支援事例電子回路基板製造 / 多品種少量・自動段取り
多品種少量の基板実装を、自動段取りとライン統合で効率化。
医療機器・産業機器向けのプリント基板実装を行う企業が、製品の種類が多く、印刷条件の変更、部品のセット、機種の切り替えといった段取りが頻繁に発生する課題を、自動段取りの設備と既存ラインの統合で解く取り組みを整理した事例です。

- 課題製品が多く、機種の切り替えと段取り作業が頻繁に発生。
- 支援した打ち手自動段取り印刷機・実装機・材料照合の自動化で2ラインを統合。
- 目指す状態短納期対応と品質の標準化を目指す。
+OUR SUPPORT
この事例での、ProdX Crowdの支援
事業の構想と計画を、経営の判断としてたどれるように整理する支援を行いました。支援の範囲は構想・計画の整理までで、実施や成果を示すものではありません。
- 課題と真因の整理表面の問題と、その奥の原因を切り分けました。
- 強みの棚卸しと打ち手の検討すでにある経営資源を、どう使うかを複数の選択肢で比べました。
- 取り組みの具体化進める順序と、現場で何が変わるのかを、言葉と図で整理しました。
- 実行の条件の整理法令・安全・体制など、進める前に確かめることを洗い出しました。
01COMPANY
この企業の事業と、強み
この企業は、医療機器や産業機器向けのプリント基板の実装を行っています。製品の種類が多く、一つひとつの数量は多くない、いわゆる多品種少量の生産が中心です。
医療機器・産業機器向けの多品種少量の基板実装を行ってきた、対応力と経験が強みです。
医療機器や産業機器の分野では、品質の信頼性と、短い納期での対応が求められます。
02PROBLEM
直面していた課題と、その本当の原因
事業支援では、製品の種類が多いため、印刷条件の変更、部品のセット、材料の照合、機種の切り替え、段取りの作業が頻繁に発生し、既存のライン間の人員配置も必要だったと整理されています。多品種少量の生産では、加工そのものの時間より、製品を切り替える時間が、生産性を左右します。
03STRATEGY
選んだ打ち手と、その理由
事業支援では、自動段取りの印刷機と部品の実装機を導入し、材料の照合と機種の切り替えを自動化して、既存の2つのラインを統合し、省人化と生産能力の向上、品質の標準化、短納期への対応を図る方針が整理されています。
04ACTIONS
取り組みの具体像
構想には、自動段取りの印刷機、部品実装機、材料照合の自動化、機種切替の自動化、既存2ラインの統合が含まれています。
- 1自動段取りの印刷機機種が変わるたびの印刷条件の変更を自動で行い、切り替えの時間を減らします。
- 2部品実装機多品種の部品を、正確な位置に実装します。切り替えの短縮を前提にした設備を選びます。
- 3材料照合の自動化部品の取り違えを防ぎ、品質を安定させます。医療機器・産業機器で求められる信頼性を支えます。
- 4機種切替の自動化多品種少量の生産で最も時間のかかる切り替えを短くします。
- 52ラインの統合人員の配置を整理し、省人化を図ります。
- 6品質の標準化作業者によるばらつきを無くし、同じ品質で出荷します。
- 7短納期対応切り替えの短縮が、短い納期の案件にも応えられる余力になります。
- 8最初に確かめること電子回路基板製造の事例では、まず「製品が多く、機種の切り替えと段取り作業が頻繁に発生」という状況を、数字で確かめることから始めます。時間、件数、費用のうち、いちばん大きな制約になっているものを特定し、それが改善されたときに全体がどう変わるかを見ます。
- 9打ち手の見方「自動段取り印刷機・実装機・材料照合の自動化で2ラインを統合」という打ち手は、導入そのものが目的ではありません。導入の前に比べる基準(現状の数字)を決め、導入の後に同じ条件で測り直して、目標との差を確かめます。
- 10他の選択肢との比較同じ課題には、人員を増やす、外部に委託する、段階的に小さく試す、といった選択肢もあります。それぞれの費用、期間、リスクを同じ表に並べて比べると、この打ち手を選ぶ理由が明確になります。
- 11応用するときの問い自社に当てはめるときは、「製品が多く、機種の切り替えと段取り作業が頻繁に発生」に近い状況があるか、その状況の原因は人・設備・情報・販路のどこにあるか、改善した後に別の制約が現れないか、の三点を順に確かめます。
05PUBLIC SUPPORT
公的支援制度の活用
実装設備の導入は投資の規模が大きくなりやすいため、公的支援制度を資金計画の一つとして活用しています。事業支援では、事業内容、導入する設備、実施時期を整理し、切り替え時間の削減が、生産能力と短納期対応にどう結びつくのかが伝わる内容にしています。
06VISION
この取り組みが目指す姿
支援した内容は、自動段取りとライン統合による、省人化、生産能力の向上、短納期への対応です。
07POINT
この事例から考えられること
多品種少量の生産では、機械の加工速度を上げても、切り替えに時間がかかれば、全体の生産性は上がりません。「何を作るか」が頻繁に変わる工場では、切り替えの時間を減らす設備が、投資の中心になります。
切り替えにかかっている時間を機種ごとに記録して、どこに最も時間がかかっているのかを把握します。ライン統合の際は、人員配置の変更と、保守点検の体制も同時に決めておきます。
08SUMMARY
この支援で整理した主なポイント
- 多品種少量の基板実装の対応力を、強みとして整理した。
- 段取りと機種切り替えの頻発を、課題に置いた。
- 自動段取りの印刷機・実装機を、設計した。
- 材料照合・機種切替の自動化と2ラインの統合を、設定した。
- 短納期への対応と品質の標準化を、目標に置いた。
09RELATED SERVICES
関連するサービス
※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。
10RELATED CASES
関連する支援事例
外部委託していた成分分析を内製化し、開発対応力を高める設備投資計画。
開発・品質確認の迅速化を目指す。
- 当初の課題
- 外部委託による待ち時間と、技術者の移動・立会いの負担。
- 支援した打ち手
- 元素分析設備の導入と分析の社内実施を整理。
- 目指す方向
- 開発・品質確認の迅速化を目指す。
分析設備の高度化によって、品質トラブルへの対応力を強化する計画。
品質トラブルへの対応力強化を目指す。
- 当初の課題
- 設備の老朽化と熟練者への依存で、分析件数・対応速度が制約。
- 支援した打ち手
- 高精度分析設備の更新と分析の標準化を整理。
- 目指す方向
- 品質トラブルへの対応力強化を目指す。
紙帳票と旧式システムに依存した製造管理を、一元化する改善計画。
発注から生産までの情報の流れを再設計。
- 当初の課題
- 発注・計画・実績が紙とシステムに分かれ、再入力が発生。
- 支援した打ち手
- 生産管理システムの刷新と情報の一元化を整理。
- 目指す方向
- 発注から生産までの情報の流れを再設計。
同じような課題を検討している方へ
同じ業種・同じ取り組みでなくても構いません。設備投資、新規事業、販路開拓、AI活用など、現在考えていることを伺い、まず何を整理すべきか一緒に考えます。
補助金・経営支援顧問

