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佐賀県の製造業の市場・事業所動向
佐賀県の製造業の市場・事業所動向について、公的統計(e-Stat)の数字と、そこから読み取れることを、順に整理します。
佐賀の製造業の規模と増減
佐賀の製造業の規模と増減は、どうなっていますか?
まず、全体像からお伝えしますね。
佐賀県の製造業は、2,677か所の事業所で66,118人が働いています。佐賀の全産業の従業者のうち製造業が占める割合は18.5%で、全国の15.4%と比べると、全国より、この地域で存在感の大きい産業です。
濃い色が製造業です。
| 指標 | 佐賀の製造業 | 増減(2016→2021年)・全国との比較 |
|---|---|---|
| 事業所数 | 2,677か所 | −5.2%(全国 −4.7%) |
| 従業者数 | 66,118人 | +5.9%(全国 +3.0%) |
| 1事業所あたりの従業者数 | 24.7人 | 全国 21.6人 |
| 全産業の従業者に占める割合 | 18.5% | 全国 15.4% |
この数字から読み取れること
この数字から、何が読み取れますか?
数字から言えることを、整理しますね。
従業者数は+5.9%で、全国の+3.0%と比べると、全国より2.9ポイント強い動きです。働く人が増えている分、人材の確保や、設備・店舗の受け入れ能力が、経営の論点になりやすい局面です。
事業所が減る一方で、従業者は減っていません。1事業所あたりの規模が大きくなっており、小規模な事業者が退出し、残った事業者に仕事や人が集まる動きと読めます。
経営上のポイント
経営では、どんなことに気をつければいいですか?
ここは、押さえておきたいところです。
この地域では製造業が主力産業の一つなので、取引先や人材を同じ地域の同業と取り合う場面が多くなります。仕入先・協力会社との関係を強めることと、同業との差別化の両方が重要です。
1事業所あたりの従業者数は24.7人(全国は21.6人)で、規模のある事業所が多い地域です。人の採用・定着の仕組みや、業務の標準化が、成長の条件になります。
佐賀の中で、ほかの業種と比べる
同じ地域の、ほかの業種と比べると、どうですか?
見比べてみましょう。
佐賀で従業者が多い業種を並べると、製造業は12業種中3番目です。従業者数の増え方が最も大きいのは情報通信業(+27.1%)、最も小さいのは生活関連サービス業・娯楽業(−14.7%)です。同じ地域の中で、働く人を取り合う関係にある業種と、並べて見ることが、採用や賃金を考える出発点になります。
| 業種 | 従業者数(割合) | 従業者の増減 |
|---|---|---|
| 卸売業・小売業 | 67,603人(19.0%) | +0.3% |
| 医療・福祉 | 67,021人(18.8%) | +14.9% |
| 製造業(この業種) | 66,118人(18.5%) | +5.9% |
| 建設業 | 26,449人(7.4%) | +3.2% |
| 宿泊業・飲食サービス業 | 26,092人(7.3%) | −9.9% |
| サービス業 | 24,046人(6.7%) | +7.4% |
| 運輸業・郵便業 | 21,407人(6.0%) | +7.1% |
| 生活関連サービス業・娯楽業 | 13,125人(3.7%) | −14.7% |
| 教育・学習支援業 | 10,433人(2.9%) | +17.3% |
| 専門・技術サービス業 | 6,691人(1.9%) | +16.1% |
| 不動産業・物品賃貸業 | 5,153人(1.4%) | +6.0% |
| 情報通信業 | 3,430人(1.0%) | +27.1% |
同じ地方の都道府県と比べる
近くの県と比べると、どうですか?
同じ地方の県と、並べてみますね。
全国47都道府県のうち、製造業が全産業の従業者に占める割合は、佐賀が18番目に高く、全国の中では中位の地域です。
従業者数の増減は4番目で、全国の中でも、増えている方の地域です。1事業所あたりの従業者数は14番目で、平均的な規模です。
| 都道府県 | 製造業の従業者の割合 | 従業者数の増減 |
|---|---|---|
| 福岡県 | 11.4% | +8.3% |
| 佐賀県(この地域) | 18.5% | +5.9% |
| 長崎県 | 12.0% | −4.0% |
| 熊本県 | 13.7% | +0.3% |
| 大分県 | 14.6% | −2.1% |
| 宮崎県 | 13.3% | −1.9% |
| 鹿児島県 | 12.6% | +1.1% |
| 沖縄県 | 5.6% | +4.8% |
佐賀で、いま使える制度(製造業の方向け)
今、使える制度は、ありますか?
ここは、実際に使える制度を、見てみましょう。
補助金検索に載っている制度のうち、佐賀県を対象にした、いま受付中・受付予定のものは53件です(全国どこでも使える国の制度は288件)。
佐賀の制度を目的別に見ると、「設備整備・IT導入」5件、「人材育成」5件、「雇用・職場環境を改善したい」5件の順に多くなっています。設備やITへの投資を後押しする制度が、地域の制度の中心です。
市場動向に関係しそうな制度(設備投資・新事業・販路の拡大)は、124件あり、うち佐賀の制度は10件です。いちばん締切が近いのは、「佐賀県中小企業生産性向上支援補助金 第8弾(10/23〆)」(締切 2026年10月23日)です。地域の制度と国の制度は、同じ経費に重ねて使えないことが多いため、併用できるかを、公募要領で先に確かめます。
- 佐賀県中小企業生産性向上支援補助金 第8弾(10/23〆)武雄商工会議所|締切 2026年10月23日
- 「第8弾」佐賀県中小企業生産性向上支援補助金の募集について公益財団法人佐賀県産業振興機構 佐賀県産業イノベーションセンター|締切 2026年10月23日
- 家庭用の太陽光発電設備及び蓄電池設置補助金について(SAGAゼロカーボン加速化事業)基山町|締切 2026年10月30日
- 家庭用の太陽光発電設備・蓄電池のセット導入補助金(太良町SAGAゼロカーボン加速化事業補助金)について太良町|締切 2026年10月30日
- 【佐賀】令和8年度中小企業最低賃金引上げ支援対策費補助金(業務改善助成金)業務改善助成金|締切 2026年11月14日
制度の数は、補助金検索のデータ(取得日:2026-10-13)から数えました。最新の受付状況は、各制度の公式ページで確認してください。
似た課題に取り組んだ、支援事例
似た課題に取り組んだ事例は、ありますか?
参考になりそうな事例が、あります。
当社が支援してきた事例のうち、市場動向に近い課題に取り組んだものを紹介します(企業が特定されないよう、匿名化しています)。業種が違っても、課題の構造が似ている事例は、自社の打ち手を考える材料になります。数字から見える地域の傾向を、自社の打ち手に結びつけるときの、参考にしてください。
数字と制度を重ねると、見えてくること
数字と制度を重ねると、何が言えますか?
ここが、いちばん大事なところです。
佐賀を対象にした、市場動向に関係する制度が10件(国の制度を含めると124件)あります。締切が近いのは「佐賀県中小企業生産性向上支援補助金 第8弾(10/23〆)」(締切 2026年10月23日)です。使えるかを確かめるなら、早めの確認が安全です。
従業者が増えている産業では、受注を取りこぼさないための設備・人員の増強と、選ばれ続ける差別化を、同時に進める必要があります。制度は、その投資の負担を、軽くするために使えます。
自社で確かめたい問い
自社に当てはまるかは、どう確かめればいいですか?
次の問いで、確かめてみてください。
数字は、地域全体の傾向です。自社に当てはまるかは、次の問いで確かめてください。
自社の売上は、この地域の製造業の動き(従業者+5.9%)と、同じ方向に動いていますか。地域の動きより良ければ自社の強みが、悪ければ自社固有の課題が、表れている可能性があります。
主な取引先や顧客は、この地域の中にいますか。地域の外に広げられる余地があるかを、先に考えます。
同業の事業所が減っている、または増えている影響を、自社の受注や価格に感じていますか。
考えられる打ち手
具体的に、どんな打ち手が考えられますか?
打ち手は、次のように考えられます。
市場が伸びている前提で、受注を取りこぼさない体制(人員、設備、納期)を整えます。伸びる局面で、選ばれ続けるための差別化も同時に進めます。
販路の見直し(地域外の顧客、オンライン、法人向け)で、需要の偏りを減らします。
設備投資やシステム導入は、補助金・助成金・税制優遇を、先に調べてから、計画します。
佐賀の製造業の、ほかのテーマ
使える制度の探し方
この内容に合う制度は、どうやって探せばいいですか?
数字から見える課題に合わせて、補助金検索で、次のキーワードを試してみてください。制度の対象・期限・上限額は、必ず各制度の公式ページで確かめてくださいね。
補助金・経営支援顧問