支援事例物流 / 設備投資・新市場進出

物流のノウハウを、重量物専門倉庫という新市場へ。

既存の物流事業が外部環境の影響を受けやすく、新たな収益基盤が必要だと考えた企業の事例です。既存の物流ネットワークと業界課題、顧客、倉庫サービス、立地、設備、人員、投資、資金を整理し、鉄関連の重量物に特化した倉庫サービスを設計しました。

業種
物流
支援テーマ
設備投資
区分
公的支援制度・設備投資
公的支援制度
公的支援制度を活用
倉庫のイメージ
イメージ画像です。実際の支援先を撮影したものではありません。

+OUR SUPPORT

この事例での、ProdX Crowdの支援

事業の構想と計画を、経営の判断としてたどれるように整理する支援を行いました。支援の範囲は構想・計画の整理までで、実施や成果を示すものではありません。

  • 課題と真因の整理表面の問題と、その奥の原因を切り分けました。
  • 強みの棚卸しと打ち手の検討すでにある経営資源を、どう使うかを複数の選択肢で比べました。
  • 取り組みの具体化進める順序と、現場で何が変わるのかを、言葉と図で整理しました。
  • 実行の条件の整理法令・安全・体制など、進める前に確かめることを洗い出しました。

01COMPANY

この企業の事業と、強み

物流の事業は、荷主の動向や燃料などの外部環境の変化に影響を受けやすく、収益が安定しにくい面があります。この企業は、既存の物流事業で築いたネットワークとノウハウを持つ一方、事業の安定には新たな収益基盤が必要だと考えていました。物流の中でも、重量物は取り扱いに専用の設備と知識が必要で、対応できる事業者が限られる領域です。専門性が求められる分、既存の物流の経験が活きる可能性があり、また競合との差を作りやすい分野でもあります。この領域に特化した倉庫サービスを提供できないかというのが、検討の出発点でした。

02PROBLEM

直面していた課題と、その本当の原因

重量物の倉庫は、一般の倉庫と異なり、床の強度、荷役の設備、搬入出の動線など、専用の条件が求められます。そのため、設備投資の規模が大きく、立地や顧客の見込みが投資の成否に直結します。そこで、鉄関連の重量物を扱う顧客が、倉庫に何を求めているのかを整理し、提供できるサービスの内容、立地の条件、必要な設備と人員を順に検討しました。既存の物流ネットワークを活かせる点と、新たに備える点を分けて、投資の判断材料を整えることが論点でした。

  • 1表面的な課題新たな収益基盤が必要。
  • 2本質的な課題既存の物流ノウハウが、専門性の高い領域に向けて活用されていない。
  • 3経営上の論点重量物倉庫として成立する立地・設備・顧客は何か。

03STRATEGY

選んだ打ち手と、その理由

支援では、既存の物流事業の強みとネットワークを整理し、重量物の分野でどのように活かせるかを確認しました。次に、業界が抱える課題と、顧客が倉庫に求める条件を整理し、鉄関連の重量物に特化した倉庫サービスの内容を検討しています。倉庫の立地、必要な設備、運営に必要な人員、投資の規模と資金の確保を一つずつ確認し、事業として成立するかを整理しました。資金計画の面では、公的支援制度の活用も検討し、事業内容、投資内容、実施時期を整理したうえで、利用できる制度を確認し、活用しています。これらを事業計画としてまとめました。

一般的な倉庫事業は競合が多く、価格競争になりやすい分野です。重量物に特化すれば、設備と取り扱いの専門性が価値となり、競合との差を作りやすくなります。既存の物流ネットワークを活かせること、専門性の高い領域は参入できる事業者が限られること、顧客の課題が明確であることから、重量物専門の倉庫サービスを選びました。投資の規模は大きいため、立地、設備、顧客の見込みを合わせて慎重に検討しています。

04ACTIONS

取り組みの具体像

実行に向けて、倉庫の立地の選定、重量物に対応する設備の仕様、運営の人員と教育、顧客への提案の進め方、必要資金の調達、開始の順番を整理しました。設備の選定と立地の確定を、投資判断の前に確認する重要項目としています。

  • 1既存の物流ネットワーク|活かせる関係運送や荷主とのつながりが、重量物の保管の需要を持つ顧客への入口になります。既存の取引の中で、重量物を扱う顧客を洗い出します。
  • 2業界課題|重量物の保管の難しさ一般の倉庫では、床の強度や荷役の設備が足りず、重量物を受け入れられない場合があります。受け入れられる倉庫が限られることが、専門倉庫の需要を生みます。
  • 3顧客|鉄関連の重量物を扱う事業者鉄関連の事業者が、どのような荷姿で、どの頻度で、どの量を保管するかを整理します。顧客の荷姿に合わせた設備が、専門性の根拠になります。
  • 4倉庫サービス|保管から出荷まで保管に加えて、荷役、積み込み、出荷の段取りまでを一括して担います。重量物の安全な取り扱いが、サービスの価値の中心です。
  • 5設備|重量物に対応する条件床の耐荷重、クレーンなどの荷役の設備、搬入出の動線を、顧客の荷姿から決めます。設備は専門性そのものであり、投資の中心です。
  • 6人員・資金|運営と投資の計画重量物の荷役に習熟した人員の確保と、設備の投資の資金を整理します。公的支援制度は、資金計画の一部として活用します。

05PUBLIC SUPPORT

公的支援制度の活用

今回の設備投資では、投資の規模が大きいため、公的支援制度を資金計画の一つとして活用しました。事業の内容、必要な設備、実施の時期を整理したうえで、利用できる制度を確認し、活用しています。申請用の事業計画でも、倉庫や設備を整えること自体ではなく、重量物の分野でどのような価値を提供し、事業をどう成長させるのかが伝わる内容に整理しました。

06VISION

この取り組みが目指す姿

整理した事業は、鉄関連の重量物に特化した倉庫サービスです。

07POINT

この事例から考えられること

外部環境の影響を受けやすい事業では、既存の強みを活かせる専門性の高い領域を探すことが、収益基盤を広げる一つの方法です。この事例では、物流という既存の強みを、重量物という専門領域に絞ることで、競合との違いを作る考え方をとりました。大きな投資を伴う場合ほど、立地、設備、顧客、資金を切り離さず、一つの計画として整理することが重要です。公的支援制度は、その計画を実行するための選択肢の一つです。

重量物の倉庫は、立地、設備、顧客の見込みが投資の成否に直結します。最初に核となる顧客と保管の条件を決め、その顧客の荷姿に合わせて設備を設計する順番が確実です。安全の管理と荷役の手順は、導入前に明文化して、人員に習熟してもらいます。

08SUMMARY

この支援で整理した主なポイント

  • 既存の物流ネットワークの強みを整理した。
  • 重量物の保管の難しさと、専門倉庫の需要を確認した。
  • 保管から出荷までの倉庫サービスの範囲を設計した。
  • 立地と設備の条件を、顧客の荷姿から決めた。
  • 人員・投資・資金を、公的支援制度を活用した計画にまとめた。

09RELATED SERVICES

関連するサービス

※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。

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同じ業種・同じ取り組みでなくても構いません。設備投資、新規事業、販路開拓、AI活用など、現在考えていることを伺い、まず何を整理すべきか一緒に考えます。