伝えたい認定を受けていること自体が、取組の客観的な説明になる資料の事例には、認定者であることをPRして販売する農業者がある

補助事業の申請を考えている場合は、認定を受けるまでに、審査の日数が必要なため、公募の締切までに認定が間に合うかを、逆算する必要があります。公募の時期は、事業ごとに異なります。小林市の農業振興課や、県の農業普及技術課に、現在公募中の事業や、これからの予定を、ご相談ください。

どんな農業者に向くか、向かないか

場面向いているか
堆肥散布機や、可変施肥機など、環境負荷を減らす機械の導入を、検討している向いている。認定を取れば、特別償却が使える可能性がある。ただし、対象機械の確認が必要
国の補助事業への応募を、予定している向いている。認定を受けると、採択審査で加点される事業がある
すでに有機JAS認証を受けている向いている。簡略様式で、申請できる可能性がある
化学肥料や化学農薬の使用を、減らす計画がある向いている。計画に、数値目標を書ける
機械はすでに導入済みで、新たな投資の予定がない税制の効果は、期待しにくい。認定前に導入した機械は、対象外
環境への取組の予定が、なにもない向かない。認定の対象は、環境負荷を減らす事業活動の計画
数値目標や、経営計画を作る時間が、確保できない準備の負担が、重くなる。3〜4枚の書類でも、数値の整理に時間がかかる
計画の内容が、収益の悪化をともなう経済的な合理性が求められるため、計画の見直しが必要

よくある質問

質問回答
みどり認定は、補助金のように、お金がもらえるのですか認定そのものに、現金の交付はありません。税制の特別償却、国の補助事業での優先採択、金融上の特例などが、メリットです
どこに申請しますか居住する市町村に提出します。小林市の場合は、経済建設部 農業振興課(電話0984-23-0300)です
申請書類は何枚ですか市の説明では、記入内容を含めて3〜4枚程度です。土壌診断書などの添付書類が、別に必要です
土壌診断は、どこで受けられますか小林市のページには、JAみやざきこばやし地区本部園芸課で可能、と書かれています
機械を、先に買ってもよいですか認定前に導入すると、税制の適用を受けられません。購入の前に、窓口に確認してください
特別償却の割合は、いくらですか機械などは取得金額の32%、建物などは16%です。令和10年3月31日までに、取得して事業に使った場合に適用されます
すべての機械が、対象ですか対象は、国の確認を受けた機械で、10年以内に販売されたモデルで、取得価額が100万円以上のものなどです。全部の機械が対象ではありません
計画期間は、どれくらいですか国の資料では、5年間を目途に定める、とされています
数値目標は、どのように書きますか「化学肥料の使用量を○○%削減する」のように、具体的な数値で書きます
有機JASを取っている場合は、どうなりますか有機JASの認証申請書を添付して、様式を簡略化できる記載例があります。使えるかどうかは、窓口で確認してください
認定を受けたあとの、報告はありますか県のフローチャートに、実施状況の報告が描かれています。時期や方法は、窓口で確認してください
審査には、何日かかりますか市や県のページには、書かれていません。農業振興課に、おおよその日数を確認してください

申請の前に、窓口で確認しておきたいこと

最後に、申請の準備を始めるときに、窓口に確認しておくとよい点を、表にまとめます。

確認すること確認先
自分の取組が、認定の対象になるか小林市 経済建設部 農業振興課(電話0984-23-0300)
最新の様式と、記入例小林市のページ、宮崎県 農業普及技術課(電話0985-26-7134)
審査の標準的な日数と、認定後の報告農業振興課、県の農業普及技術課
土壌診断の依頼方法と、結果が出るまでの日数JAみやざきこばやし地区本部園芸課
導入予定の機械が、税制の対象機械か農林水産省のホームページの公表一覧、県の農業普及技術課
特別償却による、税額への影響税理士、または、管轄の税務署
補助事業の公募と、認定の日程の関係農業振興課、各事業の公募要領
融資の利用を考える場合の条件農林水産省の案内、日本政策金融公庫の窓口(融資は、このサイトでは解説していません)

みどり認定は、環境に配慮した農業への取組を、経営の強みに変えるための入口です。制度は、法律や告示、年度ごとの予算によって、内容が変わることがあります。申請する時点の最新の情報を、小林市の公式ページ(https://www.city.kobayashi.lg.jp/soshikikarasagasu/keizaibunogyoshinkoka/oshirase/11516.html)と、農林水産省のみどりの食料システム法のページで、ご確認ください。

ProdX Crowd編集部は、中小企業や小規模事業者の補助金探しと、申請準備を支援しています。月額10,000円、初期費用0円、成果報酬0円、最低契約期間なし、いつでも解約OKです。みどり認定に関連して、設備投資の補助金や税制を、比較して検討したい場合は、お気軽にご相談ください。

この制度を一言でいうと

「みどり認定制度について」は、小林市が実施する認定制度です。対象の地域は小林市・宮崎県です。

みどり認定とは、みどりの食料システム法に基づき、環境への負担を減らす農業に取り組む農業者の計画を認定する制度です。 農業の持続的な発展と環境負荷低減を目的としており、従来のエコファーマー制度に代わる新しい仕組みとして、農業者の取組を支援・促進しています。

受付の期間は、通年(随時)で受け付けています。

制度名みどり認定制度について
実施機関小林市
種類認定制度
対象地域小林市・宮崎県
受付期間通年(随時)で受け付けています

「みどり認定制度について」の対象になる方

対象になるかどうかを、この制度で定められている条件ごとに整理します。

対象かどうかを、この順に確認します
  1. 1地域小林市・宮崎県(市区町村の制度のため、その市区町村内に事業所があることが基本)
  2. 2規模従業員数の制約は示されていません
確認することこの制度の内容
地域小林市・宮崎県(市区町村の制度のため、その市区町村内に事業所があることが基本)
規模従業員数の制約は示されていません
この制度の文章にある言葉ProdX Crowd編集部の見方
認定認定・登録・承認を受けていることが、条件になっている場合があります。取得に時間がかかるものは、申請より先に手続きを始めます。

「みどり認定制度について」の経費で気をつけたいこと

この制度の文章にある言葉ProdX Crowd編集部の見方
システムシステム・ソフトウェア・ウェブ関連の経費が含まれています。クラウドの月額利用料は「何か月分まで」と決められていることがあります。契約期間と補助事業の期間の関係を、見積もりの段階で確認します。汎用のパソコンやタブレットは対象外のことが多い点にも注意が必要です。
認定認証・規格の取得に関する費用が含まれています。審査費用、コンサルティング費、更新費用のうち、どれが対象かを、制度の定めで確認します。

申請の方法と、そろえる書類

区分内容
審査5. 計画の内容を確認・審査
その他6. 認定を受ける / ・計画内容について、具体的な目標を設定してください。例えば「化学肥料を減らす」だけではなく「化学肥料の使用量を○○%削減する」など、具体的な数値目標を設定することが重要です。 / ※土壌診断はJAみやざきこばやし地区本部園芸課で可能です。 / 別記様式2号(環境負荷低減事業活動計画)(Wordファイル:34.8KB) / 別記様式2号(別表1~6)※必要に応じて添付(Wordファイル:73.6KB) / 記入例(PDFファイル:418.1KB)
申請の方法・申請書類は、記入する内容を含めて3~4枚程度です。記入例を参考にしながら作成できます。 / ・土壌診断書の添付が必要です。申請を予定している方は、早めに土壌診断書をご準備ください。 / 別記様式1号(認定申請書)(Wordファイル:24.1KB)
この制度の文章にある言葉ProdX Crowd編集部の見方
優遇審査で、加点や優先の項目があります。賃上げ、認定の取得、地域への貢献、環境配慮などが対象になることが多く、公募要領の「加点項目」を、申請の前に確認します。

この制度で、特に注意したいこと

区分内容
その他・全ての機械・設備が対象になるわけではありません。 / ・計画認定前に機械等を導入してしまうと、税制の適用を受けられません。 / (例) みどりの食料システム戦略推進交付金、強い農業づくり総合支援交付金、畜産経営体生産性向上対策、農地利用効率化等支援交付金 など / 3.日本政策金融公庫の農業改良資金等の貸付を受けられます / 無利子または有利な条件で融資活用が出来ます。
審査2.さまざまな国庫補助金の採択で優遇されます / 計画認定を受けると、国庫補助事業の採択審査のポイントが加算されます。 / みどりの食料システム法の認定による主な補助事業等の優先採択 (PDFファイル: 483.2KB)

「みどり認定制度について」の手続きの流れと日程

この制度は通年で受け付けられています。予算がなくなり次第、受付を終了する場合があります。

手続きの流れ
  1. 計画の作成現状・目標・内容
  2. 支援機関の確認制度による
  3. 申請期限・申請先を確認
  4. 認定設備取得の前に
  5. 優遇措置の利用税制・融資・加点
  6. 毎年の報告実施状況

「みどり認定制度について」についてのよくある質問

Q&Aみどり認定制度について

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経営者

Q. みどり認定制度についての受付期間はいつですか?

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ProdX Crowd編集部
A.

通年で受け付けています。予算の状況により終了することがあるため、早めに実施機関へ確認します。

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経営者

Q. みどり認定制度についての申請は、どのように行いますか?

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ProdX Crowd編集部
A.

5. 計画の内容を確認・審査

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経営者

Q. みどり認定制度についてで、注意すべきことはありますか?

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ProdX Crowd編集部
A.

・全ての機械・設備が対象になるわけではありません。

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経営者

Q. みどり認定制度についてで、注意すべきことはありますか?

解説役のイメージ写真
ProdX Crowd編集部
A.

・計画認定前に機械等を導入してしまうと、税制の適用を受けられません。

この制度を検討するときの確認リスト

確認項目状況
対象の地域(小林市・宮崎県)に、事業所がある□ はい □ いいえ
交付決定(または承認)の前に、発注・契約をしない□ はい □ いいえ
後払いの資金繰り(つなぎ資金)の目処が立っている□ はい □ いいえ

情報の確認元:小林市の公開情報。最新の募集状況・申請書類は、実施機関のページで入手できます。 情報取得日:2026/10/12。