支援事例印刷業 / 高付加価値化・販路開拓
観光需要を捉え、特殊印刷による高付加価値サービスへ。
地域の行政機関や企業向けに広報誌やパンフレットを制作してきた印刷事業者が、紙媒体の需要構造の変化を受け、観光関連の顧客が求める装飾性の高い小ロット・多品種の印刷へ事業を広げる取り組みを整理した事例です。

- 課題一方、観光関連の顧客からは、小ロット・多品種の印刷物や、日本らしさを伝える装飾性の高い印刷への要望がありました。
- 支援した打ち手観光需要向けの特殊印刷・小ロット多品種対応を整理。
- 目指す状態高付加価値な販促物の提供を目指す。
+OUR SUPPORT
この事例での、ProdX Crowdの支援
事業の構想と計画を、経営の判断としてたどれるように整理する支援を行いました。支援の範囲は構想・計画の整理までで、実施や成果を示すものではありません。
- 課題と真因の整理表面の問題と、その奥の原因を切り分けました。
- 強みの棚卸しと打ち手の検討すでにある経営資源を、どう使うかを複数の選択肢で比べました。
- 取り組みの具体化進める順序と、現場で何が変わるのかを、言葉と図で整理しました。
- 実行の条件の整理法令・安全・体制など、進める前に確かめることを洗い出しました。
01COMPANY
この企業の事業と、強み
この事業者は、地域の行政機関や企業を中心に、広報誌、チラシ、パンフレットなどを制作してきた印刷事業者です。長く続く取引先との関係と、制作の実績が事業の土台になっています。
行政機関や企業との継続的な取引と、広報物の制作で培った印刷の実績が、既存の経営資源です。
観光関連の顧客が対象として想定されています。販売促進のために、小ロットで多くの種類の印刷物を、装飾性の高い表現で作りたいという要望が背景にあります。
02PROBLEM
直面していた課題と、その本当の原因
一方、観光関連の顧客からは、小ロット・多品種の印刷物や、日本らしさを伝える装飾性の高い印刷への要望がありました。つまり、課題は「印刷の量が減ること」だけでなく、「顧客が求める表現価値に応えられていないこと」にあると整理されています。
03STRATEGY
選んだ打ち手と、その理由
事業支援では、観光需要を対象にした新しいサービスとして、金銀の装飾表現を使った特殊印刷を位置づけています。デジタルで加飾できる印刷設備を導入して、小ロット・多品種に対応し、印刷工程の効率化と、既存の取引先への提案の拡大を図る方針です。
04ACTIONS
取り組みの具体像
構想には、デジタル加飾印刷設備の導入、小ロット・多品種に対応する印刷工程の整理、既存取引先への提案の拡大が含まれています。
- 1観光需要を対象にした新サービス既存の取引先である行政や企業とは別に、観光関連の顧客という新しい需要を明確に置きます。誰の販促物を作るのかを先に決めることで、設備と提案の方向が定まります。
- 2金銀の装飾表現を使った特殊印刷価格ではなく見た目の価値で選ばれる印刷物です。日本らしさを伝えたい観光関連の顧客にとって、装飾性は販促物の説得力そのものになります。
- 3印刷工程の効率化付加価値の高い印刷は手間も増えがちです。工程を整理し、手間の増加を価格にそのまま転嫁しない工夫を組み込みます。
- 4既存取引先への提案拡大新規の顧客に加えて、すでに取引のある行政や企業に、観光向けの新しい表現を提案します。営業の負担を抑えながら、売上の機会を広げます。
- 5印刷物の付加価値向上最終的な狙いは単価そのものではなく、顧客が販促で得られる効果です。顧客にとっての価値を、事前に言葉にして伝えます。
05VISION
この取り組みが目指す姿
支援した内容は、観光需要を捉えた特殊印刷サービスによる、印刷物の付加価値の向上です。
06POINT
この事例から考えられること
「印刷できること」ではなく、顧客が販売促進で求めている「表現の価値」を提供する、という発想に立つことが重要です。同じ印刷でも、誰のどのような目的に応えるかを変えれば、価格以外の理由で選ばれる余地が生まれます。
装飾表現は見本があって初めて伝わるため、提案用のサンプルと資料を先に用意することが、営業を進める近道です。
07SUMMARY
この支援で整理した主なポイント
- 紙媒体の需要構造の変化を、課題として整理した。
- 観光関連の顧客が求める装飾性と小ロット・多品種の要望を確認した。
- 金銀の装飾表現による特殊印刷を、提供価値として設定した。
- デジタル加飾の設備で、小ロット・多品種に対応する方針を決めた。
- 既存取引先への提案拡大を含めて、事業計画にまとめた。
08RELATED SERVICES
関連するサービス
※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。
09RELATED CASES
関連する支援事例
高単価飲食店の個室ニーズに応え、空間価値による価格決定力を高める
予約獲得率の式で評価し、値上げ後の来店数も考慮する計画として描いた。
- 当初の課題
- 完全個室の希望に、店舗の構造上応えられず、予約の問い合わせが機会損失になっていた。
- 支援した打ち手
- 店舗を完全個室化し、プライバシー・落ち着き・会話のしやすさという価値を高めて、価格決定力につなげる取り組みとして整理した。
- 目指す方向
- 予約獲得率の式で評価し、値上げ後の来店数も考慮する計画として描いた。
印刷工程を革新し、高付加価値なパッケージ・販促物市場へ。
付加価値の高い市場への供給力の向上。
- 当初の課題
- 既存の設備と工程では、高付加価値な製品への需要に十分に応えきれていない。
- 支援した打ち手
- 新しい設備と工程を整え、付加価値の高い製品を安定して供給できる体制をつくる。
- 目指す方向
- 付加価値の高い市場への供給力の向上。
「回転率を上げる」ではなく、価値を高める。人気ラーメン店の新しい販路づくり。
新規顧客との接点と店舗への送客を増やしつつ、創業者の味を引き継ぐ人材育成も進められる、価値で選ばれる経営を目指す。販路の開拓と事業承継を、同じ計画の中で整理した。
- 当初の課題
- コロナ禍で店内売上が減り、原材料・光熱費・人件費も上昇した。品質にこだわる店ほど、費用上昇の影響を強く受ける状況だった。
- 支援した打ち手
- 店の人気商品を冷凍・保存できる形に商品化し、食品も販売できる物品併売機で、24時間・非対面・無人の新しい販路をつくる構想を整理した。販売機は、商品の売り場と店の認知の入り口を兼ねる位置づけにした。
- 目指す方向
- 新規顧客との接点と店舗への送客を増やしつつ、創業者の味を引き継ぐ人材育成も進められる、価値で選ばれる経営を目指す。販路の開拓と事業承継を、同じ計画の中で整理した。
同じような課題を検討している方へ
同じ業種・同じ取り組みでなくても構いません。設備投資、新規事業、販路開拓、AI活用など、現在考えていることを伺い、まず何を整理すべきか一緒に考えます。
補助金・経営支援顧問

