支援事例廃棄物処理・資源循環 / GX・事業転換・新市場進出
廃棄物の収集運搬から、資源を再生する循環型事業へ。
一般・産業廃棄物の収集運搬に長年取り組む事業者が、再資源化の需要の高まりを受け、廃棄物を燃料資源として加工し、バイオマス発電向けの原料として供給する循環型事業を整理した事例です。

- 課題収集運搬だけでは市場環境の変化に対応しにくい。
- 支援した打ち手燃料資源化・加工拠点・供給先を整理。
- 目指す状態資源を再生する循環型事業を計画。
+OUR SUPPORT
この事例での、ProdX Crowdの支援
事業の構想と計画を、経営の判断としてたどれるように整理する支援を行いました。支援の範囲は構想・計画の整理までで、実施や成果を示すものではありません。
- 課題と真因の整理表面の問題と、その奥の原因を切り分けました。
- 強みの棚卸しと打ち手の検討すでにある経営資源を、どう使うかを複数の選択肢で比べました。
- 取り組みの具体化進める順序と、現場で何が変わるのかを、言葉と図で整理しました。
- 実行の条件の整理法令・安全・体制など、進める前に確かめることを洗い出しました。
01COMPANY
この企業の事業と、強み
この事業者は、一般廃棄物や産業廃棄物の収集運搬と、関連する作業に長年取り組んできました。近年は廃棄物の再資源化の需要が高まっており、廃棄物を「処理するもの」から「資源として活用するもの」へ捉え直す動きが広がっています。
長年の収集運搬で築いた、廃棄物の収集ネットワークと関連作業の経験が、既存の経営資源です。
バイオマス発電など、燃料の原料を必要とする新たな法人顧客が想定されています。GX関連の市場への進出も視野に入れています。
02PROBLEM
直面していた課題と、その本当の原因
支援では、再資源化の需要が高まる一方、従来の収集運搬サービスだけでは市場環境の変化に十分対応できない状況だったと整理されています。収集した廃棄物をどのように価値のある資源に変えるかが、論点でした。
03STRATEGY
選んだ打ち手と、その理由
支援では、廃棄物を燃料資源に加工するため、粉砕設備や加工設備、専用の加工拠点を整備し、バイオマス発電向けの原料として供給する方針が整理されています。既存の収集ネットワークを活用し、処理の対象だったものを、顧客が購入する資源へ変えるモデルです。
04ACTIONS
取り組みの具体像
支援では、粉砕設備・加工設備、専用の加工拠点の整備、新たな法人顧客の開拓が挙げられています。
- 1廃棄物の燃料資源化収集した廃棄物を、燃料として使える形に変えます。処理の対象だったものが、顧客に購入される資源になります。
- 2粉砕設備・加工設備燃料に適した大きさと状態に加工する設備です。顧客の求める規格に合わせられることが、取引の条件になります。
- 3専用加工拠点の整備加工と保管を行う場所を確保します。受け入れの量と、加工の量、出荷の量のバランスを取れる広さを想定します。
- 4バイオマス発電向け原料供給燃料の需要がある発電事業者へ、安定して届けます。品質と量の約束を守れることが、継続取引の鍵です。
- 5新たな法人顧客の開拓従来の排出事業者とは異なる、燃料を購入する側の顧客を開拓します。新しい取引先との関係づくりが、事業の広がりを決めます。
- 6GX関連市場への進出脱炭素の流れの中で、需要が高まる市場に参入します。環境への貢献を、事業の価値として伝えられます。
- 7既存の収集ネットワークの活用長年築いた収集の網を、原料の調達に活かします。調達の安定が、他の事業者にない強みになります。
- 8最初に確かめること廃棄物処理・資源循環の事例では、まず「収集運搬だけでは市場環境の変化に対応しにくい」という状況を、数字で確かめることから始めます。時間、件数、費用のうち、いちばん大きな制約になっているものを特定し、それが改善されたときに全体がどう変わるかを見ます。
- 9打ち手の見方「燃料資源化・加工拠点・供給先を整理」という打ち手は、導入そのものが目的ではありません。導入の前に比べる基準(現状の数字)を決め、導入の後に同じ条件で測り直して、目標との差を確かめます。
05VISION
この取り組みが目指す姿
支援した内容は、廃棄物を燃料資源に加工し、バイオマス発電向けの原料として新しい市場へ供給する事業です。
06POINT
この事例から考えられること
従来「処理する対象」だったものを、「顧客が購入する資源」に変えることで、事業の位置づけが変わります。既存の収集のネットワークという資産を、次の事業の入口にできるかが鍵になります。
燃料原料の事業では、受け入れる廃棄物の種類と品質が、製品の品質を決めます。受け入れの基準と、加工の工程、検査の方法を、取引の前に整えておくことが重要です。顧客の求める規格と数量を先に確認し、それに合わせて設備の規模を決めます。
07SUMMARY
この支援で整理した主なポイント
- 長年の収集ネットワークを、経営資源として整理した。
- 収集運搬だけでは対応しにくい環境変化を、課題に置いた。
- 廃棄物を燃料資源に加工して供給する事業を設計した。
- 粉砕・加工設備と専用拠点を、準備項目にした。
- バイオマス発電向けなど、新たな法人顧客を想定した。
08RELATED SERVICES
関連するサービス
※掲載事例は、過去の支援内容(事業の構想・計画の整理)をもとに、企業・個人が特定されないよう情報を匿名化・再構成しています。
09RELATED CASES
関連する支援事例
廃車から生まれる未利用資源を、新たな再生素材事業へ
一つの仕入資産から取り出せる付加価値を増やす戦略を、設備投資とあわせて整理した。
- 当初の課題
- 既存の工程では、価値を十分に取り出せていない素材があり、一台の廃車から得られる価値が限られていた。
- 支援した打ち手
- 新しい原材料を買って製品を作るのではなく、すでに自社工程にある未利用資源を、分離・加工・商品化して新市場へ販売する方針とした。
- 目指す方向
- 一つの仕入資産から取り出せる付加価値を増やす戦略を、設備投資とあわせて整理した。
空調工事で発生する廃材処理を内製化し、新たなリサイクル事業へ
費用だった工程を自社の能力に変え、新しい売上にもつなげる構造を整理した。
- 当初の課題
- 計画で整理された課題の本質は、工事の流れの一部(廃棄の処理)が、自社の外にあることです。
- 支援した打ち手
- 外注していた工程を自社の能力に取り込み(STEP1)、その能力を既存の法人顧客向けのサービスとして外販する(STEP2)という二段階の取り組みとして整理した。
- 目指す方向
- 費用だった工程を自社の能力に変え、新しい売上にもつなげる構造を整理した。
処分費がかかる竹・間伐材を、新たな活性炭商品へ変える事業を設計
供給側は廃棄費用の低減、自社は低コストの原料調達、購入側は活性炭の調達という三者の構造を整理した。
- 当初の課題
- 既存事業は、仕入価格の変動・商品の差別化の難しさ・価格競争の影響を受けやすい構造だった。
- 支援した打ち手
- 中古車との直接のシナジーは強調せず、「地域の誰かが処分費を払って捨てているものを、別の顧客が必要とする商品へ変える」という地域課題起点の事業として整理した。
- 目指す方向
- 供給側は廃棄費用の低減、自社は低コストの原料調達、購入側は活性炭の調達という三者の構造を整理した。
同じような課題を検討している方へ
同じ業種・同じ取り組みでなくても構いません。設備投資、新規事業、販路開拓、AI活用など、現在考えていることを伺い、まず何を整理すべきか一緒に考えます。
補助金・経営支援顧問

