支援事例物流・加工 / 倉庫・梱包から充填加工まで
倉庫管理・梱包・物流の強みを活かし、防災用品の充填加工まで一括受託
倉庫保管、物流、内職、梱包、独自の倉庫管理システムによる在庫管理を提供してきた企業が、5月から8月に受注が減る季節変動と、スポット業務の割合が高く継続的な収益が必要という課題、そして既存の顧客である防災用の携帯トイレのメーカーから凝固剤の充填の引き合いがあったものの、既存の倉庫と梱包の能力だけでは求められる充填の仕様を満たせなかったという状況を、凝固剤の充填、包装、在庫管理、物流を一括して提供するサービスで解こうとした取り組みを整理した事例です。単なる包装機の導入ではなく、顧客のサプライチェーンの複数の工程を1社で完結させ、調整の負担を減らす点が読みどころです。

- 課題5〜8月の受注の減少とスポット業務の多さがあり、顧客からの凝固剤の充填の引き合いにも既存の設備では応えられなかった。
- 支援した打ち手倉庫保管、梱包、独自のWMS、充填包装設備を組み合わせ、充填から物流までを一括で提供するサービスとして整理した。
- 目指す状態2028年に年間600万個、目標であり実績ではない。
+OUR SUPPORT
この事例での、ProdX Crowdの支援
事業の構想と計画を、経営の判断としてたどれるように整理する支援を行いました。支援の範囲は構想・計画の整理までで、実施や成果を示すものではありません。
- 課題と真因の整理表面の問題と、その奥の原因を切り分けました。
- 強みの棚卸しと打ち手の検討すでにある経営資源を、どう使うかを複数の選択肢で比べました。
- 取り組みの具体化進める順序と、現場で何が変わるのかを、言葉と図で整理しました。
- 実行の条件の整理法令・安全・体制など、進める前に確かめることを洗い出しました。
01BEFORE
この企業の事業と、強み
この企業は、倉庫での保管、物流、内職、梱包を提供し、独自の倉庫管理システムで在庫を管理しています。
既存の売上には季節の変動があり、特に5月から8月は受注が減ります。また、スポットの業務の割合も高く、継続的に入る収益を確保する必要がありました。
02PROBLEM
直面していた課題と、その本当の原因
既存の顧客である防災用の携帯トイレのメーカーから、凝固剤の充填について引き合いがありました。メーカー側には、供給量、加工の能力、物流、在庫といった課題がありました。
しかし、既存の倉庫と梱包の能力だけでは、求められる充填の仕様を満たせませんでした。真因は、顧客の工程のうち、充填という中核の部分を、自社が持っていなかったことです。
- 1見えていた課題5〜8月の受注減と、スポット業務の多さ。
- 2一段奥の原因顧客の充填の要望に、既存の設備で応えられない。
- 3真因保管と物流の強みが、顧客の工程の一部にしか届いていない。
03PROBLEM TREE
課題を掘り下げる
目に見える問題から、その原因、さらにその奥にある経営上の制約まで、順に掘り下げて整理しました。表面の症状に対処するだけでは、同じ問題が形を変えて戻ってくるためです。
- 1受注に季節の波がある5〜8月の減少。
- 2スポット業務が多い継続収益が少ない。
- 3充填に応えられない設備が足りない。
04STRATEGY
選んだ打ち手と、その理由
新しいサービスでは、凝固剤の充填、包装、在庫管理、物流を一括して提供します。戦略は、既存の倉庫保管、梱包、独自のWMSに、充填と包装の設備を組み合わせることです。
これは、単なる包装機の導入の事例ではありません。顧客のサプライチェーン上で、保管、充填、梱包、在庫管理、出荷という工程を1社で完結できるようにします。顧客にとっては、複数の業者との調整を減らせる点が価値になります。
- 1保管倉庫
- 2充填新設備
- 3梱包既存の強み
- 4在庫管理独自のWMS
- 5出荷物流
05ALT
なぜこの打ち手か|他の選択肢との比較
既存の倉庫と梱包の事業だけを続ける選択は、投資を避けられますが、顧客の充填の要望を逃し、季節の波も残ります。
外部の充填業者と連携して、窓口だけを担う選択もあります。設備の投資は避けられる一方、調整の役割は残り、利益の取り分が小さくなります。
設備を自社で持つ選択は、工程を1社で完結でき、継続的な収益に近づきますが、稼働の確保と運用の責任を自社で負います。
06STAKEHOLDERS
関係者ごとに見る|誰にとって何が変わるか
一括受託は、複数の立場に関わります。
- 1携帯トイレのメーカー(顧客)調整先の業者が減る一方、品質と供給の責任を自社に集中させる。
- 2自社の現場充填という新しい工程と設備の運用を担う。
- 3設備の供給元設備の仕様・保守・立ち上げの支援を担う。
07ACTION STEPS
実行に向けた段階(目標)
事業計画で整理された実行の順序を、段階として示します。時期や規模は、策定時点の想定です。
- 1仕様の確認顧客の充填の条件を確かめます。
- 2設備の導入立ち上げと試験運用を行います。
- 3一括受託の開始保管から出荷まで提供します。
08DIAGNOSTIC QUESTIONS
自社に当てはめるときの問い
既存の事業から、加工の領域へ広げるときの問いです。
- 1顧客が複数の業者に分けている工程は何か調整の負担が大きい工程を探します。
- 2既存の設備で応えられない要望は何か新しい設備が必要な部分を特定します。
- 3季節の波を平らにできるか閑散期の稼働を確かめます。
- 4収益の計上で、重複はないか単価に含まれる範囲を確認します。
09POINT
読み方のポイント|顧客の工程を「まとめて引き受ける」価値
顧客にとって、複数の業者との調整は、見えにくい負担です。保管から出荷までを1社で完結できれば、調整の手間が減り、責任の所在も明確になります。
一方で、まとめて引き受けるほど、品質や供給の責任も集中します。設備の能力を、稼働率や良品率まで含めて冷静に見積もることが、計画の信頼性を左右します。
10HOW TO USE
自社の計画に使うときの読み方|倉庫・物流業
この事例を、自社の検討に使うときは、業種の違いに引きずられず、構造を取り出して当てはめると役に立ちます。次の問いに、自社の場合を書き込んでみてください。
- 1顧客が別の業者に頼んでいる工程は何か調整の負担が大きい工程を聞く。
- 2既存の設備で足りない部分は何か新しい投資の対象を絞る。
- 3閑散期に、どの業務を入れられるか季節の波との関係を見る。
11LEARNINGS
他社が学べること
既存の強みの周辺で、顧客が別の業者に頼んでいる工程を取り込めば、顧客の調整の負担を減らし、自社の収益の幅を広げられます。
目標値は実績とは別に扱います。
12SUMMARY
この支援で整理した主なポイント
- 課題は、5〜8月の受注減とスポット業務の多さ、そして顧客の充填の要望に既存の設備で応えられないこと。
- 打ち手は、保管・梱包・WMSに充填包装設備を組み合わせ、顧客の複数工程を1社で完結させること。
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※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。
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補助金・経営支援顧問

