支援事例防犯設備 / Web集客と全国の施工パートナー網
防犯カメラの集客メディアを起点に、全国の紹介店・施工代理店をつなぐ仕組みを構想
防犯カメラの販売・施工・保守を行い、Webメディアで見込み顧客を集めて各地域の工事事業者と連携して施工しているモデルの企業が、集客だけを増やしても全国で施工できる体制がなければ受注を拡大できず、施工パートナーがいても案件がなければ稼働しないという両面の課題を、紹介店と施工代理店という二つの役割で全国のネットワークにつなぐ取り組みを整理した事例です。需要を獲得する力と、現場で提供する力の不一致という真因が読みどころです。

- 課題集客を増やしても全国で施工できる体制がなければ受注できず、パートナーがいても案件の供給がなければ稼働しない。
- 支援した打ち手見込み顧客の案件を紹介する「紹介店」と、紹介に加えて現地施工も行う「施工代理店」に役割を分け、メディアと代理店向けの機能を整備する取り組みとして整理した。
- 目指す状態Web集客と全国の紹介店・施工代理店をつなぎ、需要と現場対応の両方を広げる構想。
+OUR SUPPORT
この事例での、ProdX Crowdの支援
事業の構想と計画を、経営の判断としてたどれるように整理する支援を行いました。支援の範囲は構想・計画の整理までで、実施や成果を示すものではありません。
- 課題と真因の整理表面の問題と、その奥の原因を切り分けました。
- 強みの棚卸しと打ち手の検討すでにある経営資源を、どう使うかを複数の選択肢で比べました。
- 取り組みの具体化進める順序と、現場で何が変わるのかを、言葉と図で整理しました。
- 実行の条件の整理法令・安全・体制など、進める前に確かめることを洗い出しました。
01BEFORE
この企業の事業と、強み
この企業は、防犯カメラの販売、施工、保守を行っています。Webのメディアを運営して見込みの顧客を集め、各地域の工事事業者などと連携して、施工を行うモデルです。
集客を自社で担い、現場の施工を地域のパートナーに任せることで、全国の顧客に対応しようとする構造です。
02PROBLEM
直面していた課題と、その本当の原因
集客を増やしても、全国で施工できる体制がなければ、受注を拡大できません。反対に、施工のパートナーがいても、案件を供給できなければ、パートナーは稼働しません。
表面の課題は「全国へ展開できない」ことに見えますが、真因は、需要を獲得する能力と、現場で提供する能力が、地域ごとに不一致であることです。どちらか一方だけを増やしても、全体は広がりません。両方をバランスよく増やす必要があります。
- 1見えていた課題全国展開ができない。
- 2一段奥の原因地域で対応できる施工パートナーが不足している。
- 3真因需要獲得の能力と、現場の提供能力が一致していない。
03PROBLEM TREE
課題を掘り下げる
目に見える問題から、その原因、さらにその奥にある経営上の制約まで、順に掘り下げて整理しました。表面の症状に対処するだけでは、同じ問題が形を変えて戻ってくるためです。
- 1全国で受注を拡大できない地域で対応できる施工事業者が不足している。
- 2パートナーが稼働しない案件の供給が足りない地域がある。
- 3能力のバランスが崩れている需要の獲得と現場の提供が、地域ごとにずれている。
04STRATEGY
選んだ打ち手と、その理由
構想は、パートナーを二つの役割に分けることです。紹介店は、見込みの顧客や案件を紹介します。施工代理店は、案件の紹介に加えて、現地での施工にも対応します。
この分け方によって、施工ができない地域でも、紹介店として参加してもらえます。施工ができる事業者は、施工代理店として、案件の紹介から施工までを担えます。取り組みとして、展示会、営業資料、カタログ、代理店の獲得、Webメディアの追加開発、代理店向けのページや機能が挙がっています。
05ALT
なぜこの打ち手か|他の選択肢との比較
自社で全国に施工の拠点を持つ選択もあります。しかし、人員と固定費の負担が大きく、案件が少ない地域では稼働しません。広告を増やして集客を伸ばす方法もありますが、施工できない地域の案件は、受注に結びつきません。
パートナーの網をつくる選択は、固定費を抑えながら、地域ごとの対応力を借りる方法です。紹介店と施工代理店に役割を分けたことで、施工ができない事業者も参加でき、ネットワークが広がりやすくなります。ただし、パートナーの品質と、案件の供給の釣り合いが、運営の核心になります。
06STAKEHOLDERS
関係者ごとに見る|誰にとって何が変わるか
パートナー網は、三つの立場で成り立ちます。
- 1紹介店案件を紹介して手数料を得るが、現場の責任は負わない。
- 2施工代理店紹介と施工の両方を担い、現場の品質に責任を持つ。
- 3運営企業集客を担い、パートナーへ案件を供給し、品質を管理する。
07ACTION STEPS
実行に向けた段階(目標)
事業計画で整理された実行の順序を、段階として示します。時期や規模は、策定時点の想定です。
- 1地域別の状況の把握案件数と対応できる事業者を比べます。
- 2役割と条件の整理紹介店と施工代理店の条件を決めます。
- 3一部の地域で試行案件を供給し、稼働を確かめます。
- 4拡大足りない地域から広げます。
08NOTE
補足|パートナーに伝える「案件の見通し」
パートナーが参加を決める際、最も気にするのは、案件がどれくらい来るかです。運営企業は、地域別の案件の見通しを、根拠付きで伝える必要があります。過大な見通しを伝えると、期待が外れたときにパートナーが離れます。
見通しは、実際の集客数と成約の実績に基づいて更新し、パートナーと共有する。この透明性が、長く続くネットワークの土台になります。
09DIAGNOSTIC QUESTIONS
自社に当てはめるときの問い
パートナー網を広げるときの問いです。
- 1需要と提供能力の、どちらが制約か地域別に、案件数と対応できる事業者を比べます。
- 2パートナーの役割は、分けられているか紹介と施工を別の役割にできないかを考えます。
- 3案件の供給は、パートナーを稼働させられるか稼働しなければ、離れます。
- 4品質を、どう管理するか現場の品質は、運営企業の信頼に関わります。
10POINT
読み方のポイント|片方だけ増やしても、広がらない
この事例が示すのは、事業を広げるときに、需要を増やす努力と、提供する能力を増やす努力が、同時に必要だということです。集客に力を入れて案件が増えても、施工できる事業者がいなければ、受注にはなりません。
そのため、パートナー網の設計では、地域ごとに、今どちらが足りないかを見極めます。案件が足りない地域では集客を、施工者が足りない地域ではパートナーの獲得を優先する。この見極めの精度が、全国展開の効率を決めます。
11LEARNINGS
他社が学べること
需要獲得と、現場での提供の力は、車の両輪です。片方が強いだけでは、事業は広がりません。どちらが制約かを、地域や分野ごとに見極めます。
役割を分けることで、参加できる事業者の幅が広がります。同時に、役割ごとの責任と報酬を明確にし、品質を保つ仕組みを先に整えることが、パートナー網の信頼を守ります。
12SUMMARY
この支援で整理した主なポイント
- 課題は、需要獲得と現場の提供能力が一方だけ増えても受注拡大にならないこと。
- 構想は、紹介店と施工代理店の二つの役割で、地域別のパートナー網をつくる内容である。
- 「紹介店」と「施工代理店」を混同せず、別事業者のウェアラブルカメラ事例とは統合しない。
13RELATED SERVICES
関連するサービス
※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。
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同じような課題を検討している方へ
同じ業種・同じ取り組みでなくても構いません。設備投資、新規事業、販路開拓、AI活用など、現在考えていることを伺い、まず何を整理すべきか一緒に考えます。
補助金・経営支援顧問

