支援事例訪問介護・看護 / 人材運営の知見を保育付き美容サロンへ
訪問介護・看護で培った人材運営の知見を活かし、保育付き美容サロンへ新市場進出
訪問介護・訪問看護を提供し、有資格者の確保、働き方の柔軟性、利用者や家族への対応、人材の管理、生活支援の知見を持つ企業が、認可外保育施設と美容サロンの複合事業を整理した事例です。育児中の女性など、子どもを預けられず美容サービスを利用しにくい顧客の購買の障壁を、保育と美容を同じ施設で提供することで取り除きます。新しいサービスを売るには、商品の魅力を高めるだけでなく、利用できない理由を取り除くことが重要だという点が読みどころです。

- 課題美容サービスへの関心があっても、子どもを預けられず来店できない顧客の障壁があった。
- 支援した打ち手認可外保育施設と美容サロンを同じ施設で提供し、利用の阻害要因を取り除く複合事業として整理した。
- 目指す状態開業済み・許認可取得済みとは書かない。
+OUR SUPPORT
この事例での、ProdX Crowdの支援
事業の構想と計画を、経営の判断としてたどれるように整理する支援を行いました。支援の範囲は構想・計画の整理までで、実施や成果を示すものではありません。
- 課題と真因の整理表面の問題と、その奥の原因を切り分けました。
- 強みの棚卸しと打ち手の検討すでにある経営資源を、どう使うかを複数の選択肢で比べました。
- 取り組みの具体化進める順序と、現場で何が変わるのかを、言葉と図で整理しました。
- 実行の条件の整理法令・安全・体制など、進める前に確かめることを洗い出しました。
01BEFORE
この企業の事業と、強み
この企業は、訪問介護と訪問看護を提供しています。強みは、有資格者の確保、働き方の柔軟性、利用者や家族への対応、人材の管理、生活の支援に関する知見です。
介護や看護の現場では、人の暮らしに寄り添い、時間や状況が一人ひとり異なる中で、人材を運営する経験が必要です。この経験は、他の対人サービスにも活かせる資産です。
02SYNERGY
既存の強みとのつながり
既存の介護・看護の事業と、保育や美容の事業は、サービスの内容は異なります。共通するのは、有資格者を含む人材を確保し、柔軟な働き方で運営し、利用者や家族に寄り添う、という運営の力です。
そのため、この事例のシナジーは、技術や顧客ではなく、人材の運営のノウハウにあります。保育では、保育士などの人員の確保と配置が、サービスの質と安全に直結します。美容では、施術者の確保と運営が必要です。人材の運営という共通の力が、新しい複合事業の立ち上げを支えます。
- 1共通する力有資格者の確保、柔軟な働き方、人材の管理。
- 2保育での活用人員の確保・配置と、安全管理。
- 3美容での活用施術者の確保と運営。
- 4注意事業の内容は異なるため、法令・基準は別に確認する。
03PROBLEM
直面していた課題と、その本当の原因
新しい事業のターゲットは、育児中の女性など、子どもを預けられず、美容のサービスを利用しにくい人たちです。美容への関心はあっても、子どもを預けられないために、来店できない、という購買の障壁があります。
真因は、サービスの内容や価格ではなく、サービスを利用するための条件(子どもを預ける場所がない)にあることです。美容サロンの魅力を高めても、この条件が解決されなければ、利用は増えません。
- 1見えていた課題美容サービスに関心があっても、来店できない人がいる。
- 2一段奥の原因子どもを預けられない。
- 3真因サービスの利用の前提条件が、顧客の側で満たされていない。
04PROBLEM TREE
課題を掘り下げる
目に見える問題から、その原因、さらにその奥にある経営上の制約まで、順に掘り下げて整理しました。表面の症状に対処するだけでは、同じ問題が形を変えて戻ってくるためです。
- 1美容サービスを利用できない人がいる子どもを預けられない。
- 2商品の魅力だけでは解決しない利用の前提条件が満たされていない。
- 3新しい事業の基準の負担が大きい保育と美容の基準がある。
05STRATEGY
選んだ打ち手と、その理由
構想は、認可外の保育施設と、美容サロンの複合事業です。保育と美容を、同じ施設で提供することで、美容の利用を妨げていた要因を取り除きます。
重要な経営の知見は、新しいサービスを売るためには、商品の魅力を高めるだけでなく、利用できない理由を取り除くことが重要だ、という点です。顧客にとっての障壁を見つけ、それを取り除く仕組みを、サービスの一部として組み込みます。
- 1美容サービスへの関心
- 2子どもを預けられない
- 3来店できない(障壁)
- 4保育を同じ施設で提供
- 5美容サービスを利用できる
商品の魅力を高めるだけでなく、利用できない理由を取り除く。
06ALT
なぜこの打ち手か|他の選択肢との比較
美容サロンだけを開く選択もあります。参入は容易ですが、子どもを預けられない顧客層は、利用しにくいままです。保育だけの事業を開く選択もありますが、既存の運営力を活かす新しい価値は薄くなります。
保育と美容を組み合わせる選択は、顧客の利用の障壁を取り除くという、独自の価値をつくります。ただし、二つの事業の基準を満たす負担が大きくなります。まず、小規模で運営の流れを確かめ、安全の体制を整えたうえで、展開する順序が必要です。
07STAKEHOLDERS
関係者ごとに見る|誰にとって何が変わるか
複合事業は、複数の立場に関わります。
- 1保護者(美容の利用者)子どもを預けて、美容を利用できる。安全への信頼が前提。
- 2預けられる子ども安全で安心できる環境が必要。
- 3運営企業保育と美容の両方の基準を満たし、人員を確保する。
08ACTION STEPS
実行に向けた段階(目標)
事業計画で整理された実行の順序を、段階として示します。時期や規模は、策定時点の想定です。
- 1顧客の声の聞き取り利用できない理由を確認します。
- 2基準の確認保育と美容の要件を確認します。
- 3人員と安全の整備配置と安全の体制を整えます。
- 4小規模な運営利用の連動を確かめます。
09DIAGNOSTIC QUESTIONS
自社に当てはめるときの問い
購入の障壁を取り除くサービスを考えるときの問いです。
- 1顧客がサービスを使えない理由は何か商品の魅力以外の条件を探します。
- 2その障壁は、どう取り除けるか自社で提供できる解決を考えます。
- 3自社の運営の力は、新しい事業に使えるか人材の確保・管理などの共通点を確認します。
- 4安全や法令の基準は何か先に確認します。
- 5二つのサービスの利用は、連動して設計できるか予約と時間の運営を考えます。
10POINT
読み方のポイント|「買わない理由」を探す
商品が売れないとき、商品の魅力が足りないと考えがちです。しかし、顧客が買わない理由は、商品以外にあることがあります。時間、場所、費用、そして、この事例のような、利用の前提条件です。
顧客に「なぜ利用できないのか」を聞くことが、新しい事業の入口になります。その障壁を取り除けるのが自社だけなら、他社が追随しにくい強みになります。ただし、障壁を取り除く仕組みは、安全や法令の責任を伴うことも多いため、その負担を引き受けられるかを、先に確かめる必要があります。
11LEARNINGS
他社が学べること
新しいサービスを売るには、商品の魅力を高めることに加えて、顧客が利用できない理由を取り除くことが有効です。その理由は、商品の外側にある場合があります。
既存の事業で培った運営の力(人材の確保・管理)は、異なる事業にも使えます。ただし、新しい事業には、新しい法令や安全の責任が伴います。基準の確認と安全の体制を、最初に整えることが前提です。
12SUMMARY
この支援で整理した主なポイント
- 課題は、美容への関心があっても、子どもを預けられず来店できない顧客が存在すること。
- 戦略は、保育と美容を同じ施設で提供し、利用の障壁を取り除くこと。
- 認可外保育の要件・配置・安全管理・美容機器・健康関連の広告表示は確認が必要。開業や許認可の取得済みとは書かない。
13RELATED SERVICES
関連するサービス
※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。
14RELATED CASES
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- 造園の植物知識と、過去の経験を組み合わせ、保管能力を整えて生花事業の受注につなげる構造を整理した。
同じような課題を検討している方へ
同じ業種・同じ取り組みでなくても構いません。設備投資、新規事業、販路開拓、AI活用など、現在考えていることを伺い、まず何を整理すべきか一緒に考えます。
補助金・経営支援顧問

