企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)にご協力ください!
企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)にご協力ください!(観音寺市)の対象者、金額、対象経費、日程、注意点を、この制度の内容にそって整理しました。
観音寺市の企業版ふるさと納税は、補助金ではなく「寄附に対する法人関係税の税額控除」を使う税制の制度
先に位置づけをはっきりさせます。香川県観音寺市が募集している「企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)」は、お金を受け取る補助金ではありません。企業が市に寄附をし、その寄附額に応じて、法人住民税・法人税・法人事業税から税額が差し引かれる、税制上の優遇措置です。受け取る側ではなく、出す側の制度だと考えると、仕組みが理解しやすくなります。
観音寺市の案内ページ(2026年10月5日更新)は、この制度を、国が認定した地方公共団体の地方創生プロジェクトに対して企業が寄附を行った場合に、税制上の優遇措置が受けられる仕組みだと説明しています。市は、地方創生の取り組みに賛同する企業の寄附を募集しており、窓口は政策部ふるさと活力創生課です。
この記事では、観音寺市の案内ページと市のご案内PDF、内閣府地方創生推進事務局の資料(制度概要、令和7年度税制改正の資料、「寄附の代償として経済的な利益を供与すること」についての解説、物品による寄附のQ&A)を読んで、次の点を整理します。何が控除されるのか、いくら寄附するとどう変わるのか、観音寺市の場合は何に使われるのか、手続きはどう進むのか、見返りが禁止されているとはどういうことか、そして、どんな会社に向くのか、向かないのかです。
最初に、制度の骨格を表にまとめます。
| 項目 | 内容 | 確認できた資料 |
|---|---|---|
| 制度の性格 | 補助金ではなく、寄附に対する税額控除の税制 | 観音寺市案内ページ、内閣府の制度概要 |
| 寄附の相手 | 国の認定を受けた地域再生計画をもつ地方公共団体(観音寺市) | 観音寺市案内ページ |
| 最低額 | 1回あたり10万円以上 | 観音寺市案内ページ・市のご案内PDF |
| 軽減の大きさ | 損金算入による約3割と、税額控除を合わせて、最大で寄附額の約9割 | 観音寺市案内ページ、内閣府の制度概要 |
| 対象外 | 本社(主たる事務所または事業所)が観音寺市内にある企業の寄附 | 観音寺市案内ページ |
| 法人の条件 | 青色申告書を提出している法人 | 観音寺市案内ページ |
| 禁止事項 | 寄附の代償として経済的な利益を受けること | 観音寺市案内ページ、内閣府の解説 |
| 窓口 | 観音寺市 政策部ふるさと活力創生課(電話0875-23-7803、furusato@city.kanonji.lg.jp) | 市のご案内PDF |
寄附をすると、税金はどれだけ軽くなるのか
観音寺市の案内ページは、軽減の内訳を次のように示しています。法人住民税と法人税で、寄附額の4割を控除します。法人事業税で、寄附額の2割を控除します。これに、通常の寄附でも受けられる損金算入による軽減(約3割)を合わせると、寄附額の最大約9割の負担軽減になります。市は、これにより実質的な企業の負担が約1割まで圧縮される、と説明しています。
内閣府の制度概要は、同じ内容を、もう少し細かく書いています。
| 税目 | 税額控除の割合 | 控除の上限 |
|---|---|---|
| 法人住民税 | 寄附額の4割 | 法人住民税法人税割額の20% |
| 法人税 | 法人住民税で4割に達しない場合、その残額を控除。ただし寄附額の1割まで | 法人税額の5% |
| 法人事業税 | 寄附額の2割 | 法人事業税額の20% |
| 損金算入(従来の寄附の取扱い) | 約3割の軽減効果 | 内閣府の資料の図による |
ここで大事なのは、「最大約9割」はあくまで上限の目安だということです。控除には、税目ごとに上限があります。自社の法人住民税や法人税、法人事業税の額が小さいと、寄附額の4割や2割を満額で控除できないことがあります。つまり、寄附額を決める前に、直近の決算での税額を確認する必要があります。
計算例(仮の数字)
数字の感覚をつかむために、仮の数字で2つの例を作りました。これは観音寺市や内閣府が示した例ではなく、公式資料の控除割合と上限を当てはめた、編集部の計算です。実際の税額は、決算や税理士の確認で変わります。
| 項目 | 例A:上限に余裕がある会社 | 例B:上限がきいてくる会社 |
|---|---|---|
| 寄附額(仮) | 300万円 | 1,000万円 |
| 法人住民税法人税割額(仮) | 500万円(上限は20%で100万円) | 200万円(上限は20%で40万円) |
| 法人税額(仮) | 3,000万円(上限は5%で150万円) | 1,000万円(上限は5%で50万円) |
| 法人事業税額(仮) | 800万円(上限は20%で160万円) | 300万円(上限は20%で60万円) |
| 法人住民税の控除 | 寄附額の4割は120万円だが、上限100万円まで | 寄附額の4割は400万円だが、上限40万円まで |
| 法人税の控除 | 不足の20万円を控除(寄附額の1割=30万円以内、上限150万円以内) | 不足の360万円のうち、寄附額の1割=100万円以内、上限50万円まで |
| 法人事業税の控除 | 寄附額の2割=60万円(上限160万円以内) | 寄附額の2割は200万円だが、上限60万円まで |
| 税額控除の合計 | 180万円(寄附額の6割) | 150万円(寄附額の15%) |
例Aでは、控除が寄附額の6割にぴったり収まります。例Bでは、税額が小さいので、上限にぶつかって、寄附額の6割には届きません。このように、寄附額が大きいほど、上限の影響が出やすくなります。
損金算入の約3割は、通常の寄附でも受けられる軽減です。例Aの300万円なら、約90万円の軽減が見込まれ、税額控除の180万円と合わせて、約270万円(寄附額の約9割)という計算になります。ただし、損金算入による軽減は、法人税等の実効税率に左右されるため、観音寺市の案内ページも内閣府の資料も「約3割」と表現しています。厳密な数字は、顧問の税理士に確認してください。
なぜ最近、この制度を検討する会社が増えているのか
内閣府の「令和7年度税制改正」の資料は、背景を数字で示しています。令和2年度の税制改正で、軽減の効果が拡充され、寄附実績が、令和元年度の33.8億円から、令和5年度の470.0億円に増えました。さらに、内閣府の制度概要(令和8年4月1日付の資料)では、令和6年度の実績が、寄附額631.4億円(前年比34%増)、寄附企業8,464社(前年比10%増)で、地域再生計画を作った自治体は1,613団体(令和8年4月1日時点)と記載されています。
また、税額控除の特例措置は、制度改善策を講じることを前提に、3年間(令和9年度まで)延長されることになりました。つまり、現在の優遇措置の適用期限は、令和9年度までです。これ以降の取り扱いは、資料からは確認できないため、寄附をいつ行うかを検討するときは、内閣府のポータルサイトで最新の情報を確認してください。
| 年度・時点 | 数字 | 出典 |
|---|---|---|
| 令和元年度 | 寄附額33.8億円 | 内閣府(令和7年度税制改正の資料) |
| 令和5年度 | 寄附額470.0億円 | 同上 |
| 令和6年度 | 寄附額631.4億円、寄附企業8,464社 | 内閣府の制度概要 |
| 令和8年4月1日時点 | 地域再生計画をつくった自治体1,613団体 | 内閣府の制度概要 |
| 特例措置の延長 | 税額控除の特例は令和9年度まで | 内閣府(令和7年度税制改正の資料) |
観音寺市の寄附は、何に使われるのか
寄附の使いみちは、国が認定した地域再生計画に書かれた事業です。観音寺市は、「観音寺市地方創生総合戦略推進計画」を作り、寄附の対象事業を包括的に指定しています。市の案内ページは、4つの事業分野を示しています。
| 事業分野 | 取り組みの内容(市の案内ページより) |
|---|---|
| 活力と魅力あるしごとづくり事業 | 産業の成長を支える人材の育成・確保、起業創業支援、企業誘致、地域産業の競争力強化 |
| 誰もがいきいきと暮らし続けられるまちづくり事業 | 子育て支援、共同子育ての推進、誰もが活躍できるまち、女性が働きやすい職場環境の整備、結婚を希望する男女を応援する環境づくり |
| 新たな交流を生むまちづくり事業 | 観光・交流人口の拡大、関係人口の創出、学校との連携、移住希望者への情報発信とフォロー |
| 持続可能なまちづくり事業 | 周辺市町との連携、地域コミュニティの活性化、住みやすさの向上、広報広聴の強化、デジタル行政の推進 |
この4つのうち、市が特に寄附を募集している具体的な事業が、2つ示されています。
| 事業 | 内容(市のご案内PDFより) |
|---|---|
| 新「道の駅」かんおんじ(仮称)整備事業 | 国道11号と県道21号沿いに新しい「道の駅」を整備する。地域経済の活性化に寄与する機能、市民の憩いや子育てに関する機能、防災に関する機能の3つを整える。交流人口・関係人口を増やし、地域経済を活性化して、市の持続可能な発展につなげる |
| 第2運動公園整備事業 | 観音寺港埋立地の緑地を使って、誰もが集える多目的型のスポーツ施設を整備している。スポーツを通じて、仲間との交流や健康の維持増進を図り、誰もが健康でいきいきと活躍できるまちづくりを進める |
市の案内ページには、このほかにも、「その他の具体的な事業もご案内します」と書かれています。気になる分野がある場合は、ふるさと活力創生課に、希望する事業を伝えて相談できます。
実際に、どんな会社が、いくら寄附しているのか
市の案内ページは、寄附した企業を、同意を得た範囲で公開しています。年度ごとの掲載から、公開されている実例を拾います。企業の名前の出し方は、企業の同意が前提で、一部の情報を非公開にすることも、市は認めています。
| 時期 | 寄附した企業(市の掲載) | 寄附額 | 寄附対象事業 |
|---|---|---|---|
| 令和8年3月27日 | 一般財団法人阪大微生物病研究会 | 5,000,000円 | 新「道の駅」かんおんじ(仮称)整備事業 |
| 令和8年2月20日 | 株式会社石垣(東京都千代田区) | 1,500,000円 | 新「道の駅」かんおんじ(仮称)整備事業 |
| 令和7年11月14日 | フコクしんらい生命保険株式会社 | 500,000円 | 新「道の駅」かんおんじ(仮称)整備事業 |
| 令和7年8月5日 | 三和電業株式会社(高松市) | 1,000,000円 | 子どもの夢事業 |
| 令和6年12月3日 | 株式会社STAYGOLD(東京都渋谷区) | 100,000円 | 第2運動公園整備事業 |
| 令和6年4月30日 | タレントスクエア株式会社(東京都渋谷区) | 100,000円 | 第2運動公園整備事業 |
2026年度の掲載として、FactBoard株式会社(寄附日2026年9月15日)と、株式会社ミトラ(高松市、寄附日2026年9月8日)が、市の案内ページに紹介されています。この2社の金額は、確認した範囲では記載がありませんでした。
この表から言えることがあります。まず、最低額の10万円ちょうどの寄附が、実際に行われています。また、同じ企業が、複数の年度に寄附を重ねている例もあります(フコクしんらい生命保険株式会社は、令和5年度、令和6年度、令和7年度に掲載があります)。さらに、市内に本社がない、東京都や大阪府の企業だけでなく、香川県内の高松市の企業も、寄附しています。観音寺市に本社がなければ、同じ県内の企業でも対象になります。
寄附の手続きは、どう進むのか
市のご案内PDFは、寄附の流れを5つの段階で示しています。企業と市が交互に動く、シンプルな流れです。
| 段階 | 動く人 | 内容 |
|---|---|---|
| 寄附の検討、申し出 | 企業 | ふるさと活力創生課(0875-23-7803)に連絡する。寄附申出書を受け取り、寄附対象事業や寄附額などを書いて提出する |
| 寄附金払込みの案内 | 観音寺市 | 市が、振込先の口座を知らせる |
| 寄附金の払込み | 企業 | 金融機関から、指定の口座に振り込む |
| 受領書の送付 | 観音寺市 | 入金を確認したあと、寄附金を受領したことを証明する受領書を送る |
| 税の申告手続き | 企業 | 法人関係税の申告のときに、受領書を使って、企業版ふるさと納税である旨を申告し、税の控除を受ける |
寄附申出書は、市のページから、WordとPDFの2形式で入手できます。様式の名前は、「まち・ひと・しごと創生寄附活用事業(企業版ふるさと納税)寄附申出書」です。
日程の組み方
観音寺市の案内ページには、寄附の受付期間や締切の記載は見つかりませんでした。したがって、申込みの締切から逆算する日程表は作れません。ここで、考えるべき締切は、自社の事業年度です。寄附の控除は、自社の法人税等の申告で受けるので、寄附をいつ行うかは、どの事業年度の税額から控除するかを決めることになります。
| 時期 | やること | 補足 |
|---|---|---|
| 決算の数か月前 | 当期の税額の見込みを、税理士と確認する | 法人住民税法人税割額、法人税額、法人事業税額の見込みによって、控除の上限が決まる |
| 寄附の1か月以上前 | ふるさと活力創生課に連絡し、寄附対象事業と寄附額を相談する | 申出書の受け取りと提出、振込先の案内に時間がかかる |
| 事業年度末までの余裕をもった時期 | 寄附金を振り込む | 入金の確認から受領書の送付までに、さらに日数が必要 |
| 決算・申告 | 受領書をもとに、申告書に控除を反映する | 受領書は、申告のときに必要なので、大切に保管する |
事業年度末ぎりぎりに振り込むと、受領書が届く時期が申告の準備に間に合わなくなるおそれがあるため、余裕をもって動くのが無難です。ここの日数は市の資料に書かれていないので、ふるさと活力創生課に確認してください。
寄附の見返りは、なぜ禁止されているのか
この制度で、特に誤解されやすいのが、見返りの扱いです。観音寺市の案内ページは、「寄附の代償として経済的な利益を受けることは禁止されています」と明記しています。内閣府の解説(令和4年6月27日、令和8年4月1日一部改正)は、地域再生法施行規則第13条に基づくこの禁止を、一問一答で説明しています。
| 区分 | 具体例(内閣府の解説より) |
|---|---|
| 禁止される例 | 寄附を理由とした補助金の交付 |
| 禁止される例 | 寄附を理由とした、他の法人より低い金利での貸付け |
| 禁止される例 | 入札や許認可での便宜の供与 |
| 禁止される例 | 合理的な理由なく、市場価格より低い価格で財産を譲渡すること |
| 禁止される例 | 商品券やプリペイドカードなど、換金性の高い商品の提供 |
| 禁止される例 | 寄附を、公共事業の入札参加要件とすること |
| 禁止される例 | 寄附で整備した施設を、専属的に利用させること |
| 許される例 | 感謝状やこれに類するものの贈呈 |
| 許される例 | 自治体のホームページや広報誌で、事業の紹介とあわせ、寄附した法人の名称を他の寄附者と並べて紹介すること |
| 許される例 | 寄附で整備した施設に銘板を設け、寄附した法人の名称を他の寄附者と並べて列挙すること |
| 許される例 | 社会通念上許容される範囲内の記念品の贈呈 |
観音寺市が、寄附した企業の紹介や、感謝状の贈呈式をしているのは、許される例にあたります。観音寺市のご案内PDFにも、「企業様と相談のうえ、感謝状の贈呈式等を行っております」とあります。
ここで、補助金との関係に注意が必要です。寄附を理由に補助金を交付することは、禁止されています。逆にいえば、「寄附をすれば、市の補助金が有利になる」という考え方は成り立ちません。観音寺市への寄附と、市の補助金や入札は、別の制度として扱われます。
市との契約や取引がある場合
内閣府の解説は、すでに契約関係にある自治体への寄附や、寄附した自治体から工事などを受注することについても触れています。要点は、入札・契約について、自治体が法令や条例・規則を守ること、寄附を理由に他の法人と別に扱わないこと、手続きの公正性や透明性の説明責任を果たすことが前提だという点です。
| 場面 | 内閣府の解説の答え |
|---|---|
| 寄附した自治体から、工事の受注などをすること | 自治体が、法令の遵守、寄附を理由に別扱いしないこと、公正性・透明性の説明責任の3つを行うなら、寄附の代償にはあたらない |
| すでに契約関係にある自治体へ寄附すること | 原則として、寄附の代償にはあたらないため、寄附できる |
| 疑問が生じたとき | 該当する自治体に確認する |
観音寺市で、すでに仕事をしている会社や、これから入札に参加したい会社は、寄附の前に、ふるさと活力創生課に状況を伝えて、確認してください。
物品で寄附することはできるか
内閣府の物品寄附のQ&Aによると、現金以外の物品でも、事業に直接使えて、寄附時の価額を計算できる場合には、寄附として受け取れることがあります。ただし、価額の特定が難しいため、できる限り現金で受け取るようにする、と記載されています。この場合、寄附額は、寄附の時点の物品の価額(第三者間で取引したときの通常の価額)で計算されます。観音寺市の案内ページは、現金による寄附の手続きを書いており、物品での寄附が可能かどうかは、市の資料からは確認できません。物品での寄附を考える場合は、市に直接確認してください。
申し込む前に確認する条件
観音寺市の案内ページが示す条件を、チェックの順に並べます。
| 確認する点 | 内容 | 該当しない場合 |
|---|---|---|
| 本社の所在地 | 本社(地方税法における主たる事務所または事業所)が観音寺市内にないこと | 観音寺市内に本社がある法人の寄附は、対象にならない |
| 申告の種類 | 青色申告書を提出している法人であること | 白色申告の法人は、市の案内の条件を満たさない |
| 寄附の金額 | 1回あたり10万円以上であること | 10万円未満は、対象にならない |
| 見返りの有無 | 寄附の代償として、経済的な利益を受けないこと | 見返りがあると、制度の趣旨に反する |
| 税額の見込み | 自社の法人関係税の額に、控除の上限があること | 税額が小さいと、控除が寄附額の6割に届かない |
また、内閣府の制度概要には、制度全体の対象外団体の定めがあります。東京都、そして、市区町村のうち、地方交付税の不交付団体で、三大都市圏の既成市街地等に所在するものは、制度の対象外です。観音寺市は、市の案内ページで寄附を募集しているため、対象になっていると読めますが、確認が必要な場合は、ふるさと活力創生課に聞いてください。
向く会社、向かない会社
この制度は、会社の状況によって、向き不向きがはっきり分かれます。
| 会社のタイプ | 向くか | 理由 |
|---|---|---|
| 法人税等を、一定額以上納めている黒字の青色申告法人 | 向く | 税額控除の上限に余裕があり、寄附額の最大6割まで控除を受けられる可能性が高い |
| 地域貢献や社会貢献を、事業のPRにも生かしたい会社 | 向く | 市のホームページでの紹介や、感謝状の贈呈式の機会がある |
| 観音寺市の事業(道の駅、運動公園、子育て、産業振興)に関心がある会社 | 向く | 寄附先の事業を、自社の考えに合わせて選べる |
| 赤字で、法人税等をほとんど納めていない会社 | 向かない | 税額控除は、納める税額から差し引く仕組みなので、控除する税額がない |
| 観音寺市内に本社がある会社 | 向かない | 本社所在地の自治体への寄附は、対象外 |
| 寄附の代わりに、補助金や入札での有利な扱いを期待する会社 | 向かない | 寄附の代償としての経済的な利益は、禁止されている |
| 白色申告の法人や個人事業主 | 向かない | 市の案内の条件は、青色申告書を提出している法人 |
黒字が出ていて、納税額が大きい会社ほど、控除のメリットを生かしやすくなります。逆に、数年のうちに黒字化する見込みがある会社でも、寄附した事業年度の税額に余裕がなければ、控除を受けきれないことがあります。控除の持ち越しがあるかどうかは、今回読んだ資料では確認できなかったため、税理士に聞いてください。
類似の制度と、どう違うのか
寄附に関する制度は、いくつかあるので、違いを整理します。
| 制度 | 寄附する人 | 税の扱い | 見返り |
|---|---|---|---|
| 企業版ふるさと納税(観音寺市) | 法人 | 法人住民税・法人税・法人事業税の税額控除と、損金算入の合計で最大約9割 | 禁止 |
| 通常の寄附(損金算入のみ) | 法人 | 損金算入による約3割の軽減 | 制度による |
| 個人のふるさと納税 | 個人 | このサイトで取り上げる企業版とは別の制度 | 返礼品がある場合がある |
個人のふるさと納税は、返礼品がありますが、企業版ふるさと納税には、返礼品はありません。この違いは、糸満市など、他の市の案内ページにも書かれています。税制優遇の大きさと、見返りがないことが、企業版の特徴です。
人材派遣型という使い方
内閣府の制度概要には、企業の人材を自治体等に派遣し、人件費分の寄附を合わせて行うことで、「人材派遣型」として活用することもできると書かれています。観音寺市の案内ページでは、この型について、触れられていません。関心がある会社は、内閣府のポータルサイトの人材派遣型の資料と、ふるさと活力創生課の両方に確認が必要です。
つまずきやすい点
実際に寄附を検討するときに、よくつまずく点を、資料の記載に沿って整理します。
| つまずきやすい点 | 資料から言えること | 対策 |
|---|---|---|
| 「9割軽減」を、寄附額の9割が戻ってくると誤解する | 軽減は、損金算入と税額控除を合わせた効果で、現金が戻るわけではない。実質的な負担が約1割になる、という意味 | 資金繰りの計画では、いったん寄附額の全額が出ていくと考える |
| 税額控除の上限を、見落とす | 税目ごとに、控除の上限がある | 寄附の前に、前期の税額で、上限を試算する |
| 自社の本社が、観音寺市内にある | 本社が市内にある会社の寄附は、対象にならない | 登記上の本社所在地を、事前に確認する |
| 青色申告ではない | 市の案内では、青色申告書を提出している法人が必要 | 申告の種類を、税理士に確認する |
| 見返りを期待してしまう | 補助金や入札での便宜は、禁止 | 寄附は、地域貢献として行うと割り切る |
| 受領書を、紛失する | 受領書は、税の申告に必要 | 受領書は、決算書類と一緒に保管する |
| 年度末ぎりぎりに動く | 受領書の送付に、日数がかかる | 余裕をもって、寄附の1か月以上前に連絡する |
補助金を探している会社は、どう考えるか
このサイトは、補助金を探す人が多く訪れる場所なので、補助金との関係も整理します。
企業版ふるさと納税は、補助金とは、お金の流れが逆です。補助金は、国や自治体から会社へお金が入る制度です。企業版ふるさと納税は、会社から自治体へお金が出ていき、その一部が税の軽減で戻る制度です。そのため、補助金の申請と、企業版ふるさと納税の寄附は、同じ会社が、同時に行うことができます。ただし、観音寺市に寄附したことを理由に、同じ市の補助金が有利になることはありません。
| 組み合わせの例 | 考え方 |
|---|---|
| 国の補助金で設備投資をしつつ、企業版ふるさと納税で地域に寄附する | 別の制度なので併用できる。ただし、設備投資の資金計画と、寄附の資金計画は、別々に立てる |
| 本社がある自治体の補助金を使い、他の自治体に企業版ふるさと納税をする | 本社所在地の自治体への寄附は、対象外。他の自治体への寄附は、対象になる |
| 寄附先の自治体の補助金に、申請する | 寄附を理由にした補助金の交付は禁止。通常の審査に従う |
よくある質問
| 質問 | 答え(資料に基づく) |
|---|---|
| 寄附の最低額は、いくらですか | 1回あたり10万円以上です |
| 何割まで軽くなりますか | 損金算入による約3割と、税額控除(法人住民税・法人税で4割、法人事業税で2割)を合わせて、最大で寄附額の約9割です。ただし、税額控除には、税目ごとの上限があります |
| 寄附の見返りとして、お礼の品はもらえますか | もらえません。寄附の代償としての経済的な利益は禁止です。感謝状や、社会通念上許容される範囲の記念品は、許される例にあたります |
| 本社が観音寺市内にある場合は、寄附できますか | 対象になりません |
| 申込みの締切は、いつですか | 市の案内ページに、締切の記載は見つかりませんでした。ふるさと活力創生課(0875-23-7803)に確認してください |
| 寄附先の事業は、選べますか | 市が示す、4つの事業分野と、特に募集している2事業(新「道の駅」かんおんじ(仮称)整備事業、第2運動公園整備事業)があります。その他の事業は、課に相談してください |
| 企業名は、公開されますか | 同意した企業のみ、市のホームページ等で公開されます。非公開の希望も、可能な範囲で認められています |
| 税の控除は、どう受けますか | 市から送付される受領書をもとに、企業版ふるさと納税である旨を申告して、税の控除を受けます |
| この制度は、いつまで続きますか | 税額控除の特例は、令和9年度までの延長が決まっています。それ以降は、内閣府のポータルサイトで確認してください |
確認先と、次の一歩
この制度について、不明な点がある場合は、次の窓口と資料に確認してください。
| 確認したいこと | 確認先 |
|---|---|
| 寄附の手続き、寄附対象事業、受付の時期、申出書 | 観音寺市 政策部ふるさと活力創生課(電話0875-23-7803、furusato@city.kanonji.lg.jp) |
| 市の案内ページ | https://www.city.kanonji.kagawa.jp/soshiki/48/67655.html |
| 制度全体の仕組み、Q&A、最新の税制 | 内閣府地方創生推進事務局の企業版ふるさと納税ポータルサイト(https://www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/kigyou_furusato.html) |
| 自社の税額、控除の試算、申告 | 顧問の税理士 |
最後に、ProdX Crowd編集部としての見方をまとめます。企業版ふるさと納税は、補助金のように、お金が入る制度ではありません。ただ、納税額に余裕のある黒字企業にとっては、同じ金額を、地域の事業に振り向けられる機会になります。観音寺市の場合は、道の駅や運動公園のように、具体的で、見える形になる事業が、寄附先として示されています。まず、前期の法人関係税の額を確認し、控除の上限を試算したうえで、ふるさと活力創生課に相談することから始めてください。
この制度を一言でいうと
「企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)にご協力ください!」は、観音寺市が実施する税制優遇です。対象の地域は観音寺市・香川県です。
観音寺市では、地方創生の取り組みにご賛同いただける企業様の寄附を募集しています。 企業版ふるさと納税で観音寺市を応援してください!
受付の期間は、通年(随時)で受け付けています。
| 制度名 | 企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)にご協力ください! |
|---|---|
| 実施機関 | 観音寺市 |
| 種類 | 税制優遇 |
| 対象地域 | 観音寺市・香川県 |
| 受付期間 | 通年(随時)で受け付けています |
「企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)にご協力ください!」の対象になる方
対象になるかどうかを、この制度で定められている条件ごとに整理します。
- 1地域観音寺市・香川県(市区町村の制度のため、その市区町村内に事業所があることが基本)
- 2規模従業員数の制約は示されていません
| 確認すること | この制度の内容 |
|---|---|
| 地域 | 観音寺市・香川県(市区町村の制度のため、その市区町村内に事業所があることが基本) |
| 規模 | 従業員数の制約は示されていません |
| この制度の文章にある言葉 | ProdX Crowd編集部の見方 |
|---|---|
| 納税 | 税金や社会保険料の滞納がないことが条件になっています。納税証明書を取得するのに、日数がかかることがあります。 |
「企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)にご協力ください!」が目指していること
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この制度で、特に注意したいこと
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| その他 | ▶ 政策部ふるさと活力創生課までご相談ください。 / 寄附の手続き / 本市に対する企業版ふるさと納税の意向やご相談がございましたら、政策部ふるさと活力創生課までお問い合わせください。 / 企業版ふるさと納税の手続きは、次のとおりです。 / 企業版ふるさと納税について本市にご相談ください。寄附申出書をお送りします。 / 本市から納付方法のご連絡をさせていただきますので、寄附金の納付をお願いします。 / 入金を確認後、市から寄附金の受領証を送付します。 |
| 申請の方法 | 寄附対象事業や寄附額等を記載のうえ、寄附申出書の提出をお願いします。 |
「企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)にご協力ください!」の手続きの流れと日程
この制度は通年で受け付けられています。予算がなくなり次第、受付を終了する場合があります。
- 要件の確認対象設備・期限
- 認定・証明書の取得取得の前に
- 設備の取得事業に使い始める
- 決算利益の見通し
- 申告で適用特別償却・税額控除
似た取り組みの支援事例
この制度の目的に近いテーマで、当社が事業計画の整理を支援してきた事例です(企業が特定されないよう匿名化しています)。
| 事例 | 内容 |
|---|---|
| 手書き図面からCADへ転換し、提案力を高めて元請案件の拡大を目指す | 完成イメージの可視化で顧客の不安を減らし、元請案件の拡大を目指す計画。 |
| 職人技術を強みにする土木会社が、大口顧客獲得に向けて営業拠点を整備 | 商談と営業の環境を整え、紹介中心から自社の営業による大口顧客の獲得へ。 |
| 清掃会社と不動産オーナーをつなぐ受発注プラットフォーム | 清掃業務を受発注できるプラットフォームを構築。 |
「企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)にご協力ください!」についてのよくある質問
Q&A企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)にご協力ください!
Q. 企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)にご協力ください!の受付期間はいつですか?
通年で受け付けています。予算の状況により終了することがあるため、早めに実施機関へ確認します。
Q. 企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)にご協力ください!で、注意すべきことはありますか?
▶ 政策部ふるさと活力創生課までご相談ください。
Q. 企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)にご協力ください!で、注意すべきことはありますか?
寄附の手続き
この制度を検討するときの確認リスト
| 確認項目 | 状況 |
|---|---|
| 対象の地域(観音寺市・香川県)に、事業所がある | □ はい □ いいえ |
| 交付決定(または承認)の前に、発注・契約をしない | □ はい □ いいえ |
| 後払いの資金繰り(つなぎ資金)の目処が立っている | □ はい □ いいえ |
情報の確認元:観音寺市の公開情報。最新の募集状況・申請書類は、実施機関のページで入手できます。 情報取得日:2026/10/12。
補助金・経営支援顧問