支援事例建設・外構工事 / CADで提案力を高め、元請を増やす
手書き図面からCADへ転換し、提案力を高めて元請案件の拡大を目指す
外構工事、造園工事、庭の施工、駐車場工事、人工芝、剪定などを提供する企業が、一般の消費者は工事が終わる前に完成のイメージが分からず不安を持つため、発注の判断には具体的な図面と完成イメージが必要になり、手書きの図面では作成の工数が商談の準備に時間をとり、提案の件数に上限があったという状況を、CADの導入で解こうとした取り組みを整理した事例です。CADの導入は、単なる図面作成の時間の削減ではなく、顧客の購入の不安を減らし、元請案件を獲得するための営業投資でもある、という点が読みどころです。

- 課題元請を増やしたいが、手書きの図面は作成の工数が大きく、完成イメージを示せず提案件数に上限があった。
- 支援した打ち手CADを導入し、完成図面・設計提案・イメージ共有を効率化して、直接の商談と元請比率の向上につなげる取り組みとして整理した。
- 目指す状態作図時間の短縮が受注率の改善に必ず結びつくとは断定しない。見積作成時間・提案件数・成約率・元請比率を分けて評価する。
+OUR SUPPORT
この事例での、ProdX Crowdの支援
事業の構想と計画を、経営の判断としてたどれるように整理する支援を行いました。支援の範囲は構想・計画の整理までで、実施や成果を示すものではありません。
- 課題と真因の整理表面の問題と、その奥の原因を切り分けました。
- 強みの棚卸しと打ち手の検討すでにある経営資源を、どう使うかを複数の選択肢で比べました。
- 取り組みの具体化進める順序と、現場で何が変わるのかを、言葉と図で整理しました。
- 実行の条件の整理法令・安全・体制など、進める前に確かめることを洗い出しました。
01BEFORE
この企業の事業と、強み
この企業は、外構工事、造園工事、庭の施工、駐車場の工事、人工芝、剪定などを提供しています。
強みは、職人の技術、丁寧なヒアリング、顧客に合わせた施工、提案力、柔軟な対応です。
02PROBLEM
直面していた課題と、その本当の原因
一般の消費者は、工事が完了する前に「完成のイメージが分からない」という不安を持ちます。発注を判断するには、具体的な図面と完成のイメージが必要です。しかし、手書きの図面は、作成に工数がかかり、商談の準備に時間をとられ、提案できる件数に上限がありました。
- 1一段奥の原因手書き図面の作成に時間がかかり、提案件数に上限がある。
- 2真因顧客の不安を解く完成イメージを、速く示す手段がない。
03PROBLEM TREE
課題を掘り下げる
目に見える問題から、その原因、さらにその奥にある経営上の制約まで、順に掘り下げて整理しました。表面の症状に対処するだけでは、同じ問題が形を変えて戻ってくるためです。
- 1提案の件数に上限手書き図面の工数。
- 2完成イメージを示せない顧客が判断しにくい。
04STRATEGY
選んだ打ち手と、その理由
CADを導入し、完成図面、設計の提案、イメージの共有を効率化します。
重要な経営の知見は、CADの導入が、単なる図面作成の時間の削減ではない、という点です。顧客の購入の不安を減らし、元請案件を獲得するための営業への投資でもあります。完成のイメージを共有できれば、顧客は発注の判断をしやすくなります。
図面の作成
従来
- 手書き図面
- 長い作図時間
- 提案件数に制約
CAD導入後(目標)
- CAD
- 短い作図時間
- 完成イメージの共有
- 直接の商談
- 元請比率の向上
将来の成果を実現済みとして描かない。
05ALT
なぜこの打ち手か|他の選択肢との比較
手書き図面のまま、提案の数を絞る選択は、導入の費用はかかりませんが、提案件数の上限は変わりません。
外部の設計者に図面を依頼する選択もあります。費用と納期がかかり、ヒアリングの内容との連携が課題になります。
06STAKEHOLDERS
関係者ごとに見る|誰にとって何が変わるか
CADの導入は、複数の立場に関わります。
- 1一般の消費者(施主)完成イメージが分かることで、安心して判断できる。
- 2職人・施工の担当図面が具体的になり、施工の指示が分かりやすくなる。
- 3営業・設計の担当作図の時間が減り、提案と顧客対応に時間を使える。
- 4既存の元請先(下請の取引先)直接受注の拡大が、取引関係に与える影響を気にする。
07ACTION STEPS
実行に向けた段階(目標)
事業計画で整理された実行の順序を、段階として示します。時期や規模は、策定時点の想定です。
- 1現状の測定作図時間と提案件数を記録します。
- 2CADの導入と習熟操作に慣れます。
- 3直接商談の拡大完成イメージを使って提案します。
- 4指標の見直し成約率と元請比率を確認します。
08NOTE
補足|導入の効果を分けて見る
CADの効果は、見積の作成にかかる時間、月の提案件数、成約率、元請の比率の順に、段階ごとに確認します。どの段階が変わったかを個別に見ることで、CADが営業に効いたのか、別の要因かを切り分けられます。
09DIAGNOSTIC QUESTIONS
自社に当てはめるときの問い
見せる手段の効率化を考えるときの問いです。
- 1顧客が購入前に不安に感じることは何か不安の中身を具体的に聞く。
- 2完成イメージを具体的に示せているか現状の提案の方法を点検する。
- 3提案書の作成に何時間かかっているか工数を測る。
- 4提案の件数を増やす余力はあるか営業の体制を確認する。
10POINT
読み方のポイント|見せる力が、選ばれる力になる
一般の消費者にとって、完成していないものを買う不安は大きいものです。完成のイメージを具体的に見せる力は、価格や技術と並んで、選ばれる理由になります。
ただし、見せる力が強くなっても、提案の中身と価格が合わなければ、成約にはつながりません。見せる手段への投資は、提案全体の品質と合わせて評価することが大切です。
11HOW TO USE
自社の計画に使うときの読み方|下請中心の事業者
この事例を、自社の検討に使うときは、業種の違いに引きずられず、構造を取り出して当てはめると役に立ちます。次の問いに、自社の場合を書き込んでみてください。
- 1顧客が不安に感じる点は何か具体的に聞く。
- 2提案の件数を増やす余力はあるか体制を点検する。
- 3営業の追加費用を、利益から差し引いているか正味の利益で見る。
12LEARNINGS
他社が学べること
完成のイメージを速く具体的に示す手段への投資は、顧客の不安を減らし、直接受注を増やすための営業投資になりえます。
時間の短縮と受注の増加は別の指標です。見積時間、提案件数、成約率、元請比率を分けて評価することが前提です。
13SUMMARY
この支援で整理した主なポイント
- 打ち手は、CADの導入で完成図面と完成イメージを効率よく示し、直接の商談を増やすこと。
- 作図時間の短縮が受注率の改善に必ず結びつくとは言えない。見積時間・提案件数・成約率・元請比率を分けて評価する。
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※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。
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補助金・経営支援顧問

