支援事例建設業 / 新規事業・資源循環・事業多角化
解体工事の経験を活かし、建設廃材の再資源化事業へ。
道路、造成、外構、解体工事などを手掛ける建設関連企業が、施工・解体に加えて、工事から発生する木材やコンクリート殻の処理・再資源化を新たな収益事業として展開する取り組みを整理した事例です。

- 課題施工・解体に加え、新たな収益事業が必要。
- 支援した打ち手中間処理施設と再生資材の製造・販売を整理。
- 目指す状態廃材を販売できる製品に転換する事業を計画。
+OUR SUPPORT
この事例での、ProdX Crowdの支援
事業の構想と計画を、経営の判断としてたどれるように整理する支援を行いました。支援の範囲は構想・計画の整理までで、実施や成果を示すものではありません。
- 課題と真因の整理表面の問題と、その奥の原因を切り分けました。
- 強みの棚卸しと打ち手の検討すでにある経営資源を、どう使うかを複数の選択肢で比べました。
- 取り組みの具体化進める順序と、現場で何が変わるのかを、言葉と図で整理しました。
- 実行の条件の整理法令・安全・体制など、進める前に確かめることを洗い出しました。
01COMPANY
この企業の事業と、強み
この企業は、道路、造成、外構、解体といった建設関連の工事を手掛けています。工事、とりわけ解体の現場では、木材やコンクリート殻などの廃材が発生します。
解体を含む工事の経験と、現場から廃材が出る流れを自社で把握できる点が、既存の経営資源です。
再生砕石や木材チップを必要とする、建設・土木の事業者が想定され、地域での資材循環も視野に入れています。
02PROBLEM
直面していた課題と、その本当の原因
事業支援では、施工や解体の業務に加えて、工事から発生する木材やコンクリート殻の処理・再資源化を、新たな収益事業として展開する必要があったと整理されています。
03STRATEGY
選んだ打ち手と、その理由
事業支援では、中間処理施設を整備し、コンクリート殻を再資源化して再生砕石を製造・販売し、木材チップも製造・販売する方針が整理されています。建設・土木の事業者へBtoBで販売し、受入量と処理能力の計画、設備・資金・運営体制の検討を行います。
04ACTIONS
取り組みの具体像
構想には、中間処理施設の整備、受入量と処理能力の計画、設備・資金・運営体制の検討が含まれています。
- 1中間処理施設の整備工事から出る廃材を、受け入れて加工する場所を整えます。受け入れから出荷までの動線を、先に設計します。
- 2コンクリート殻の再資源化コンクリートの殻を砕いて、再生資材にします。廃棄物としての処分から、資源としての販売へ位置づけを変えます。
- 3再生砕石の製造・販売建設・土木の現場で使える規格の砕石を作ります。品質が一定であることが、継続した取引の条件です。
- 4木材チップの製造・販売解体で出る木材を、チップとして別の用途に回します。複数の製品を持つことで、廃材を無駄なく活かせます。
- 5建設・土木事業者へのBtoB販路既存の工事の取引先に、再生資材を提案します。同じ現場の関係の中で、資材の需要を捉えます。
- 6地域での資材循環地域で出た廃材を、地域の工事で使う資材に変えます。運搬の距離が短く、環境への負荷も小さくなります。
- 7受入量と処理能力の計画・設備・資金・運営体制の検討受け入れる量と処理できる量のバランスを、設備の規模から決めます。資金と人員の計画も、同時に整えます。
- 8最初に確かめること建設業の事例では、まず「施工・解体に加え、新たな収益事業が必要」という状況を、数字で確かめることから始めます。時間、件数、費用のうち、いちばん大きな制約になっているものを特定し、それが改善されたときに全体がどう変わるかを見ます。
- 9打ち手の見方「中間処理施設と再生資材の製造・販売を整理」という打ち手は、導入そのものが目的ではありません。導入の前に比べる基準(現状の数字)を決め、導入の後に同じ条件で測り直して、目標との差を確かめます。
05VISION
この取り組みが目指す姿
支援した内容は、建設廃材の再資源化による、再生砕石と木材チップの製造・販売事業です。
06POINT
この事例から考えられること
自社の事業で必ず発生するものを、別の顧客にとって価値のある製品に変える、という発想は、資源循環型の新規事業に共通します。受け入れる量と処理できる量の計画を、早い段階で整理することが大切です。
再資源化は、許認可と、受け入れる廃材の管理が事業の前提です。受け入れの基準、保管の量の上限、周辺環境への配慮を、運営の決まりとして整えておくことが重要です。売上の見込みは将来の計画であり、需要の確認を段階的に進めます。
07SUMMARY
この支援で整理した主なポイント
- 工事から発生する廃材を、既存の経営資源として整理した。
- 再資源化を、新たな収益事業に位置づけた。
- 再生砕石と木材チップの製造・販売を整理した。
- 建設・土木事業者へのBtoB販路を、設定した。
- 受入量・処理能力・設備・資金・運営体制を、一体で整えた。
08RELATED SERVICES
関連するサービス
※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。
09RELATED CASES
関連する支援事例
処分費がかかる竹・間伐材を、新たな活性炭商品へ変える事業を設計
供給側は廃棄費用の低減、自社は低コストの原料調達、購入側は活性炭の調達という三者の構造を整理した。
- 当初の課題
- 既存事業は、仕入価格の変動・商品の差別化の難しさ・価格競争の影響を受けやすい構造だった。
- 支援した打ち手
- 中古車との直接のシナジーは強調せず、「地域の誰かが処分費を払って捨てているものを、別の顧客が必要とする商品へ変える」という地域課題起点の事業として整理した。
- 目指す方向
- 供給側は廃棄費用の低減、自社は低コストの原料調達、購入側は活性炭の調達という三者の構造を整理した。
空調工事で発生する廃材処理を内製化し、新たなリサイクル事業へ
費用だった工程を自社の能力に変え、新しい売上にもつなげる構造を整理した。
- 当初の課題
- 計画で整理された課題の本質は、工事の流れの一部(廃棄の処理)が、自社の外にあることです。
- 支援した打ち手
- 外注していた工程を自社の能力に取り込み(STEP1)、その能力を既存の法人顧客向けのサービスとして外販する(STEP2)という二段階の取り組みとして整理した。
- 目指す方向
- 費用だった工程を自社の能力に変え、新しい売上にもつなげる構造を整理した。
飲食店運営の強みを、肉割烹とセントラルキッチンへ再構築
各店舗の負担を下げながら、低シナジーの事業から成長余地のある事業へ人員・資源を移す「選択と集中」を整理した。
- 当初の課題
- 計画で整理された課題の本質は、店舗の数ではなく、運営の構造にありました。
- 支援した打ち手
- 新業態1店舗の追加ではなく、セントラルキッチンで仕込みを集約し、既存店舗と新業態の両方へ供給する構造に再設計した。
- 目指す方向
- 各店舗の負担を下げながら、低シナジーの事業から成長余地のある事業へ人員・資源を移す「選択と集中」を整理した。
同じような課題を検討している方へ
同じ業種・同じ取り組みでなくても構いません。設備投資、新規事業、販路開拓、AI活用など、現在考えていることを伺い、まず何を整理すべきか一緒に考えます。
補助金・経営支援顧問

