募集中税制

企業版ふるさと納税(まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に対する寄附)

実施機関
浦添市
募集期間
通年(随時受付)
地域
沖縄県・浦添市

企業版ふるさと納税(まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に対する寄附)(浦添市)の対象者、金額、対象経費、日程、注意点を、この制度の内容にそって整理しました。

浦添市の企業版ふるさと納税は、補助金ではなく「市への寄附を、法人関係税の税額控除で軽くする」税制の仕組み

最初に位置づけをはっきりさせます。この制度は、会社がお金を受け取る補助金ではありません。会社が浦添市(沖縄県)に寄附をして、その寄附額の一部を、法人住民税・法人税・法人事業税から差し引いてもらう、税制上の特例です。お金の流れは、補助金とは逆向きです。

内閣府の制度概要は、この仕組みを次のように説明しています。国が認定した地方公共団体の地方創生の取組に対して企業が寄附をすると、通常の損金算入による軽減(寄附額の約3割)に加えて、税額控除(最大6割)が受けられ、合計で最大約9割の軽減効果になります。企業の実質的な負担は約1割という説明です。浦添市のページにも、同じ趣旨と、1,000万円を寄附すると最大約900万円の法人関係税が軽減されるという例が載っています。

浦添市は、令和2(2020)年11月に地域再生計画の認定を受けています。現在の計画は「第3期浦添市まち・ひと・しごと創生推進計画」で、計画期間は令和8(2026)年4月1日から令和13(2031)年3月31日までです。この計画に位置づけられた事業に寄附をする会社が、特例の対象になります。

制度の全体像を、先に表にします。

項目内容確認した資料
制度の種類補助金ではなく、寄附に対する法人関係税の税額控除(地方創生応援税制)内閣府の制度概要、浦添市のページ
寄附の相手沖縄県浦添市(企画部 企画課が窓口)浦添市のページ
寄附の最低額1回あたり10万円以上浦添市のページ、基金条例施行規則
寄附できる会社本社(主たる事務所または事業所)が浦添市外にあり、青色申告書を提出している法人浦添市のページ、基金条例施行規則
禁止されること寄附の代償として、会社が経済的な利益を受けること浦添市のページ、確認書
申込み企業版ふるさと納税オンライン申請ページ、または企画課へ直接連絡浦添市のページ
市の計画に書かれた寄附の金額の目安2,500,000千円(令和8年度から令和12年度までの累計)第3期計画の本文
計画の事業期間令和8年4月1日から令和13年3月31日まで第3期計画の本文

この記事では、税の軽減がどのくらいか、浦添市に寄附できる会社の条件、寄附金の使い道、手続きの流れ、禁止されている見返りの考え方、他の制度との違い、向く会社と向かない会社を、順に整理します。融資や支援サービスにあたるものは扱いません。

税金はどれだけ軽くなる? 3つの税の控除の仕組み

税額控除は、1つの税だけでなく、3つの税に分かれています。浦添市のページと内閣府の資料は、同じ内容を示しています。

税の種類控除される額控除額の上限
法人住民税寄附額の4割を税額控除法人住民税法人税割額の20%
法人税法人住民税で4割に達しない場合、その残額を税額控除。ただし寄附額の1割まで法人税額の5%
法人事業税寄附額の2割を税額控除法人事業税額の20%

3つを足すと、寄附額の最大6割が税額控除になります。これに、寄附金を損金に算入する通常の効果(寄附額の約3割)が加わり、最大約9割が軽減されるという計算です。

ここで大事なのは、「最大」である点です。税額控除には、税ごとに上限があります。浦添市の確認書の説明事項にも、各税に控除限度額(上限)が設定されていて、限度額を超える寄附額は税額控除の対象外になる、と明記されています。つまり、寄附をする会社の納税額が小さければ、控除しきれない部分が出ます。

計算例(仮の数字)

以下は、仕組みを理解するための仮の数字です。実際の控除額は、会社の税額によって変わります。申告の前に、顧問の税理士や所轄の税務署、都道府県税事務所などにも確認してください。

まず、控除の上限に余裕がある場合です。

仮の前提数字
寄附額100万円
法人住民税法人税割額(仮)200万円(上限は20%で40万円)
法人税額(仮)1,000万円(上限は5%で50万円)
法人事業税額(仮)200万円(上限は20%で40万円)

法人住民税の控除は、寄附額の4割で40万円。上限の40万円と同額なので、40万円が控除されます。法人税の控除は、4割に達しない残額がないため0円。法人事業税の控除は、寄附額の2割で20万円で、上限40万円の範囲内です。税額控除の合計は60万円、つまり寄附額の6割です。これに損金算入の効果(約3割)が加わると、最大約90万円の軽減になり、負担は約10万円というのが、制度の説明どおりのイメージです。

次に、法人住民税の上限が小さい場合です。

仮の前提数字
寄附額100万円
法人住民税法人税割額(仮)150万円(上限は20%で30万円)
法人税額(仮)1,000万円(上限は5%で50万円)
法人事業税額(仮)200万円(上限は20%で40万円)

法人住民税は、4割の40万円に対して上限が30万円なので、30万円の控除です。4割に届かない10万円が残額になり、法人税で控除されます。ただし、法人税の控除は寄附額の1割(10万円)が限度で、法人税額の5%(50万円)の上限内です。10万円が控除されます。法人事業税は20万円。合計は60万円になります。

最後に、納税額が小さくて上限に当たる場合です。

仮の前提数字
寄附額100万円
法人住民税法人税割額(仮)40万円(上限は20%で8万円)
法人税額(仮)100万円(上限は5%で5万円)
法人事業税額(仮)50万円(上限は20%で10万円)

この場合、法人住民税は8万円、法人税は5万円、法人事業税は10万円で、税額控除は合計23万円にとどまります。寄附額の6割(60万円)には届きません。納税額が小さい会社ほど、寄附額に比べた軽減の割合が下がることを、この例は示しています。

この3つの例から、次のことがわかります。

見るポイント理由
寄附をする前に、直近の3つの税額を確認する控除には税ごとの上限があり、上限を超える寄附額は控除の対象外になる
寄附額は、上限に収まる範囲で考える浦添市の確認書でも、限度額を超過した寄附額は税額控除の対象外と説明されている
金額の最終判断は税理士に確認する実際の控除額は会社の個別の税額で決まる

浦添市に寄附できる会社の条件は?

浦添市の基金条例施行規則(令和5年3月27日規則第14号、令和8年6月11日規則第28号で改正)は、「寄附対象法人」を次のように定義しています。

条件規則・ページの内容
本社の所在地浦添市の区域内に、主たる事務所または事業所が所在していない法人
青色申告法人税法第2条第36号に規定する青色申告書を提出している法人
寄附の最低額寄附対象事業の費用として行う10万円以上の寄附金

つまり、浦添市に本社がある会社は、この制度では浦添市に寄附をしても対象になりません。確認書の説明事項では、この場合の本社は、地方税法上の「主たる事務所又は事業所」を指すとされています。支店や営業所が浦添市にあっても、本社が別の地域にあれば対象です。この線引きは、会社の登記や税の申告上の「主たる事務所又は事業所」で見ます。

青色申告も要件です。確認書には、外国法人を含めて「青色申告書」を提出していることが、税の優遇措置の適用の要件だと書かれています。白色申告の法人は、この制度の税額控除を受けられません。

もう1つ、確認書には、本社の所在地と青色申告のほかに、寄附をする前に会社が自分で確認する項目があります。

確認書のチェック項目内容
反社会的勢力ではないこと暴力団対策法第2条第2号に規定する暴力団、およびその利益となる活動を行う団体ではないこと
企画・立案業務を受注していないこと寄附を申し込む日の属する事業年度内に、浦添市まち・ひと・しごと創生推進事業のいずれかの事業の企画・立案に関する業務を受注していないこと。受注している場合は、事業名を記入する
説明事項の理解「確認書 説明事項」を理解し、了承したこと

2つ目のチェック項目は、他の自治体への寄附ではあまり見かけない書き方なので、注意が必要です。浦添市の事業の「企画・立案」の業務を、同じ事業年度に受注している会社は、その事業名を確認書に記入する欄があります。浦添市と継続的に取引がある会社は、寄附の前に、どの業務が「企画・立案」にあたるかを、企画課へ確認してください。

寄附したお金は何に使われる?

寄附金の使い道は、市の計画に書かれた4つの事業です。基金条例施行規則の第3条は、基金を処分して充てられる経費を、次の4つの事業に要する経費と定めています。

事業計画に書かれた内容具体的な事業の例
誰もが安心して、健康で自分らしく暮らせるまちづくり事業子育てや介護、就学前教育、医療、社会参加など生活に身近な分野の支援を総合的に進め、地域全体で市民の健康・成長・自立を支える児童・子育て家庭への支援の充実、多様な働き方を支える環境整備、健康づくり支援の充実
地域の強みを活かし、質の高い雇用と稼ぐ力を育てるまちづくり事業地域企業への経営支援・創業支援・企業誘致を総合的に進め、物流ハブ機能や地域資源を活かした産業と観光を振興する本市の特性を活かした産業振興の促進、西海岸とキャンプ・キンザー跡地の一体的利用、観光分野のマーケティング・情報発信体制の強化
自然・歴史・インフラが調和した快適で持続可能なまちづくり事業公共施設等の整備と良好な都市景観の形成、地域資源の保全を両立させ、快適で持続可能な都市環境の実現を目指すスマート自治体の推進、道路・交通体系の整備、災害に強い土地利用・都市基盤の整備
国際性・多文化性・多様な交流が広がる活力あるまちづくり事業国際交流・文化芸術・観光振興・グローバル人材育成などによる都市の魅力向上を総合的に推進する多文化共生社会の形成と国際交流・国際協力の推進、市民参画機会の拡充とまちづくり協働の推進

寄附申出書には、「寄附を希望する事業名」と「寄附申出額」を書く欄があります。申出書の様式は、事業名と金額の組を複数書ける形で、合計欄もあります。どの事業に寄附するかを、会社が選んで申し出る仕組みです。

第3期計画は、事業の実施状況を測る指標(KPI)も示しています。

指標現状値(計画開始時点)目標値(2030年度)
市民の幸福度(Well-Beingアンケート調査結果の平均値)6.36.6
市内総生産額(名目)4,135億5,800万円4,633億600万円
市民の生活満足度(Well-Beingアンケート調査結果の平均値)6.97.2
Well-Beingアンケート標準設問「この地域には、どんな人の意見でも受け入れる雰囲気がある」の平均値3.04.0

計画の本文では、評価の方法(PDCA)も決まっています。毎年度7月頃に、市民代表や有識者・学識経験者などの委員で構成する審議会を設置して評価を行い、評価結果は市の公式ホームページで公表するとされています。寄附をする会社にとっては、自社のお金がどの事業の、どの指標につながっているかを、毎年追えるということです。

また、市の計画に書かれた寄附の金額の目安は、令和8年度から令和12年度までの累計で2,500,000千円(25億円)です。規則の第5条では、寄附対象事業の事業費が確定する前は、計画に書かれた寄附の金額の目安の範囲内で寄附金を受領し、確定後は事業費の範囲内で受領すると定めています。つまり、目安や事業費を超えた寄附は、受け付けられない可能性があります。大きな金額を考えている場合は、先に企画課に相談してください。

申込みから税の申告までの流れは?

浦添市のページと、基金条例施行規則、申出書、確認書から、手続きを時系列に並べます。

段階やること根拠
条件の確認本社が浦添市外か、青色申告か、寄附額が10万円以上かを確認する浦添市のページ
申込み企業版ふるさと納税オンライン申請ページから申し込むか、企画課(電話098-876-1257)に連絡する浦添市のページ
書類の提出寄附申出書(様式第1号)と、確認書を提出する規則第4条、関連資料
寄附の受領市長が申出を受け、金額の目安または事業費の範囲内で寄附金を受領する。口座振込の場合、振込手数料は寄附企業の負担規則第5条、確認書
受領証の交付市長が、寄附の額と受領した年月日を証する受領証(様式第2号)を交付する規則第6条
事業費確定報告事業費が確定する前に寄附金を受領した場合、確定後に、事業費確定報告書(様式第3号)で報告する規則第6条第2項
公表寄附した法人の名称、寄附金の額、充当した事業の状況を、市のホームページなどで公表する(法人の了承が得られない場合を除く)規則第8条
税の申告受領証をもとに、寄附を行った事業年度の申告で、税額控除の適用を受ける確認書の説明事項

特に注意が必要なのは、受領証の「寄附年月日」です。確認書の説明事項は、税の優遇措置の適用には、浦添市が発行する受領証が必要で、税の優遇措置は、受領証に記載する「寄附年月日」が属する事業年度に適用されると書いています。決算期の直前に寄附をする場合は、振込日と受領日がどうなるかを、あらかじめ企画課に確認しておくと安心です。

申出書には、公表についての選択肢もあります。

選択肢内容
法人情報と寄附申出額の公表を希望する法人名と金額を公表する
法人情報のみの公表を希望する法人名のみを公表し、金額は伏せる
公表を希望しない申出書上は非公表を選べる

ただし、確認書の説明事項3には、令和7年度の制度改正により、「公表を希望しない」場合でも、寄附対象事業と寄附企業(関係企業を含む)の関係性によっては、企業名を公表することがある、と書かれています。内閣府の制度改善策(令和6年12月)には、寄附活用事業の契約手続で、寄附した法人や関係会社が競争入札で一者応札により受託した場合などに、実施報告を義務づけて寄附法人名を公表するという内容があります。寄附法人が非公表を希望する場合は、地方公共団体が第三者を含む審議会などで非公表の理由を確認し、国へ報告して、国がその理由を公表するという流れです。

「見返りの禁止」とは、具体的に何が禁止されるのか?

この制度の最も重要なルールが、寄附の代償として会社が経済的な利益を受けることの禁止です。浦添市のページにも、確認書にも、明記されています。確認書の例は、「寄附の見返りとして補助金を交付する」「寄附を行うことを入札参加要件とする」の2つです。

内閣府の解説資料(令和8年4月1日一部改正)は、禁止される行為と許容される行為を、具体的に示しています。

区分具体的な行為
禁止される寄附を理由とした補助金の交付
禁止される寄附を理由とした、他の法人の場合より低い金利での貸付け
禁止される入札や許認可での便宜の供与
禁止される合理的な理由なく、市場価格より低い価格で財産を譲渡すること
禁止される寄附を理由とした、換金性の高い商品(商品券やプリペイドカード等)の提供
禁止される寄附を行うことを、公共事業の入札参加要件とすること
禁止される寄附を活用して整備した施設を、専属的に利用させること
許容される寄附を行った法人に、感謝状やこれに類するものを贈呈すること
許容される市のホームページや広報誌などで、寄附を活用している事業の紹介に合わせて、寄附法人の名称を他の寄附者と並べて紹介すること
許容される寄附を活用して整備した施設などに銘板を設置し、寄附法人の名称を他の寄附者と並べて列挙すること
許容される社会通念上許容される範囲内で、記念品やこれに類するものを贈呈すること

確認書の説明事項4には、浦添市が、企業版ふるさと納税に対する謝意として、禁止事項に該当しない恩恵(ベネフィット)を、寄附金額に応じて設定していると書かれています。内容そのものは、確認した資料には書かれていません。提供の可否は寄附後に確認されるとあるので、詳しくは企画課に問い合わせてください。

そして、会社にとって見落としやすいのが、「寄附をした市と取引がある会社」のケースです。内閣府の解説資料は、次のように整理しています。

ケース資料の考え方
寄附をした地方公共団体から、工事などを受注する競争入札か随意契約かにかかわらず、自治体が法令を遵守し、寄附を理由に他の法人と別に扱わず、手続きの公正性・透明性の説明責任を果たしているなら、経済的利益の供与には当たらない。随意契約では、より一層の説明責任が必要
過去に、または現に契約関係にある自治体へ寄附する原則として、寄附の代償として経済的な利益が供与されることには該当しないため、寄附できる
寄附で整備したサテライトオフィスなどを、寄附した法人が利用する他の者も利用できる状態で、利用料などの条件に不合理な区別がなければ、禁止には当たらない。専属的な利用は、公募が行われ、他者が利用することが排除されていないことが必要

「寄附をしたから、市の仕事を受けやすくなる」という期待は、制度の趣旨に反します。反対に、「市と取引があるから寄附できない」ということにもなりません。必要なのは、手続きの公正性です。取引がある会社は、浦添市の確認書の2つ目のチェック項目(企画・立案業務の受注の有無)も合わせて、事前に企画課に相談するのが安全です。

内閣府の資料によると、寄附を受けた自治体が、見返りの禁止に反した場合には、地域再生計画の認定が取り消されるなど、自治体に不利益が生じることがあります。会社側も、受け取ったものがあれば、税の優遇に関わる可能性があるため、記録を残してください。

補助金やほかの寄附・制度と、何が違うのか?

この制度は、補助金に目が向いている経営者が検討するときに、混同しやすい点がいくつかあります。

比較する制度この制度との違い
補助金補助金は、国や自治体から会社へお金が出る。企業版ふるさと納税は、会社から自治体へお金を出し、その分が税から控除される。審査で採択される仕組みでもなく、申込みの条件を満たせば寄附できる
通常の寄附金(損金算入のみ)通常は、寄附額の約3割の軽減。企業版ふるさと納税は、そこに税額控除(最大6割)が加わる
他の自治体への寄附企業版ふるさと納税は、自治体ごとに、国が認定した地域再生計画が必要。認定された計画に基づく事業への寄附だけが対象
本社のある自治体への寄附本社が所在する自治体への寄附は、この制度の対象外

特に、補助金との関係で注意してください。内閣府の解説資料が禁止例の筆頭に挙げているのは、「寄附を理由とした補助金の交付」です。つまり、寄附と引き換えに、市の補助金で有利に扱われることは、制度上できません。寄附をして補助金を受けやすくする、という使い方は成り立ちません。

また、この制度は、事業の支援を受けるためのものではなく、地方創生の取組を民間資金で支える趣旨です。内閣府の資料は、企業のメリットとして、社会貢献を通じたイメージアップ(企業としてのPR効果)と、地域資源を生かした新しい事業の展開などを挙げています。税の軽減は、そのための後押しという位置づけです。

浦添市の寄附の実績は、どのくらいか?

浦添市は、年度ごとの寄附企業のページを公開しています。ページに載っている社数を表にします。

年度公表されている寄附企業
令和4年度1社の名前に加え、「他1社」
令和5年度1社
令和6年度7社の名前に加え、「他3社」
令和7年度13社
令和8年度2社(令和8年8月6日時点のページ)

年度ごとの金額は、確認した資料には書かれていません。掲載されている中では、令和7年度の13社が最も多くなっています。令和8年度は、ページの更新日(令和8年8月6日)の時点で2社で、まだ年度の途中です。

全国の状況も、内閣府の制度概要に出ています。

項目数字
令和6年度の寄附額631.4億円(前年比34%増)
令和6年度の寄附企業数8,464社(前年比10%増)
計画策定自治体1,613団体(令和8年4月1日時点)
令和元年度の寄附額33.8億円
令和5年度の寄附額470.0億円

令和2年度に税制が拡充されて、軽減効果が最大約9割になって以降、寄附額が大きく増えたことが、数字から読み取れます。

制度はいつまで使えるのか?

税額控除の特例措置は、国の税制改正で期限が決まっています。内閣府の「令和7年度税制改正」の資料は、制度改善策を講じることを前提に、税額控除の特例措置を3年間、令和9年度まで延長すると書いています。

浦添市の計画期間は令和13年3月31日までですが、税制の特例の期限とは別のものです。令和10年度以降の税額控除は、今後の税制改正で決まるため、確認した資料からは分かりません。数年にわたる寄附を考える場合は、国の税制改正の動きを見ながら決めてください。

この延長の際に導入された制度改善策も、会社に関わります。

改善策内容
チェック機能の強化寄附活用事業の実施にあたって、留意すべき事項のチェックリストを導入し、各段階でチェックする。寄附を受領したすべての団体に、実施報告と合わせて提出を求める
透明化契約手続で、寄附法人や関係会社が競争入札で一者応札により受託した場合などに、国への実施報告を義務づけ、寄附法人名を公表する。発注先を地方公共団体が公表する
認定取消し後の欠格期間地域再生計画の認定取消しを受けた場合、再申請に2年間の欠格期間を設ける
Q&Aの明確化寄附法人・関係会社が再委託先となる場合の留意点を、Q&Aに明記する

制度を悪用しない会社にとっては、負担の増える内容ではありません。ただ、「関係会社」も含めて、受注の状況が公表され得る点は、大きな変更です。グループ会社が自治体と取引している会社は、寄附の前にグループ全体の取引を確認してください。

つまずきやすい点は?

資料から、手続きや判断でつまずきやすい点を整理します。

つまずきやすい点起きること対策
本社が浦添市内にある税の優遇措置の対象外になる登記上の本店ではなく、地方税法上の「主たる事務所又は事業所」の所在地を確認する
青色申告ではない税の優遇措置が適用されない申告の種類を、寄附の前に確認する
寄附額が10万円未満対象外になる1回あたり10万円以上にする
控除の上限を超える寄附超えた部分は税額控除の対象外直近の法人住民税・法人税・法人事業税の額から、上限を見積もる
事業年度の違い受領証の寄附年月日が属する事業年度に適用される決算期の前後に寄附する場合は、受領日を企画課に確認する
市の業務の受注確認書で、企画・立案業務の受注を申告する必要がある取引内容を整理して、事前に相談する
見返りを期待する制度の趣旨に反し、市の計画認定にも影響し得る見返りを前提にした寄附の打診や契約をしない
振込手数料口座振込の場合、寄附企業の負担になる寄附額とは別に、手数料を見込む
公表を希望しないのに公表された関係性によっては、非公表にできない場合がある申出の前に、公表の扱いを企画課に確認する

この制度が向く会社、向かない会社は?

判断の観点向く会社向かない会社
本社の所在地浦添市以外に本社がある本社が浦添市内にある
申告の種類青色申告をしている白色申告など、青色申告書を提出していない
納税額法人住民税・法人税・法人事業税の納税額が、寄附額に見合って十分にある赤字で納税額が少なく、控除しきれない
目的地域貢献や、沖縄・浦添市との関係づくりを重視する補助金や取引上の見返りを期待している
市との関係市の業務を受注している場合でも、手続きの公正性が保たれる範囲で、事前に相談できる寄附を条件に、有利な取扱いを求めたい
事務負担受領証の保管、公表の取扱いなどに対応できる手続きを最小限にしたい

納税額が小さい会社でも、損金算入による約3割の軽減効果は得られる可能性があります。ただ、税額控除の上限に達しやすいため、期待する軽減額と実際の額が大きく離れることがあります。この点は、顧問の税理士に試算してもらうのが確実です。

浦添市と、同じ内閣府の制度でも他の自治体は違うのか?

内閣府の資料によれば、企業版ふるさと納税の仕組みは全国共通です。ただ、個々の自治体で、次の点が違います。

違う点浦添市の場合
地域再生計画の内容第3期浦添市まち・ひと・しごと創生推進計画。4つの事業
寄附の最低額1回10万円以上(内閣府の資料でも、10万円以上が対象)
寄附の金額の目安令和8年度から令和12年度の累計で25億円
申込み方法オンライン申請ページ、または企画課へ直接
確認書の内容暴力団等でないこと、企画・立案業務の受注の有無、説明事項の了承
ベネフィット寄附額に応じて設定(内容は、ページに書かれていない)
公表申出書で選択。ただし、関係性によっては非公表にできない場合がある

他の自治体への寄附を検討する場合は、自治体ごとの寄附の目安額、対象事業、確認書の内容を、それぞれ確認する必要があります。内閣府のポータルサイトには、認定された計画の一覧が公表されています。

よくある質問

質問答え
個人事業主や個人でも使える?浦添市のページが対象としているのは、青色申告書を提出している法人です。個人は、このページでは対象として書かれていません
本社は東京だが、浦添市に営業所がある。対象になる?対象になるのは、浦添市内に「主たる事務所又は事業所」がない法人です。営業所があっても、本社が浦添市外なら、規則の定義に当てはまります
5万円の寄附でもいい?1回あたり10万円以上が対象です。5万円では、この制度の対象になりません
何回かに分けて寄附できる?規則は、寄附金を、寄附対象事業のために行う10万円以上の寄附金と定義しています。複数回に分ける場合は、1回ごとに10万円以上にする必要があります
寄附のお礼に、市の補助金で優遇される?寄附を理由とした補助金の交付は禁止されています。優遇はされません
寄附を非公表にできる?申出書で「公表を希望しない」を選べますが、関係性によっては公表されることがあります
申込みはどこ?企業版ふるさと納税オンライン申請ページ、または浦添市役所 企画課(電話098-876-1257)です
寄附したら、どんな書類が届く?市が、寄附の額と受領した年月日を証する受領証を交付します。税の優遇措置の適用に必要です
税額控除はいつ受けられる?受領証に書かれた寄附年月日が属する事業年度の申告で適用されます
来年度以降も同じ控除が受けられる?税額控除の特例は、令和9年度までの延長が決まっています。それ以降は、今後の税制改正を確認してください

確認先と、申込みの前に準備すること

最後に、確認先と準備を整理します。

確認すること確認先
寄附の方法、書類、ベネフィット、公表の扱い浦添市役所 企画部 企画課(沖縄県浦添市安波茶一丁目1番1号 本庁4階)、電話098-876-1257、FAX 098-879-7224
制度の全体像、Q&A、認定された計画内閣府 地方創生推進事務局の企業版ふるさと納税ポータルサイト
税額控除の具体的な金額、申告の方法顧問の税理士、所轄の税務署、都道府県税事務所

申込みの前に、会社として準備しておくと進めやすい項目を表にします。

準備する項目内容
本社と申告の確認主たる事務所または事業所の所在地と、青色申告書の提出状況
税額の見積もり直近の法人住民税法人税割額、法人税額、法人事業税額
寄附額の決定10万円以上で、控除の上限に見合う額
寄附先の事業の選択4つの事業のうち、会社の考えに合うもの
市との取引の整理企画・立案業務の受注の有無、関係会社の取引
公表の方針法人名と金額を公表するか、法人名のみにするか
社内の記録受領証の保管、取締役会などでの決定の記録

企業版ふるさと納税は、「いくら軽くなるか」だけで決めるものではありません。会社が、どの地域のどの事業を応援するのか、その寄附が見返りを求めないものになっているか、という点から始まる制度です。税の軽減は、その結果として得られるものと考えるのが、制度の趣旨に沿っています。

ProdX Crowd編集部では、補助金・税制・認定などの制度を、会社の状況に合わせて整理するお手伝いをしています。この制度が自社に合うかどうか、ほかの制度と組み合わせるべきかどうかを検討する際は、お気軽にご相談ください。

この制度を一言でいうと

「企業版ふるさと納税(まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に対する寄附)」は、浦添市が実施する税制優遇です。対象の地域は浦添市・沖縄県です。

浦添市は、令和2年11月6日付けで、地域再生計画の認定を受けました。このことにより、浦添市への企業版ふるさと納税が可能となっております。事業者のみなさまにおかれましては、本市への寄附をご検討いただき、ご支援賜りますようお願いいたします。

受付の期間は、通年(随時)で受け付けています。

制度名企業版ふるさと納税(まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に対する寄附)
実施機関浦添市
種類税制優遇
対象地域浦添市・沖縄県
受付期間通年(随時)で受け付けています

「企業版ふるさと納税(まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に対する寄附)」の対象になる方

対象になるかどうかを、この制度で定められている条件ごとに整理します。

対象かどうかを、この順に確認します
  1. 1地域浦添市・沖縄県(市区町村の制度のため、その市区町村内に事業所があることが基本)
  2. 2規模従業員数の制約は示されていません
確認することこの制度の内容
地域浦添市・沖縄県(市区町村の制度のため、その市区町村内に事業所があることが基本)
規模従業員数の制約は示されていません
この制度の文章にある言葉ProdX Crowd編集部の見方
納税税金や社会保険料の滞納がないことが条件になっています。納税証明書を取得するのに、日数がかかることがあります。
認定認定・登録・承認を受けていることが、条件になっている場合があります。取得に時間がかかるものは、申請より先に手続きを始めます。

「企業版ふるさと納税(まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に対する寄附)」が目指していること

Foreign Language企業版ふるさと納税(まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に対する寄附)ページの内容を印刷記事番号: 1-15671公開日 2026年09月04日更新日 2026年09月07日浦添市は、2020年11月6日付けで、地域再生計画の認定を受けました。このことにより、浦添市への企業版ふるさと納税が可能となっております。事業者のみなさまにおかれましては、本市への寄附をご検討いただき、ご支援賜りますようお願いいたします。企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)とは国が認定した地方公共団体の地方創生プロジェクトに対して法人が寄附を行った場合に、法人関係税から税額控除される仕組みです。

「企業版ふるさと納税(まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に対する寄附)」の経費で気をつけたいこと

この制度の文章にある言葉ProdX Crowd編集部の見方
認定認証・規格の取得に関する費用が含まれています。審査費用、コンサルティング費、更新費用のうち、どれが対象かを、制度の定めで確認します。

「企業版ふるさと納税(まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に対する寄附)」の手続きの流れと日程

この制度は通年で受け付けられています。予算がなくなり次第、受付を終了する場合があります。

手続きの流れ
  1. 要件の確認対象設備・期限
  2. 認定・証明書の取得取得の前に
  3. 設備の取得事業に使い始める
  4. 決算利益の見通し
  5. 申告で適用特別償却・税額控除

「企業版ふるさと納税(まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に対する寄附)」についてのよくある質問

Q&A企業版ふるさと納税(まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に対する寄附)

経営者のイメージ写真
経営者

Q. 企業版ふるさと納税(まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に対する寄附)の受付期間はいつですか?

解説役のイメージ写真
ProdX Crowd編集部
A.

通年で受け付けています。予算の状況により終了することがあるため、早めに実施機関へ確認します。

この制度を検討するときの確認リスト

確認項目状況
対象の地域(浦添市・沖縄県)に、事業所がある□ はい □ いいえ
交付決定(または承認)の前に、発注・契約をしない□ はい □ いいえ
後払いの資金繰り(つなぎ資金)の目処が立っている□ はい □ いいえ

情報の確認元:浦添市の公開情報。最新の募集状況・申請書類は、実施機関のページで入手できます。 情報取得日:2026/10/12。