市場動向検索|公的統計で読む
茨城県の専門・技術サービス業の市場・事業所動向
茨城県の専門・技術サービス業の市場・事業所動向について、公的統計(e-Stat)の数字と、そこから読み取れることを、順に整理します。
茨城の専門・技術サービス業の規模と増減
茨城の専門・技術サービス業の規模と増減は、どうなっていますか?
まず、全体像からお伝えしますね。
茨城県の専門・技術サービス業は、4,318か所の事業所で57,068人が働いています。茨城の全産業の従業者のうち専門・技術サービス業が占める割合は4.7%で、全国の3.6%と比べると、全国より、この地域で存在感の大きい産業です。
濃い色が専門・技術サービス業です。
| 指標 | 茨城の専門・技術サービス業 | 増減(2016→2021年)・全国との比較 |
|---|---|---|
| 事業所数 | 4,318か所 | +11.2%(全国 +23.5%) |
| 従業者数 | 57,068人 | +8.7%(全国 +21.9%) |
| 1事業所あたりの従業者数 | 13.2人 | 全国 8.2人 |
| 全産業の従業者に占める割合 | 4.7% | 全国 3.6% |
この数字から読み取れること
この数字から、何が読み取れますか?
数字から言えることを、整理しますね。
従業者数は+8.7%で、全国の+21.9%と比べると、全国より13.2ポイント弱い動きです。市場が縮む前提での、事業の絞り込みや、既存の顧客・取引先との関係の見直しが、論点になりやすい局面です。
事業所と従業者の両方が増えています。参入が進んでいるため、価格だけで競わない強みづくりが、論点になります。
経営上のポイント
経営では、どんなことに気をつければいいですか?
ここは、押さえておきたいところです。
この地域では専門・技術サービス業が主力産業の一つなので、取引先や人材を同じ地域の同業と取り合う場面が多くなります。仕入先・協力会社との関係を強めることと、同業との差別化の両方が重要です。
1事業所あたりの従業者数は13.2人(全国は8.2人)で、規模のある事業所が多い地域です。人の採用・定着の仕組みや、業務の標準化が、成長の条件になります。
茨城の中で、ほかの業種と比べる
同じ地域の、ほかの業種と比べると、どうですか?
見比べてみましょう。
茨城で従業者が多い業種を並べると、専門・技術サービス業は12業種中8番目です。従業者数の増え方が最も大きいのは情報通信業(+23.2%)、最も小さいのは宿泊業・飲食サービス業(−10.6%)です。同じ地域の中で、働く人を取り合う関係にある業種と、並べて見ることが、採用や賃金を考える出発点になります。
| 業種 | 従業者数(割合) | 従業者の増減 |
|---|---|---|
| 製造業 | 282,912人(23.1%) | +3.0% |
| 卸売業・小売業 | 222,251人(18.2%) | −0.8% |
| 医療・福祉 | 157,365人(12.9%) | +15.4% |
| サービス業 | 91,615人(7.5%) | +15.4% |
| 建設業 | 85,058人(7.0%) | +1.4% |
| 宿泊業・飲食サービス業 | 78,219人(6.4%) | −10.6% |
| 運輸業・郵便業 | 76,610人(6.3%) | +6.2% |
| 専門・技術サービス業(この業種) | 57,068人(4.7%) | +8.7% |
| 生活関連サービス業・娯楽業 | 51,694人(4.2%) | −1.1% |
| 教育・学習支援業 | 33,858人(2.8%) | +6.7% |
| 不動産業・物品賃貸業 | 20,112人(1.6%) | +13.3% |
| 情報通信業 | 16,400人(1.3%) | +23.2% |
同じ地方の都道府県と比べる
近くの県と比べると、どうですか?
同じ地方の県と、並べてみますね。
全国47都道府県のうち、専門・技術サービス業が全産業の従業者に占める割合は、茨城が3番目に高く、この産業が地域経済の中で目立つ地域です。
従業者数の増減は37番目で、全国の中でも、減っている方の地域です。1事業所あたりの従業者数は1番目で、大きな事業所が多い地域です。
| 都道府県 | 専門・技術サービス業の従業者の割合 | 従業者数の増減 |
|---|---|---|
| 茨城県(この地域) | 4.7% | +8.7% |
| 栃木県 | 3.8% | −10.6% |
| 群馬県 | 2.7% | +11.3% |
| 埼玉県 | 2.5% | +10.3% |
| 千葉県 | 2.7% | +25.3% |
| 東京都 | 6.4% | +37.8% |
| 神奈川県 | 5.0% | +12.2% |
茨城で、いま使える制度(専門・技術サービス業の方向け)
今、使える制度は、ありますか?
ここは、実際に使える制度を、見てみましょう。
補助金検索に載っている制度のうち、茨城県を対象にした、いま受付中・受付予定のものは108件です(全国どこでも使える国の制度は288件)。
茨城の制度を目的別に見ると、「設備整備・IT導入」22件、「人材育成」9件、「雇用・職場環境を改善したい」9件の順に多くなっています。設備やITへの投資を後押しする制度が、地域の制度の中心です。
市場動向に関係しそうな制度(設備投資・新事業・販路の拡大)は、146件あり、うち茨城の制度は32件です。いちばん締切が近いのは、「【茨城】令和8年度中小企業最低賃金引上げ支援対策費補助金(業務改善助成金)」(締切 2026年10月17日)です。地域の制度と国の制度は、同じ経費に重ねて使えないことが多いため、併用できるかを、公募要領で先に確かめます。
- 【茨城】令和8年度中小企業最低賃金引上げ支援対策費補助金(業務改善助成金)業務改善助成金|締切 2026年10月17日
- 令和8年度いばらきフィジカルAIビジネス創出支援事業費補助金茨城県|締切 2026年10月29日
- 令和8年度「日立市中小企業競争力強化支援事業補助金」の申請について日立市|締切 2026年11月30日
- 令和8年度「日立市中小企業課題解決支援事業補助金」の申請について日立市|締切 2026年11月30日
- 令和8年度「日立市脱炭素設備導入促進事業補助金」の申請について日立市|締切 2026年11月30日
制度の数は、補助金検索のデータ(取得日:2026-10-13)から数えました。最新の受付状況は、各制度の公式ページで確認してください。
似た課題に取り組んだ、支援事例
似た課題に取り組んだ事例は、ありますか?
参考になりそうな事例が、あります。
当社が支援してきた事例のうち、市場動向に近い課題に取り組んだものを紹介します(企業が特定されないよう、匿名化しています)。業種が違っても、課題の構造が似ている事例は、自社の打ち手を考える材料になります。数字から見える地域の傾向を、自社の打ち手に結びつけるときの、参考にしてください。
数字と制度を重ねると、見えてくること
数字と制度を重ねると、何が言えますか?
ここが、いちばん大事なところです。
茨城を対象にした、市場動向に関係する制度が32件(国の制度を含めると146件)あります。締切が近いのは「【茨城】令和8年度中小企業最低賃金引上げ支援対策費補助金(業務改善助成金)」(締切 2026年10月17日)です。使えるかを確かめるなら、早めの確認が安全です。
従業者が増えている産業では、受注を取りこぼさないための設備・人員の増強と、選ばれ続ける差別化を、同時に進める必要があります。制度は、その投資の負担を、軽くするために使えます。
自社で確かめたい問い
自社に当てはまるかは、どう確かめればいいですか?
次の問いで、確かめてみてください。
数字は、地域全体の傾向です。自社に当てはまるかは、次の問いで確かめてください。
自社の売上は、この地域の専門・技術サービス業の動き(従業者+8.7%)と、同じ方向に動いていますか。地域の動きより良ければ自社の強みが、悪ければ自社固有の課題が、表れている可能性があります。
主な取引先や顧客は、この地域の中にいますか。地域の外に広げられる余地があるかを、先に考えます。
同業の事業所が減っている、または増えている影響を、自社の受注や価格に感じていますか。
考えられる打ち手
具体的に、どんな打ち手が考えられますか?
打ち手は、次のように考えられます。
市場が伸びている前提で、受注を取りこぼさない体制(人員、設備、納期)を整えます。伸びる局面で、選ばれ続けるための差別化も同時に進めます。
販路の見直し(地域外の顧客、オンライン、法人向け)で、需要の偏りを減らします。
設備投資やシステム導入は、補助金・助成金・税制優遇を、先に調べてから、計画します。
茨城の専門・技術サービス業の、ほかのテーマ
使える制度の探し方
この内容に合う制度は、どうやって探せばいいですか?
数字から見える課題に合わせて、補助金検索で、次のキーワードを試してみてください。制度の対象・期限・上限額は、必ず各制度の公式ページで確かめてくださいね。
補助金・経営支援顧問