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佐賀県の専門・技術サービス業の開業・廃業の動き(新規出店を考える前に)
佐賀県の専門・技術サービス業の開業・廃業の動き(新規出店を考える前に)について、公的統計(e-Stat)の数字と、そこから読み取れることを、順に整理します。
佐賀の専門・技術サービス業の、開業と廃業の動き
佐賀の専門・技術サービス業の、開業と廃業の動きは、どうなっていますか?
まず、全体像からお伝えしますね。
2016年から2021年の5年間に、佐賀県の専門・技術サービス業では、事業所が366か所新しくでき、316か所が廃業しました。2021年の事業所のうち、この5年で新しくできたものは28.3%(全国35.5%)、2016年にあった事業所のうち、廃業したものは25.4%(全国28.2%)でした。
新設は2016年6月以降にできた事業所、廃業は2016年にあって2021年までになくなった事業所です。
この数字から読み取れること
この数字から、何が読み取れますか?
数字から言えることを、整理しますね。
新設から廃業を引くと+50か所です。5年間で、なくなる事業所より、できる事業所のほうが多い産業です。
新設も廃業も全国と同じくらいで、入れ替わりは落ち着いた産業です。既存の事業者との関係の中で、選ばれる理由を作ることが、出店の前提になります。
経営上のポイント
経営では、どんなことに気をつければいいですか?
ここは、押さえておきたいところです。
新規出店や開業を考えるときは、この数字を「入口」にして、実際に出店を考える市区町村の、競合の数や顧客の動きを確かめます。数字は都道府県全体の傾向で、市区町村ごとの差は、別に確認が必要です。
この業種の事業所のうち、個人経営は47.2%(全国38.4%)です。個人経営が多い産業では、経営者の高齢化と、事業の引き継ぎが、廃業の背景になっていることがあります。
佐賀の中で、ほかの業種と比べる
同じ地域の、ほかの業種と比べると、どうですか?
見比べてみましょう。
佐賀で従業者が多い業種を並べると、専門・技術サービス業は12業種中10番目です。従業者数の増え方が最も大きいのは情報通信業(+27.1%)、最も小さいのは生活関連サービス業・娯楽業(−14.7%)です。同じ地域の中で、働く人を取り合う関係にある業種と、並べて見ることが、採用や賃金を考える出発点になります。
| 業種 | 従業者数(割合) | 従業者の増減 |
|---|---|---|
| 卸売業・小売業 | 67,603人(19.0%) | +0.3% |
| 医療・福祉 | 67,021人(18.8%) | +14.9% |
| 製造業 | 66,118人(18.5%) | +5.9% |
| 建設業 | 26,449人(7.4%) | +3.2% |
| 宿泊業・飲食サービス業 | 26,092人(7.3%) | −9.9% |
| サービス業 | 24,046人(6.7%) | +7.4% |
| 運輸業・郵便業 | 21,407人(6.0%) | +7.1% |
| 生活関連サービス業・娯楽業 | 13,125人(3.7%) | −14.7% |
| 教育・学習支援業 | 10,433人(2.9%) | +17.3% |
| 専門・技術サービス業(この業種) | 6,691人(1.9%) | +16.1% |
| 不動産業・物品賃貸業 | 5,153人(1.4%) | +6.0% |
| 情報通信業 | 3,430人(1.0%) | +27.1% |
同じ地方の都道府県と比べる
近くの県と比べると、どうですか?
同じ地方の県と、並べてみますね。
全国47都道府県のうち、専門・技術サービス業が全産業の従業者に占める割合は、佐賀が47番目に高く、この産業の存在感は、全国の中では小さい地域です。
従業者数の増減は21番目で、全国の中では中位の動きです。1事業所あたりの従業者数は38番目で、小さな事業所が多い地域です。
| 都道府県 | 専門・技術サービス業の従業者の割合 | 従業者数の増減 |
|---|---|---|
| 福岡県 | 3.2% | +33.7% |
| 佐賀県(この地域) | 1.9% | +16.1% |
| 長崎県 | 2.5% | +4.6% |
| 熊本県 | 2.5% | +22.8% |
| 大分県 | 2.4% | +12.7% |
| 宮崎県 | 2.3% | +19.5% |
| 鹿児島県 | 2.4% | +12.9% |
| 沖縄県 | 3.4% | +21.9% |
佐賀で、いま使える制度(専門・技術サービス業の方向け)
今、使える制度は、ありますか?
ここは、実際に使える制度を、見てみましょう。
補助金検索に載っている制度のうち、佐賀県を対象にした、いま受付中・受付予定のものは53件です(全国どこでも使える国の制度は288件)。
佐賀の制度を目的別に見ると、「設備整備・IT導入」5件、「人材育成」5件、「雇用・職場環境を改善したい」5件の順に多くなっています。設備やITへの投資を後押しする制度が、地域の制度の中心です。
開業・廃業に関係しそうな制度(創業・開業・出店)は、35件あり、うち佐賀の制度は3件です。いちばん締切が近いのは、「伊万里市地域商業活性化支援事業費補助金について」(締切 2026年12月15日)です。地域の制度と国の制度は、同じ経費に重ねて使えないことが多いため、併用できるかを、公募要領で先に確かめます。
- 伊万里市地域商業活性化支援事業費補助金について伊万里市|締切 2026年12月15日
- 令和8年度 新規出店者誘致事業(空き店舗等活用/備品購入補助)のご案内武雄商工会議所|受付期間は公式で確認
- 令和8年度 鹿島市創業支援等事業補助金(事業承継)のご案内鹿島商工会議所|受付期間は公式で確認
- 令和8年度「水力発電導入促進支援事業費補助金(事業性評価支援事業)」(新規事業 追加公募分)水力発電導入促進支援事業費補助金|締切 2026年10月28日
- 令和7年度補正 業務産業用蓄電システム導入支援事業令和7年度補正 「再生可能エネルギー導入拡大・分散型エネルギーリソース導入支援等事業費補助金」業務産業用蓄電システム導入支援事業|締切 2026年10月30日
制度の数は、補助金検索のデータ(取得日:2026-10-13)から数えました。最新の受付状況は、各制度の公式ページで確認してください。
似た課題に取り組んだ、支援事例
似た課題に取り組んだ事例は、ありますか?
参考になりそうな事例が、あります。
当社が支援してきた事例のうち、開業・廃業に近い課題に取り組んだものを紹介します(企業が特定されないよう、匿名化しています)。業種が違っても、課題の構造が似ている事例は、自社の打ち手を考える材料になります。数字から見える地域の傾向を、自社の打ち手に結びつけるときの、参考にしてください。
数字と制度を重ねると、見えてくること
数字と制度を重ねると、何が言えますか?
ここが、いちばん大事なところです。
佐賀を対象にした、開業・廃業に関係する制度が3件(国の制度を含めると35件)あります。締切が近いのは「伊万里市地域商業活性化支援事業費補助金について」(締切 2026年12月15日)です。使えるかを確かめるなら、早めの確認が安全です。
新しく開業・出店するときは、初期費用と、運転資金の両方が必要です。創業や出店を支える制度は、初期費用の一部を、補う位置づけです。制度に合わせて計画を作るのではなく、計画を作ってから、使える制度を探す順番が、安全です。
自社で確かめたい問い
自社に当てはまるかは、どう確かめればいいですか?
次の問いで、確かめてみてください。
数字は、地域全体の傾向です。自社に当てはまるかは、次の問いで確かめてください。
出店・開業を考えている市区町村で、同業の事業所は、この5年で増えていますか、減っていますか。
廃業した同業の顧客・取引先・人材を、受け止められる準備は、ありますか。
開業後に、売上が安定するまでの運転資金を、何か月分、確保できていますか。
考えられる打ち手
具体的に、どんな打ち手が考えられますか?
打ち手は、次のように考えられます。
出店前に、候補の市区町村の競合の数と、客層(年齢・世帯)を、公的統計や現地で確かめます。
開業の初期費用と、売上が安定するまでの運転資金を、先に見積もります。
創業・出店に使える補助金や、税制の対象になるかを、計画の初期に確認します。
佐賀の専門・技術サービス業の、ほかのテーマ
使える制度の探し方
この内容に合う制度は、どうやって探せばいいですか?
数字から見える課題に合わせて、補助金検索で、次のキーワードを試してみてください。制度の対象・期限・上限額は、必ず各制度の公式ページで確かめてくださいね。
補助金・経営支援顧問