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北海道の高齢化と医療・福祉の経営
北海道の高齢化と医療・福祉の経営について、公的統計(e-Stat)の数字と、そこから読み取れることを、順に整理します。
北海道の人口の構成
北海道の人口の構成は、どうなっていますか?
まず、全体像からお伝えしますね。
北海道の人口は5,224,614人です。内訳は、15歳未満が10.6%、15〜64歳が56.4%、65歳以上が31.8%です。65歳以上の割合は、全国の28.0%と比べると、3.8ポイント高く、高齢化が進んだ地域です。
出典:国勢調査(e-Stat)。5年ごとの調査の数字です。
| 年齢区分 | 北海道の割合 | 全国の割合 |
|---|---|---|
| 15歳未満 | 10.6% | 11.9% |
| 15〜64歳 | 56.4% | 57.8% |
| 65歳以上 | 31.8% | 28.0% |
医療・福祉の現状
医療・福祉の現状は、どうなっていますか?
まず、全体像からお伝えしますね。
北海道の医療・福祉は、19,928か所の事業所で357,863人が働いています。全産業の従業者に占める割合は16.6%です。従業者数は、2016年から2021年にかけて+17.1%の変化でした。
| 指標 | 北海道の医療・福祉 | 増減(2016→2021年)・全国との比較 |
|---|---|---|
| 事業所数 | 19,928か所 | +16.6%(全国 +17.1%) |
| 従業者数 | 357,863人 | +17.1%(全国 +17.7%) |
| 1事業所あたりの従業者数 | 18.0人 | 全国 17.7人 |
| 全産業の従業者に占める割合 | 16.6% | 全国 14.2% |
この数字から読み取れること
この数字から、何が読み取れますか?
数字から言えることを、整理しますね。
高齢者の割合が高い地域では、お客様の年代が上がるため、医療・福祉では、サービスの内容や、店舗・設備の使いやすさ(段差、文字の大きさ、予約や支払いの方法)を、見直す必要が出てきます。
働く側でも、経営者や従業者が高齢化している事業所が増えると、事業承継の準備が、後回しにされやすくなります。
経営上のポイント
経営では、どんなことに気をつければいいですか?
ここは、押さえておきたいところです。
高齢のお客様に選ばれる工夫と、事業を引き継ぐ準備の両方を、早めに計画に入れておくことが、中長期の安定につながります。
北海道の中で、ほかの業種と比べる
同じ地域の、ほかの業種と比べると、どうですか?
見比べてみましょう。
北海道で従業者が多い業種を並べると、医療・福祉は12業種中2番目です。従業者数の増え方が最も大きいのは情報通信業(+22.2%)、最も小さいのは生活関連サービス業・娯楽業(−7.4%)です。同じ地域の中で、働く人を取り合う関係にある業種と、並べて見ることが、採用や賃金を考える出発点になります。
| 業種 | 従業者数(割合) | 従業者の増減 |
|---|---|---|
| 卸売業・小売業 | 447,412人(20.8%) | −1.3% |
| 医療・福祉(この業種) | 357,863人(16.6%) | +17.1% |
| サービス業 | 204,442人(9.5%) | +12.1% |
| 製造業 | 188,001人(8.7%) | −1.1% |
| 建設業 | 187,101人(8.7%) | +7.5% |
| 宿泊業・飲食サービス業 | 183,651人(8.5%) | −3.8% |
| 運輸業・郵便業 | 135,642人(6.3%) | +7.4% |
| 生活関連サービス業・娯楽業 | 86,842人(4.0%) | −7.4% |
| 教育・学習支援業 | 61,301人(2.8%) | +2.2% |
| 不動産業・物品賃貸業 | 60,596人(2.8%) | +12.5% |
| 専門・技術サービス業 | 60,496人(2.8%) | +20.6% |
| 情報通信業 | 42,127人(2.0%) | +22.2% |
同じ地方の都道府県と比べる
近くの県と比べると、どうですか?
同じ地方の県と、並べてみますね。
全国47都道府県のうち、医療・福祉が全産業の従業者に占める割合は、北海道が18番目に高く、全国の中では中位の地域です。
従業者数の増減は18番目で、全国の中では中位の動きです。1事業所あたりの従業者数は25番目で、平均的な規模です。
| 都道府県 | 医療・福祉の従業者の割合 | 従業者数の増減 |
|---|---|---|
| 北海道(この地域) | 16.6% | +17.1% |
北海道で、いま使える制度(医療・福祉の方向け)
今、使える制度は、ありますか?
ここは、実際に使える制度を、見てみましょう。
補助金検索に載っている制度のうち、北海道を対象にした、いま受付中・受付予定のものは217件です(全国どこでも使える国の制度は288件)。
北海道の制度を目的別に見ると、「設備整備・IT導入」20件、「人材育成」17件、「雇用・職場環境を改善したい」17件の順に多くなっています。設備やITへの投資を後押しする制度が、地域の制度の中心です。
高齢化に関係しそうな制度(事業承継・高齢のお客様向けの取り組み)は、37件あり、うち北海道の制度は17件です。いちばん締切が近いのは、「福祉除雪助成事業」(締切 2026年10月30日)です。地域の制度と国の制度は、同じ経費に重ねて使えないことが多いため、併用できるかを、公募要領で先に確かめます。
- 福祉除雪助成事業深川市|締切 2026年10月30日
- 「事業承継・M&A補助金」(16次公募)のお知らせ倶知安商工会議所|締切 2026年11月6日
- 室蘭市介護人材確保紹介手数料等助成金(令和8年度の申請は10月13日から受付開始します)室蘭市|締切 2026年12月28日
- 健康診断の受診費用の一部を助成します!「健康診断受診支援助成金」のご案内江別商工会議所|締切 2027年3月15日
- 障がい福祉従事者の介護職員初任者研修受講料を補助します!網走市|締切 2027年3月16日
制度の数は、補助金検索のデータ(取得日:2026-10-13)から数えました。最新の受付状況は、各制度の公式ページで確認してください。
似た課題に取り組んだ、支援事例
似た課題に取り組んだ事例は、ありますか?
参考になりそうな事例が、あります。
当社が支援してきた事例のうち、高齢化に近い課題に取り組んだものを紹介します(企業が特定されないよう、匿名化しています)。業種が違っても、課題の構造が似ている事例は、自社の打ち手を考える材料になります。数字から見える地域の傾向を、自社の打ち手に結びつけるときの、参考にしてください。
数字と制度を重ねると、見えてくること
数字と制度を重ねると、何が言えますか?
ここが、いちばん大事なところです。
北海道を対象にした、高齢化に関係する制度が17件(国の制度を含めると37件)あります。締切が近いのは「福祉除雪助成事業」(締切 2026年10月30日)です。使えるかを確かめるなら、早めの確認が安全です。
高齢化が進む地域では、経営者の高齢化と、後継者の不在が、静かに進みます。事業承継に使える制度は、準備の期間(後継者の育成、事業の見える化)が、そのまま成否を分けるため、制度の有無より先に、準備を始めることが重要です。
自社で確かめたい問い
自社に当てはまるかは、どう確かめればいいですか?
次の問いで、確かめてみてください。
数字は、地域全体の傾向です。自社に当てはまるかは、次の問いで確かめてください。
お客様の年代は、この数年で、上がっていますか。サービスや店舗の使いやすさを、見直す時期かもしれません。
経営者や、中核の従業者は、何年後に引退する見込みですか。後継や引き継ぎの準備は、進んでいますか。
高齢のお客様向けのサービスを、新しい収益源にできる余地は、ありますか。
考えられる打ち手
具体的に、どんな打ち手が考えられますか?
打ち手は、次のように考えられます。
高齢のお客様に選ばれる工夫(わかりやすさ、予約・支払いの方法、設備の使いやすさ)を、取り入れます。
経営者・中核人材の引退の時期から逆算して、事業承継の準備を始めます。
事業承継や設備の更新に使える制度を、早めに確認します。
北海道の医療・福祉の、ほかのテーマ
使える制度の探し方
この内容に合う制度は、どうやって探せばいいですか?
数字から見える課題に合わせて、補助金検索で、次のキーワードを試してみてください。制度の対象・期限・上限額は、必ず各制度の公式ページで確かめてくださいね。
補助金・経営支援顧問