募集中地域・自治体の補助金

天然ガス利用設備による強靱性向上対策事業費補助金(令和8年度)

実施機関
一般社団法人都市ガス振興センター
募集期間
通年(随時受付)
地域
全国

天然ガス利用設備による強靱性向上対策事業費補助金(令和8年度)(一般社団法人都市ガス振興センター)の対象者、金額、対象経費、日程、注意点を、この制度の内容にそって整理しました。

避難所になる建物に、停電しても動くガス発電・ガス空調を入れる費用の3分の1を、国が出す制度

天然ガス利用設備による強靱性向上対策事業費補助金(令和8年度)は、災害のときに避難所として使われる建物や、公共性の高い建物に、停電しても稼働できる都市ガスの設備を入れる法人に、費用の3分の1以内を補助する制度です。対象の設備は2種類で、停電対応型ガスコージェネレーションシステム(停電対応CGS)と、停電対応型ガスヒートポンプエアコン(停電対応GHP)です。国(経済産業省)の予算を、一般社団法人都市ガス振興センターが執行団体として受け付けます。

この補助金は、一般的な中小企業向けの設備投資補助金とは性格が異なります。対象になるのは「建物」の側の条件が厳しいことです。避難所に指定された建物、自治体や社会福祉法人・医療法人・学校法人が所有・運営する建物、自治体と協定を結んだ避難場所など、公共的な役割を持つ建物に限られます。民間企業の工場やオフィスが対象になるのは、自治体との協定などで、避難や物資提供の役割を担っている場合です。

先に、制度の骨格を表にします。

項目内容
実施機関一般社団法人都市ガス振興センター(国から交付決定を受けた執行団体)
補助率補助対象経費の3分の1以内
補助上限額(1事業あたり)停電対応CGS:中圧ガス導管で2億4,000万円、低圧ガス導管で6,000万円。停電対応GHP:6,600万円
総事業費(令和8年度)約8.7億円
募集1次(8月12日〜9月1日)と2次(9月2日〜9月24日)は終了。3次は9月25日から予算終了まで
申請方法Jグランツによる電子申請(GビズIDが必要)
事業の完了期限令和9年(2027年)2月26日まで

3次募集の期限は、情報源によって書き方が違います。センターの補助金一覧のページでは、この補助金の公募締切が2026年11月20日と表示されており、補助金の詳細ページでは「予算終了まで」と書かれています。予算がなくなり次第終了するため、締切の日付より前に受付が止まる可能性があります。 申請を考えているなら、センター事業部(電話03-6435-7692)に、残りの予算と受付の状況を確認してください。

いくらの補助になるのか:区分ごとに3分の1を計算して合計する

補助額は、補助対象経費の区分ごとに、3分の1を乗じて足し合わせます。公募説明資料には、上限額も「補助対象経費の区分毎に補助率を乗じた額の合計額にて算出する」と書かれています。補助対象経費は、次の5つの区分です。

区分内容
Ⅰ 設計費設備の導入の設計に要する経費
Ⅱ 既存設備撤去費解体、運搬などに要する経費。廃棄物処理にかかる費用は除く
Ⅲ 新規設備機器費(計測装置を含む)導入する機器の購入などに要する経費
Ⅳ 新規設備設置工事費導入設備の設置に要する経費
Ⅴ 敷地内ガス管敷設費敷地内のガス管の敷設に要する経費

上限額の表は、次のとおりです(公募説明資料より。単位は百万円)。

ガス供給方式停電対応CGS停電対応GHP
中圧ガス導管による供給24066
低圧ガス導管による供給(耐震性を向上させたもの)6066

具体的な計算の例を示します(数字は説明のための仮のものです)。

例補助対象経費の合計3分の1上限との関係補助額の目安
低圧導管の建物に、CGSを導入9,000万円3,000万円上限6,000万円より少ない3,000万円
低圧導管の建物に、大型のCGSを導入2億4,000万円8,000万円上限6,000万円を超える6,000万円
中圧導管の建物に、CGSを導入3億円1億円上限2億4,000万円より少ない1億円
避難所の空調として、GHPを導入1億5,000万円5,000万円上限6,600万円より少ない5,000万円
GHPの大規模な導入2億4,000万円8,000万円上限6,600万円を超える6,600万円

上限に当たる、補助対象経費の目安は、CGS(低圧)で1億8,000万円、CGS(中圧)で7億2,000万円、GHPで1億9,800万円です。低圧導管のCGSは、補助対象経費が1億8,000万円を超えると、増えた分が補助されません。 実質の補助割合は、その分だけ3分の1より小さくなります。

もうひとつの注意は、補助金は後払いだということです。公募説明資料は、補助金の交付が、補助事業者の支払いが完了し、確定検査に合格した後になると明記しています。工事の費用は、先に全額を支払う必要があります。金額が億単位になることもあるため、資金調達の計画は、申請の前に固めておく必要があります。

どんな建物なら、対象になるのか

建物の条件は、公募説明資料で、大きく2つの区分に分けられています。区分によって、必要な書類と、審査での順位が変わります。

区分該当する建物追加で必要な条件
(ア)公共性の高い建物a. 国や地方公共団体が定める防災計画で指定される建物(指定避難所、指定避難場所、福祉避難所など) b. 国、地方公共団体、社会福祉法人、医療法人、学校法人が所有・運営する建物(市区町村役所・庁舎、消防署、警察署、公民館、老人福祉施設、病院、学校、児童福祉施設など)病院、学校、児童福祉施設は、地域市民に開かれた経営実態が確認できれば、法人格の種類を問わない
(イ)災害時に避難所として活用される、避難所としての機能が高い建物a. 避難所・避難場所(屋内) b. 協定による避難場所(屋外)に併設された建物 c. 帰宅困難者受入建物 d. 災害時帰宅支援ステーション e. 一斉帰宅抑制事業者の建物 f. 協定による物資提供を住民等に行う建物下の3条件を、すべて満たすこと

(イ)の建物に必要な3つの条件は、次のとおりです。

条件内容
① 自治体との協定地方公共団体との協定(締結の見込みを含む)、またはそれに準じる取組があること
② 設備の規模停電対応CGSなら、単機の発電能力が25kW以上。停電対応GHPのみなら、室外機が2台以上で、冷房能力の合計が112kW以上
③ 停電時の供給停電のとき、補助対象設備から、空調、照明、電気コンセントのうち2つ以上を、避難スペースに供給できること

①の協定の確認方法は、建物の種類によって違います。たとえば、避難所(a)などでは、自治体との協定書を提出します。申請の時点で協議中であれば、その議事録を提出します。自治体の取組として、地域の自治会に協定の締結を委ねている場合は、その協定書でも可とされています。協定が物件ごとにない場合は、ホームページに掲載された資料などを出します。(e)の一斉帰宅抑制事業者の建物は、自治体との協定がなくても、BCPなどの内部資料の提出でよいとされています。

(f)の物資提供の建物には、特に注意が必要です。 物資提供の品目が、ペットボトルの水などの災害時の備蓄品だけの場合は、認められません。工場なら、その事業所で災害時にも継続して生産される最終製品が対象です。小売業なら、協定書に記載された品目を確認します。

③の避難スペースは、避難者を迎え入れる屋内の空間を指します。機械室やバックヤードなど、避難者を迎え入れない空間は含まれません。避難スペースの床面積がわかる図面を、実施計画書(様式第2)の添付資料として提出する必要があります。この床面積は、後で述べるとおり、審査の順位にも使われます。

ガスの供給条件

建物の条件のほかに、ガスの供給の条件があります。公募説明資料の注記によると、次の内容です。

項目内容
供給するガス天然ガス(メタンを主成分とする可燃性気体。液化天然ガスを含む)を主原料とするガスであること
導管中圧ガス導管、または、耐震性を向上させた低圧ガス導管で供給を受けていること
耐震性を向上させた低圧導管日本ガス協会の指針で「耐震性あり」と評価された低圧導管。または、本支管と供給管(引込管)に、鋼管(ねじ接合以外)、ダクタイル鋳鉄管(抜け出し防止機構あり)、ポリエチレン管が使われているもの
耐震性のない低圧導管の場合災害でガス供給が止まったときのみ稼働する常設ガス発生装置(プロパンエアー13Aガス発生装置)を設置すれば、耐震性を向上させた低圧導管として扱う。ただし、その装置の費用は補助対象外
対象外家庭用(住戸、集合住宅の専有部、店舗兼住宅の住居部分)は対象外

申請の前に、自分の建物がどの導管でガスを受けているのかを、ガス会社に確認する必要があります。中圧か低圧か、低圧なら耐震性があるかによって、補助の上限額が大きく変わります。

対象になる設備と、ならない設備

対象設備は、公募説明資料で、3つに整理されています。

設備主な仕様
停電対応CGS平時は系統連系運転を行い、系統電力が停電したときは、再稼働または稼働継続できるコージェネレーションシステム。発生する排熱を有効に利用するエネルギー効率の高い省エネ設備であること。平時に排熱の利用先がないモノジェネ設備と、増エネとなる設備は対象外
停電対応GHP系統電力が停電したとき、再稼働または稼働継続できるガスヒートポンプエアコン。停電対応CGSと組み合わせて停電に対応できるGHPも対象
専用の計測装置補助対象設備の運転状況を確認するために必要な、計測用のガス流量計など。都市ガス事業者が所有する取引メーターとは別のもの

設備に関する、共通のルールがあります。

ルール内容
新品であること導入する設備は、すべて新品で未使用のものに限る
国内での体制国内の関係法令や設置ガイドライン、技術基準、品質・性能基準を満たし、国内の販売体制と保証体制が整っているもの
管理と処分善良な管理者の注意で管理し、法定耐用年数以上の期間使う前提。耐用年数内に廃棄・譲渡するときは、センターの事前承認が必要。原則として、残存簿価に相当する補助金を返還

補助対象になる機器の範囲も、細かく決められています。CGSなら、機器本体のほか、メーカーの付属品、熱交換器(排熱利用の吸収式冷温水機を含む。適正容量と認められるもの)、煙道、煙突、安全装置、省エネ計測装置、ガスブースターまたはガスコンプレッサー、脱硝装置、基礎が対象です。ただし、設備の建屋や、建屋に付随する設備は対象外です。GHPなら、室外機のほか、冷媒配管、室内機などです。建物の区分が(イ)の場合は、避難スペースの室内機だけが対象で、避難スペース以外の室内機は含まれません。

配管の扱いも、実務で間違えやすい箇所です。蒸気・温水の配管と電気配線は、対象設備の間をつなぐものは補助対象ですが、対象設備と対象外の設備をつなぐものは対象外です。ガス配管などが、補助事業以外の設備と共用になっている場合は、原則として、断面積の比で按分した額が対象になります。排熱利用の吸収式冷温水機が適正な容量を超える場合も、能力に応じた按分になります。

申請できる人:設備の「所有者」と「使用者」

申請者は、補助対象設備の所有者と使用者です。リースやエネルギーサービス(ES)契約、賃貸借を使う場合は、所有者と使用者が共同で申請します。

契約の形筆頭申請者(設備の所有者)共同申請者(使用者など)
リースリース会社設備の使用者
エネルギーサービスES会社設備の使用者
賃貸借賃貸人賃借人(設備の使用者)

補助金は設備の所有者に交付され、使用者の利益になる形で使われます。したがって、中間に入る会社の経費(リース会社、ES会社、賃貸人の経費)は、補助対象外です。リースの場合は、補助金に相当する額を、総支払料金にすべて反映した計算書(リース等料金計算書、別紙12)を誓約します。リースの契約は、実績報告のときまでに結び、契約期間は設備の耐用年数と合わせます(合わない場合は、再リースする旨を特約に書く)。申請の後に、申請者の追加や変更、支払い方法の変更はできません。

審査と採択の順位:床面積÷費用の「費用対効果」で決まる

審査は、センターの確認と、第三者の審査委員会の二段階です。センターは、事業の全体計画(資金計画、工事計画、避難所との協定の協議など)が整っているか、見積書が適正か、用途外の利用や他の補助金との重複がないかを見ます。その後、審査委員会が諮られ、予算の範囲内で採択されます。

採択の順位のつけ方は、公募説明資料に具体的に書かれています。 次の順番です。

順位の決め方内容
1段階目建物の区分。まず(ア)公共性の高い建物、次に(イ)避難所としての機能が高い建物の順
2段階目区分ごとに、費用対効果の大きい順。(ア)は、補助対象設備が災害時に寄与する屋内空間の床面積(㎡)÷補助対象経費(百万円)。(イ)は、避難スペースの床面積(㎡)÷補助対象経費(百万円)
加点設備の所有者または使用者が、中小企業における賃金引上げの取組について表明書(別紙17)を出した場合、またはワーク・ライフ・バランスを推進する企業としての認定(別紙18)がある場合、算出された費用対効果に加点して優遇

この順位づけの仕組みから、申請の戦略がわかります。

まず、同じ面積を、より少ない費用でカバーするほど有利です。 たとえば、避難スペースが500㎡で、補助対象経費が1億円(100百万円)なら、5.0㎡/百万円です。同じ500㎡でも、経費が8,000万円(80百万円)なら6.25㎡/百万円となり、順位が上がります。設備の容量を必要以上に大きくしない、避難スペースの面積を図面で正確に示す、といった工夫が、直接、採択の順位に影響します。

次に、賃上げの表明書は、加点の対象です。 申請の段階で、中小企業における賃金引上げの取組について表明し、誓約することで、費用対効果に加点されます。表明した内容は誓約になるため、実行できる計画で出す必要があります。

なお、採択後は、事業者名と事業概要が、センターのホームページに掲載されます。1次募集では、令和8年9月4日分で18件、10月5日分で10件の交付決定が公表されています。

契約・発注・支払いのルール:ここで外れると、補助されない

この補助金は、金額が大きく、手続きの規律も厳格です。公募説明資料の注意を、表にします。

ルール内容
交付決定前の契約・発注は対象外リース契約、エネルギーサービス契約、機器の購入契約、工事請負契約などを、交付決定前に結ぶと、その事業は補助対象外になる
競争入札、または3社以上の相見積もり発注先の選定で必要。競争入札なら、プロセスと落札結果がわかる資料、相見積もりなら、3社分の有効な見積書を、実績報告のときに提出
発注先選定理由書3社以上の見積もりが著しく難しいときは、事前に理由書を出して承認を得る。「代理店だから」「メーカーに直接見積を取るのが最も安価だから」「構内常駐の施工会社だから」「施工の信頼性が高いから」「対応が早いから」という理由は、認められず、補助対象から外れる
契約先と補助対象額補助対象経費と対象外経費の合計が最も安い事業者と契約する。ただし、補助対象経費の額は、3社のなかで、補助対象経費が最も安い見積の額になる
元請・下請の関係相見積もり先の会社同士が、元請と下請の関係になることは認められない
見積依頼の書式所定の書式(別紙7)を使い、補助対象の範囲と、経費の区分がわかるように依頼する
見積書の書き方50万円以上の見積項目は内訳を記載。値引きは、値引き後の金額を内訳に入れる。諸経費は、内訳(どの項目の何%か)を記載
見積作成の費用補助対象外
指名停止の事業者経済産業省から補助金交付等停止・指名停止を受けた事業者は、見積依頼先にできない(税込100万円未満の契約を除く)
支払い方法金融機関からの振込のみ。手形、割賦、相殺は認められない
支払いの証憑振込証明書、振込受付書、振込金受取書など。請求書と同額で、他の請求と合算せずに、単独で支払う。ネットバンキングの場合は、取扱銀行名、振込依頼人、振込年月日、振込先口座、振込金額を証明できる帳票が必要で、出力日は着金日以降。振込依頼の帳票は、証憑として認められない
振込手数料補助対象外
検収納品後に、発注者が検査して受け取り、検収書・受領書を発行して、写しを保管する。工事がすべて完成し、試運転・調整も完了して、性能が確認されている必要がある

この中で、最も見落としやすいのが、相見積もりの「補助対象経費の額」の決め方です。 工事の契約は、補助対象と対象外を合わせた金額が最も安い会社と結びます。しかし、補助対象経費として計上できる額は、3社のなかで、補助対象の部分だけを見て最も安い見積の額になります。したがって、契約先の補助対象部分の見積が、他社より高ければ、その差額は補助対象になりません。見積の区分を、補助対象と対象外とで、きれいに分けておくことが大切です。

スケジュール:事業は単年度、2027年2月26日が最終期日

この補助金は、単年度の事業です。期間は、次のように決められています。

項目内容
補助事業(工事契約)の開始日最初に工事契約を締結する日。交付決定前の契約は不可
補助事業(工事契約)の完了日補助事業を構成するすべての工事を検収し、支払いが完了した日
補助事業の完了日検収と支払いの完了から30日以内に実績報告書を提出し、確定検査に合格した日。最終期日は令和9年2月26日
中間報告11月末までに事業が完了しない場合、12月10日までに、その時点で報告できる書類を提出
実績報告支払いの完了から30日以内
交付決定の取り下げ交付決定通知を受けた日から10日以内に、交付申請取下げ届出書(様式第4)を提出

センターの標準的な年間スケジュールでは、補助事業の完了の後も、設備の利用状況を計測し、報告する義務が続きます。FAQによると、補助事業の完了の翌年度(4月1日から翌年3月31日)に、燃料の使用量などを計測し、その翌年の4月下旬に報告します。申請した省エネ効果が目標値に届かなかった場合は、理由書と根拠資料が必要です。補助金の交付で終わりではなく、その後の1年間の運用の記録まで、制度の一部です。

3次募集は、予算が終わるまでの受付ですから、交付決定が遅れるほど、事業の期間が短くなります。大型のCGSの工事は、機器の納期が長いことが多いため、交付決定から2027年2月26日までに、検収と支払いの完了、実績報告、確定検査の合格まで終えられるか、販売店と工事会社に、確実に確認してください。

申請の方法:JグランツとGビズID

申請は、原則として、デジタル庁が運営する補助金申請システム、Jグランツによる電子申請です。

項目内容
申請の入口Jグランツのポータルで、「強靱性」「都市ガス振興センター」などで検索
必要なIDGビズID(gBizIDプライム、またはgBizIDメンバー)
提出書類交付申請書、実施計画書(様式第2)、添付資料(避難スペースの床面積がわかる図面、協定書など)、発注計画書など
交付規程「天然ガス利用設備による強靱性向上対策事業費補助金交付規程」。申請書の提出で、暴力団排除に関する誓約事項に同意したものとされる
問い合わせセンター事業部 事業グループ(電話03-6435-7692、平日9:00〜12:00と13:00〜17:20)

gビズIDのプライムは、発行に時間がかかることがあります。持っていない場合は、申請の準備と並行して、早めに取得の手続きを始めてください。

他の補助金との関係

センターのFAQには、他の補助金との併用について、はっきりと書かれています。国の補助金とは併用できません。 地方自治体の補助金のなかには併用できるものもあるため、各自治体に問い合わせるように案内されています。公募説明資料も、国の他の補助金との重複受給はできないこと、併願の予定があるときは必ずセンターに相談することを、求めています。

避難所に指定されるような建物では、自治体が独自の補助や、国の他の補助金(防災・減災の交付金など)を使うことがあります。設備の購入の財源を決める際には、同じ経費を複数の国の補助金に重ねて申請していないかを、先に整理してください。

向く案件、向かない案件

向く案件向かない案件
指定避難所や、自治体と協定のある施設で、停電時の電力と空調を確保したい自治体の防災計画にも、協定にも位置づけられていない一般の事務所や工場
中圧導管、または耐震性のある低圧導管でガスの供給を受けている耐震性のない低圧導管で、代替の対策もできない
CGSなら単機の発電能力が25kW以上、GHPなら室外機2台以上で合計冷房能力が112kW以上の設備を入れる小規模な家庭用の設備、住宅部分の設備
設備を入れた後も、平時から運転し、排熱を有効に使える(省エネになる)平時に排熱の利用先がないモノジェネ、増エネになる設備
先に全額を支払える資金(または融資の見通し)がある補助金の入金を待たないと、支払いができない
2027年2月26日までの、工事から確定検査までの日程が組める機器の納期が、期限に間に合わない

よくある質問

Q. 民間企業の工場も対象になりますか。建物の条件次第です。自治体との協定により、避難や物資の提供を担う建物(協定による物資提供を住民等に行う建物、一斉帰宅抑制事業者の建物など)は、(イ)の区分として対象になる可能性があります。ただし、設備の規模、停電時の供給、避難スペースの条件などを、すべて満たす必要があります。

Q. 申請した後でも、設備の内容を変えられますか。申請の後は、申請者の追加・変更と、支払い方法の変更ができません。設備の内容を変更する場合は、速やかにセンターに連絡して、その指示に従います。工事の内容や設備の能力が、申請書のとおりでない場合は、補助金が交付されない、または減額されることがあります。

Q. 申請書に虚偽があった場合は、どうなりますか。センターは、該当部分の交付決定を取り消し、交付済みの補助金に加算金(年利10.95%)を加えた額を返還させます。事業者の名称や不正の内容は、ホームページなどで公表され、新たな補助金への申請の停止などの措置がとられます。

Q. 補助金はいつ受け取れますか。工事の検収と、支払いが終わり、実績報告書の提出と確定検査の合格を経て、補助金の額が確定してから、交付されます。つまり、工事の費用は、先に自社で支払う必要があります。

Q. 設備を導入した後に、報告する義務はありますか。あります。補助事業の完了の翌年度に、燃料の使用量などを計測し、その翌年の4月下旬に報告します。目標値に達しない場合は、理由書と根拠資料が必要です。また、耐用年数のあいだに設備を廃棄・譲渡する場合は、事前の承認が必要です。

次にやること

順番やること
最初建物が、(ア)または(イ)の区分に当たるかを確認する。(イ)なら、自治体との協定の状況を確かめる
次にガス会社に、建物の供給導管(中圧か、耐震性のある低圧か)を確認する
次にセンター事業部に、3次募集の残りの予算と受付の状況を確認する
次に設備の仕様(発電能力25kW以上など)と、避難スペースの床面積がわかる図面を準備し、費用対効果(床面積÷経費)を試算する
次に競争入札、または3社以上の相見積もりを、所定の書式(別紙7)で依頼する。契約は、交付決定の後
申請GビズIDを取得し、Jグランツで電子申請する

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ProdX Crowd編集部は、これまで500件以上の補助金・助成金の支援に関わってきました(株式会社ウブントゥ社内集計)。大型の設備の補助金では、補助率よりも、契約と支払いの手順、そして完了期限で、外れてしまう例が多くあります。書類の準備と同じくらい、工事のスケジュールの確認を、早い段階で済ませてください。

*出典:一般社団法人都市ガス振興センター「天然ガス利用設備による強靱性向上対策事業費補助金(令和8年度)」のページ、同「本補助金の概要(パンフレット、R8.07)」「公募説明資料(令和8年度)」、同FAQと補助金一覧ページ。内容は2026年10月12日時点で確認したものです。募集の状況や条件は変わることがあります。最新の情報は、都市ガス振興センターにご確認ください。*

この制度を一言でいうと

「天然ガス利用設備による強靱性向上対策事業費補助金(令和8年度)」は、一般社団法人都市ガス振興センターが実施する補助金・助成金です。対象の地域は全国です。

強靱性の高いガス導管で供給を受ける避難所等に、「停電対応型ガスコージェネレーションシステム(停電対応CGS)」又は「停電対応型ガスヒートポンプエアコン(停電対応GHP)」の導入及び更新を行う事業者(法人)に対して、導入に係る経費の一部を補助します。 公募期間【3次募集】:令和8年9月25日(金)~予算終了まで

受付の期間は、通年(随時)で受け付けています。

制度名天然ガス利用設備による強靱性向上対策事業費補助金(令和8年度)
実施機関一般社団法人都市ガス振興センター
種類補助金・助成金
対象地域全国
受付期間通年(随時)で受け付けています

「天然ガス利用設備による強靱性向上対策事業費補助金(令和8年度)」の対象になる方

対象になるかどうかを、この制度で定められている条件ごとに整理します。

対象かどうかを、この順に確認します
  1. 1地域全国
  2. 2規模従業員数の制約は示されていません
確認することこの制度の内容
地域全国
規模従業員数の制約は示されていません
この制度の文章にある言葉ProdX Crowd編集部の見方
法人法人が対象です。履歴事項全部証明書(登記事項証明書)と、直近の決算書が、基本の提出書類になります。

「天然ガス利用設備による強靱性向上対策事業費補助金(令和8年度)」の経費で気をつけたいこと

この制度の文章にある言葉ProdX Crowd編集部の見方
システムシステム・ソフトウェア・ウェブ関連の経費が含まれています。クラウドの月額利用料は「何か月分まで」と決められていることがあります。契約期間と補助事業の期間の関係を、見積もりの段階で確認します。汎用のパソコンやタブレットは対象外のことが多い点にも注意が必要です。

「天然ガス利用設備による強靱性向上対策事業費補助金(令和8年度)」の手続きの流れと日程

この制度は通年で受け付けられています。予算がなくなり次第、受付を終了する場合があります。

手続きの流れ
  1. 申請計画書・見積書を提出
  2. 審査1〜3か月
  3. 交付決定ここから発注できる
  4. 発注・実施期間内に支払いまで
  5. 実績報告証拠書類を提出
  6. 検査・確定補助額が決まる
  7. 入金お金が入るのは最後

発注・契約は「交付決定」の後。お金が入るのは、最後の「入金」です。

似た取り組みの支援事例

この制度の目的に近いテーマで、当社が事業計画の整理を支援してきた事例です(企業が特定されないよう匿名化しています)。

事例内容
住宅施工の工期短縮と顧客価値向上を目指し、パネル工法と新素材の活用を計画工法の転換と新素材で、工期・人工数と顧客価値を同時に改善する計画。
顧客から断っていた難削材・高精度加工へ対応し、加工領域を拡張高精度プラント部品へ対応する製造体制を構築。
介護現場の洗濯負担を、新しいサービスで解決。IoT型コインランドリーと洗濯代行の新サービスを設計。

「天然ガス利用設備による強靱性向上対策事業費補助金(令和8年度)」についてのよくある質問

Q&A天然ガス利用設備による強靱性向上対策事業費補助金(令和8年度)

経営者のイメージ写真
経営者

Q. 天然ガス利用設備による強靱性向上対策事業費補助金(令和8年度)の受付期間はいつですか?

解説役のイメージ写真
ProdX Crowd編集部
A.

通年で受け付けています。予算の状況により終了することがあるため、早めに実施機関へ確認します。

この制度を検討するときの確認リスト

確認項目状況
対象の地域(全国)に、事業所がある□ はい □ いいえ
交付決定(または承認)の前に、発注・契約をしない□ はい □ いいえ
後払いの資金繰り(つなぎ資金)の目処が立っている□ はい □ いいえ

情報の確認元:一般社団法人都市ガス振興センターの公開情報。最新の募集状況・申請書類は、実施機関のページで入手できます。 情報取得日:2026/10/12。