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東京都の宿泊業・飲食サービス業の市場・事業所動向
東京都の宿泊業・飲食サービス業の市場・事業所動向について、公的統計(e-Stat)の数字と、そこから読み取れることを、順に整理します。
東京の宿泊業・飲食サービス業の規模と増減
東京の宿泊業・飲食サービス業の規模と増減は、どうなっていますか?
まず、全体像からお伝えしますね。
東京都の宿泊業・飲食サービス業は、73,086か所の事業所で711,262人が働いています。東京の全産業の従業者のうち宿泊業・飲食サービス業が占める割合は7.5%で、全国の7.9%と比べると、全国と同じ水準の産業です。
濃い色が宿泊業・飲食サービス業です。
| 指標 | 東京の宿泊業・飲食サービス業 | 増減(2016→2021年)・全国との比較 |
|---|---|---|
| 事業所数 | 73,086か所 | −1.5%(全国 −5.5%) |
| 従業者数 | 711,262人 | −5.7%(全国 −6.2%) |
| 1事業所あたりの従業者数 | 9.7人 | 全国 7.8人 |
| 全産業の従業者に占める割合 | 7.5% | 全国 7.9% |
この数字から読み取れること
この数字から、何が読み取れますか?
数字から言えることを、整理しますね。
従業者数は−5.7%で、全国の−6.2%と比べると、全国とほぼ同じ動きです。地域の差ではなく、自社の取り組みの差が、成果に表れやすい局面です。
事業所と従業者の両方が減っています。市場全体が縮んでいる可能性があり、新規参入より、今ある事業の収益性を高める発想が、先に必要になります。
経営上のポイント
経営では、どんなことに気をつければいいですか?
ここは、押さえておきたいところです。
この地域では宿泊業・飲食サービス業の集積が大きくないため、取引先の選択肢が限られる場面があります。他地域の取引先の開拓や、オンラインでの販路づくりを、先に検討する価値があります。
1事業所あたりの従業者数は9.7人(全国は7.8人)で、規模のある事業所が多い地域です。人の採用・定着の仕組みや、業務の標準化が、成長の条件になります。
東京の中で、ほかの業種と比べる
同じ地域の、ほかの業種と比べると、どうですか?
見比べてみましょう。
東京で従業者が多い業種を並べると、宿泊業・飲食サービス業は12業種中5番目です。従業者数の増え方が最も大きいのは専門・技術サービス業(+37.8%)、最も小さいのは宿泊業・飲食サービス業(−5.7%)です。同じ地域の中で、働く人を取り合う関係にある業種と、並べて見ることが、採用や賃金を考える出発点になります。
| 業種 | 従業者数(割合) | 従業者の増減 |
|---|---|---|
| 卸売業・小売業 | 1,952,649人(20.7%) | +4.8% |
| サービス業 | 1,125,268人(11.9%) | +21.1% |
| 情報通信業 | 1,048,770人(11.1%) | +34.7% |
| 医療・福祉 | 889,134人(9.4%) | +21.5% |
| 宿泊業・飲食サービス業(この業種) | 711,262人(7.5%) | −5.7% |
| 専門・技術サービス業 | 599,276人(6.4%) | +37.8% |
| 製造業 | 572,009人(6.1%) | +3.3% |
| 建設業 | 487,843人(5.2%) | +14.5% |
| 運輸業・郵便業 | 460,081人(4.9%) | +9.5% |
| 不動産業・物品賃貸業 | 392,697人(4.2%) | +23.4% |
| 教育・学習支援業 | 373,339人(4.0%) | +14.7% |
| 生活関連サービス業・娯楽業 | 324,138人(3.4%) | +12.4% |
同じ地方の都道府県と比べる
近くの県と比べると、どうですか?
同じ地方の県と、並べてみますね。
全国47都道府県のうち、宿泊業・飲食サービス業が全産業の従業者に占める割合は、東京が27番目に高く、全国の中では中位の地域です。
従業者数の増減は18番目で、全国の中では中位の動きです。1事業所あたりの従業者数は1番目で、大きな事業所が多い地域です。
| 都道府県 | 宿泊業・飲食サービス業の従業者の割合 | 従業者数の増減 |
|---|---|---|
| 茨城県 | 6.4% | −10.6% |
| 栃木県 | 7.6% | −7.5% |
| 群馬県 | 6.8% | −10.2% |
| 埼玉県 | 7.5% | −8.2% |
| 千葉県 | 8.4% | −10.7% |
| 東京都(この地域) | 7.5% | −5.7% |
| 神奈川県 | 8.5% | −8.1% |
東京で、いま使える制度(宿泊業・飲食サービス業の方向け)
今、使える制度は、ありますか?
ここは、実際に使える制度を、見てみましょう。
補助金検索に載っている制度のうち、東京都を対象にした、いま受付中・受付予定のものは285件です(全国どこでも使える国の制度は288件)。
東京の制度を目的別に見ると、「雇用・職場環境を改善したい」52件、「設備整備・IT導入」42件、「人材育成」41件の順に多くなっています。雇用・人材に関する制度が、地域の制度の中心です。
市場動向に関係しそうな制度(設備投資・新事業・販路の拡大)は、203件あり、うち東京の制度は89件です。いちばん締切が近いのは、「令和8年度展示会出展助成事業」(締切 2026年10月14日)です。地域の制度と国の制度は、同じ経費に重ねて使えないことが多いため、併用できるかを、公募要領で先に確かめます。
- 令和8年度展示会出展助成事業令和8年度展示会出展助成事業|締切 2026年10月14日
- ドローンを活用したツアー造成支援補助金ドローンを活用したツアー造成支援事業|締切 2026年10月16日
- 令和8年度訪問系介護サービス事業所に対する防犯機器等導入支援補助金訪問系介護サービス事業所に対する防犯機器等導入支援補助金|締切 2026年10月16日
- 令和8年度訪問介護員等補助者同行支援補助金訪問介護員等補助者同行支援補助金|締切 2026年10月16日
- 令和8年度外国特許出願費用助成事業(第2回)外国特許出願費用助成事業|締切 2026年10月16日
制度の数は、補助金検索のデータ(取得日:2026-10-13)から数えました。最新の受付状況は、各制度の公式ページで確認してください。
似た課題に取り組んだ、支援事例
似た課題に取り組んだ事例は、ありますか?
参考になりそうな事例が、あります。
当社が支援してきた事例のうち、市場動向に近い課題に取り組んだものを紹介します(企業が特定されないよう、匿名化しています)。業種が違っても、課題の構造が似ている事例は、自社の打ち手を考える材料になります。数字から見える地域の傾向を、自社の打ち手に結びつけるときの、参考にしてください。
数字と制度を重ねると、見えてくること
数字と制度を重ねると、何が言えますか?
ここが、いちばん大事なところです。
東京を対象にした、市場動向に関係する制度が89件(国の制度を含めると203件)あります。締切が近いのは「令和8年度展示会出展助成事業」(締切 2026年10月14日)です。使えるかを確かめるなら、早めの確認が安全です。
従業者が減っている産業では、規模を追うより、利益の出る事業に絞って、設備や仕組みに投資する発想が合います。制度は、その投資の負担を、軽くするために使えます。
自社で確かめたい問い
自社に当てはまるかは、どう確かめればいいですか?
次の問いで、確かめてみてください。
数字は、地域全体の傾向です。自社に当てはまるかは、次の問いで確かめてください。
自社の売上は、この地域の宿泊業・飲食サービス業の動き(従業者−5.7%)と、同じ方向に動いていますか。地域の動きより良ければ自社の強みが、悪ければ自社固有の課題が、表れている可能性があります。
主な取引先や顧客は、この地域の中にいますか。地域の外に広げられる余地があるかを、先に考えます。
同業の事業所が減っている、または増えている影響を、自社の受注や価格に感じていますか。
考えられる打ち手
具体的に、どんな打ち手が考えられますか?
打ち手は、次のように考えられます。
市場が縮む前提で、売上の大きい顧客・商品に、経営資源を集めます。利益の出ていない取引や商品を整理して、残す事業の収益性を高めます。
販路の見直し(地域外の顧客、オンライン、法人向け)で、需要の偏りを減らします。
設備投資やシステム導入は、補助金・助成金・税制優遇を、先に調べてから、計画します。
東京の宿泊業・飲食サービス業の、ほかのテーマ
使える制度の探し方
この内容に合う制度は、どうやって探せばいいですか?
数字から見える課題に合わせて、補助金検索で、次のキーワードを試してみてください。制度の対象・期限・上限額は、必ず各制度の公式ページで確かめてくださいね。
補助金・経営支援顧問