支援事例コンサルティング・美容 / 業態転換・新規事業・収益モデル
飲食店向けコンサルティングの知見を、美容事業者の収益改善支援へ。
飲食店向けに経営支援・集客支援・開業支援・マニュアル作成を提供してきた事業者が、コロナ禍で飲食店向け需要が低下するなか、美容機器の販売にとどまらず、美容サロン向けに新しい施術メニュー・集客・収益改善・運営までをセットで提案する事業へ転換する構想を整理した事例です。

- 課題コロナ禍で飲食店市場が大きな影響を受け、飲食店向けコンサルティングの需要が低下した。既存のノウハウを活かせる新しい市場を探す必要があった。得意な分野の市場が縮んだ際の、次の一手が課題だった。
- 支援した打ち手課題を聞いて売上改善策を考える力を、飲食店から美容サロンへ転用し、美容機器と経営コンサルティングをセットで提案する事業を構想した。施術メニュー・集客・収益改善・運営までを一つの提案にまとめる構想とした。
- 目指す状態機械を売るだけの販売会社と異なり、サロンの収益改善まで伴走する、機器と経営支援を組み合わせた事業モデルを目指す。導入後の収益まで一緒に考える提案で、他社との違いをつくる。
+OUR SUPPORT
この事例での、ProdX Crowdの支援
事業の構想と計画を、経営の判断としてたどれるように整理する支援を行いました。支援の範囲は構想・計画の整理までで、実施や成果を示すものではありません。
- 課題と真因の整理表面の問題と、その奥の原因を切り分けました。
- 強みの棚卸しと打ち手の検討すでにある経営資源を、どう使うかを複数の選択肢で比べました。
- 取り組みの具体化進める順序と、現場で何が変わるのかを、言葉と図で整理しました。
- 実行の条件の整理法令・安全・体制など、進める前に確かめることを洗い出しました。
01STRENGTHS
会社が持っていた強み
強みは、コンサルティングの技術と、美容分野の経験の両方にあります。
- 1コンサルティングのノウハウ相手の課題を聞き、原因を整理し、売上や集客の改善策を考える力です。
- 2人脈経営者やサービス業の関係者とのつながりを持っています。
- 3美容分野での経験美容に関する現場や業界を知っていることは、新しい市場に入る際の信頼につながります。
- 4美容機器の知識機器の特徴や使い方を理解していることは、サロンへの提案の説得力になります。
- 5美容機器メーカー等との関係機器の調達や、サポートを受ける際の関係を持っています。
02CORE ISSUE
本質的な経営課題
本質的な課題は、「得意な分野の市場が縮んだとき、事業のどの部分を、次の市場に持ち出せるか」でした。
事業者の中核にある能力は、飲食店の知識ではなく、「顧客の課題を聞き、売上を改善する方法を考える力」です。この力は、飲食店以外の市場でも使える可能性があります。
03STRATEGY
選んだ打ち手と、その理由
事業の転換は、扱う商品を変えただけのものではありません。これまでの、経営者の課題を聞いて売上改善の方法を考える能力を、飲食店から美容サロンへ転用するものです。
一般的な美容機器の販売会社は、機械を販売します。本構想は、美容機器に、経営コンサルティングをセットにして提供します。機械の販売で終わらず、新しい施術メニューの提案、集客、収益の改善、運営まで、サロンの経営全体に関わる点が、独自性です。
- 1飲食コンサルのノウハウ
- 2経営改善・集客・開業支援
- 3美容市場へ転用
- 4美容機器+経営支援をセットで提供
04COMPANY / BUSINESS
どのような会社だったのか
この事業者は、飲食店に向けて、経営の支援、集客の支援、開業の支援、マニュアルの作成などを提供してきました。飲食店は、立地、メニュー、価格、人員の配置、集客の方法など、考えるべきことが多く、専門的な助言を必要とする場面が少なくありません。
飲食店の相談に応じる中で、事業者は、お客様がなぜ来るのか、どこで売上が伸び悩むのか、どう改善すれば利益が残るのか、といった問いを、繰り返し考えてきました。
05BACKGROUND
経営環境に何が起きていたのか
コロナ禍で、飲食店の市場は大きな影響を受けました。営業の制限や、客足の変化により、飲食店の経営は厳しくなり、飲食店向けのコンサルティングへの需要も低下しました。
06VISIBLE PROBLEM
当初見えていた問題
事業者が直面した問題は、既存の顧客層である飲食店の経営が苦しくなり、コンサルティングに投資する余裕がなくなったことでした。依頼が減り、事業の売上が落ち込みました。
07KEY QUESTIONS
事業計画を考える上で整理した論点
整理された論点は次のとおりです。
- 1どの市場に転用するのか美容サロンという市場の特徴と、収益改善に対するニーズ。
- 2何を提供するのか機器の販売だけか、運営の支援までか。
- 3どこで他社と差別化するか機器を売るだけの会社との違い。
- 4どのサービスを取り扱うか施術の種類と、それぞれの顧客層。
08MARKET / CUSTOMER
どの顧客・市場を狙ったのか
顧客は、美容サロンの経営者です。サロンの経営者は、施術の技術には詳しくても、集客、メニューの設計、収益の管理といった経営面では、課題を抱えていることがあります。
一般の美容機器の販売会社は、機械を販売することが中心で、導入後の集客や収益については、サロン自身に任されがちです。ここに、機器の導入後の運営まで伴走する価値があります。
09SERVICE / PRODUCT DESIGN
商品・サービスをどう設計したのか
取り扱いを検討する美容サービスとして、美容の施術機器、毛穴のケア、男性向けの美容、痩身などが挙げられています。個々のサービスの効果や効能を示すものではなく、医療行為と誤解されるような表現も避けています。
- 1新しい施術メニューの提案サロンが、新しい顧客を迎えるための選択肢をつくります。
- 2集客の支援飲食店の集客支援の経験を、サロンの集客に転用します。
- 3収益改善・運営の支援メニュー、価格、運営の工夫を、経営の面から支援します。
10DECISION AXES
意思決定の背景|なぜ「機器の販売」だけでは足りないのか
美容機器を取り扱う会社は、すでに数多くあります。機器の性能や価格で競えば、差別化は難しくなります。さらに、機器を導入したサロンが、必ずしも収益を高められるとは限りません。導入後に、どのような顧客に、どのメニューを、いくらで、どのように知らせるかという、経営の課題が残るからです。
この事業者が持つ強みは、飲食店の相談で培った、売上と集客の課題を整理する力です。機器の販売に、この力を組み合わせれば、「導入したあとの収益まで一緒に考える」という、他社にない提案ができます。顧客であるサロンの経営者にとっては、機械を買うことと、一つの相談で完結します。
11RISKS & CHECKS
事業の前提として押さえておきたい点
この事業の前提として、次の三点を押さえておくことが重要です。
- 1美容サービスの表現機器やサービスの効果・効能を示す表現は、誤認を招かないよう慎重に扱い、事実に基づく案内にとどめます。
- 2美容分野での経験の活かし方新しい市場での経験や人脈を、提案の信頼の根拠として、どの場面で示すかを決めておきます。
12FOR THE CUSTOMER
サロンの経営者から見たときの変化
サロンの経営者にとって、この計画が意味するのは、「機械を買って終わりではなく、導入したあとの売上づくりまで一緒に考えてもらえる」ことです。新しい施術メニューをどう案内するか、どのお客様に、どの価格で、どう知らせるか。これらの経営の悩みに、飲食店の現場で磨かれた視点で答えます。
機器の販売だけを行う会社との違いは、導入の前後で関わりが続くことです。導入の時点がゴールではなく、サロンの収益が改善に向かうことをゴールに置く。その姿勢が、この事業の独自性です。
13CONSULTING PERSPECTIVE
この事例から分かる経営上のポイント
以下は、この事例から一般的に考えられる経営上のポイントです。実際に行った支援内容とは区別しています。
- 1市場が縮んだときは、能力を棚卸しする商品や顧客層ではなく、事業の中核にある能力を見つめ直します。
- 2売って終わりにしない提案で差別化する導入後の課題に伴走することで、他社との違いが生まれます。
- 3新しい市場の信頼は、経験と人脈で補う転用する能力に加え、その市場での経験があることが説得力になります。
14SUMMARY
この支援で整理した主なポイント
- コンサルティングのノウハウ、人脈、美容分野の経験、美容機器の知識、メーカー等との関係を、強みとして整理した。
- コロナ禍で飲食店向けの需要が低下した状況を、事業転換の背景に置いた。
- 機器を売るだけでなく、集客・収益改善・運営までをセットで提案する差別化を設計した。
- 商品を変えたのではなく、「課題を聞いて売上改善策を考える能力」の転用として捉えた。
15RELATED SERVICES
関連するサービス
※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。
16RELATED CASES
関連する支援事例
自社で車両を増やし続ける成長モデルから、同業者を支えるBtoB型サービスへ。
加盟代理店が増えても自社車両を同じ割合で増やさずに済む、資産保有型からネットワーク型への事業モデル転換を目指す。拡大のしかたそのものを変える取り組みとして整理した。
- 当初の課題
- レンタカー売上を増やすには車両・保管場所・整備・管理人員を増やす必要があり、成長するほど固定資産と管理コストが膨らむ構造だった。事業は好調でも、成長のたびに経営の負担が増える状態だった。
- 支援した打ち手
- 自社で車両を持って対応するBtoCモデルから、他の保険代理店へ事故受付・レンタカー・レッカー・修理の機能を一括提供するBtoBモデルへの転換を構想した。パートナーの事業者をネットワーク化し、本部が一次窓口を担う形を設計した。
- 目指す方向
- 加盟代理店が増えても自社車両を同じ割合で増やさずに済む、資産保有型からネットワーク型への事業モデル転換を目指す。拡大のしかたそのものを変える取り組みとして整理した。
「似合う服を選ぶ力」を、「その人に合う空間を選ぶ力」へ。
服だけでなく暮らし全体を相談できる存在になり、顧客との継続的な関係を、新しい価値に変える事業を目指す。得意な「聞く力」を軸に、無理のない範囲で提供価値を広げる。
- 当初の課題
- 既存顧客から「服だけでなく内装や家具も相談したい」という声が出ていたが、現在のサービスは服の提案に限られ、顧客のニーズが暮らし全体へ広がっていた。顧客の相談は、サービスの範囲より先に広がっていた。
- 支援した打ち手
- ファッション提案で培ったヒアリングと信頼関係を軸に、内装・家具の選定を支援するライフスタイルコンサルティングへ提供価値を広げる構想を整理した。聞き取りから入り、完成前にバーチャルで確認する流れで差別化を図る。
- 目指す方向
- 服だけでなく暮らし全体を相談できる存在になり、顧客との継続的な関係を、新しい価値に変える事業を目指す。得意な「聞く力」を軸に、無理のない範囲で提供価値を広げる。
足場工事会社が持っていた「筋力」の専門性を、二毛作型ジム事業へ。
建設とは異なる収益源を持ち、同じ施設・設備を時間帯で使い分けて稼働率を高める、市況に左右されにくい経営を目指す。既存の関係の中から顧客を迎える、再現性のある進め方を示した。
- 当初の課題
- 足場事業への依存が大きく、建設市況の悪化が会社全体の売上に直結する。営業は経営者個人に依存し、従業員の高齢化や資材価格の上昇も重なっていた。収益の柱が一つで、その状態が外部の市況に左右される構造だった。
- 支援した打ち手
- 経営者のウエイトリフティングの競技・指導経験と人脈を活かし、昼は中高年の筋力維持、夜は競技者の本格トレーニングに使う二毛作型ジムを構想した。足場事業は継続しながら、経営資源の転用で新しい収益源をつくる設計とした。
- 目指す方向
- 建設とは異なる収益源を持ち、同じ施設・設備を時間帯で使い分けて稼働率を高める、市況に左右されにくい経営を目指す。既存の関係の中から顧客を迎える、再現性のある進め方を示した。
同じような課題を検討している方へ
同じ業種・同じ取り組みでなくても構いません。設備投資、新規事業、販路開拓、AI活用など、現在考えていることを伺い、まず何を整理すべきか一緒に考えます。
補助金・経営支援顧問

