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福井県の建設業の開業・廃業の動き(新規出店を考える前に)
福井県の建設業の開業・廃業の動き(新規出店を考える前に)について、公的統計(e-Stat)の数字と、そこから読み取れることを、順に整理します。
福井の建設業の、開業と廃業の動き
福井の建設業の、開業と廃業の動きは、どうなっていますか?
まず、全体像からお伝えしますね。
2016年から2021年の5年間に、福井県の建設業では、事業所が785か所新しくでき、1,003か所が廃業しました。2021年の事業所のうち、この5年で新しくできたものは17.4%(全国22.2%)、2016年にあった事業所のうち、廃業したものは21.2%(全国23.7%)でした。
新設は2016年6月以降にできた事業所、廃業は2016年にあって2021年までになくなった事業所です。
この数字から読み取れること
この数字から、何が読み取れますか?
数字から言えることを、整理しますね。
新設から廃業を引くと−218か所です。5年間で、できる事業所より、なくなる事業所のほうが多い産業です。
新設も廃業も全国と同じくらいで、入れ替わりは落ち着いた産業です。既存の事業者との関係の中で、選ばれる理由を作ることが、出店の前提になります。
経営上のポイント
経営では、どんなことに気をつければいいですか?
ここは、押さえておきたいところです。
新規出店や開業を考えるときは、この数字を「入口」にして、実際に出店を考える市区町村の、競合の数や顧客の動きを確かめます。数字は都道府県全体の傾向で、市区町村ごとの差は、別に確認が必要です。
この業種の事業所のうち、個人経営は31.4%(全国22.9%)です。個人経営が多い産業では、経営者の高齢化と、事業の引き継ぎが、廃業の背景になっていることがあります。
福井の中で、ほかの業種と比べる
同じ地域の、ほかの業種と比べると、どうですか?
見比べてみましょう。
福井で従業者が多い業種を並べると、建設業は12業種中4番目です。従業者数の増え方が最も大きいのはサービス業(+20.7%)、最も小さいのは宿泊業・飲食サービス業(−5.3%)です。同じ地域の中で、働く人を取り合う関係にある業種と、並べて見ることが、採用や賃金を考える出発点になります。
| 業種 | 従業者数(割合) | 従業者の増減 |
|---|---|---|
| 製造業 | 81,641人(21.8%) | +2.1% |
| 卸売業・小売業 | 69,174人(18.5%) | −1.2% |
| 医療・福祉 | 48,460人(13.0%) | +9.2% |
| 建設業(この業種) | 32,059人(8.6%) | +3.0% |
| 宿泊業・飲食サービス業 | 28,739人(7.7%) | −5.3% |
| サービス業 | 28,009人(7.5%) | +20.7% |
| 運輸業・郵便業 | 16,502人(4.4%) | +6.6% |
| 生活関連サービス業・娯楽業 | 12,937人(3.5%) | −2.4% |
| 教育・学習支援業 | 10,535人(2.8%) | +6.1% |
| 専門・技術サービス業 | 9,946人(2.7%) | +7.6% |
| 不動産業・物品賃貸業 | 6,363人(1.7%) | +16.6% |
| 情報通信業 | 5,234人(1.4%) | +7.6% |
同じ地方の都道府県と比べる
近くの県と比べると、どうですか?
同じ地方の県と、並べてみますね。
全国47都道府県のうち、建設業が全産業の従業者に占める割合は、福井が10番目に高く、この産業が地域経済の中で目立つ地域です。
従業者数の増減は31番目で、全国の中では中位の動きです。1事業所あたりの従業者数は29番目で、平均的な規模です。
| 都道府県 | 建設業の従業者の割合 | 従業者数の増減 |
|---|---|---|
| 新潟県 | 9.5% | −1.5% |
| 富山県 | 7.7% | +0.1% |
| 石川県 | 7.2% | +5.7% |
| 福井県(この地域) | 8.6% | +3.0% |
| 山梨県 | 6.7% | −1.0% |
| 長野県 | 7.0% | −0.3% |
| 岐阜県 | 6.9% | +4.3% |
| 静岡県 | 6.0% | +1.7% |
福井で、いま使える制度(建設業の方向け)
今、使える制度は、ありますか?
ここは、実際に使える制度を、見てみましょう。
補助金検索に載っている制度のうち、福井県を対象にした、いま受付中・受付予定のものは111件です(全国どこでも使える国の制度は288件)。
福井の制度を目的別に見ると、「人材育成」25件、「雇用・職場環境を改善したい」25件、「設備整備・IT導入」18件の順に多くなっています。雇用・人材に関する制度が、地域の制度の中心です。
開業・廃業に関係しそうな制度(創業・開業・出店)は、38件あり、うち福井の制度は6件です。いちばん締切が近いのは、「令和8年度創業者向けスモール・ビジネス支援事業補助金について」(締切 2026年11月6日)です。地域の制度と国の制度は、同じ経費に重ねて使えないことが多いため、併用できるかを、公募要領で先に確かめます。
- 令和8年度創業者向けスモール・ビジネス支援事業補助金についてあわら市|締切 2026年11月6日
- 令和8年度新規創業支援事業補助金 公募のご案内鯖江商工会議所|締切 2027年2月26日
- 【令和8年度】創業スタートアップ支援事業補助金鯖江市|受付期間は公式で確認
- 令和8年度商業エリア空き店舗・空き家改修事業補助金についてあわら市|通年で受付
- 起業・創業支援越前市|受付期間は公式で確認
制度の数は、補助金検索のデータ(取得日:2026-10-13)から数えました。最新の受付状況は、各制度の公式ページで確認してください。
似た課題に取り組んだ、支援事例
似た課題に取り組んだ事例は、ありますか?
参考になりそうな事例が、あります。
当社が支援してきた事例のうち、開業・廃業に近い課題に取り組んだものを紹介します(企業が特定されないよう、匿名化しています)。業種が違っても、課題の構造が似ている事例は、自社の打ち手を考える材料になります。数字から見える地域の傾向を、自社の打ち手に結びつけるときの、参考にしてください。
数字と制度を重ねると、見えてくること
数字と制度を重ねると、何が言えますか?
ここが、いちばん大事なところです。
福井を対象にした、開業・廃業に関係する制度が6件(国の制度を含めると38件)あります。締切が近いのは「令和8年度創業者向けスモール・ビジネス支援事業補助金について」(締切 2026年11月6日)です。使えるかを確かめるなら、早めの確認が安全です。
新しく開業・出店するときは、初期費用と、運転資金の両方が必要です。創業や出店を支える制度は、初期費用の一部を、補う位置づけです。制度に合わせて計画を作るのではなく、計画を作ってから、使える制度を探す順番が、安全です。
自社で確かめたい問い
自社に当てはまるかは、どう確かめればいいですか?
次の問いで、確かめてみてください。
数字は、地域全体の傾向です。自社に当てはまるかは、次の問いで確かめてください。
出店・開業を考えている市区町村で、同業の事業所は、この5年で増えていますか、減っていますか。
廃業した同業の顧客・取引先・人材を、受け止められる準備は、ありますか。
開業後に、売上が安定するまでの運転資金を、何か月分、確保できていますか。
考えられる打ち手
具体的に、どんな打ち手が考えられますか?
打ち手は、次のように考えられます。
出店前に、候補の市区町村の競合の数と、客層(年齢・世帯)を、公的統計や現地で確かめます。
開業の初期費用と、売上が安定するまでの運転資金を、先に見積もります。
創業・出店に使える補助金や、税制の対象になるかを、計画の初期に確認します。
福井の建設業の、ほかのテーマ
使える制度の探し方
この内容に合う制度は、どうやって探せばいいですか?
数字から見える課題に合わせて、補助金検索で、次のキーワードを試してみてください。制度の対象・期限・上限額は、必ず各制度の公式ページで確かめてくださいね。
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