支援事例食品製造 / 増産・省力化・工程標準化
増産要請に応えるため、調味・乾燥工程のボトルネックを再設計。
無添加の調味乾燥珍味をOEM製造する食品メーカーが、受注の伸びに対して、小容量の調味釜、手作業の攪拌と移載、乾燥能力の不足が生産能力を制約していた状況を、設備の高度化で解く計画の事例です。

- 課題調味・乾燥工程の能力と手作業が、増産を制約。
- 支援した打ち手大型調味釜・原料投入補助・大型乾燥設備で工程を再設計。
- 目指す状態増産対応力と品質の再現性を目指す。
+OUR SUPPORT
この事例での、ProdX Crowdの支援
事業の構想と計画を、経営の判断としてたどれるように整理する支援を行いました。支援の範囲は構想・計画の整理までで、実施や成果を示すものではありません。
- 課題と真因の整理表面の問題と、その奥の原因を切り分けました。
- 強みの棚卸しと打ち手の検討すでにある経営資源を、どう使うかを複数の選択肢で比べました。
- 取り組みの具体化進める順序と、現場で何が変わるのかを、言葉と図で整理しました。
- 実行の条件の整理法令・安全・体制など、進める前に確かめることを洗い出しました。
01COMPANY
この企業の事業と、強み
この食品メーカーは、煮干しやいりこなどを使った無添加の調味乾燥珍味を、OEMで製造しています。
無添加の調味乾燥珍味をOEMで製造してきた実績が強みです。
OEMの取引先からの増産の要請が、背景にあります。
02PROBLEM
直面していた課題と、その本当の原因
事業支援では、受注が伸びる一方、小容量の調味釜、手作業による攪拌、手作業による移載、乾燥能力の不足が生産能力を制約していたと整理されています。売上が伸びている企業では、需要の不足より、供給能力の不足が、成長の制約になることがあります。
03STRATEGY
選んだ打ち手と、その理由
事業支援では、大型の調味釜、原料投入の補助設備、原料の引き上げの機械化、大型の乾燥設備を導入し、調味工程の標準化と乾燥能力の拡大、身体への負荷の軽減、品質の再現性の向上を図る方針が整理されています。
04ACTIONS
取り組みの具体像
構想には、大型調味釜、原料投入補助設備、原料引き上げの機械化、大型乾燥設備が含まれています。
- 1大型調味釜一度に調味できる量を増やし、増産の制約を減らします。
- 2原料投入補助重い原料を扱う作業の身体負荷を減らします。
- 3原料引き上げの機械化引き上げの作業を機械で行い、作業の安全と速度を高めます。
- 4大型乾燥設備乾燥の能力が全体を制約していたため、能力を拡大します。
- 5調味工程の標準化品質の再現性を高めます。
- 6増産対応力OEMの取引先からの増産の要請に応えられる体制にします。
- 7補足|どの工程が、全体の制約か受注が伸びるなかで、調味の工程と乾燥の工程のどちらが全体の制約かを確かめずに投資すると、片方を改善しても、もう片方が新たな制約になります。この事例では、乾燥の能力が全体を制約していたと整理されていますが、調味釜の大型化で調味の能力が上がると、乾燥との釣り合いが変わります。処理の能力を、同じ単位(1時間あたりの量など)で並べ、投資の後に新たな制約がどこに移るかを、先に見積もっておくことが大切です。
- 8導入前の確認リスト設備を導入する前に、次の点を確かめます。
- 9能力調味と乾燥の処理能力を、同じ単位で並べたか。
- 10衛生食品の衛生基準に合う設備の仕様を選定の条件に入れたか。
- 11需要OEMの取引先の増産要請が、継続的なものかを確かめたか。
- 12負荷重い原料を扱う作業の身体の負荷を、実際に測ったか。
- 13補足|品質の再現性は、標準化から無添加の商品は、味付けの条件が品質に直結します。調味の量、時間、温度を標準化すると、作る人や日による味のばらつきが小さくなります。大型の設備に変えるときも、小さな釜でつくっていた味を、同じ品質で再現できるかを、試作で確かめます。
- 14補足|OEMの増産要請を、継続する需要として読むOEMの取引先からの増産の要請は、設備投資の重要な根拠ですが、一時的な要請か、継続する需要かで、投資の規模の判断が変わります。取引先の今後の計画を聞き、数量の見通しを文書で確かめられると、設備の規模を決めやすくなります。設備を大きくしすぎると、需要が落ち着いたときに、固定費が重くなります。段階的に能力を上げる選択肢も、あわせて検討します。
- 15投資の判断の材料設備の規模を決めるときの材料を整理します。
- 16取引先の見通し増産の要請の期間と数量。
- 17能力のバランス調味・乾燥・投入の能力の釣り合い。
- 18衛生食品の衛生基準に合う仕様。
- 19作業の安全重量物の取り扱いの負荷の軽減。
- 20補足|導入後に記録すること導入の後は、1日あたりの処理量、調味と乾燥の待ち時間、作業者の負担、品質のばらつきを記録します。待ち時間がどこに移ったかを見ると、次の制約が分かります。増産に応えられても、品質の再現性が落ちては、OEMの信頼を損ないます。出荷前の品質の確認の項目と頻度も、増産に合わせて見直します。
- 21補足|安全と衛生の記録大型の設備に変わると、清掃の方法、洗浄の時間、点検の頻度も変わります。衛生管理の手順を設備に合わせて見直し、記録を残す運用を、導入と同時に整えます。導入前に、清掃にかかる時間と、衛生管理の担当を決めておくと、運用の定着が早まります。設備の稼働状況(稼働率、停止の理由)を記録すると、増産の余力と、次に改善すべき工程が見えてきます。
05PUBLIC SUPPORT
公的支援制度の活用
調味・乾燥設備の導入は投資の規模が大きくなりやすいため、公的支援制度を資金計画の一つとして活用しています。事業支援では、事業内容、導入する設備、実施時期を整理し、工程の再設計が、増産対応力にどう結びつくのかが伝わる内容にしています。
06VISION
この取り組みが目指す姿
支援した内容は、調味・乾燥工程の設備の高度化による、増産への対応力の向上です。
07POINT
この事例から考えられること
売上が伸びている企業ほど、需要より「供給の能力」が成長を止める制約になることがあります。
調味と乾燥の工程の処理能力を、同じ単位で並べ、どちらが全体の制約かを確かめてから投資の順番を決めます。食品の衛生基準に合う設備の仕様を、選定の条件に入れます。
08SUMMARY
この支援で整理した主なポイント
- 調味・乾燥工程の制約を、課題に置いた。
- 大型調味釜と乾燥設備を、設計した。
- 調味工程の標準化を、設定した。
- 増産への対応力を、目標に置いた。
09RELATED SERVICES
関連するサービス
※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。
10RELATED CASES
関連する支援事例
外部委託していた成分分析を内製化し、開発対応力を高める設備投資計画。
開発・品質確認の迅速化を目指す。
- 当初の課題
- 外部委託による待ち時間と、技術者の移動・立会いの負担。
- 支援した打ち手
- 元素分析設備の導入と分析の社内実施を整理。
- 目指す方向
- 開発・品質確認の迅速化を目指す。
分析設備の高度化によって、品質トラブルへの対応力を強化する計画。
品質トラブルへの対応力強化を目指す。
- 当初の課題
- 設備の老朽化と熟練者への依存で、分析件数・対応速度が制約。
- 支援した打ち手
- 高精度分析設備の更新と分析の標準化を整理。
- 目指す方向
- 品質トラブルへの対応力強化を目指す。
紙帳票と旧式システムに依存した製造管理を、一元化する改善計画。
発注から生産までの情報の流れを再設計。
- 当初の課題
- 発注・計画・実績が紙とシステムに分かれ、再入力が発生。
- 支援した打ち手
- 生産管理システムの刷新と情報の一元化を整理。
- 目指す方向
- 発注から生産までの情報の流れを再設計。
同じような課題を検討している方へ
同じ業種・同じ取り組みでなくても構いません。設備投資、新規事業、販路開拓、AI活用など、現在考えていることを伺い、まず何を整理すべきか一緒に考えます。
補助金・経営支援顧問

