支援事例観光・マリンレジャー / 目的別の商品と船の分化
ダイビングとシュノーケリングの異なる需要に対応する専用船の整備を構想
ダイビングやシュノーケリングなどのマリンレジャーを手がけ、海域に関する知識や旅行・観光業務の経験を持つ事業者が、ダイビングを求める顧客とシュノーケリングを求める顧客では利用したい海域や体験の内容が異なり、特定の海域へのシュノーケリングの需要に応えるには船を分ける必要があると判断したことから、既存のダイビング船に加えて、シュノーケリング専用の船を整備し、顧客の目的ごとに商品を分ける構想を整理した事例です。顧客数を増やす方法は、既存の商品の販売数を増やすことだけではなく、目的の異なる顧客層のそれぞれに適した商品と設備を整えることも有効だという点が読みどころです。

- 課題ダイビングとシュノーケリングの顧客は利用したい海域と体験が異なり、既存の船だけでは特定の需要に応えにくかった。
- 支援した打ち手シュノーケリング専用の船を整備し、シュノーケリング、体験ダイビングとの組み合わせ、写真撮影、ホテル送迎などの商品を目的別に提供する構想として整理した。
- 目指す状態目的の異なる顧客に、専用の船と商品を分けて用意する構想。
+OUR SUPPORT
この事例での、ProdX Crowdの支援
事業の構想と計画を、経営の判断としてたどれるように整理する支援を行いました。支援の範囲は構想・計画の整理までで、実施や成果を示すものではありません。
- 課題と真因の整理表面の問題と、その奥の原因を切り分けました。
- 強みの棚卸しと打ち手の検討すでにある経営資源を、どう使うかを複数の選択肢で比べました。
- 取り組みの具体化進める順序と、現場で何が変わるのかを、言葉と図で整理しました。
- 実行の条件の整理法令・安全・体制など、進める前に確かめることを洗い出しました。
01PROBLEM
直面していた課題と、その本当の原因
ダイビングを求める顧客と、シュノーケリングを求める顧客では、利用したい海域や体験の内容が異なります。特定の海域へのシュノーケリングの需要に応えるためには、船を分ける必要があると判断されました。
真因は、異なる目的の顧客に、同じ船と同じ商品で対応しようとしていたことです。目的が違えば、適した設備、運航、案内も違います。
- 1見えていた課題特定の海域のシュノーケリング需要に応えにくい。
- 2一段奥の原因船が目的別に分かれていない。
- 3真因目的の異なる顧客を、一つの商品と設備で受けている。
02PROBLEM TREE
課題を掘り下げる
目に見える問題から、その原因、さらにその奥にある経営上の制約まで、順に掘り下げて整理しました。表面の症状に対処するだけでは、同じ問題が形を変えて戻ってくるためです。
- 1目的が異なる顧客ダイビングとシュノーケリング。
- 2同じ船と商品で対応目的に合わない。
- 3特定の海域の需要に応えにくい船が分かれていない。
03STRATEGY
選んだ打ち手と、その理由
戦略は、既存のダイビング船に加えて、シュノーケリング専用の船を用意し、顧客の目的ごとに商品を分けることです。
商品の企画は、シュノーケリング、体験ダイビングとの組み合わせ、写真の撮影、ホテルの送迎です。顧客数を増やす方法は、既存の商品の販売数を増やすことだけではありません。目的の異なる顧客層に、それぞれ適した商品と設備を整えることも、有効な方法です。
マリンレジャーの顧客
ダイビングを求める顧客
- 既存のダイビング船
- ダイビングの商品
シュノーケリングを求める顧客
- 専用の船(整備)
- シュノーケリング/体験ダイビングとの組み合わせ/写真/送迎
04ALT
なぜこの打ち手か|他の選択肢との比較
既存の船で、ダイビングとシュノーケリングを同時に受ける選択は、投資が小さい一方、目的の違いに十分応えにくくなります。
専用船を整備する選択は、需要に合った体験を提供できますが、固定費と安全の責任が増えます。まず期間を限って試し、需要を確かめる順序もあります。
05FUND
資金調達の構想|クラウドファンディング
船の整備のために、クラウドファンディングを利用する構想です。対象は、船の修理、エンジンまわりの点検、日除けの設備、トイレ、座席などです。
いずれも企画の段階の内容で、実際の実施、資金の調達、船の整備の完了は不明です。
- 1注意実施・調達・整備の完了は不明。
06STAKEHOLDERS
関係者ごとに見る|誰にとって何が変わるか
専用船の整備は、複数の立場に関わります。
- 1参加する旅行者体験の内容、安全、価格を比べる。
- 2クラウドファンディングの支援者返礼の内容と実施の確実さを見る。
- 3宿泊施設送迎の連携先として関わる。
- 4海域の関係者利用のルールと環境への配慮を求める。
07ACTION STEPS
実行に向けた段階(目標)
事業計画で整理された実行の順序を、段階として示します。時期や規模は、策定時点の想定です。
- 1需要の確認目的別の希望を確かめます。
- 2資金計画調達の方法を決めます。
- 3安全・規制の確認運航の条件を確かめます。
- 4商品の開始期間を限って試します。
08NOTE
補足|自社で試すときの順序
最初に、現在の顧客の問い合わせから、ダイビングとシュノーケリングのどちらを求める人が、どれだけいるかを数えます。次に、シュノーケリングの需要に応えるために必要な設備と運航の条件を、専門的に確認します。
設備に投資する前に、期間を限った試験運航で、需要と稼働を確かめます。企画段階の金額や単価は、実施の結果が出るまで、仮の数字として扱います。
09NOTE
補足|クラウドファンディングの扱い
資金調達の企画は、構想の段階の内容です。実施した場合は、目標の達成の有無、支援者への返礼の履行、整備の完了の時期を、別々に記録します。達成しなかった場合の代替の計画も、あらかじめ用意しておきます。
10NOTE
補足|顧客の目的を言葉にする
商品を分けるときは、それぞれの顧客が何を求めているか(景色を見たい、写真を残したい、短時間で気軽に楽しみたい、など)を言葉にして、商品の内容と価格に反映します。
11DIAGNOSTIC QUESTIONS
自社に当てはめるときの問い
顧客の目的で商品と設備を分けるときの問いです。
- 1顧客の目的は、本当に分かれているか需要の違いを確かめる。
- 2固定費は増えるが、稼働は足りるか季節の変動を織り込む。
- 3安全と規制の条件は満たせるか専門的な確認。
- 4資金調達が集まらなかったとき、どうするか代替の計画。
12POINT
読み方のポイント|顧客の数ではなく、顧客の目的を見る
顧客を増やすには、同じ商品を多く売るだけでなく、目的の違う顧客に合う商品を用意する方法があります。そのために必要な設備を、顧客の目的から逆算して考えると、投資の理由が明確になります。
構想の段階の数字は、実施の状況と区別して扱うことが大切です。
13LEARNINGS
他社が学べること
顧客の目的が分かれているなら、商品と設備も目的別に整えることで、より多くの顧客に応えられる可能性があります。
設備を分けると固定費も増えるため、安全と規制の確認を前提に進めます。
14SUMMARY
この支援で整理した主なポイント
- 課題は、ダイビングとシュノーケリングの顧客で、利用したい海域・体験が異なること。
- 打ち手は、既存のダイビング船に加え、シュノーケリング専用船を整備し、目的別の商品を分けること。
- 実施・資金調達・整備の完了は不明。
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※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。
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補助金・経営支援顧問

