募集中地域・自治体の補助金

成長加速化補助金(3次公募)の公募要領を公開

実施機関
経済産業省・中小企業庁(ミラサポplus掲載)
募集期間
2026/09/29 〜 2026/10/29
地域
全国

成長加速化補助金(3次公募)の公募要領を公開(経済産業省・中小企業庁(ミラサポplus掲載))の対象者、金額、対象経費、日程、注意点を、この制度の内容にそって整理しました。

成長加速化補助金(3次公募)は、売上高100億円を目指す中小企業の「1億円以上の設備投資」に、最大5億円(補助率1/2)を出す制度

中小企業成長加速化補助金は、将来の売上高100億円を目指して大きな投資を進める中小企業を支える、国の補助金です。実施するのは中小企業庁と中小機構の枠組みで、公募と審査は「中小企業成長加速化補助金事務局」(TOPPAN株式会社)が担います。ミラサポplusに載っているのは、その3次公募の公募要領を公開したというお知らせです。

先に結論を、表でまとめます。以下は、100億企業成長ポータル(中小機構)に載っている3次公募の公募要領(対照版Ver1.4)、概要資料、よくあるご質問、100億宣言の申請要領を読んで確認した内容です。

項目3次公募の内容
補助上限額5億円
補助率1/2
補助事業期間交付決定日から24か月以内
対象者売上高10億円以上100億円未満の中小企業者(「100億宣言」を行い、ポータルに公表されていること)
投資額の下限補助対象経費のうち、建物費・機械装置費・ソフトウェア費(資産計上するもの)の合計が1億円以上(税抜き)
賃上げ要件基準年度から3事業年度目の「1人当たり給与支給総額」の年平均上昇率が4.5%以上
申請方法Jグランツのみ(GビズIDプライムが必要)
申請受付2026年9月29日(火)から11月12日(木)15時まで
審査1次審査(書面)、2次審査(経営者によるプレゼンテーション)
採択結果の公表2027年3月下旬以降(予定)

この記事は、補助金の仕組み、対象になる会社の条件、金額の計算、賃上げ要件の考え方、対象経費の線引き、審査で見られる点、申請から入金までの流れ、つまずきやすい点、似た制度との違いを順に整理します。

申請の締切は10月29日ではなく11月12日。ミラサポplusの表題との違いは?

ミラサポplusのお知らせの表題には「申請受付期間:9/29~10/29」とあります。このお知らせは2026年8月20日付です。

その後、100億企業成長ポータルは2026年9月29日に「受付期間を、2026年11月12日(木)15:00までに変更する」と告知しました。公募要領は同日付でVer1.4に改訂され、表紙、18ページ、23ページ、24ページの日付が11月12日に書き換わっています。改訂履歴には「補助事業期間を変更」とも書かれています。

情報源書かれている締切位置づけ
ミラサポplusのお知らせ表題(8月20日付)10月29日当初予定。後に変更された
100億企業成長ポータルのお知らせ(9月29日付)11月12日15時変更の告知
公募要領(Ver1.4、9月29日改訂)11月12日15時最新の正本

申請の根拠にするのは、ポータルの最新の公募要領です。ミラサポplusの表題だけを見て10月29日で動くと、2週間ほど早く走ることになります。逆に、旧日付を前提にした社内日程は、すべて公募要領で引き直してください。

どんな会社が対象になる?対象者の条件を順に確認する

対象は、次のⅠからⅢをすべて満たす中小企業者です。事業終了後の建物や設備の管理・運営に責任を持てることも求められます。

区分内容
Ⅰ 補助事業の要件投資額1億円以上、100億宣言の公表済み、賃上げ要件を満たす5年程度の事業計画、国内での事業実施
Ⅱ 事業者の範囲中小企業等経営強化法の「中小企業者」、売上高10億円以上100億円未満、国内に本社と事業実施場所、収益事業、国内金融機関の口座など
Ⅲ 不支給要件外注丸投げの企画だけの事業、資産運用的な事業、一次産業の事業、解雇による賃上げ達成など

中小企業者の定義は、業種ごとに資本金と従業員数で決まる

公募要領の表を、会社・個人の区分で整理します。資本金か従業員数のどちらか一方を満たせば、中小企業者に該当します(よくあるご質問Q21)。

業種資本金(以下)従業員数(以下)
製造業、建設業、運輸業、旅行業、その他3億円300人
ゴム製品製造業(自動車・航空機用タイヤ等を除く)3億円900人
卸売業1億円100人
サービス業5,000万円100人
ソフトウェア業・情報処理サービス業3億円300人
旅館業5,000万円200人
小売業5,000万円50人

複数の事業を営む場合の業種は、直近決算期の売上高構成比が最も高い事業で判断します(Q22)。たとえば、製造業で資本金1億円、従業員3,000人の会社も、資本金の基準を満たすため対象になります(Q23)。

医療法人、社会福祉法人、法人格のない任意団体、一般・公益の社団法人・財団法人は対象外です。

売上高10億円以上100億円未満は、どの時点の数字で見る?

よくあるご質問Q7とQ8によれば、直近決算期の売上高、または直近3期分の売上高の平均値で判断します。一時的に9億円へ落ちた会社も、過去に120億円を記録して今は70億円の会社も、この考え方で読みます。決算期間が12か月に満たない期は、判断の対象に含めません。

みなし大企業とみなし同一法人

発行済株式の2分の1以上を同じ大企業が持つ中小企業者などは「みなし大企業」にあたり、対象外です。社外取締役や監査役は、みなし大企業の判定でいう「役員」に含まれません(Q24)。

親会社が議決権の50%超を持つ子会社がある場合、親子は同一法人とみなされ、申請できるのはどれか1社だけです。代表者が同じ法人も同一法人として扱われ、補助金を目的に株主や出資比率を変えることも認められません。グループ会社が多い会社は、申請者を決める段階で、この規定を最初に確認してください。

課税所得と過去の交付決定にも条件がある

公募開始日時点で、確定している直近3年分の課税所得の年平均額が15億円を超えていないことも条件です。また、過去の公募で採択され交付決定を受けた事業者は、3次公募に申請できません(Q2)。過去に申請して交付決定に至らなかった会社は、3次に申請できます。同じ公募期間に1事業者が出せる申請は1件までです。

金額はどう決まる?補助率1/2と上限5億円の計算例

補助率は1/2、上限額は5億円です。補助対象経費(税抜き)に1/2をかけ、5億円を超えれば5億円で止まります。

以下は、公募要領の経費区分に沿った「仮の数字」の計算例です。実際の金額は、交付申請時の精査と、事業完了後の確定検査で決まります。

ケース(仮の数字)建物費+機械装置費+ソフトウェア費外注費+専門家経費補助対象経費1/2の額補助金額の目安
下限に近い案件1億円0.2億円1.2億円0.6億円0.6億円
中規模の案件6億円0.5億円6.5億円3.25億円3.25億円
上限に届く案件10億円0.8億円10.8億円5.4億円5億円(上限)

外注費と専門家経費の合計は、投資額(建物費、機械装置費、ソフトウェア費の合計)の額未満でなければなりません。1億円の投資なら、外注費と専門家経費の合計は1億円未満に収める必要があります。

補助金は、原則として事業が終わってから払われる精算払いです。確定額が交付決定額に届かない場合もあります。必要と認められる場合に限り、途中で概算払いが受けられることもありますが、概算払いを前提にした投資計画を立てることは認められません(公募要領・Q5)。当面の資金繰りは、補助金が入るまでの時間を織り込んで組む必要があります。

消費税は、原則として補助対象経費から除外して計算します。免税事業者や簡易課税事業者などは、消費税を含めて計算できる例外があります。

賃上げ要件は何を満たせばよい?計算式と返還のルール

この補助金で最も重いのが、賃上げ要件です。公募要領の定めを、順に読みます。

用語意味
基準年度補助事業が完了した日を含む事業年度(12か月に満たない場合は次の12か月の事業年度)
最終年度基準年度から3事業年度目の事業年度
基準率全国の直近5年間(2021年度から2025年度)の最低賃金の年平均上昇率4.5%
選べる目標「従業員の1人当たり給与支給総額」または「従業員の給与支給総額」。応募時に選び、申請後は変更できない

年平均上昇率の計算式は、(最終年度の額÷基準年度の額)の3乗根から1を引いた値です。どちらの目標を選んでも、1人当たり給与支給総額の年平均上昇率は4.5%以上が必要です。

概要資料の事例では、基準年度の1人当たり給与支給総額が500万円、最終年度が581万円で、年平均上昇率は約5.1%と示されています。4.5%ちょうどを達成する場合は、500万円が約570万円になる計算です(編集部による試算。仮の数字)。

給与の範囲と、人数の数え方

給与支給総額には、給料、賞与、各種手当(残業手当、休日出勤手当、職務手当、地域手当、家族手当、住宅手当)など、給与所得として課税対象になるものが入ります。福利厚生費、賞与引当金、通勤費のように課税所得にならないものは入りません。役員報酬も含められません。個人事業主は、専従者への給与も含められません(Q35)。

パートやアルバイトは、年間の所定労働時間を正社員1人分の年間所定労働時間で割って、就業時間換算の人数にします(Q36)。賃金台帳で確認されるので、台帳と決算書の数字に食い違いがないか、申請前に点検してください。

補助金の返還になる場合

概要資料と公募要領に示された、返還や取消の条件を表にします。

状況結果
交付決定までに、目標を従業員等へ表明しなかった交付決定の取消、補助金の全額返還
基準年度の給与(目標に選んだ指標)が、応募時の直近事業年度を下回った補助金の全額返還
応募時に掲げた目標を達成できなかった未達成率に応じて返還
「給与支給総額」を目標にしたが、最終年度の1人当たり給与支給総額の年平均上昇率が4.5%を下回った未達成率に応じて返還
労務費の価格転嫁に関する指針(公正取引委員会)に反することが判明した交付決定の取消・返還を求める場合がある

天災など、事業者の責めに帰さない理由がある場合は、返還を求めないとされています。返還になっても、事業者名は公表しないと概要資料に書かれています。一方で、補助事業で収益が出ても、収益納付は求められません(Q28)。

また、足元の賃上げも見られます。応募時の直近決算期から基準年度までの1人当たり給与支給総額の年平均上昇率が、物価上昇率を上回る程度に届かない計画は、審査上大幅に不利になると公募要領にあります。2次公募の採択者の数字は、概要資料に出ています(後の章で触れます)。

対象になる経費は?建物・機械・ソフトの線引き

補助対象経費は5区分です。ここに入らない経費は、計上しても対象外になります。

区分対象になるもの対象外・注意
建物費補助事業専用の事務所、生産施設、加工施設、販売施設、検査施設、共同作業場、倉庫などの建設、増築、改修、中古建物の取得。建物附属設備と付帯工事(土地造成含む)建物の単なる購入や賃貸、土地代、門・塀・フェンス・広告塔・アスファルト舗装などの構築物、撤去・解体費用。単価100万円(税抜き)以上のもの
機械装置費補助事業専用の機械装置、工具・器具の購入、製作、借用。一体で行う改良、修繕、据付け、運搬構築物、船舶、航空機、車両及び運搬具。すでに取得している設備の改良。単価100万円以上のもの
ソフトウェア費専用ソフトウェア・情報システムの購入・構築、借用、クラウドサービス利用パソコン、タブレット、スマートフォンの本体。販売目的のソフトウェア構築。他事業との共用。単価100万円以上のもの
外注費建物・機械・ソフトの取得に必要な加工、設計、検査などの一部を外注(請負・委託)する経費投資計画の作成費、外注先が設備を買う費用、販売・レンタル用の量産品の加工
専門家経費建物・機械・ソフトの取得で専門家の技術指導や助言が必要な場合の費用投資計画の作成費。謝金には日額の上限がある

専門家の謝金は、大学教授、弁護士、弁理士、公認会計士、医師が1日5万円以下、准教授、技術士、中小企業診断士、ITコーディネータが1日4万円以下、それ以外が1日2万円以下です(税抜き)。専門家経費の支払先には、外注費を併せて支払えません。

中古設備、リース、ソフトの扱い

中古設備は、3者以上の古物商の許可を持つ中古品流通事業者から、型式や年式を記載した相見積を取れば対象になり得ます。リースは、事業者とリース会社が共同申請する場合に、機械装置やシステムの購入費用についてリース会社を対象に補助金を交付できます。ただし、手数料や保険料は対象外で、リース料から補助金相当分が減額されていることの証明が必要です。建物の取得でリース会社を使う場合、建物費は補助されません。

経費が対象外になる代表例

家賃、保証金、光熱水費、通信費(クラウド利用に付帯するものを除く)、事務用品、飲食・接待費、自動車の購入費、税理士や公認会計士への費用、収入印紙、振込手数料、消費税、保険料、借入金の利息、自社の人件費は、いずれも対象外です。同一代表者や資本関係がある事業者への支払い、同一企業内の部署間の支払いも対象外です。

発注のタイミングが最も重要

交付決定より前に契約(発注)した経費は、いかなる事情があっても対象になりません。採択された後でも、交付決定前に発注すれば対象外です。発注先への内示も「発注」とみなされます(公募要領、Q4)。

支払いは、銀行振込の実績で確認されます。現金払いや手形払いは対象外です。

相見積と価格の妥当性は、いつ・何を準備する?

交付申請の段階で、建物・機械・ソフトは1件あたり100万円(税抜き)以上、外注費・専門家経費は発注先1件あたりの見積額の合計が50万円(税抜き)以上になる場合、原則として2者以上の同一条件の相見積が必要です。最低価格を提示した者を選ぶのが原則で、そうしない場合は選定理由書と価格の妥当性を示す書類を整えます。

よくあるご質問Q10によれば、応募の段階で相見積を取っておき、仕様に変更がなく、交付申請時に見積書の期限が有効なら、改めて取り直す必要はありません。採択後に交付申請(採択決定から2か月以内)へ急ぐことになるため、応募前に見積を集めておく利点は大きい、と読めます。

注意点は次の表のとおりです。

注意点内容
仕様の提示見積業者に、補助事業者自身が同じ仕様内容を示して、公正に価格競争を行う
業者の実在性ペーパーカンパニーや販売実績のない業者からの相見積は認められない
建設業許可建設業許可が必要な規模の建物では、許可のない業者の見積は認められない。発覚すると不採択や交付決定の取消もある
価格の見直し過度な経費や根拠の乏しい経費は、交付決定の手続きで見直しを求められる
応募時に計上していない経費交付申請時に新たに計上することは認められない

審査では何が見られる?3つの観点と10の項目

審査は、経営力、波及効果、実現可能性の3つの観点で行います。概要資料では、10の評価項目として並んでいます。

観点主な項目公募要領の趣旨
経営力①将来の100億円に向けた中長期ビジョンと、今後5年程度の事業戦略高い売上高成長率、高い付加価値増加率、収益規模に応じたリスクを取った投資(売上高に対する設備投資額の比率)
経営力②賃上げの計画具体的で妥当、持続的であること。足元の賃上げも評価
経営力③外部・内部環境の分析市場規模、市場ニーズの検証、競合分析、差別化
経営力④成果目標と管理体制達成に向けて効率的に管理する体制
経営力⑤コンソーシアムの場合の相乗効果連携の意義・目的が明確か
波及効果⑥域内仕入の拡大、地域での価値創造サプライチェーンへの波及、ものづくりの高度化、地域資源の活用
波及効果⑦地域のモデル企業としての取組取引適正化、BCP、知的財産、経済安全保障、女性活躍と両立支援
実現可能性⑧実施体制、早期の投資実行確実に効果が得られる見込みか
実現可能性⑨財務状況ローカルベンチマークによるスコアリング
実現可能性⑩金融機関の姿勢確認書を出した金融機関が、将来性と事業性を評価している姿勢があるか

⑦については、地域未来牽引企業、健康経営優良法人、パートナーシップ構築宣言、事業継続力強化計画、えるぼし認定、くるみん認定などを取得している場合は審査の参考にされますが、取得は必須ではありません(Q13)。

売上高が100億円に近い会社が有利なのか

よくあるご質問Q12は、これを明確に否定しています。足元の売上高が20億円でも70億円でも、重視されるのは今後5年程度の成長目標と、それを具体化する論理的で実現可能な事業戦略です。70億円の会社だから有利ということにはなりません。

審査員の感想として示されたこと

概要資料には、前回の審査員の感想がまとまっています。要点を、表に写します。

観点審査員の感想(要約)
経営力社長の考えが計画に落とし込まれ、社長自身の言葉で質問にぶれずに答えられているか。数字の根拠、実現の仕組み、人材確保が整合しているか。補助金が取れなければ何もしない「補助金ありき」になっていないか。国内市場だけで100億円は現実的でなく、輸出やM&Aなどの打ち手が早く講じられているか
実現可能性市場分析の解像度が高く、下振れのリスクまで見ているか。単一事業のワンショットの投資ではなく、成長投資と賃上げを続けられる事業のエコシステムが描かれているか。金融機関のコメントが、課題面も把握して経営者とともに解決しようとしているか
波及効果多少荒削りでも、意欲的で不連続な成長につながり、産業や地域に有意義な変化をもたらすか。自社の資金力で対応する限界、国が補助金で支援する意義は何か

審査の中身は、数字の高さだけでなく、社長が自分の言葉で語れるかに寄っている、と読めます。書類の作り方を考える上で、重要な手がかりです。

前回までの結果はどうだった?採択倍率と採択者の数字

概要資料は、1次公募の採択倍率が約6.0倍、2次公募が約3.9倍だったと示しています。2次公募の指標を、概要資料から表に写します(採択者はn=224、申請全体はn=872)。

指標(2次公募)採択者の平均値申請全体の平均値採択者の中央値
全社売上高成長率(年平均上昇率)32.2%26.1%30.5%
全社付加価値増加率(年平均上昇率)37.5%30.5%35.0%
労働生産性成長率(年平均上昇率)25.0%20.6%23.7%
売上高投資比率(最新決算期)59.7%45.8%54.7%
最新決算期の売上高27.6億円33.9億円20.5億円
補助事業全体に要する経費(税抜)14.0億円12.0億円11.3億円
従業員の1人当たり給与支給総額の増加率(年平均、1人当たりを選んだ事業者)6.7%6.2%6.5%
足下の賃上げ(年平均)3.3%3.4%3.0%
最新決算期の自己資本比率45.7%37.4%43.8%
ローカルベンチマークの得点22.2点20.7点22.3点
最新決算期のEBITDAマージン10.8%8.4%9.4%

採択者の平均売上高は申請全体より小さく、売上高投資比率は高い、という傾向が見えます。投資額が売上高に対して大きいことが、読み取れる特徴です。ただし、要件ではなく、あくまで2次公募の結果です。よくあるご質問Q9でも、水準は相対的な評価で、2次公募の採択結果を参考にするよう示されています。

この数字を見るときの留意点も、概要資料の注記にあります。1次公募の指標は給与総額の集計に役員を含み、2次公募は従業員のみを対象にしています。1次と2次を横並びで比べるのは避けてください。

また、採択者の「金融機関による確認書」の提出率は100%(224件中224件)でした。確認書は提出書類一覧では「該当者のみ」ですが、審査の項目⑩があることも含め、実態として重みがあると読めます。

申請から入金までは、どんな流れ?

公募要領と概要資料から、日程を表にします。編集部が、今日(2026年10月12日)時点で残り期間がわかるよう、補足も加えています。

時期やること備考
申請前GビズIDプライムの取得取得に2週間程度かかる場合がある
申請前100億宣言の申請と公表公表の手続きは通常2、3週間。ポータルは、3次公募へ応募するなら10月26日(月)までに申請するよう案内(10月9日付)
9月29日(火)申請受付開始Jグランツ
11月12日(木)15時申請受付締切郵送、持参、メールでの提出は不可
締切2営業日前の17時(編集部計算で11月10日(火))書類を再提出したい場合の事前連絡の期限事前連絡がなければ、最初に出した書類で審査される
2027年1月中旬1次審査の結果通知書面審査
2027年2月15日(月)から3月5日(金)2次審査(プレゼンテーション)土日を除く。地域ブロック単位
2027年3月下旬以降採択結果の公表公表後に順次、交付決定
採択決定から2か月以内交付申請間に合わない場合は事前に事務局に相談
交付決定日から24か月以内補助事業の実施、発注、納品、検収、支払い交付決定後でなければ発注できない
事業完了後30日以内(または補助事業期間の終了日のいずれか早い日)実績報告書の提出確定検査を経て補助金額が確定
基準年度終了後から5年間(計6回)事業化・賃上げの状況報告毎事業年度終了後60日以内

公募説明会の動画、申請様式、交付規程、電子申請マニュアル、圧縮記帳等の適用についての資料も、9月29日にポータルで公開されています。

100億宣言は、いつ、どうやって出す?

「100億宣言」は、売上高100億円という目標に向けて取り組むことを、経営者が宣言するものです。申請要領によれば、宣言には、企業概要、売上高100億円実現の目標と課題、具体的措置、実施体制、経営者のコミットメントを盛り込みます。内容はすべてポータルに公表されるため、一部を非公開にすることはできません。

宣言できるのは、売上高10億円以上100億円未満の中小企業です。グループとして宣言する場合は、親会社が代表して、子会社と孫会社をすべて含めて宣言します。売上高100億円の達成予定年は「20○○年に」と明記し、「~年までに」は不可とされています。

補助金の申請時に、この宣言がポータルに公表されている必要があります。ポータルの10月9日付のお知らせは、「10月27日(火)以降に申請した場合は、3次公募の締切までに公表が間に合わない可能性がある」としています。補助金申請の準備と並べて、宣言の準備を先に進めるのが、順序として自然です。

提出する書類は?

公募要領の提出書類一覧を、表にします。ファイル名には、事業者名と資料名を入れる指定があります。

書類形式提出する人主な注意
①投資計画書(様式1)PDF、40ページ以内全申請者決算資料と様式2の数値と整合させる
②投資計画書別紙(様式2)Excel全申請者指定の単位で記載。最新版の確認
③ローカルベンチマーク(様式3)Excel(xlsm)全申請者共同申請では全事業者分を個別に作成
④決算書等(3期分)PDF全申請者貸借対照表、損益計算書、販管費の明細、製造業は製造原価明細書も必須
⑤金融機関による確認書(様式4)PDF該当者のみ金融機関が投資計画書を確認した場合
⑥リース取引に係る宣誓書(様式5)PDF該当者のみリース会社と共同申請する場合
⑦リース料軽減計算書(様式6)PDF該当者のみリース事業協会が確認したもの

必要書類に欠落や記入漏れがあると、内容にかかわらず審査の対象になりません。Jグランツでは、30MBを超えるファイルは提出できません。決算期が3期分そろわない場合は、不足分に白紙のPDFを出します。

共同申請(コンソーシアム)や設備リースは使える?

事業者単独の申請が原則ですが、共同申請もできます。共同申請の場合、全者が「事業者の範囲」を満たす必要があり、100億宣言と賃上げ要件も、原則として各者で満たします。参加企業のうち、投資額(建物費、機械装置費、ソフトウェア費)が5,000万円以上の中小企業者が、少なくとも1者必要です。

よくあるご質問は、3つの形を図つきで示しています。

形考え方
100億宣言を行った企業どうしで組む参加する全法人の売上高成長率や賃上げが、審査と要件の対象
100億宣言を行った企業グループの全体で組むホールディング会社を含め、全法人の数字が対象
グループの一部で組む原則はグループ全体での申請。特段の事情がある場合に限り可能。グループ全体との資本関係を示す資料を出し、連携の意義を審査される。審査の数値は、コンソーシアム部分のみ

親会社が建てた工場を子会社が使う場合のように、特定の第三者に長期間貸すだけの事業は対象外ですが、親会社と子会社が共同申請者になることで実施できる、とQ31に書かれています。

つまずきやすい点はどこ?

公募要領とよくあるご質問から、実務でつまずきやすい点を、表にしました。

つまずきやすい点起きること対策の方向
締切日を旧日付で覚えている準備の段取りが2週間ずれる公募要領Ver1.4の11月12日15時を基準にする
100億宣言の公表が間に合わない申請の要件を満たせない公表に2、3週間かかるため、ポータルが示す期限に沿って早めに申請
GビズIDの取得に時間がかかるJグランツで申請できない2週間程度の余裕を見て取得を始める
交付決定前の発注その経費が対象外になる採択後も、交付決定の通知を受けてから契約、発注
更新投資のみの計画生産能力等が向上しない老朽設備の入替えは認められない能力向上の中身を事業計画で示す
賃金台帳と決算書の不整合賃上げ要件の確認で説明がつかない様式1、2、決算書、台帳の数字を揃える
目標の従業員への表明の漏れ交付決定の取消と全額返還交付決定までに、全従業員、従業員代表者、役員へ表明
他の補助金との重複不採択、交付決定の取消資産と費用を区分し、これまでの補助金実績を申請書に漏れなく記載
外注費と専門家経費の上限合計が投資額以上になると認められない計画段階で、投資額との比率を確認
一次産業の事業農作物の生産自体は対象外同一構内の工場で専従の従業員が加工する場合は対象となり得る。事務局に確認

似た制度とはどう違う?中堅等大規模成長投資補助金との比較

概要資料は、参考として「中堅等大規模成長投資補助金(100億宣言枠)」との違いを並べています。別事業で、準備が整い次第、補助金事務局から案内される、と書かれています。

項目中小企業成長加速化補助金中堅等大規模成長投資補助金(100億宣言枠)
補助対象者売上高100億円を目指す中小企業中堅・中小企業(常時使用する従業員が2,000人以下の会社等)
補助率1/21/3
補助上限額5億円50億円
補助事業実施期間交付決定日から24か月以内交付決定日から最長で令和10年12月31日まで
投資額の要件1億円以上15億円以上(専門家経費・外注費を除く)
賃上げ要件の水準年平均上昇率4.5%以上年平均上昇率4.5%以上(概要資料の表より)

両方に同時に応募することはできますが、採択(交付決定)は、いずれか1つです(Q26)。投資額が1億円から数億円の会社は、成長加速化補助金の方が、規模の面で合います。

過去の公募で採択され交付決定を受けた事業者は、3次公募には応募できません。4次公募について、令和7年度補正予算分は、3次公募で終了となる見込みとされています(Q1)。今後については、ポータルを通じて案内するとされています。

向く会社、向かない会社

向く会社向かない会社
売上高10億円以上で、5年程度の成長目標と、それを裏づける投資(建物、機械、システム)が具体的にある売上高が10億円に届かない、または100億円以上
賃上げを毎年続ける計画に、数字の根拠を出せる賃上げを人員削減で達成する、または続ける見通しが立たない
経営者が自分の言葉で、市場、競合、投資の理由を説明できる設備の更新だけで、生産能力が上がらない投資
投資額が1億円以上で、交付決定を待ってから発注できるすでに発注済み、または交付決定前に着手が必要
100億宣言を行い、公表されている、または間に合う100億宣言の公表が締切に間に合わない
取引先や地域への波及効果(調達、雇用、技術)を説明できる一次産業の生産そのものが事業の中心

よくある質問

採択されたら、申請した金額がそのまま交付される?

されません。申請した補助金額が、そのまま交付決定額になるわけではありません。交付申請の段階で事務局が内容を審査し、交付決定通知書で金額が示されます。確定額は、事業完了後の確定検査で決まり、交付決定額に届かない場合もあります。

補助金は、事業の前に入る?

原則として、事業完了後の精算払いです。特に必要と認められる場合に限り、概算払いがあります。

収益が出たら返さなければならない?

収益納付は求められません。一方で、賃上げ目標を達成できなかった場合には、未達成率に応じた返還があります。

海外での設備投資は対象になる?

日本国内で補助事業を実施する必要があり、海外拠点への補助はできません。輸出やECサイトで海外向けの販路を設けることは可能です(Q14)。

他の国の補助金と一緒に使える?

同一または類似の内容の事業で、重複して受けることはできません。事業内容が異なり、資産と費用が区分されている場合は可能なことがあります。個別の判断は、事務局への相談が確実です(Q26、Q27)。

4次公募はある?

令和7年度補正予算分は、3次公募で終了となる見込みです。以降は、100億企業成長ポータルで案内されます。

問い合わせ先と、ProdX Crowd編集部から

制度の中身、書類、スケジュールについての個別の問い合わせは、事務局が受け付けています。

項目内容
窓口中小企業成長加速化補助金事務局(TOPPAN株式会社)
電話0570-07-4153(IP電話等からは03-4446-4307)
受付時間平日10時から17時(土日祝、年末年始を除く)。公募期間中は電話と問い合わせフォームのみ
問い合わせフォームhttps://ksk2025.f-form.com/inquiry
情報の正本100億企業成長ポータル https://growth-100-oku.smrj.go.jp

ProdX Crowd編集部は、補助金の活用方針の整理や、制度選びの相談を、顧問として継続的にお手伝いしています(株式会社ウブントゥ社内集計で、500件以上、20億円以上の実績)。申請書の作成や電子申請の実務は月額に含まれず、パートナー企業の案内になります。この制度のように、計画の質と数字の整合性が結果に直結する補助金では、公募要領を何度も読み返し、書類を揃える段階から、日程を逆算して進めることが大切です。月額10,000円、初期費用0円、成果報酬0円、最低契約期間なし、いつでも解約OKでご相談いただけます。

本記事は、2026年10月12日時点で確認できた公式資料に基づきます。公募要領は改訂されることがあるため、申請の直前には、必ず最新の版を、ポータルでご確認ください。

この制度を一言でいうと

「成長加速化補助金(3次公募)の公募要領を公開」は、経済産業省・中小企業庁(ミラサポplus掲載)が実施する補助金・助成金です。対象の地域は全国です。

受付の期間は、2026年9月29日から2026年10月29日まで。

制度名成長加速化補助金(3次公募)の公募要領を公開
実施機関経済産業省・中小企業庁(ミラサポplus掲載)
種類補助金・助成金
対象地域全国
受付期間2026年9月29日から2026年10月29日まで

「成長加速化補助金(3次公募)の公募要領を公開」の対象になる方

対象になるかどうかを、この制度で定められている条件ごとに整理します。

対象かどうかを、この順に確認します
  1. 1地域全国
  2. 2規模従業員数の制約は示されていません
確認することこの制度の内容
地域全国
規模従業員数の制約は示されていません

「成長加速化補助金(3次公募)の公募要領を公開」が目指していること

日本経済は、賃上げ率・国内投資ともに30年ぶりの高水準にあり、変化の兆しが現れる中、多くの中小企業は、物価高や人手不足などの経営課題に直面しています。経済の好循環を全国に行き渡らせるためには、中小企業全体の「稼ぐ力」を底上げするとともに、地域にインパクトのある成長企業を創出していくことが重要です。特に売上高が100億円に及ぶ企業は、一般的に賃金水準が高く、輸出による外需獲得やサプライチェーンへの波及効果も大きいなど、地域経済に与えるインパクトも大きいものとなります。成長加速化補助金 は、こうした観点から将来の売上高100億円を目指して、大胆な投資を進めようとする中小企業者の取組を支援することを目的とします。2.申請要件・申請方法・

「成長加速化補助金(3次公募)の公募要領を公開」の手続きの流れと日程

この制度の受付は2026年9月29日から2026年10月29日まで。締切の2026年10月29日から逆算した、準備の目安は次の表のとおりです。

手続きの流れ
  1. 申請計画書・見積書を提出
  2. 審査1〜3か月
  3. 交付決定ここから発注できる
  4. 発注・実施期間内に支払いまで
  5. 実績報告証拠書類を提出
  6. 検査・確定補助額が決まる
  7. 入金お金が入るのは最後

発注・契約は「交付決定」の後。お金が入るのは、最後の「入金」です。

時期(目安)やること
2026年8月29日ごろ公募要領を読み、対象かどうかを確認する
2026年9月13日ごろ見積書の依頼、電子申請のアカウント取得、決算書・納税証明書の準備
2026年9月28日ごろ事業計画書の作成を始め、第三者(商工会議所・よろず支援拠点など)にも見てもらう
2026年10月21日ごろ書類の最終確認。入力を前倒しで済ませる
2026年10月29日受付の終了日。この日までに提出が完了していること

「成長加速化補助金(3次公募)の公募要領を公開」についてのよくある質問

Q&A成長加速化補助金(3次公募)の公募要領を公開

経営者のイメージ写真
経営者

Q. 成長加速化補助金(3次公募)の公募要領を公開の受付期間はいつですか?

解説役のイメージ写真
ProdX Crowd編集部
A.

2026年9月29日から2026年10月29日まで。

この制度を検討するときの確認リスト

確認項目状況
対象の地域(全国)に、事業所がある□ はい □ いいえ
受付期間(2026年9月29日から2026年10月29日まで)に間に合う□ はい □ いいえ
交付決定(または承認)の前に、発注・契約をしない□ はい □ いいえ
後払いの資金繰り(つなぎ資金)の目処が立っている□ はい □ いいえ

情報の確認元:経済産業省・中小企業庁(ミラサポplus掲載)の公開情報。最新の募集状況・申請書類は、実施機関のページで入手できます。 情報取得日:2026/10/12。