支援事例農業 / 新規事業

米の生産から、いちご観光農園へ

米の生産を中心とした農業から、観光需要を取り込むいちご観光農園を新たに開設した事例です。既存の農地と経験、観光の需要、栽培と運営の仕組み、収益の見通しを整理し、新規事業の計画にまとめました。

業種
農業(稲作)
支援テーマ
新規事業
区分
経営コンサルティング
農業(稲作)のイメージ
イメージ画像です。実際の支援先を撮影したものではありません。

01COMPANY

この企業の事業と、強み

米の生産を中心とする農業は、収穫の時期が限られ、収益の構造も作物の価格に左右されやすい面があります。この農家は、既存の農地と栽培の経験を活かして、収益の幅を広げる方法を探していました。その一つが、観光需要を取り込む農園です。来園者が自ら収穫を体験する観光農園は、農産物を販売するだけでなく、体験そのものに価値があり、収益を得る方法も多様になります。ただし、栽培、受け入れの体制、集客を整える必要があり、事業としての設計が求められました。

02PROBLEM

直面していた課題と、その本当の原因

観光農園は、作物を育てるだけでなく、お客様を迎える事業でもあります。そこで、既存の農地と経験をどのように活かせるか、観光の需要をどのような客層が持っているか、栽培の計画と受け入れの体制をどう組むかを整理しました。収益は、入園料と販売、体験の提供などが考えられるため、どの組み合わせが成り立つかを検討し、集客の方法とあわせて計画にまとめています。

  • 1表面的な課題新しい収益の柱をつくりたい。
  • 2本質的な課題生産だけでは、体験や観光という需要を取り込めていない。
  • 3経営上の論点観光農園として、誰に何を提供し収益を得るか。

03STRATEGY

選んだ打ち手と、その理由

支援では、既存の農地と栽培の経験を整理し、観光農園として活かせる部分を確認しました。観光の需要、想定する来園者、いちごの栽培計画、受け入れの設備と運営の体制、集客の方法を検討し、収益の見通しとあわせて整理しています。米の生産と新しい農園の両立についても確認し、新規事業の計画としてまとめました。

米の生産を拡大する方法もありましたが、価格に左右される構造は変わりません。観光農園は、体験という付加価値を持ち、来園者との直接の接点から収益を得られます。既存の農地を活かせること、体験の価値で差別化できること、収益の経路が多様なことから、いちご観光農園を選びました。

04ACTIONS

取り組みの具体像

実行に向けて、栽培の計画、受け入れの設備、運営の人員、集客の方法、価格の考え方、開園までのスケジュールを整理しました。

  • 1既存の資源|農地と栽培の経験米づくりで培った農地の管理、天候への対応、作業の段取りは、観光農園でも活きます。使える農地の広さと立地が、受け入れられる来園者の数を決めます。
  • 2観光需要|想定される来園者ファミリー、友人同士、観光で訪れる人など、来園の目的ごとに想定します。収穫体験を楽しみたい人の動機を踏まえ、体験の内容を設計します。
  • 3栽培|栽培計画と収穫の時期いちごの栽培の時期と、来園者を迎える時期を重ねて計画します。収穫量の見込みと来園者数を合わせ、体験の質を保てる受け入れの数を決めます。
  • 4受け入れ|来園者を迎える設備と運営駐車場、受付、休憩の場所、衛生の設備、案内の人員を整えます。来園者の満足は、収穫そのものに加えて、迎える環境で決まります。
  • 5集客|来園を促す方法Web、地域の観光情報、口コミ、旅行の企画などを組み合わせます。収穫の時期に合わせて、予約の受付を始める時期と案内の方法を設計します。
  • 6収益|入園・販売・体験の組み合わせ入園料、収穫物の販売、加工品、体験の提供を組み合わせ、収益の入り口を複数にします。米の価格に左右される構造から、体験の価値で収益を得る構造に近づけます。

05VISION

この取り組みが目指す姿

米の生産を中心とした農業から、観光需要を取り込むいちご観光農園を新たに開設しました。

06POINT

この事例から考えられること

農業の新規事業では、「何を作るか」に加え、「誰にどのような体験を届けるか」を考えると、収益の幅が広がります。この事例では、既存の農地と経験を活かしながら、観光という新しい需要に結びつけました。生産者が持つ資源を、体験という価値に変えることが、事業の広がりを生みます。

観光農園は、天候と収穫の時期に左右されます。来園者の受け入れの時期と、栽培の計画を合わせて組み立て、天候が悪い日や収穫が少ない時期の対応も決めておきます。小さな規模で始めて、来園者の反応を見ながら広げる進め方が確実です。

07SUMMARY

この支援で整理したこと

  • 農地と栽培の経験を、観光農園の土台として整理した。
  • 想定する来園者と、その目的を具体化した。
  • 栽培の計画と受け入れの時期を合わせて設計した。
  • 集客の方法と予約の流れを整理した。
  • 入園・販売・体験の組み合わせで、収益の幅を広げる計画にした。

08RELATED SERVICES

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※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。

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同じような課題を検討している方へ

同じ業種・同じ取り組みでなくても構いません。設備投資、新規事業、販路開拓、AI活用など、現在考えていることを伺い、まず何を整理すべきか一緒に考えます。