募集中地域・自治体の補助金

令和8年度京都府建設業等人手不足対策支援事業

実施機関
宇治商工会議所
募集期間
— 〜 2026/10/30
地域
京都府

令和8年度京都府建設業等人手不足対策支援事業(宇治商工会議所)の対象者、金額、対象経費、日程、注意点を、この制度の内容にそって整理しました。

京都府の建設業向け人手不足対策補助金は、バックオフィスのシステム・研修と、現場の測量機器・ICT機器の購入費を、先着順で支える制度

令和8年度京都府建設業等人手不足対策支援事業は、京都府内に主たる営業所を置く中小の建設業者・測量業者が、人手不足の中で仕事を回すための投資に、費用の一部を補助する制度です。窓口は京都府建設交通部の指導検査課です。宇治商工会議所の案内ページ(2026年6月23日掲載)によれば、申請期間は令和8年7月1日(水)から10月30日(金)までで、予算の範囲内で申請の先着順に交付され、予算額を超えた場合は予告なく受付が打ち切られることがあります。

この記事の日付は2026年10月12日です。締切の10月30日まで、およそ2週間半です。先着順の制度では、締切より先に受付が止まる可能性があるため、いま申請を考えている会社は、この記事の末尾にある日程の表から逆算して動いてください。

最初に、制度の骨格を表で整理します。

項目内容(令和8年度)
制度名令和8年度京都府建設業等人手不足対策支援事業
実施京都府 建設交通部 指導検査課(電話 075-414-5225)
対象者京都府内に主たる営業所を置く中小企業の事業者で、令和8年度京都府建設工事競争入札参加資格、または令和8年度京都府測量等業務指名競争入札参加資格を持つ者
申請期間令和8年7月1日から10月30日まで
申請方法電子申請フォームのみ。持参、郵送、メール等は受け付けない
選び方予算の範囲内で、申請の先着順に交付
区分バックオフィスの生産性向上・多様な担い手確保の事業、工事現場等の生産性向上に資する設備等を導入する事業

この制度は、募集の期間が長い代わりに、予算がなくなった時点で終わります。審査員が点数をつけて順位を決める補助金とは仕組みが違い、要件を満たした書類を、早く、不備なく出すことが結果を左右します。

資料の読み方について

令和8年度の交付要領・申請の手引き・Q&Aは、宇治商工会議所のページから京都府のPDFにリンクされています。この記事の作成時点(2026年10月)では、そのPDFのURLが開けませんでした。そのため、令和8年度の内容は、宇治商工会議所の案内ページで確認できた範囲(上の表と、次の章の区分・補助率)に限って書いています。

一方で、前年度(令和7年度)の同じ系統の事業は、京都府の交付要領、申請の手引き、質問集のPDFを読むことができました。前年度の事業名は「京都府建設業等人材確保対策支援事業」で、補助率、上限額、区分の立て方は、令和8年度と共通する部分が大きいです。この記事では、前年度の資料で確認した内容は「令和7年度では」と明記し、令和8年度に当てはまるかどうかは、申請前に必ず令和8年度の手引きで確認する前提で書きます。

いくら補助されるのか。区分ごとの補助率と上限額

令和8年度の補助は、2つの区分に分かれています。

区分補助率上限額対象項目の説明(宇治商工会議所の案内より)
①バックオフィスの生産性向上及び多様な担い手確保に資する事業補助対象経費の2分の1以内50万円システムの導入または人材育成等の研修に要する経費で、建設産業におけるバックオフィスの効率化や省人化による生産性向上、または多様な担い手確保に効果があると知事が認めたもの。消費税及び地方消費税を除く。例は、システム等、研修費、日本語研修費
②工事現場等の生産性向上に資する設備等を導入する事業(処遇改善を実施した事業者)補助対象経費の3分の2以内300万円測量機器やICT機器等の導入に要する経費で、工事現場等の生産性向上に向け、業務の効率化や省人化等の効果があると知事が認めたもの。消費税及び地方消費税を除く。例は、測量機器、建設機械、ICT機器
②同上(上記以外の事業者)補助対象経費の2分の1以内200万円同上

ここで大事なのは、②の区分に2段階の補助率があることです。「処遇改善を実施した事業者」かどうかで、補助率が3分の2か2分の1かに、上限額が300万円か200万円かに分かれます。処遇改善の具体的な定義は、令和8年度の申請の手引きに書かれています。前年度の手引きでの定義は、後の章で表にまとめます。

計算例(仮の数字)

実際の金額は会社ごとの見積によります。次の例は、仕組みを理解するための仮の数字です。すべて税抜の金額で、予算超過による按分は考えていません。

区分仮の補助対象経費計算補助額
①バックオフィス80万円(勤怠管理システムの導入費と研修費の合計)80万円×1/2=40万円40万円
①バックオフィス200万円200万円×1/2=100万円。上限50万円を超える50万円
②設備等(処遇改善あり)360万円(測量機器の購入費)360万円×2/3=240万円240万円
②設備等(処遇改善あり)600万円600万円×2/3=400万円。上限300万円を超える300万円
②設備等(処遇改善なし)360万円360万円×1/2=180万円180万円
②設備等(処遇改善なし)600万円600万円×1/2=300万円。上限200万円を超える200万円

この表から、2つのことが読み取れます。ひとつは、補助率が高くても上限があるため、経費が大きくなるほど実質の補助割合は下がることです。もうひとつは、同じ600万円の機器でも、処遇改善の有無で補助額が300万円と200万円に分かれることです。100万円の差は、申請書の準備に手間をかける理由として十分な大きさです。

なお、上限額が「1補助対象事業者当たり」で定められていることが、前年度の交付要領の別表で確認できます。令和8年度も同様の書き方かどうかは、令和8年度の交付要領で確認してください。

先着順とは、具体的にどういう仕組みか

令和8年度の案内は「申請の先着順に交付」「予算額を超えた場合は予告なく受付を打ち切る場合がある」としか書いていません。具体的な運用は、前年度の質問集に詳しく出ています。令和8年度の運用が同じとは限りませんが、考え方を知っておくと、準備の優先順位がつけやすくなります。

前年度(令和7年度)の質問前年度の京都府の回答の要点
打ち切りの条件は申請総額が予算上限に達した日限りで打ち切る。上限に達した日が受理日の申請までが補助対象。申請の方法や順序は審査に影響しない
打ち切りになった場合の補助率は予算に達した日までに申請した全者で、残予算を按分する。按分後の補助金額は千円未満切り捨て
受理日の考え方は電子申請は、受付担当者通知メールに書かれた「申込日時」の日。郵送は消印日
申請が届いたかどうかの確認方法は登録したメールアドレスに確認メールが届き、記載のURLから申し込みを行う。申し込み完了後に完了通知メールが届く。整理番号・パスワードで申込内容の照会もできる

つまり、前年度の考え方では、「予算に達した日」に出した申請は、その日の中では全員が平等に扱われ、残予算を按分します。同じ日の中で何時に出したかでは決まりません。一方、予算に達した日の翌日以降に出した申請は対象外です。

按分の例は、前年度の質問集に次の計算で載っています。

項目前年度の質問集の例
予算に達した日までの総交付申請額180百万円
残予算160百万円
配分率160÷180=88.9%
申請額300万円の事業者の交付決定額3,000,000円×88.9%=2,667,000円

令和8年度の京都府の案内ページ(宇治商工会議所に転載の文面)は、先着順であることを書いていますが、按分の有無までは書いていません。按分の可能性があることは、資金計画に余裕を持たせる理由になります。補助金が申請額を下回ることを前提に、自己資金や手元資金の計画を立てておくと安全です。

電子申請のみ。持参も郵送もできない

令和8年度は電子申請のみです。宇治商工会議所の案内にも「必ず電子申請フォームから提出してください」「持参、郵送、メール等による申請は受け付けません」とあります。前年度は電子申請または郵送でしたから、この点は前年度から変わっています。前年度の経験がある会社も、手順を新しく確認してください。

電子申請フォームには、京都府の本制度のWebページから進みます。様式のダウンロードも、同じページからです。前年度の質問集によれば、電子申請の登録メールアドレスに確認メールが届き、そこから申し込む仕組みでした。申請の直前に慌てないように、次の点を先に整えておくと進みます。

準備すること理由
受信できるメールアドレスの確保確認メールや完了通知メールを受け取るため。迷惑メール設定の見直しも含む
アップロードするファイルの形式確認前年度は申請書をエクセル形式、見積やカタログをPDF等で提出した。令和8年度は手引きで確認
ファイルのサイズや枚数の確認令和8年度のフォームの制限は、京都府の本制度のWebページで確認
申請者本人の端末での操作完了通知が届くまでが申請。通知の有無で、届いたことを確認する

フォームの操作方法についての問い合わせは、前年度のページでは京都府の電子申請システムの窓口(フリーダイヤル0120-464-119、平日9時から17時、年末年始を除く)が案内されていました。令和8年度の窓口は、京都府のWebページでご確認ください。

対象になる会社は、どこで決まるのか

対象者の条件は、案内ページでは2つの資格の保有です。

条件内容
営業所の所在京都府内に主たる営業所を置く
規模中小企業の事業者(定義は交付要領で確認)
資格令和8年度京都府建設工事競争入札参加資格、または令和8年度京都府測量等業務指名競争入札参加資格のいずれかを持つ

府の入札参加資格を持っていることが、この制度の最も特徴的な条件です。京都府の競争入札に参加する資格がない会社は、対象になりません。民間工事だけを請け負う会社で、府の入札参加資格を持っていない場合は、申請できません。資格の有無は、府の入札参加資格者名簿で確認します。

「中小企業の事業者」の定義は、令和8年度の交付要領で確認します。前年度の交付要領には、次の定義がありました。

業種前年度(令和7年度)の交付要領の定義
建設業を主たる事業とする事業者資本金の額もしくは出資の総額が3億円以下の法人、または常時使用する労働者の数が300人以下
サービス業を主たる事業とする事業者(測量業などを想定)資本金の額もしくは出資の総額が5千万円以下の法人、または常時使用する労働者の数が100人以下

どちらも「または」なので、資本金か従業員数のどちらかが基準以内であれば、定義に当てはまる書き方です。令和8年度の定義が同じかどうかは、令和8年度の交付要領で確認してください。

バックオフィスの区分では、何が対象で、何が対象外か

①の区分は、現場ではなく事務の効率化に向けた支援です。人事、経理、各種書類作成、社内管理(情報共有、物品管理等)といった、建設現場を支える業務を指します。前年度の交付要領は、これを「バックオフィス業務」と定義していました。

前年度の手引きと質問集で確認できた、対象と対象外の線引きを、表にまとめます。

経費の種類前年度の扱い根拠となる資料
勤怠管理システム、電子マニフェスト等のシステム対象。原則としてクラウドサービスを利用するもの前年度の手引き(バックオフィス)
建設マネジメント研修、ICT活用工事研修、ドローン講習、日本語研修対象(研修費)前年度の手引き(バックオフィス)
監理技術者講習、技術検定講習等の一般的な技術者講習対象外前年度の手引き(バックオフィス)
Microsoft365や保存用サーバー等の汎用ソフト・システム対象外前年度の手引き(バックオフィス)
Adobe Acrobat等の、文書やPDFの作成を主目的とした汎用ソフトの購入対象外前年度の質問集
3次元CADや積算ソフト効果が認められ、クラウドサービスを利用するものに限り対象。カタログ等から効果が読み取れること前年度の質問集
システムを使うためのパソコンやタブレット対象外。クラウドサービスのシステムとは一体不可分とは考えない前年度の質問集
申請時に開催日や費用が確定していない研修研修内容、開催時期、具体的な費用がホームページ等で公表されているものに限る。毎年定期開催の研修は前年度の概要で受理できる可能性があるので、事前に相談前年度の質問集

この表の線引きが、令和8年度でも同じだとは限りません。ただ、令和8年度の案内ページに「日本語研修費」の例が加わっていることからも、制度の方向は、前年度の考え方を引き継ぎつつ、外国人材や多様な担い手を意識したものになっています。

サブスクリプションの費用は、補助期間で日割りになる

クラウドサービスは月払い・年払いが多いため、費用の数え方が気になります。前年度の質問集には、補助対象期間を超える分は対象外で、補助対象期間内で日割り計算するという回答が、計算例とともに載っていました。

項目前年度の質問集の例
契約令和7年10月1日から2年間、使用料20万円
補助対象期間令和8年2月24日まで。4カ月(10月から1月)+0.9カ月(24日/28日)=4.9カ月
補助対象経費4.9カ月÷24カ月×20万円=40,833円。千円未満切り捨てで40,000円
補助金交付申請額補助率2分の1で20,000円

2年契約の費用を全額払っても、補助の対象になるのは、補助期間に含まれる分だけです。令和8年度の補助期間の終わりの日は、令和8年度の交付要領で確認が必要です。ただ、複数年契約のシステムは、補助対象になる割合が想像より小さくなるという点は、令和8年度でも考え方が共通する可能性が高く、見積の取り方を考える材料になります。

現場の設備区分では、何を買えるのか。買えないものは何か

②の区分は、測量機器、建設機械、ICT機器等の購入が中心です。前年度の手引き(設備等導入)と質問集から、対象の例と注意点をまとめます。

品目の分類前年度の手引きにあった例
測量機器地上型レーザースキャナー、自動追尾機能付き測量機器、ドローン
建設機械マシンガイダンスのショベル、チルトローテータ、既存の油圧ショベル等に装着するシステム
ICT機器等ウェアラブルカメラ、定点カメラ、CCUS現場運用支援機器、日本語翻訳機(外国人労働者の就労環境整備措置に必要な導入に限る)、電熱式防寒服

前年度の質問集は、具体的な対象機器の一覧はないと答えていました。手引きの例と大きく異なっていても、建設現場の働きやすい環境づくりに向けて、効率化や省人化の効果があることが、カタログ等から判断できるものは対象になり、事前に相談してほしいという趣旨です。

対象外と線引きされていたものを、表にします。

経費の種類前年度の扱い根拠
機器の賃借、リース、レンタル対象外。購入費と、それに付随する機械据付等の役務費のみが対象手引き、質問集
ソフトウェアライセンス(サブスクリプション含む)、機器を使うためのアプリ等の使用料対象外。機器本体にあらかじめ入った買い切りのソフトで、機器と一体不可分なものに限り対象手引き、質問集
個人支給のもの対象外手引き
スマートフォンやタブレット今回導入する機器等と一体的かつ専用で用いることが明らかで、機器と一体不可分の場合に限る質問集
パソコン(タブレット端末やスマートフォン、その周辺機器を含む)機械装置等購入費の対象から除く(交付要領の別表)交付要領
単なる経費削減(例:LED電球への交換)、個人給付(例:ヘルメットライト)対象外交付要領
執務室の備品等(エアコン設置、執務室の拡大、机・椅子の増設等)対象外交付要領
消耗品費、通信費、汎用事務機器購入費、広告宣伝費等の通常の事業活動に伴う経費対象外交付要領
法令等で設置が義務づけられているのに怠っていた分の整備費、事業に必須の資格の取得費対象外交付要領
振込手数料対象外交付要領

前年度の交付要領は、設備区分の経費区分として「機械装置等購入費」「被服費」「役務費」を挙げていました。被服費は、空調服、電熱式防寒服の購入費用で、補助期間内に利用するものに限られていました。

ここまでの線引きから見えるのは、制度の考え方です。現場の働き方を変える設備は対象になりますが、事務所のインフラや日常の備品、法令で当然必要なものは対象にならない、という整理です。見積書に項目を並べるとき、各項目が、この考え方のどちら側にあたるかを、自分で先に仕分けておくと、申請書の修正が減ります。

「処遇改善」とは何を指すのか。前年度の定義から読む

補助率が3分の2か2分の1かを分ける「処遇改善を実施した事業者」の定義は、令和8年度の申請の手引きに書かれています。ここでは、前年度の手引きと交付要領にあった定義を、参考として示します。

前年度(令和7年度)の要件のうち1つ以上内容確認資料の扱い
アすべての対象事業場で、4週当たり8日以上の休日を確保している労働基準監督署に届出済みの就業規則、または1年単位の変形労働時間制に関する協定届に添付する所定休日の資料で、完全週休2日以上の所定休日が確認できること
イすべての対象事業場で、基準日(令和3年4月1日)以降に、4週当たりの休日を増加させた(増加後は4週当たり5日以上)基準日以降の事業年度の休日確認資料を過年度分と比べ、年あたり13日以上増加していることが確認できること
ウ基準日以降に、事業年度等の給与等受給者一人当たりの平均受給額を、前事業年度等と比べて1,000分の15以上(1.5%以上)増加させた法人事業概況説明書の労務費・役員報酬・従業員給料の合計を従業員等の計で割った額、または給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表の支払金額を人員で割った額

この定義は、令和7年度の資料から読み取れるものです。令和8年度の定義が同じかどうかは、令和8年度の申請の手引きで必ず確認してください。ただ、「休日の確保」と「給与の引き上げ」という、働き方の実態を資料で証明する構造は、この制度の特徴として押さえておく価値があります。

前年度の質問集は、証明資料について次のような回答もしていました。

質問の趣旨前年度の回答
給与総額1.5%以上の引き上げを、過去2年間の法定調書合計表で証明する予定だが、従業員数の増減があり、現在とは異なる法定調書合計表の給与総額と、人員から確認する
賃金台帳等、個人情報を含む資料で証明する場合個人を特定できる情報は塗りつぶすなどして提出する(手引きの注)
前回の募集で同じ資料を提出済みの場合前年度は省略できた(手引きの注)

処遇改善の証明資料は、決算書、就業規則、法人事業概況説明書など、普段から社内に保管されているものが中心です。ただ、必要な年度の分が揃っているか、休日数が数字で追えるかを、申請期間のなかで確認するのは、思ったより時間がかかります。差額が補助額で100万円(仮の数字の例)に及ぶ可能性があるため、早めの確認が価値を持ちます。

申請から入金までの流れと、締切から逆算した日程

前年度の手引きで確認できた手続きの順序は、次のとおりです。令和8年度の細部は、令和8年度の手引きで確認してください。

段階前年度の手引きの内容
申請書の作成・提出交付申請書、所要額調書、補助対象経費の算出基礎資料、事業計画書、口座振替依頼書、導入する機器等のカタログと見積などをそろえて提出。処遇改善を根拠とするときはその資料、他の補助金等を使うときはその交付申請書または交付決定書の写しも
審査・交付決定申請のあった事業について順次審査し、交付決定通知を送付。聞き取りや追加資料を求められる場合がある
事業の実施原則は交付決定日以降に着手。機器の購入、支払いまでを補助期間内に完了
実績報告事業が完了した日から30日を経過した日、または定められた日のうち、早い日までに提出。請求書・領収書の写し等の証拠書類をつける
補助金の額の確定審査のうえ、確定した交付額を文書で通知。登録した口座への入金で交付

補助金は、先に自分で支払い、あとから補助を受け取る後払いです。機器を購入する資金と、補助金が入金されるまでの期間の資金繰りを、先に準備しておく必要があります。

事前着手と契約日の注意

もっとも事故が起きやすいのは、契約や発注の時期です。前年度の交付要領は、交付決定前に事業を実施した場合(契約を締結した場合を含む)は補助を受けられないと定め、やむを得ない事由があって事前着手届を出し、承認を受けたときだけ例外としていました。また、事前着手届を出しても、交付決定が確約されるわけではない、と手引きに書かれています。

前年度の質問集では、既に購入済みのシステムや機器の扱いについて、令和7年4月1日以降に売買契約(注文書等を含む)を締結したものに限る、それ以前に契約済みなら納品が4月1日以降でも対象外、と答えていました。令和8年度も、契約の時期の考え方は同様の可能性が高いですが、令和8年度の起点の日は、令和8年度の手引きで確認してください。

やってはいけないこと理由(前年度の要領・手引きより)
見積を取っただけの段階で、発注書や注文請書を交わす注文書等も売買契約に含まれる。交付決定前の契約は、事前着手の承認がない限り対象外になるおそれ
納品日だけを見て、補助対象かどうかを判断する契約日が基準。納品日が補助対象期間内でも、契約が前なら対象外
交付決定後に、金額を増やす予算の都合上、増額変更は認められない
交付決定後に、機器を追加・数量を変更する変更承認申請が必要。軽微な変更(3割以内の減額)を除く

令和8年度の締切から逆算した日程

令和8年度の申請期間は10月30日(金)までです。2026年10月12日の時点で、18日間あります。次の表は、先着順で早く出すために、日付の目安を置いた仮の日程です。令和8年度の手引きで提出書類を確認したうえで、自社の事情に合わせて調整してください。

目安の日やることひとこと
10月12日から14日ごろ府の入札参加資格が令和8年度分で有効かの確認、申請区分の決定資格がなければ対象外。最初に確認する
10月12日から16日ごろ令和8年度の申請の手引きと交付要領を読み、提出書類の一覧をつくるPDFが開けない場合は、京都府指導検査課(075-414-5225)に電話で確認
10月14日から20日ごろ機器・システム・研修の見積取得、カタログ等の収集、処遇改善の証明資料の準備見積は税抜の金額を確認。発注はしない
10月19日から23日ごろ申請書、所要額調書、算出基礎資料、事業計画書の作成、口座振替依頼書の準備見積の合計と書類の数字が一致しているか、2名で確認
10月23日ごろまで電子申請フォームから提出し、完了通知メールを確認予算に達すると、締切前でも終わる可能性がある
10月30日申請期間の最終日最終日に出すのは避ける
交付決定後発注・契約、納品、支払い交付決定前の契約は原則として対象外
事業完了後実績報告の提出提出期限は令和8年度の手引きで確認

この表のなかで、特に大切なのは、電子申請フォームから出すのを、最終日の前に済ませることです。先着順のうえに予算超過の打ち切りがあり、前年度の考え方では打ち切りは「予算に達した日」の限りです。余裕をもって提出するほど、有利になります。

つまずきやすい点

前年度の質問集と手引きから、書類の不備や誤解の原因になりそうな点を、まとめます。令和8年度の運用で同じかどうかは、手引きで確認してください。

つまずきやすい点前年度の資料にあった内容備えること
複数回に分けて購入するもの年度内に複数回に分けて購入するものは、まとめて申請する購入計画を先に一本化する
値引きや下取りのある見積支出した、または支出予定の経費が確認できればよい。欄外のただし書き等で説明する値引き後の金額を基準に、算出基礎資料をつくる
他の補助金等との併用国等が認めれば申請できる。国等の補助額を差し引いた額を、本事業の補助対象経費とする例:実際の経費500万円、国等の補助200万円なら、補助対象経費は300万円
消費税の仕入控除税額申請時に控除税額が明らかな場合は減額して申請。確定後に報告し、返還を命じられることがある経理担当者に、課税事業者かどうかを確認
50万円以上の取得財産耐用年数の期間は、目的外の使用や処分に承認が必要。収入があれば納付を求められることがある取得財産管理台帳をつくる
50万円未満の機器・被服任意の台帳で貸与の状況(財産名、数量、購入日、貸与日、貸与者、返還日等)を明らかにする現場の貸出管理の記録を、先に決める
帳簿・証拠書類の保存事業が完了した年度の終了後10年間保存場所と担当者を決める
立入検査補助事業の完了後10年間、京都府が必要と判断した場合に、帳簿書類等の調査に対応書類の整理を、日常業務に組み込む
虚偽の記載・不正交付決定の取消、返還、事業者名等の公表のほか、指名停止等の措置を行うことがある申請書の数字は、証拠書類と1対1で確認

特に、入札参加資格を持つ会社が対象の制度で、不正があれば指名停止等の措置の対象になりうると手引きに書かれている点は重要です。補助金の額そのものより、本業の受注に影響するリスクのほうが大きくなり得ます。申請書の数字、とくに処遇改善の証明に使う数字は、裏づけとなる書類と一緒に、社内で複数の目で確認してください。

この制度に向く会社、向かない会社

令和8年度の案内ページで確認できる範囲から、判断の目安を表にします。

向く会社理由
府の入札参加資格を持つ、京都府内の建設・測量会社で、測量機器やICT機器の更新を考えている②の区分の対象に近い。処遇改善の要件を満たせば、補助率3分の2・上限300万円
勤怠管理、書類作成、情報共有などのクラウドシステムを、これから導入する会社①の区分の対象に近い。上限50万円なので、導入費が100万円以下の規模に合う
外国人材や多様な担い手の受け入れのため、日本語研修を考えている会社①の区分の例に「日本語研修費」がある
申請書類を準備する担当者が確保でき、電子申請に対応できる会社電子申請のみで、先着順
向かない会社理由
府の入札参加資格(建設工事、測量等業務)を持っていない会社対象者の条件を満たさない
京都府内に主たる営業所がない会社対象者の条件を満たさない
すでに機器を発注・契約した会社前年度の考え方では、交付決定前の契約は対象外(事前着手の承認を除く)
賃借・リースで機器を使いたい会社前年度の質問集では、リース等の費用は認めず、購入費と据付等の役務費のみが対象
事務所のパソコンや備品の更新が目的の会社汎用事務機器や執務室の備品は対象外
補助金が入るまでの資金繰りに余裕がない会社後払いのため、先に支払う資金が必要。按分の可能性もある

他の制度と、どう使い分けるのか

この制度は、京都府内の建設業・測量業に絞った支援です。同じ年度に、京都府は別の分野に向けた生産性向上・人手不足対策の補助も用意しています(宇治商工会議所の案内の検索結果などにも、社会福祉施設向けの別の補助が並びますが、対象業種が異なります)。建設業で入札参加資格を持つ会社は、まずこの制度の対象かどうかを確認するのが近道です。

比べたい点この制度国の汎用的な設備・IT系の補助金
対象の絞り方府内の建設・測量会社で、府の入札参加資格を持つ者業種を問わない、または広い分野の中小企業
選ばれ方先着順(予算の範囲内)一般に、審査・採択がある(各制度の公募要領で確認)
申請の重さ見積、算出基礎資料、事業計画書などの比較的軽い書類制度により、事業計画の作り込みが重い
金額の規模上限50万円、200万円、300万円制度により大きい
他の補助金との併用国等が認めれば可。国等の補助額を差し引いた額が対象経費(前年度)制度ごとの規定を確認

併用の考え方について、前年度の質問集は「国等が認めれば申請は可能。ただし、国等の補助金額を差し引いた額を本事業の補助対象経費とする」と答えていました。同じ機器に、国の補助金とこの補助金の両方を、全額で重ねて受けることはできません。どの機器にどの補助を使うかを、先に決めておく必要があります。

よくある質問

質問答え
令和8年度の締切はいつか令和8年10月30日(金)。ただし、予算額を超えた場合は、予告なく受付が打ち切られることがある(宇治商工会議所の案内)
紙で出せるか令和8年度は電子申請のみ。持参、郵送、メール等は受け付けない
誰でも申請できるか京都府内に主たる営業所を置く中小企業の事業者で、令和8年度の京都府建設工事競争入札参加資格または測量等業務指名競争入札参加資格を持つ者
バックオフィスと設備の両方に申請できるか前年度の質問集では、両方の申請が可能。補助金限度額の範囲内で、複数の経費区分を同時に申請できる。令和8年度は手引きで確認
補助額はいくらか①は2分の1以内で上限50万円。②は処遇改善を実施した事業者が3分の2以内で上限300万円、それ以外が2分の1以内で上限200万円
消費税は補助対象か補助対象経費は、消費税及び地方消費税を除く
事業計画書の書き方は採択に影響するか前年度の質問集では、補助率や採択に影響しないとあり、申請者の目的を把握するための書類。導入後の効果を後日たずねられることがある
交付決定はいつごろか前年度の質問集では、申請書の到着次第、順次行う
相談先はどこか京都府建設交通部 指導検査課。電話075-414-5225、FAX 075-414-5183、メール shido@pref.kyoto.lg.jp(宇治商工会議所の案内に記載)

申請前に確認したい資料と、窓口

この記事の中で、「令和8年度で確認する」と書いた事項が多いのは、令和8年度の京都府のPDFが開けなかったためです。申請の前に、次の資料と窓口で確認してください。

確認したいこと確認先
令和8年度の交付要領(中小企業の定義、補助率、上限、対象経費、補助期間、事前着手)京都府の本制度のWebページ(宇治商工会議所のページ https://www.ujicci.or.jp/wp/p-joseikin/20260623/ からリンク)の「交付要領」
提出書類、処遇改善の定義と証明資料、提出期限同ページの「申請の手引き」(バックオフィス用、設備等導入用)
個別の判断事例(対象になるか迷う品目、按分、受理日の扱い)同ページの「Q&A」。迷う場合は、京都府建設交通部 指導検査課(075-414-5225)
電子申請フォーム、様式のダウンロード京都府の本制度のWebページ

ProdX Crowd編集部では、補助金の申請書の準備について、株式会社ウブントゥの社内集計で500件以上・20億円以上の支援の実務を踏まえ、見積と申請書の数字が一致しているか、契約の時期が要件に合っているかを、申請の前に確認することを勧めています。先着順の制度では、準備の速さと不備のなさの両方が必要です。

まとめ

令和8年度京都府建設業等人手不足対策支援事業は、府の入札参加資格を持つ京都府内の中小建設・測量会社が対象の、先着順の補助金です。バックオフィスの区分は2分の1以内で上限50万円、現場の設備の区分は処遇改善の有無で3分の2以内・上限300万円、または2分の1以内・上限200万円です。電子申請のみで、申請期間は10月30日までですが、予算額を超えれば予告なく打ち切られます。

交付決定前の契約が対象外になりうること、リースやサブスクリプションが対象になりにくいこと、処遇改善の証明に決算書や就業規則が必要になることは、前年度の資料から読み取れる、準備の要点です。まず、府の入札参加資格の有無を確認し、令和8年度の手引きで提出書類をそろえ、早めに電子申請を済ませてください。

この制度を一言でいうと

「令和8年度京都府建設業等人手不足対策支援事業」は、宇治商工会議所が実施する補助金・助成金です。対象の地域は京都府です。

【補助金:10月30日締切】令和8年度京都府建設業等人手不足対策支援事業 | 宇治商工会議所 【補助金:10月30日締切】令和8年度京都府建設業等人手不足対策支援事業 【補助金:10月30日締切】令和8年度京都府建設業等人手不足対策支援事業 生産年齢人口の減少などにより建設産業の人手不足が深刻化しています。

受付の期間は、—から2026年10月30日まで。

制度名令和8年度京都府建設業等人手不足対策支援事業
実施機関宇治商工会議所
種類補助金・助成金
対象地域京都府
受付期間—から2026年10月30日まで

「令和8年度京都府建設業等人手不足対策支援事業」の対象になる方

対象になるかどうかを、この制度で定められている条件ごとに整理します。

対象かどうかを、この順に確認します
  1. 1地域京都府
  2. 2規模従業員数の制約は示されていません
確認することこの制度の内容
地域京都府
規模従業員数の制約は示されていません

「令和8年度京都府建設業等人手不足対策支援事業」の経費で気をつけたいこと

この制度の文章にある言葉ProdX Crowd編集部の見方
建設工事・設置・施設整備に関する経費が含まれています。着工が交付決定の前だと対象外になる制度が多く、工事の写真(施工前・中・後)が証拠として求められます。天候や工期の遅れで期間内に終わらないリスクも、先に見ておきます。

申請の方法と、そろえる書類

この制度の文章にある言葉ProdX Crowd編集部の見方
商工会議所商工会議所・商工会・支援機関が関与する手続きがあります。窓口の予約や、確認書の発行に、日数がかかる場合があります。

「令和8年度京都府建設業等人手不足対策支援事業」の手続きの流れと日程

この制度の受付は—から2026年10月30日まで。締切の2026年10月30日から逆算した、準備の目安は次の表のとおりです。

手続きの流れ
  1. 申請計画書・見積書を提出
  2. 審査1〜3か月
  3. 交付決定ここから発注できる
  4. 発注・実施期間内に支払いまで
  5. 実績報告証拠書類を提出
  6. 検査・確定補助額が決まる
  7. 入金お金が入るのは最後

発注・契約は「交付決定」の後。お金が入るのは、最後の「入金」です。

時期(目安)やること
2026年8月30日ごろ公募要領を読み、対象かどうかを確認する
2026年9月14日ごろ見積書の依頼、電子申請のアカウント取得、決算書・納税証明書の準備
2026年9月29日ごろ事業計画書の作成を始め、第三者(商工会議所・よろず支援拠点など)にも見てもらう
2026年10月22日ごろ書類の最終確認。入力を前倒しで済ませる
2026年10月30日受付の終了日。この日までに提出が完了していること

「令和8年度京都府建設業等人手不足対策支援事業」についてのよくある質問

Q&A令和8年度京都府建設業等人手不足対策支援事業

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経営者

Q. 令和8年度京都府建設業等人手不足対策支援事業の受付期間はいつですか?

解説役のイメージ写真
ProdX Crowd編集部
A.

—から2026年10月30日まで。

この制度を検討するときの確認リスト

確認項目状況
対象の地域(京都府)に、事業所がある□ はい □ いいえ
受付期間(—から2026年10月30日まで)に間に合う□ はい □ いいえ
交付決定(または承認)の前に、発注・契約をしない□ はい □ いいえ
後払いの資金繰り(つなぎ資金)の目処が立っている□ はい □ いいえ

情報の確認元:宇治商工会議所の公開情報。最新の募集状況・申請書類は、実施機関等のページで入手できます。 情報取得日:2026/10/12。