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山梨県の人口減少と卸売業・小売業への影響
山梨県の人口減少と卸売業・小売業への影響について、公的統計(e-Stat)の数字と、そこから読み取れることを、順に整理します。
山梨の人口の構成
山梨の人口の構成は、どうなっていますか?
まず、全体像からお伝えしますね。
山梨県の人口は809,974人です。内訳は、15歳未満が11.3%、15〜64歳が56.0%、65歳以上が30.4%です。65歳以上の割合は、全国の28.0%と比べると、2.3ポイント高く、高齢化が進んだ地域です。
出典:国勢調査(e-Stat)。5年ごとの調査の数字です。
| 年齢区分 | 山梨の割合 | 全国の割合 |
|---|---|---|
| 15歳未満 | 11.3% | 11.9% |
| 15〜64歳 | 56.0% | 57.8% |
| 65歳以上 | 30.4% | 28.0% |
卸売業・小売業の現状
卸売業・小売業の現状は、どうなっていますか?
まず、全体像からお伝えしますね。
山梨の卸売業・小売業は、8,993か所の事業所で68,023人が働いています。全産業の従業者に占める割合は18.7%です。従業者数は、2016年から2021年にかけて−1.3%の変化でした。
| 指標 | 山梨の卸売業・小売業 | 増減(2016→2021年)・全国との比較 |
|---|---|---|
| 事業所数 | 8,993か所 | −6.4%(全国 −5.8%) |
| 従業者数 | 68,023人 | −1.3%(全国 +1.9%) |
| 1事業所あたりの従業者数 | 7.6人 | 全国 9.6人 |
| 全産業の従業者に占める割合 | 18.7% | 全国 20.0% |
この数字から読み取れること
この数字から、何が読み取れますか?
数字から言えることを、整理しますね。
働く世代の割合が全国より低く、人口が増えにくい地域では、地域の中だけで売上を伸ばす計画には限界があります。地域の外のお客様や、オンラインでの販売、法人向けの取引を、早めに育てる必要があります。
需要が地域の人口に比例する業種(卸売業・小売業を含む)は、お客様の数が減る前提で、1人あたりの売上や、リピートの仕組みを、強める考え方が有効です。
経営上のポイント
経営では、どんなことに気をつければいいですか?
ここは、押さえておきたいところです。
人口に頼らない収益の柱(法人向け、広域の販売、継続課金に近い仕組み)を、計画に入れることが、減少局面での経営の安定につながります。
山梨の中で、ほかの業種と比べる
同じ地域の、ほかの業種と比べると、どうですか?
見比べてみましょう。
山梨で従業者が多い業種を並べると、卸売業・小売業は12業種中2番目です。従業者数の増え方が最も大きいのはサービス業(+27.5%)、最も小さいのは宿泊業・飲食サービス業(−11.2%)です。同じ地域の中で、働く人を取り合う関係にある業種と、並べて見ることが、採用や賃金を考える出発点になります。
| 業種 | 従業者数(割合) | 従業者の増減 |
|---|---|---|
| 製造業 | 78,482人(21.6%) | +3.6% |
| 卸売業・小売業(この業種) | 68,023人(18.7%) | −1.3% |
| 医療・福祉 | 48,222人(13.2%) | +18.6% |
| 宿泊業・飲食サービス業 | 34,979人(9.6%) | −11.2% |
| サービス業 | 27,420人(7.5%) | +27.5% |
| 建設業 | 24,539人(6.7%) | −1.0% |
| 生活関連サービス業・娯楽業 | 16,199人(4.4%) | −4.4% |
| 運輸業・郵便業 | 15,318人(4.2%) | +3.2% |
| 教育・学習支援業 | 13,654人(3.8%) | +20.4% |
| 専門・技術サービス業 | 7,560人(2.1%) | +12.2% |
| 不動産業・物品賃貸業 | 7,442人(2.0%) | +9.3% |
| 情報通信業 | 4,257人(1.2%) | +5.0% |
同じ地方の都道府県と比べる
近くの県と比べると、どうですか?
同じ地方の県と、並べてみますね。
全国47都道府県のうち、卸売業・小売業が全産業の従業者に占める割合は、山梨が37番目に高く、この産業の存在感は、全国の中では小さい地域です。
従業者数の増減は35番目で、全国の中では中位の動きです。1事業所あたりの従業者数は32番目で、平均的な規模です。
| 都道府県 | 卸売業・小売業の従業者の割合 | 従業者数の増減 |
|---|---|---|
| 新潟県 | 20.0% | −3.2% |
| 富山県 | 17.8% | −0.3% |
| 石川県 | 20.1% | +2.4% |
| 福井県 | 18.5% | −1.2% |
| 山梨県(この地域) | 18.7% | −1.3% |
| 長野県 | 18.4% | −1.8% |
| 岐阜県 | 18.9% | +0.6% |
| 静岡県 | 18.4% | +2.6% |
山梨で、いま使える制度(卸売業・小売業の方向け)
今、使える制度は、ありますか?
ここは、実際に使える制度を、見てみましょう。
補助金検索に載っている制度のうち、山梨県を対象にした、いま受付中・受付予定のものは43件です(全国どこでも使える国の制度は288件)。
山梨の制度を目的別に見ると、「設備整備・IT導入」6件、「販路拡大・海外展開」3件、「人材育成」3件の順に多くなっています。設備やITへの投資を後押しする制度が、地域の制度の中心です。
人口減少に関係しそうな制度(販路の拡大・新しい事業)は、59件あり、うち山梨の制度は5件です。いちばん締切が近いのは、「戦略的市場開拓支援事業」(締切 2026年10月30日)です。地域の制度と国の制度は、同じ経費に重ねて使えないことが多いため、併用できるかを、公募要領で先に確かめます。
- 戦略的市場開拓支援事業公益財団法人 やまなし産業支援機構|締切 2026年10月30日
- 成長分野スタートアップ資金助成事業公益財団法人やまなし産業支援機構|締切 2026年10月30日
- 海外展開支援事業公益財団法人やまなし産業支援機構|締切 2026年11月30日
- 県産材利用促進事業費補助金について山梨県|締切 2027年2月18日
- 甲府市中心市街地空き店舗活用事業補助金について甲府市|受付期間は公式で確認
制度の数は、補助金検索のデータ(取得日:2026-10-13)から数えました。最新の受付状況は、各制度の公式ページで確認してください。
似た課題に取り組んだ、支援事例
似た課題に取り組んだ事例は、ありますか?
参考になりそうな事例が、あります。
当社が支援してきた事例のうち、人口減少に近い課題に取り組んだものを紹介します(企業が特定されないよう、匿名化しています)。業種が違っても、課題の構造が似ている事例は、自社の打ち手を考える材料になります。数字から見える地域の傾向を、自社の打ち手に結びつけるときの、参考にしてください。
数字と制度を重ねると、見えてくること
数字と制度を重ねると、何が言えますか?
ここが、いちばん大事なところです。
山梨を対象にした、人口減少に関係する制度が5件(国の制度を含めると59件)あります。締切が近いのは「戦略的市場開拓支援事業」(締切 2026年10月30日)です。使えるかを確かめるなら、早めの確認が安全です。
人口が減る地域では、地域の中だけで売上を伸ばす計画に、限界があります。販路の拡大や新しい事業を支える制度が、地域にあるうちに、地域の外のお客様・法人向けの取引を、育てる準備をするのが現実的です。
自社で確かめたい問い
自社に当てはまるかは、どう確かめればいいですか?
次の問いで、確かめてみてください。
数字は、地域全体の傾向です。自社に当てはまるかは、次の問いで確かめてください。
お客様の数は、地域の人口の動きと連動していますか。連動する場合、地域の外へ広げる計画が、必要になります。
1人あたりの売上や、リピートの割合を、把握していますか。
法人向け・広域向けなど、地域の人口に左右されにくい収益の柱は、ありますか。
考えられる打ち手
具体的に、どんな打ち手が考えられますか?
打ち手は、次のように考えられます。
地域の外のお客様・法人向けの取引・オンライン販売で、人口に頼らない収益の柱を育てます。
1人あたりの売上、リピート、客単価を高める取り組みに、先に投資します。
新事業・販路開拓に使える補助金を、計画の初期に確認します。
山梨の卸売業・小売業の、ほかのテーマ
使える制度の探し方
この内容に合う制度は、どうやって探せばいいですか?
数字から見える課題に合わせて、補助金検索で、次のキーワードを試してみてください。制度の対象・期限・上限額は、必ず各制度の公式ページで確かめてくださいね。
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