市場動向検索|公的統計で読む

長崎県の建設業の市場・事業所動向

長崎県の建設業の市場・事業所動向について、公的統計(e-Stat)の数字と、そこから読み取れることを、順に整理します。

長崎の建設業の規模と増減

経営者のイメージ写真
経営者

長崎の建設業の規模と増減は、どうなっていますか?

解説役のイメージ写真
ProdX Crowd編集部

まず、全体像からお伝えしますね。

長崎県の建設業は、5,503か所の事業所で40,961人が働いています。長崎の全産業の従業者のうち建設業が占める割合は7.8%で、全国の6.6%と比べると、全国より、この地域で存在感の大きい産業です。

長崎の業種別の従業者数の増減(2016→2021年)
不動産業・物品賃貸業+23.9%サービス業+20.5%医療・福祉+11.4%情報通信業+8.4%教育・学習支援業+8.3%建設業+6.4%専門・技術サービス業+4.6%運輸業・郵便業+2.7%卸売業・小売業−2.2%製造業−4.0%宿泊業・飲食サービス業−8.6%生活関連サービス業・娯楽業−10.9%

濃い色が建設業です。

全国の都道府県の中での位置:全産業に占める従業者の割合
長崎:14番目(47都道府県中)高い低い
指標長崎の建設業増減(2016→2021年)・全国との比較
事業所数5,503か所+2.2%(全国 +4.6%)
従業者数40,961人+6.4%(全国 +8.0%)
1事業所あたりの従業者数7.4人全国 7.8人
全産業の従業者に占める割合7.8%全国 6.6%

この数字から読み取れること

経営者のイメージ写真
経営者

この数字から、何が読み取れますか?

解説役のイメージ写真
ProdX Crowd編集部

数字から言えることを、整理しますね。

従業者数は+6.4%で、全国の+8.0%と比べると、全国より1.6ポイント弱い動きです。市場が縮む前提での、事業の絞り込みや、既存の顧客・取引先との関係の見直しが、論点になりやすい局面です。

事業所と従業者の両方が増えています。参入が進んでいるため、価格だけで競わない強みづくりが、論点になります。

経営上のポイント

経営者のイメージ写真
経営者

経営では、どんなことに気をつければいいですか?

解説役のイメージ写真
ProdX Crowd編集部

ここは、押さえておきたいところです。

この地域では建設業が主力産業の一つなので、取引先や人材を同じ地域の同業と取り合う場面が多くなります。仕入先・協力会社との関係を強めることと、同業との差別化の両方が重要です。

1事業所あたりの従業者数は7.4人(全国は7.8人)で、小規模な事業所が中心の地域です。少人数で成果を出す仕組みづくりが、競争力に直結します。

長崎の中で、ほかの業種と比べる

経営者のイメージ写真
経営者

同じ地域の、ほかの業種と比べると、どうですか?

解説役のイメージ写真
ProdX Crowd編集部

見比べてみましょう。

長崎で従業者が多い業種を並べると、建設業は12業種中5番目です。従業者数の増え方が最も大きいのは不動産業・物品賃貸業(+23.9%)、最も小さいのは生活関連サービス業・娯楽業(−10.9%)です。同じ地域の中で、働く人を取り合う関係にある業種と、並べて見ることが、採用や賃金を考える出発点になります。

業種従業者数(割合)従業者の増減
医療・福祉112,701人(21.4%)+11.4%
卸売業・小売業106,727人(20.3%)−2.2%
製造業62,940人(12.0%)−4.0%
宿泊業・飲食サービス業43,452人(8.3%)−8.6%
建設業(この業種)40,961人(7.8%)+6.4%
サービス業35,887人(6.8%)+20.5%
運輸業・郵便業24,377人(4.6%)+2.7%
生活関連サービス業・娯楽業21,491人(4.1%)−10.9%
教育・学習支援業15,847人(3.0%)+8.3%
専門・技術サービス業13,397人(2.5%)+4.6%
不動産業・物品賃貸業11,205人(2.1%)+23.9%
情報通信業5,216人(1.0%)+8.4%

同じ地方の都道府県と比べる

経営者のイメージ写真
経営者

近くの県と比べると、どうですか?

解説役のイメージ写真
ProdX Crowd編集部

同じ地方の県と、並べてみますね。

全国47都道府県のうち、建設業が全産業の従業者に占める割合は、長崎が14番目に高く、全国の中では中位の地域です。

従業者数の増減は17番目で、全国の中では中位の動きです。1事業所あたりの従業者数は21番目で、平均的な規模です。

都道府県建設業の従業者の割合従業者数の増減
福岡県7.0%+12.4%
佐賀県7.4%+3.2%
長崎県(この地域)7.8%+6.4%
熊本県7.5%+9.8%
大分県8.4%+4.5%
宮崎県7.8%+1.3%
鹿児島県7.8%+3.5%
沖縄県7.6%+22.0%

長崎で、いま使える制度(建設業の方向け)

経営者のイメージ写真
経営者

今、使える制度は、ありますか?

解説役のイメージ写真
ProdX Crowd編集部

ここは、実際に使える制度を、見てみましょう。

補助金検索に載っている制度のうち、長崎県を対象にした、いま受付中・受付予定のものは53件です(全国どこでも使える国の制度は288件)。

長崎の制度を目的別に見ると、「設備整備・IT導入」12件、「人材育成」11件、「雇用・職場環境を改善したい」11件の順に多くなっています。設備やITへの投資を後押しする制度が、地域の制度の中心です。

市場動向に関係しそうな制度(設備投資・新事業・販路の拡大)は、129件あり、うち長崎の制度は15件です。いちばん締切が近いのは、「令和9年度佐世保市宇久地域雇用機会拡充事業(創業・事業拡大)の公募を行います」(締切 2026年10月13日)です。地域の制度と国の制度は、同じ経費に重ねて使えないことが多いため、併用できるかを、公募要領で先に確かめます。

長崎の、いま受付中・受付予定の制度(目的別の件数)
設備整備・IT導入12人材育成11雇用・職場環境を改善したい11販路拡大・海外展開3エコ・SDGs活動支援3新たな事業2

制度の数は、補助金検索のデータ(取得日:2026-10-13)から数えました。最新の受付状況は、各制度の公式ページで確認してください。

似た課題に取り組んだ、支援事例

経営者のイメージ写真
経営者

似た課題に取り組んだ事例は、ありますか?

解説役のイメージ写真
ProdX Crowd編集部

参考になりそうな事例が、あります。

当社が支援してきた事例のうち、市場動向に近い課題に取り組んだものを紹介します(企業が特定されないよう、匿名化しています)。業種が違っても、課題の構造が似ている事例は、自社の打ち手を考える材料になります。数字から見える地域の傾向を、自社の打ち手に結びつけるときの、参考にしてください。

数字と制度を重ねると、見えてくること

経営者のイメージ写真
経営者

数字と制度を重ねると、何が言えますか?

解説役のイメージ写真
ProdX Crowd編集部

ここが、いちばん大事なところです。

長崎を対象にした、市場動向に関係する制度が15件(国の制度を含めると129件)あります。締切が近いのは「令和9年度佐世保市宇久地域雇用機会拡充事業(創業・事業拡大)の公募を行います」(締切 2026年10月13日)です。使えるかを確かめるなら、早めの確認が安全です。

従業者が増えている産業では、受注を取りこぼさないための設備・人員の増強と、選ばれ続ける差別化を、同時に進める必要があります。制度は、その投資の負担を、軽くするために使えます。

自社で確かめたい問い

経営者のイメージ写真
経営者

自社に当てはまるかは、どう確かめればいいですか?

解説役のイメージ写真
ProdX Crowd編集部

次の問いで、確かめてみてください。

数字は、地域全体の傾向です。自社に当てはまるかは、次の問いで確かめてください。

自社の売上は、この地域の建設業の動き(従業者+6.4%)と、同じ方向に動いていますか。地域の動きより良ければ自社の強みが、悪ければ自社固有の課題が、表れている可能性があります。

主な取引先や顧客は、この地域の中にいますか。地域の外に広げられる余地があるかを、先に考えます。

同業の事業所が減っている、または増えている影響を、自社の受注や価格に感じていますか。

考えられる打ち手

経営者のイメージ写真
経営者

具体的に、どんな打ち手が考えられますか?

解説役のイメージ写真
ProdX Crowd編集部

打ち手は、次のように考えられます。

市場が伸びている前提で、受注を取りこぼさない体制(人員、設備、納期)を整えます。伸びる局面で、選ばれ続けるための差別化も同時に進めます。

販路の見直し(地域外の顧客、オンライン、法人向け)で、需要の偏りを減らします。

設備投資やシステム導入は、補助金・助成金・税制優遇を、先に調べてから、計画します。

長崎の建設業の、ほかのテーマ

使える制度の探し方

経営者のイメージ写真
経営者

この内容に合う制度は、どうやって探せばいいですか?

解説役のイメージ写真
ProdX Crowd編集部

数字から見える課題に合わせて、補助金検索で、次のキーワードを試してみてください。制度の対象・期限・上限額は、必ず各制度の公式ページで確かめてくださいね。

長崎の、ほかの業種の「市場動向」