支援事例シール・ラベル印刷 / 省力化・品質改善・生産能力
検査とスリット工程を見直し、短納期対応力を高める。
食品、化粧品、工業用品など多様な商品向けのシール・ラベルを製造する印刷事業者が、検査工程での手戻りと、後工程であるスリット処理の能力不足を、品質を維持しながら短納期に応える力へつなげる取り組みを整理した事例です。

- 課題検査工程の手戻りと、スリット処理能力が全体の速度を制約。
- 支援した打ち手張力制御付き検査設備と高速スリッターで工程を再設計。
- 目指す状態品質を保ちながら短納期対応力を高める。
+OUR SUPPORT
この事例での、ProdX Crowdの支援
事業の構想と計画を、経営の判断としてたどれるように整理する支援を行いました。支援の範囲は構想・計画の整理までで、実施や成果を示すものではありません。
- 課題と真因の整理表面の問題と、その奥の原因を切り分けました。
- 強みの棚卸しと打ち手の検討すでにある経営資源を、どう使うかを複数の選択肢で比べました。
- 取り組みの具体化進める順序と、現場で何が変わるのかを、言葉と図で整理しました。
- 実行の条件の整理法令・安全・体制など、進める前に確かめることを洗い出しました。
01COMPANY
この企業の事業と、強み
この事業者は、食品、化粧品、工業用品など、さまざまな商品に使われるシール・ラベルを製造しています。商品の種類が多いほど、ラベルの仕様や数量も多様になり、短い納期での対応を求められる機会が増えます。多様な顧客に応えられることが、この事業者の強みです。
食品、化粧品、工業用品など多様な商品向けにラベルを製造してきた経験と、多様な仕様への対応力が強みです。
商品の入れ替わりが早い分野では、ラベルにも短納期と、一定の品質の再現性が求められます。追加の受注や急ぎの案件に応えられるかどうかが、取引の継続にも関わります。
02PROBLEM
直面していた課題と、その本当の原因
事業支援では、ラベルの加工後に行う検査の工程で、張力の変動などによる手戻りが発生していたと整理されています。さらに、後の工程であるスリット処理の能力も、生産全体の処理速度に影響していました。印刷の能力があっても、検査とスリットが追いつかなければ、出荷までの時間は短くなりません。追加の受注や短納期の案件に柔軟に応えるには、これらの工程の能力を高める必要がありました。
03STRATEGY
選んだ打ち手と、その理由
事業支援では、張力を制御できる検査設備と高速のスリッターを導入し、検査時の手戻りを減らして処理速度を高め、品質の再現性を向上させる方針が整理されています。作業の負担と、特定の技能への依存も減らします。検査を速くすること自体ではなく、「品質を維持しながら短納期への対応力を高める」ことを、顧客に提供する価値として位置づけています。
04ACTIONS
取り組みの具体像
構想には、張力制御機能を持つ検査設備、高速スリッターの導入、検査時の手戻りの削減、処理速度の向上、作業負担の軽減が含まれています。
- 1張力制御付き検査設備フィルムや紙の張力が変動すると、検査時に位置ずれや手戻りが起きます。張力を一定に保つことで、一回目の検査で合格する割合を高め、やり直しの時間を減らします。
- 2高速スリッターの導入印刷と検査が速くても、最後のスリットで待ちが出れば出荷は早まりません。後工程の処理能力を揃えることが、全体の速度を決めます。
- 3手戻りの削減手戻りは、作業時間だけでなく、納期の読みにくさにもつながります。手戻りが減ると、納期の約束の精度が上がり、顧客からの信頼にも効きます。
- 4技能依存の低減張力の調整や目視の検査を特定の人の経験に頼らず、設備の条件として管理します。担当者が変わっても、同じ品質を保てる状態にします。
- 5品質の再現性同じ仕様の注文を、いつ作っても同じ品質で仕上げます。繰り返し注文する顧客にとって、再現性は価格以上の安心です。
- 6作業負担の軽減検査とスリットの身体的・精神的な負担を軽くします。作業者が長く働き続けられる環境が、品質の安定にもつながります。
- 7短納期対応力の提供価値化設備の性能を宣伝するのではなく、「急ぎの案件にも、品質を保って応えられる」ことを、顧客への価値として言葉にします。
- 8最初に確かめることシール・ラベル印刷の事例では、まず「検査工程の手戻りと、スリット処理能力が全体の速度を制約」という状況を、数字で確かめることから始めます。時間、件数、費用のうち、いちばん大きな制約になっているものを特定し、それが改善されたときに全体がどう変わるかを見ます。
05PUBLIC SUPPORT
公的支援制度の活用
検査・スリット設備の導入は投資の規模が大きくなりやすいため、公的支援制度を資金計画の一つとして活用しています。事業支援では、事業内容、導入する設備、実施時期を整理し、工程の見直しが、品質の再現性と短納期への対応力にどう結びつくのかが伝わる内容にしています。
06VISION
この取り組みが目指す姿
支援した内容は、検査とスリットの工程の見直しによる、品質を保った短納期対応力の向上です。
07POINT
この事例から考えられること
生産全体の速さは、最も処理能力の低い工程で決まります。検査やスリットのような後工程は、目立たない一方で、納期を決める要因になりやすい工程です。「どの工程が出荷までの時間を決めているか」を先に見極めることが、設備投資の優先順位を決める出発点になります。
設備の導入前に、現在の手戻りの発生箇所と、スリット工程の待ち時間を、工程ごとに記録して比べます。どちらが全体の制約として大きいかによって、設備投資の順序が決まります。導入後は、一回目の合格率とスリットの処理量を毎週確認し、効果を数で把握します。
08SUMMARY
この支援で整理した主なポイント
- 多様な商品向けにラベルを製造する強みを整理した。
- 検査の手戻りとスリット能力の制約を、課題に置いた。
- 張力制御付き検査設備と高速スリッターで、工程を再設計した。
- 品質の再現性と、技能依存の低減を、目標に置いた。
- 短納期への対応力を、顧客への価値として位置づけた。
- 公的支援制度を、資金計画の一部として活用した。
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※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。
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同じような課題を検討している方へ
同じ業種・同じ取り組みでなくても構いません。設備投資、新規事業、販路開拓、AI活用など、現在考えていることを伺い、まず何を整理すべきか一緒に考えます。
補助金・経営支援顧問

