支援事例介護・福祉 / 新分野・設備投資
介護現場の洗濯負担を、新しいサービスで解決。
介護施設で日々発生する洗濯が職員と利用者の双方の負担になっているという課題から、既存のネットワークと施設のニーズを整理し、IoT型コインランドリーと洗濯代行を組み合わせた新サービスを設計した事例です。公的支援制度も、資金計画の一つとして活用しました。

- 課題介護施設の洗濯が職員・利用者双方の負担。
- 支援した打ち手施設ニーズ・設備・人員・資金・収益を整理。
- 目指す状態IoT型コインランドリーと洗濯代行の新サービスを設計。
+OUR SUPPORT
この事例での、ProdX Crowdの支援
事業の構想と計画を、経営の判断としてたどれるように整理する支援を行いました。支援の範囲は構想・計画の整理までで、実施や成果を示すものではありません。
- 課題と真因の整理表面の問題と、その奥の原因を切り分けました。
- 強みの棚卸しと打ち手の検討すでにある経営資源を、どう使うかを複数の選択肢で比べました。
- 取り組みの具体化進める順序と、現場で何が変わるのかを、言葉と図で整理しました。
- 実行の条件の整理法令・安全・体制など、進める前に確かめることを洗い出しました。
01COMPANY
この企業の事業と、強み
介護施設では、日々の生活の中で多くの洗濯物が発生します。この洗濯は、職員にとっては本来のケアに充てたい時間を取られる作業となり、利用者にとっても衣類の管理や仕上がりに関わる身近な課題です。施設ごとに洗濯の方法や外部への委託状況は異なりますが、負担を感じている点は共通しています。この企業は福祉に関わる事業を行っており、施設との既存のつながりを持っていました。そのつながりを活かして、施設の洗濯負担を解決する新しいサービスを提供できないかと考えたことが、検討のきっかけです。
02PROBLEM
直面していた課題と、その本当の原因
洗濯の負担軽減という課題は明確でしたが、解決の方法は複数考えられます。外部の洗濯サービスを使う方法、施設内に設備を置く方法、両方を組み合わせる方法などです。それぞれ、施設にとっての使いやすさ、費用、必要な設備や人員が異なります。そこで、施設のニーズを整理し、どのような使い方が負担の軽減につながるかを考え、自社の既存ネットワークでどの範囲の施設にサービスを届けられるかを確認しました。サービスの形、設備投資の規模、運営する人員、資金の確保を一連の計画として整理することが論点でした。
- 1表面的な課題介護施設の洗濯の負担が大きい。
- 2本質的な課題洗濯が職員の本来業務を圧迫し、利用者の生活にも影響している。
- 3経営上の論点施設のニーズに合うサービスを、どの設備と体制で提供するか。
03STRATEGY
選んだ打ち手と、その理由
支援では、介護施設の洗濯に関する課題を整理し、既存のネットワークを通じて関わりのある施設のニーズを確認しました。そのうえで、サービスの形として、IoT型のコインランドリーと洗濯代行を組み合わせる案を検討しています。必要な設備、運営の人員、投資の規模、資金の確保、市場の広がり、収益の見通しを一つずつ整理し、新しいサービスの事業計画として組み立てました。資金計画については、公的支援制度の活用も選択肢の一つとして検討しており、事業内容と投資内容、実施時期を整理したうえで、利用の可能性がある制度を確認しています。
洗濯を外部に委託する方法は、受け渡しの手間が残り、利用者の衣類が見えにくいという側面があります。一方、施設の近くに設備があり、必要に応じて代行も使える形であれば、状況に合わせて負担を減らせます。既存のネットワークで施設との関係があること、設備を活用したサービスは利用が続きやすいことから、IoT型の設備と洗濯代行の組み合わせを選びました。施設ニーズ、設備、人員、資金の実現可能性を合わせて検討した判断です。
04ACTIONS
取り組みの具体像
実行に向けて、設置する設備と場所、運営の人員とシフト、洗濯代行の受付と配送の流れ、施設への案内の進め方、資金の確保の方法、開始後に確認する点を整理しました。まず関わりのある施設から始め、運営しながら改善していく進め方を想定しています。
- 1既存ネットワーク|施設との関係既存のネットワークの中で、介護施設との関係がどこにあるかを整理します。信頼のある関係先から始めることで、新しいサービスを案内しやすくなります。
- 2施設ニーズ|洗濯の負担の中身洗濯の量、種類、頻度、職員が洗濯にかけている時間、利用者の衣類の取り違えへの不安などを具体的に整理します。負担の中身が分かると、必要なサービスの形が決まります。
- 3IoT型コインランドリー|設備の役割施設の近くで、状況に応じて職員や利用者が使える設備として設計します。稼働の状況や利用の履歴を把握できる仕組みで、運営の手間を抑えます。
- 4洗濯代行|設備と組み合わせる理由設備を使う時間が取れない日や、量が多い日に、代行を頼める形にします。使い分けができることが、施設の負担を柔軟に減らします。
- 5設備・人員|運営の体制設備の設置場所、衛生の管理、代行の受け渡しの人員を組みます。介護施設の日々の動きに合わせた運営の流れを決めておきます。
- 6資金|投資の計画設備の費用と運営の立ち上げの費用を整理し、資金計画の一部として公的支援制度を活用します。事業の中身が主役になる順番で計画します。
05PUBLIC SUPPORT
公的支援制度の活用
今回の設備投資では、投資の規模を踏まえ、公的支援制度を資金計画の一つとして活用しました。事業の内容、必要な設備、実施の時期を整理したうえで、利用できる制度を確認し、活用しています。申請用の事業計画についても、設備を購入することではなく、その投資によって介護現場の負担がどのように軽減され、事業としてどう成り立つのかが伝わる内容に整理しました。
06VISION
この取り組みが目指す姿
整理した事業は、IoT型コインランドリーと洗濯代行を組み合わせた新しいサービスです。
07POINT
この事例から考えられること
設備投資は、「どの設備を買うか」から考えると、設備が目的になりがちです。この事例では、まず「誰のどの負担を軽くしたいのか」を整理し、そのために必要な設備と運営の形を考えました。資金の面でも、公的支援制度は目的ではなく、計画を実現するための手段の一つです。顧客のニーズ、サービス、設備、人員、資金を一つにつなげて考えることで、設備購入ではなく、事業としての投資になります。
介護施設向けでは、衣類の取り違えを防ぐ仕組みと、衛生の管理、感染への配慮が信頼の基礎になります。施設ごとの決まりに合わせた運用を、開始前に丁寧に確認します。最初の数施設で運用の型を作り、その経験をもとに、拡大の計画を組み立てる進め方が確実です。
08SUMMARY
この支援で整理した主なポイント
- 施設の洗濯負担の中身を、量・頻度・時間で具体化した。
- 既存ネットワークを使って案内できる施設を整理した。
- IoT型コインランドリーと洗濯代行の組み合わせを設計した。
- 設備・人員・運営の体制を、施設の日々の動きに合わせて整えた。
- 資金計画の一部として公的支援制度を活用した。
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※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。
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