支援事例生活サービス / 海外展開
国内で培ったサービスを、東南アジア市場へ。
国内市場だけでは成長余地が限られると考えた生活サービス企業が、新しい販路として東南アジア市場を検討しました。進出先、ターゲット、現地パートナー、提供方法を整理し、国内で培った事業ノウハウを活かして現地事業者と連携する海外展開の計画を組み立てた事例です。

- 課題国内市場だけでは成長余地が限られる。
- 支援した打ち手進出市場・現地パートナー・展開ステップを整理。
- 目指す状態現地事業者と連携する海外販路の計画。
+OUR SUPPORT
この事例での、ProdX Crowdの支援
事業の構想と計画を、経営の判断としてたどれるように整理する支援を行いました。支援の範囲は構想・計画の整理までで、実施や成果を示すものではありません。
- 課題と真因の整理表面の問題と、その奥の原因を切り分けました。
- 強みの棚卸しと打ち手の検討すでにある経営資源を、どう使うかを複数の選択肢で比べました。
- 取り組みの具体化進める順序と、現場で何が変わるのかを、言葉と図で整理しました。
- 実行の条件の整理法令・安全・体制など、進める前に確かめることを洗い出しました。
01COMPANY
この企業の事業と、強み
クリーニング関連の事業を営むこの企業は、国内で積み上げてきたサービス運営のノウハウを持っていました。ただし国内市場は成熟しており、既存の顧客や店舗数に依存するだけでは、今後の成長余地が限られます。経営者は、同じノウハウを必要とする市場が海外にあるのではないかと考え、新たな販路として海外、とりわけ東南アジアに目を向けました。海外展開は、成功すれば事業の幅が大きく広がる一方、市場や商習慣の違い、現地での運営体制、検討すべきことが多く、思いつきだけで進めるにはリスクの大きい選択です。
02PROBLEM
直面していた課題と、その本当の原因
「海外に出たい」という方向性は明確でしたが、どの国で、誰に、何を、どのように提供するのかは固まっていませんでした。そこで、国内で価値になっているサービスの中身を分解し、どの部分が現地でも通用し、どの部分は現地に合わせて変える必要があるのかを検討しました。また、自社だけで現地に拠点を構える方法と、現地事業者と連携して始める方法では、必要な投資とリスクが大きく異なります。進出の形を先に決めるのではなく、論点を順に整理して判断材料を揃えることを優先しました。
- 1表面的な課題海外に販路を作りたい。
- 2本質的な課題国内のノウハウが現地でどのように価値になるかが未整理。
- 3経営上の論点自社単独でなく、現地事業者とどう組むか。
03STRATEGY
選んだ打ち手と、その理由
支援では、経営者の海外展開への考えを伺いながら、国内で自社が提供している価値を整理しました。サービスの内容、運営の流れ、品質を保つために必要な要素を書き出し、現地でも再現できるものと、現地に合わせて調整が必要なものを区分しています。次に、進出市場の候補とターゲット、現地パートナーに求める役割、提供サービスの範囲を検討しました。販売方法については、現地事業者と連携して販路を作る進め方を軸に、事業の実施方法と展開のステップを段階ごとに整理しています。これらを事業計画としてまとめ、海外展開に必要な検討事項と判断の順番が見える形にしました。
一方、現地の事業者と連携すれば、現地の商習慣や顧客への理解を補いながら、小さく始めて検証できます。国内のノウハウという自社の強みと、現地で不足しがちな現地理解という補完関係を考え、連携型の進め方を選びました。海外展開が目的ではなく、新しい販路で事業を伸ばすことが目的であるという点も、判断の軸にしています。
04ACTIONS
取り組みの具体像
実行に向けて、候補市場の絞り込み、現地パートナー候補に確認すること、最初に提供するサービスの範囲、品質を保つための運営ルール、展開のステップ、必要となる投資と資金の考え方を整理しました。まず小さく始めて検証し、手応えを見ながら広げる順番を想定しています。
- 1進出市場|どの国・地域から始めるか国内で価値になっているサービスが必要とされる条件(生活水準、都市化、競合の状況)を並べ、東南アジアの中でも最初に試す市場を一つに絞ります。複数の国へ同時に出るより、一つの市場で型をつくる方が、学びが次に活きます。
- 2ターゲット|誰に届けるか現地の個人か、事業者か、現地で事業を営む日系企業かで、必要な営業の方法が変わります。最初の顧客像を具体的に描き、その人が今どう困っているかを言葉にしておきます。
- 3現地パートナー|役割分担の設計現地の商習慣、法令、顧客への理解は、現地の事業者が持つ強みです。自社は事業ノウハウと品質の基準を提供し、現地側は販売と運営を担う、という役割の線引きを先に決めます。
- 4提供サービス|現地でも通用する部分と変える部分国内の価値の中身を分解し、そのまま持ち込む部分、現地に合わせて変える部分を仕分けます。変えすぎると強みが失われ、変えなさすぎると使われません。この線引きがサービス設計の核心です。
- 5販売方法|販路をどう築くか現地パートナーの顧客網を使った紹介、現地での小規模な試行、オンラインでの案内など、費用の小さい方法から検証します。反応が確認できた方法に投資を重ねる順番にします。
- 6事業実施方法|単独進出か、連携型か拠点を構える単独進出に比べ、連携型は投資と運営の負荷を抑えられます。小さく始めて検証し、手応えに応じて関わりを深める進め方を、事業の実施方法として選びます。
- 7展開ステップ|段階的な拡大市場調査、試行、小規模な開始、拡大という段階に区切り、各段階で確認する指標と、次へ進む条件を決めておきます。条件を満たさなければ立ち止まる判断も含めて計画します。
05VISION
この取り組みが目指す姿
整理した事業は、クリーニング関連の事業ノウハウを活用し、現地事業者等と連携しながら海外販路を構築するものです。事業は計画段階であり、本ページの内容は実績ではなく計画です。
06POINT
この事例から考えられること
海外展開は「出るかどうか」から議論されがちですが、実際には「何を、誰に、誰と組んで提供するのか」という具体の整理が先です。この事例でも、自社の提供価値を分解し、現地に持ち込める部分を明確にしたことで、進出の形が現実的に検討できるようになりました。大きな挑戦ほど、一度に決めようとせず、論点を分けて順番に判断していくことが重要です。段階的に始めて検証する進め方は、投資とリスクを抑える意味でも有効です。
海外展開は、目的が「海外へ出ること」になった時点で迷走します。目的は、新しい販路で事業を伸ばすことです。そのため、最初の市場、最初の顧客、最初の連携先の三つを決め、小さな試行で確かめてから投資を広げます。現地パートナーとの契約では、品質の基準、ブランドの使い方、役割と収益の分け方を、開始前に文書で合意しておくことが重要です。
07SUMMARY
この支援で整理した主なポイント
- 国内で価値になっているサービスの中身を分解し、現地で通用する部分と変える部分を仕分けた。
- 最初に試す市場と、想定する顧客像を絞り込んだ。
- 現地パートナーとの役割分担と、収益の分け方の考え方を整理した。
- 費用の小さい方法から検証する、段階的な展開ステップを設計した。
- 新しい販路で事業を伸ばすという目的を軸に、事業計画としてまとめた。
08RELATED SERVICES
関連するサービス
※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。
09RELATED CASES
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補助金・経営支援顧問

