支援事例整体・ヘルスケア / 来院型から施設向けの出張へ
来院型サービスの集客制約を解消するため、福祉施設向け出張施術へ展開
来院型の整体や柔道整復に関連するサービスを提供する事業者が、店舗に来られる顧客だけが対象であるため、感染症の流行時などに来院客が減り、店舗型の事業の制約が表れたという課題を、来院型と出張型の両方を提供し、来院が難しい社会福祉施設などの顧客のもとで、可搬型の施術機器を使ってサービスを提供する取り組みとして整理した事例です。利用者が店舗に来られないときに、店舗を増やすことだけが解決策ではなく、サービスの提供者が顧客のもとへ行くことで、新しい顧客層と販路が生まれるという点が読みどころです。

- 課題店舗に来院できる顧客しか対象にできず、感染症の流行時などに来院客が減る店舗型の制約が表れた。
- 支援した打ち手来院型に加えて出張型を提供し、社会福祉施設など来院が難しい顧客のもとで、可搬型の施術機器を使ってサービスを提供する取り組みとして整理した。
- 目指す状態来院を待つ形から、顧客のもとへ行く形を加える計画。
+OUR SUPPORT
この事例での、ProdX Crowdの支援
事業の構想と計画を、経営の判断としてたどれるように整理する支援を行いました。支援の範囲は構想・計画の整理までで、実施や成果を示すものではありません。
- 課題と真因の整理表面の問題と、その奥の原因を切り分けました。
- 強みの棚卸しと打ち手の検討すでにある経営資源を、どう使うかを複数の選択肢で比べました。
- 取り組みの具体化進める順序と、現場で何が変わるのかを、言葉と図で整理しました。
- 実行の条件の整理法令・安全・体制など、進める前に確かめることを洗い出しました。
01PROBLEM
直面していた課題と、その本当の原因
対象は、店舗に来院できる顧客に限られます。感染症が流行したときなどには、来院する客が減り、店舗型の事業の制約が表れました。
真因は、サービスの提供の形が「顧客が来る」ことを前提にしているため、来院が難しい人や、来院を控える状況では、サービスを提供できないことです。
- 1見えていた課題来院客に限られる。流行時に客が減る。
- 2一段奥の原因提供の形が来院に固定されている。
- 3真因顧客のもとで提供する形を持っていない。
02PROBLEM TREE
課題を掘り下げる
目に見える問題から、その原因、さらにその奥にある経営上の制約まで、順に掘り下げて整理しました。表面の症状に対処するだけでは、同じ問題が形を変えて戻ってくるためです。
- 1来院客に限られる提供の形の制約。
- 2流行時に客が減る来院の変動。
- 3来られない人に届かない出張の形がない。
03STRATEGY
選んだ打ち手と、その理由
来院型と出張型の両方を提供します。新しい対象は、社会福祉施設などです。来院が難しい顧客に対して、施設の中でサービスを提供する計画で、可搬型の施術機器などを導入します。
重要な経営の知見は、利用者が店舗に来られない場合、店舗を増やすことだけが解決策ではない、という点です。サービスの提供者が顧客のもとへ行くことで、新しい顧客層と販路が生まれます。個人の来院客を待つ形から、施設という法人を相手にする形への展開でもあります。
サービスの提供の形
来院型(既存)
- 顧客が店舗に来る
- 来院できる人が対象
出張型(新規)
- 提供者が施設へ行く
- 来院が難しい人が対象
- 施設との契約
04ALT
なぜこの打ち手か|他の選択肢との比較
来院型のまま、集客を強化する選択は、投資が小さい一方、来院できない顧客には届きません。
店舗を増やす選択は、来院客を増やせますが、固定費が増えます。出張型を加える選択は、新しい顧客層に届きますが、資格・契約・安全の確認が必要です。小さな規模で試す順序が適切です。
05STAKEHOLDERS
関係者ごとに見る|誰にとって何が変わるか
施設向けの出張サービスは、複数の立場に関わります。
- 1施設の利用者安全と安心を求める。
- 2社会福祉施設契約の条件、費用の負担、施設内の運営への影響を確認する。
- 3施術者移動と施設内での提供に、新しい対応が必要になる。
- 4施設の職員・家族利用者の状態の共有と同意に関わる。
06ACTION STEPS
実行に向けた段階(目標)
事業計画で整理された実行の順序を、段階として示します。時期や規模は、策定時点の想定です。
- 1資格・範囲の確認出張で提供できる内容を確かめます。
- 2契約の設計費用の負担と請求の方式を決めます。
- 3試行少数の施設で提供します。
07NOTE
補足|自社で試すときの順序
最初に、来院できない顧客がどこにいるか、どの施設が候補かを整理します。次に、出張で提供できる内容と、できない内容を専門的に確認し、施設との契約の形(誰が費用を負担するか)を決めます。
少数の施設で試し、1回の訪問での利用者数、移動の時間と費用、安全に関する報告を記録します。
08NOTE
補足|施設との関係の作り方
社会福祉施設は、利用者の安全と、職員の負担の両方を気にします。提供する内容、必要な時間、職員に依頼することを、事前に具体的に説明し、試行の期間を設けることで、契約に進みやすくなります。
利用者の個人情報の扱いは、施設との間で、取り決めを文書にします。
09NOTE
補足|構成比の定義を揃える
売上の構成比を示すときは、何を分母とし、何を分子とするのかを、はっきり書きます。
施設との契約が決まる前の売上の構想は、仮の数字として扱い、契約が決まった範囲から、実績に置き換えます。
10DIAGNOSTIC QUESTIONS
自社に当てはめるときの問い
顧客のもとへ行く形を考えるときの問いです。
- 1来院できない顧客は、どこにいるか対象を特定する。
- 2出張で提供できる内容と、できない内容は何か資格の範囲を確認する。
- 3施設との契約・費用負担の形は何か事業の仕組みを決める。
- 4効果の表現は、規制に沿っているか医療広告の確認。
11POINT
読み方のポイント|顧客が来ないなら、こちらから行く
サービスの提供の形が「来てもらう」に固定されていると、来られない人や、来にくい時期には届きません。「行く」形を加えることで、新しい顧客層と販路が生まれる可能性があります。
同時に、医療や健康に関わる領域では、効果の表現と資格の範囲を慎重に扱う必要があります。
12SUMMARY
この支援で整理した主なポイント
- 課題は、来院できる顧客だけが対象で、感染症の流行時などに来院客が減ること。
- 打ち手は、来院型に出張型を加え、社会福祉施設などのもとで、可搬型の機器でサービスを提供すること。
- 免疫・神経伝達・疾患の改善などの医学的な効果は、未検証のまま記載しない。
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※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。
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同じような課題を検討している方へ
同じ業種・同じ取り組みでなくても構いません。設備投資、新規事業、販路開拓、AI活用など、現在考えていることを伺い、まず何を整理すべきか一緒に考えます。
補助金・経営支援顧問

